No.198559

妹と共に 外伝 1

護衛さん

新たなる外史の新生

2011-01-29 20:31:57 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:6706   閲覧ユーザー数:5563

その大陸は混迷していた

賊ははびこり 救いを求めても何もなく

ただただ人々は嘆き悲しみ・・・死していた

そんな状況のなか一つの噂が広がっていく

『黒天より舞い降りし流星、其の流星に3つの誇り高き魂宿りし英傑あり・・・英傑、乱世を治める力もち、この世を幸せへと導いてくれるであろう

故に我は詠う、この世界を救う天の士、天の御使いが舞い降りることを』

よくわからない・・・けど、自称大陸一の占い師が詠った占いは瞬く間に大陸全土を多い

そして・・・いま・・・

流星は流れ落ちた

??「おーーーーちーーーーーーるーーーーーーーー」

『ドンッ!』

??「はぁ・・・・何とか怪我なく終えたけど・・・・ここどこだよ」

流星が落ちたその場に青年が一人

??「おーい、大丈夫か?一刃、一姫」

一刃?「ん・・・ん~・・・お兄ぃ?」

一姫?「お兄ちゃん・・・ここどこ?」

??「さぁな・・・ほれ、手を貸してやる・・・立てるな?」

一刃「よっと・・・それにしても・・・何もないね」

一姫「そうだね・・・お兄ちゃん」

??「ん?どうした?」

一姫「おなかすいた」

??「そうか・・・とりあえず、人が居る場所にいかないとな」

「へへへ、いいもの持ってるじゃないか」

??「あんたら、何のようだ?」

「アニキ、あの服見たことないですぜ」

「売ればきっとたかいんだな」

「それにガキだが女もいやがる・・・おい、坊主」

??「なんですか?」

「おとなしく其の服と女を置いていけ・・・・もし歯向かうってなら痛い思いをするぜ」

一刃「何なのあんたたちは」

一姫「お兄ちゃんには指一本たりとも触れさせません」

「なかせるねぇ・・・女に守ってもらうってか・・・あはははは」

「アニキ・・・さっさとやっちまいましょう」

「おら、がまんできないんだな」

「おう・・・ってことでサヨナラだ」

『ザシュ!』『ボキッ!』

「あ・・・あれ?なんでオイラ・・・」

「なんで背中がみえるんだな・・・」

「お、おい・・おまえら」

一刃「あとは・・・」

一姫「あなただけですよ」

「ひっひぃ・・・たったすけてくれ~」

一刃「待て「いい」兄ぃ」

一姫「お兄ちゃん・・・いいの?」

??「ああ、いいんだ・・・二人とも怪我ないか?」

一刃「ないよ・・・あんなやつらに怪我なんてするはずない・・・よ」

返り血を兄に拭いてもらいながら一刃が照れくさそうに話す

一姫「大丈夫です・・・おにいちゃん」

頭をなでられうれしそうに話す一姫

??「よし、綺麗になった」

一刃「あ・・ありがとう、兄ぃ」

一姫「あれれ?一刃ちゃんどうして顔が赤いのかなぁ?」

一刃「こっこら、一姫」

一姫「あはは」

??「こら、喧嘩しないの」

「「は~い」」

??「まったく・・・とりあえず歩こうか」

三人が変なおっさんを撃退してしばらく歩いていると

??「あの」

??「はい?」

??「あの・・・この近くに流星が落ちたの見ませんでしたか?」

??「さぁ・・・見てないですね」

桃色の髪の少女と黒髪の少女それと赤髪の小さな子が話しかけてきた

??「桃香様、やはり見間違いだったのでしょう」

桃香「えー、そんなことないよ、私みたんだよ」

??「しかし、現に見に来てもソレらしき人など・・・」

??「あの・・・桃香さん?」

桃香「ひゃっ」

??「キサマ!ドコの貴族か知らぬが桃香様の真名を無断で口にするとは!」

??「え?真名って何?」

??「とぼけるな!この国での真名を知らぬものなど「ごめん、本当にわからないんだ」キサマ」

桃香「あのね、お兄さん・・・真名って言うのは本当の名って意味なの」

??「さよう、神聖な名だからこそ、本人の許可なく呼ぶことは禁じられている」

??「そうだったんだ・・・ごめん」

桃香「わっ私はもう気にしてないよ・・・ほら、愛紗ちゃんも」

愛紗「はっはい・・・ですが」

桃香「それより・・・お兄さんの名前教えてくれませんか?」

??「いいですよ・・・俺の名は北郷一刀」

愛紗「名前が北郷で字が一刀か?」

一刀「いや、字ってのは無いよ・・・それに真名も」

愛紗「な!?そうなのか」

一刀「うん、でも前に居たところに真名がないってだけだから・・・・この世界じゃ真名は一刀になるのかな」

桃香「なら・・・一刀さん。私の名前は劉備、字は玄徳だよ」

一刀「ええ?君が劉備!?」

桃香「え?変だったかな?」

一刀「いや・・・ちょっとびっくりしただけ」

桃香「?」

愛紗「わが名は関羽、字は雲長だ」

??「りんりんは張飛なのだ」

愛紗「それで・・・一刀殿、先ほどから後ろに居る子たちは」

一刀「ああ、ごめんね・・・一刃、一姫挨拶して」

一刃「はい、北郷一刀の双子の妹、北郷一刃です」

一姫「同じく双子の妹、北郷一姫です」

桃香「よろしくね・・・私のことは桃香って呼んでね」

愛紗「私は愛紗だ」

張飛「鈴々は鈴々なのだ」

一刃「では私のことは一刃と」

一姫「私は一姫と」

桃香「よろしくね」

一刀「何か女の子同士で仲良くなってるな~」

一人忘れられた兄、北郷一刀であった


 
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