No.197839

真恋姫無双~夢の続きへ~(Ⅱ)

十六夜さん

正直な話、ぐちゃぐちゃです。
もうすこしまともなもん書けたんじゃないかなって思いました。

2011-01-25 23:27:13 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5061   閲覧ユーザー数:3820

~洛陽城内~

 

 

「秋蘭~!」

 

 

城内を猪のごとく駆けている人影がひとつあった

 

 

「!」

 

やがて目当ての人物を見つけたのか、ぐるっと方向転換する

 

 

「姉者………そんなに慌てていると転ぶぞ?」

 

廊下を走る猪を宥めるのは青い髪のチャイナ服を着た女性、髪が片目にかかっているので見ようによっては右目が無いようにも見える

 

「ふん!この程度で私は転ば…わわっ!」

 

 

青い髪の女性にたしなめられるも廊下という魔物を甘く見た矢先に転ぶのは長い黒髪の女性、左目には蝶をあしらったような眼帯を着けており、そのことからこちらの女性は本当に片目が無いとうかがえる。

 

 

「ほら姉者、大丈夫か?」

 

「むぅ……す、すまん秋蘭」

 

秋蘭と呼ばれた女性の手を取り立ち上がる黒髪の女性

 

「どうしたのだ?そんなに慌てて」

 

 

「そうだ!こんなところで転んでいる場合ではない!秋蘭!華琳様が城内のどこを探してもいないのだ!」

 

「……………………」

 

 

慌てている姉とは対照的に呆れたような表情をしている妹の顔がそこにはあった

 

 

「姉者………華琳様は遠乗りだ。まぁ…遠乗りとはいっても近くの森までだがな。というか華琳様が昨日言っていただろう?聞いていなかったのか?」

 

 

「………むぅ?」

 

 

(あぁ………姉者はかわいいなぁ…)

 

 

首をかしげる姉に惚気る妹

 

「まぁ心配はしなくとも、すぐに帰ってくるだろう。昼には戻るとの話だったからな」

 

 

「な、ならばよいのだが……」

 

 

所変わって―

 

 

「この森…………やはりあそこを思い出すわね……」

 

 

森を供も連れずに歩いているのは金髪の女の子、背が低く金髪で髪型はツインテールがくるくると螺旋を描いていて、とても特徴的な髪型をしている

 

 

 

「一刀……あなたがいなくなってから2年も経つのね……」

 

 

空を見上げながら一人ごちる女の子

 

「はぁ…………これが大陸の覇王?笑わせるわね……」

 

 

自分に皮肉をぶつけ物憂げにため息をつく

 

 

その時

 

 

突然辺りが白い光につつまれる

 

「くっ!」

 

その光は視界を覆ってしまうほど強くなり、そして現れたときと同じように突然消えていった

 

 

「なんだったの……?」

 

 

辺りを見回しても変わったところはない

そして視線を下に向けたところで

 

彼女は凍り付いた

 

 

 

 

 

 

 

 

「白…………」

 

 

白い光につつまれたと思った次の瞬間、目を開けたらまた白だった

 

しかし光ではない

周りからは小鳥のさえずりなどが聞こえ、辺りの薄暗さから森の中なのだろうとうかがえた

 

しかし目の前の風景は白

なにか人口的な白さだった、ついでに肌色も見える

 

 

静寂

 

(な、なんか物凄くイヤな予感が…………地獄までまっしぐら的な…)

 

一刀がそんなことを考えていると―

 

 

チャキッ………

 

 

よく見たことのある鎌が視界に入った

 

 

その時始めてこの白―もとい人物の正体を知った

 

もはや遺伝子レベルで身についている危険信号

 

とっさに言葉が口をついた

「ちょ!待て華琳!絶は、絶はヤバイって!」

 

 

「やっと帰ってきたと思ったらいきなり人の下着を………まぁいいわ……で?いつまでその状態でいるつもりなのかしら?」

 

 

絶を構えながらニコリと言い放つ華琳

 

慌てて仰向けの状態から起き上がり、後退りで華琳から若干の距離をとる

 

 

「ふぅ…………」

 

チャキッ…………

 

絶をしまう華琳

 

(ほんと…どこにしまってるんだろうなあれ……というかスリル満点過ぎて再会の感動が吹き飛んだんですけど)

 

 

「一刀」

 

「は、はいっ!」

 

 

半ば反射的にビビる一刀

 

 

「おかえりなさい」

 

 

再び静寂

 

 

(女の子から言わせるってのは……カッコ悪いな)

 

苦笑しつつも、心の中が暖まっていくのを感じる

 

 

 

「ただいま」

 

 

 

どちらも単純だけど、とても大切な言葉

心が暖まる言葉

 

 

 

覇王と御使いは、ここに再会した

 

 

 

 

「華琳、ひとつ質問していいか?」

 

 

「なによ?」

 

 

今、一刀と華琳は洛陽への帰り道

華琳はもちろん馬に乗っている

一刀はその後ろで

 

 

「なんで俺は縛られてるのかな?」

 

 

縄によってぐるぐる巻きにされていた

 

 

 

時は半刻前にさかのぼる

 

とりあえず一刀の周りに散らばっていた、おそらく貂蝉が用意したであろう荷物を集めてさぁ洛陽へ!と、一刀は華琳の方を向いたのだが

 

 

荷物の中にあった外套を持ち華琳が笑っていた

懐かしきドS顔で

 

 

「か、華琳サン?」

 

 

 

そして現在に至る

 

 

 

 

「その内分かるわ。大丈夫よ、面白いことだから」

 

 

(絶対に俺には面白くないことだな)

 

 

一刀には確信があった

 

そうしている内に洛陽の門が見えてくる

 

 

慌てて門番達が華琳を迎え入れる

 

 

「そこのあなた」

 

「ハッ!」

 

華琳が警備隊の1人を呼ぶ

 

「鎧を貸してくれないかしら?凪達には私から話しておくから今日はあがっていいわ」

 

「え?」

 

「…返事は?」

 

「わ、わかりました、サー!」

 

 

(ありゃ紗和に訓練受けたやつだな…………かわいそうに)

 

 

「曹操様、この後ろの者は……?」

 

 

ここで始めて後ろの一刀に視線が移る

めちゃくちゃ怪しいものを見る目付きだ

そりゃ外套で顔も服装もわからなければ、縄でぐるぐる巻きにされているのだ、怪しさ120%にも程がある

 

「賊よ。無謀にも私に襲い掛かってきたから、返り討ちにしたわ。ただ殺すのもつまらないから余興にでもと思ってね」

 

 

(これが面白いことか……!)

 

一刀の嫌な予感が的中していた

 

 

「それは無謀ですね」

 

警備隊の隊員が苦笑いをする

(そりゃ魏の覇王に襲い掛かるなんて、色んな意味で無謀だろうさ)

 

 

「部屋を借りるわよ」

 

「ハッ!」

 

 

数刻後

 

 

警備隊の鎧を着た一刀と笑いをこらえている華琳が市中を城に向かって歩いていた

ちなみに一刀の顔は兜で隠れている

 

「帰ってこれたんだな…俺」

 

感慨深そうな一刀

懐かしい洛陽の街、相変わらず笑顔が溢れている

 

 

「一刀、ここからは一切話すのは禁止よ」

 

「はぁ!?」

 

「……一刀?」

 

「………………」

 

「それでいいわ」

 

一刀の目の前をこれから起こることが楽しみで仕方がないといったふうに笑顔で歩いていく華琳

 

(楽しそうだな~………ははは……)

 

 

乾いた笑いが心の中に響いた

 

 

一刀と華琳が城に入ったと同時に

 

 

「華琳様~!!」

 

春蘭の声が聞こえてきた

いや、というか駆けてきた

 

「あら春蘭そんなに急いでどうしたの?」

 

「どうしたのではありません!供も連れずに外に出るなど!せめて私か秋蘭を……」

 

「あら?それじゃあ春蘭はこの曹孟徳が賊ごときに遅れをとると、そう言いたいの?」

 

「い、いえ!そういうことでは……」

 

あたふたし始める春蘭

昔と変わらぬ相変わらずのやりとり

 

(懐かしいなぁ……)

 

「冗談よ春蘭」

 

「か、華琳様~………………む?ところで後ろにいるのは…」

 

「あぁこれね。私のことを曹孟徳と知ったうえで無謀にも襲い掛かってきた賊よ」

 

(これ扱いですか……)

 

 

「きさまぁぁぁぁ!!!」

 

その会話の時点で半ば予想はしていたが七星牙狼を抜いて斬り掛かってくる

 

「春蘭!」

 

華琳の制止でピタリと止まる春蘭

 

「しかし華琳様!」

 

「春蘭?」

 

「は、はい!わかりました……」

 

まだ不服そうな春蘭だったが華琳の命令で武器を収めて下がる……ご丁寧にも一刀にひとにらみきかせてから

(はは………ほんとに相変わらずだ)

 

兜の中で一刀は引きつった笑いを浮かべていた

 

 

「春蘭、主な武官と文官を中庭に集めなさい。それと真桜には闘技の舞台を作るように手配しなさい、大至急よ」

 

「はっ!」

 

すぐさま駆けていく春蘭

 

(やっぱり春蘭って忠犬って感じだよな、うん)

 

そんなことを一刀が考えていると

 

「さぁ一刀、あなたにはその鎧を着たままで武官の誰かと闘ってもらうわ」

 

「やっぱりですか………」(いや、闘技舞台って時点で嫌な予感はしてたんだけどな)

 

 

「じゃあ行くわよ一刀!」

 

もう少しでスキップでもやり出しそうな華琳の後を大人しくついていくしかない一刀だった

 

(ははは……今日俺死ぬんじゃないかな?)

 

 

そして中庭に向かうと、もう既に闘技舞台が完成していた

 

 

「華琳様!」

 

一同から代表して春蘭が出てくる

 

「準備完了しました!もう皆集まっていますが…」

 

 

「ご苦労様、春蘭。真桜もね」

 

「いや~流石に疲れた~……突貫はきっついでぇ」

 

 

(みんな……!ん?霞は……どこだ?)

そこにあるのは愛しい人達の姿。

思わず駆け寄っていってしまいそうなところをかろうじて抑える。

(天和達と一緒なのかな)

 

「それで華琳様。話はだいたい姉者から聞きましたが……これからなにを?」

 

 

秋蘭が訝しげに一刀の方を見る

 

 

「まず、これが無謀にも私に襲い掛かってきた賊よ」

 

(もうなにもつっこまないよ)

 

全員の視線が一刀に集中する

特に武官達プラス桂花からは怒りのオーラが漂っている

 

 

「しかもあろうことか、この曹孟徳に罵詈雑言を浴びせてきたわ」

 

さらに華琳から火に油を注ぐ発言が

その言葉と同時に秋蘭や軍師達の目が細められる

 

(おいおい……)

 

背筋が薄ら寒くなってきた一刀、そんなことは露知らず、華琳がとんでもない激薬を

 

 

「さらに天の御使いに対しても罵詈雑言を浴びせかけたわ」

 

投入した

 

 

ドーン!!!!

 

そんな音が聞こえてきそうな状況だった

 

(華琳ー!!!!な、なんてことしてくれてんだぁぁぁぁ!!!い、いや皆が俺のこととか華琳のことで怒ってくれてるのはうれしいよ?でもヤバイ!これはヤバイって!だって具現化してるもの!怒りのオーラが鬼に見えるものぉぉぉ!!!)

 

 

華琳による火に油どころではない、言うなれば火災現場にガソリン?的な発言によって全員が凄い形相で一刀を見る

 

(な、なんか戦う前に精神的にやられそう………あれ?なんか涙出てきた…)

 

 

「それじゃあ………誰かこの愚か者を叩きのめしたい者はいる?」

 

 

 

「「華琳様!私が!」」

 

凪と春蘭が即座に手を上げる

 

「隊長を侮辱されて黙っていることなどできません!」

 

 

「華琳様!賊など私が一捻りに………「凪。あなたに任せるわ」か、華琳様~………」

 

 

春蘭の言葉を遮って凪に命を下す華琳

(凪が相手か……勝てるかなぁ……?)

 

 

凪は即座に舞台に上がる

 

 

「で?一刀、あなた武器はどうするの?」

 

近寄ってきた華琳が小さな声で聞いた

 

 

「とりあえず荷物の中にあった長い剣を頼む」

 

「長い剣…………これね」

 

ヒュッ!

 

 

少し離れた場所に取りにいった華琳は一本の刀を取り出し投げ渡す

 

 

「少しは強くなったのでしょう?なら殺されるということは無いはずよ。まぁ…頑張りなさい」

 

 

「はは………了解」

 

 

華琳の激励?を受けて舞台に上がる一刀

 

 

「ルールは凪が負けを認めるか、どちらかが戦闘不能になった時点で終了。殺しては駄目よ、凪!」

 

 

「隊長を侮辱するとは………許さん!」

 

 

凪にはほとんど聞こえていないようだった

 

 

(さぁて……凪相手にどこまでやれるかな)

 

 

「それでは…………始め!」

 

華琳直々の号令の下、試合が始まった

 

<あとがき>

 

ネタが全然出てきません

 

さて、一刀と凪が戦うことになりました

どっちが勝つんでしょうかね?

一応ですが、一刀くんは若干チートになる予定です

まぁ、修行をつけてくれた祖父がチートだったという設定な感じですかね

 

ひと段落したら各キャラの紹介を書こうと思っています

オリキャラは現在模索中です

 

 

 

ここでお知らせです。

この作品が軌道にのっていないにもかかわらず恋姫とは違う作品も投稿しようと思っています

 

タイトルは ペルソナ3×4~the anther~ です。

 

まだ思索途中なのでなんともいえませんが投稿した際に興味をもってくれる方はお読みください

 

誤字、脱字、ツッコミ、賞賛等がありましたらどうぞ遠慮せずにお願いします

 

では、また次回の更新で


 
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