No.195866

真・恋姫†無双~二人の王佐~一章第三話「これって一目惚れ?」

syoukiさん

新年明けましておめでとうございます。

これからも「真・恋姫†無双~二人の王佐~」をよろしくお願いします!!

それと投稿遅れてすみませんでした。今回は一つの副題に話が収まらなくなったので分割にして出すことにしました。今日中にまとめて幾つか出すので楽しみにしていてください。

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2011-01-14 13:25:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:12638   閲覧ユーザー数:9905

注意!作者は三国志に詳しくありません。主な知識は恋姫からです。

 

 

ちなみにこの作品にはオリキャラを何人か出そうと思っています。

 

 

そしてキャラの仕官時期が違ったり所属が違ったりするかもしれません。(そのあたりはまだ未定です。)

 

 

あと一刀にオリジナル設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。

 

 

それと一刀には前世の記憶がありません。

 

 

ですが一度読んでみてください!それで「おもしろい」と思ってさらに読み続けていただけたらうれしいです。

王佐の才>

 

『帝王を補佐するにふさわしい才能、又はそれを持つ者のこと言う。(辞書引用)』

 

 

 

 

 

これは、平和な世を作ろうと乱世を駆け抜けた双子の男女の物語りである。

~華琳SIDE~

庭への移動中私はさっきのことを考えていた。玉座でのあの出来事、あの時はあまりにも突然の事で私は動くことができなかった。荀鳳という、かあさまの親友の息子で今さっき自己紹介をしたばかりの男の子に私の自慢の髪を触られたからだ。

 

「私の髪に他人が触ったのは初めてね」

 

そう言って私は自分の髪に触れた。今は少し落ち着いたが、さっきまで胸が凄くドキドキしていた。これまで私は家族と春蘭達以外の人に優しくしてもらうことがなかった。いつも遊んでくれるのは春蘭と秋蘭だけだった。それは以前他の子達と遊んだ時に『お前と遊んでもつまらない』と言われてしまいみんな私から離れていってしまったことがあったからだ。かあさま達以外みんな私には冷たかった。

 

そんな時、かあさまがいきなり青州に行く!と言って私と春蘭と秋蘭を連れ出した時は驚いたわ。しかもかあさまの親友の子供に会わせるなんて言うんですもの。しかも男の子もいるという。はっきり言って私は男が嫌いだ。

前に一緒に遊んだ時に私が男より強いとわかると相手にしてくれなくなったし、いじめてきた。だからそれ以降私は外で遊ぶのを止めた(もちろん苛めてきた子には倍返しにして二度と虐めをしないよう教育したけどね。)それに男は品がないし汚いし私達女を見下していると、かあさまに聞いたことがある。そしてかあさまの側で謁見や尋ねてきた男達を見てそう思った。みんなおかあさまに取り入ろうとしたりおかあさまをいやらしい目で見たりしていた。だから私は男が嫌いになった。

 

そんな時私は彼に出会った。彼の名前は荀鳳、真名は一刀。ついさっき交換したのでこれからはそう呼ぼうかしら。一刀はおかあさまの親友で元軍師、今は青州済南国の太守の荀緄様の息子という私と境遇が近い子だった。そんな一刀はさっきあったばかりの私に優しく接してくれた。髪についていた虫も取ってくれた。虫は少し苦手だったからあの時動揺していなかったら騒ぎ出していたかもしれない。一刀には感謝しているわ。それに一刀はとても純粋で綺麗な目をしていた。そして私を曹嵩の娘ではなく一人の女の子として見てくれた。野心とか畏怖といったもの抱いていた私の周りにいた男達とは違い私に対する温かな優しさを感じていた。

 

「一体この感情は何かしら?」

 

胸に手を当ててみるがこの感情が何なのか私にはわからなかった。すると私の変化に気づいた秋蘭が、

 

「華琳さんどこか具合が悪いのですか?」

 

そう言って尋ねたので春蘭も心配して声をかけて来た。

 

「何!本当か華琳!!」

 

「いえ、大丈夫よ。ありがとう」

 

体は健康なのでそう答える。二人は春蘭と秋蘭という双子の姉妹で今は私の遊び相手として一緒に暮らしているの。そんな二人は私にとっておかあさまの次に大事な人達よ。

 

「そうですか。なら琳奈さま達に追いつきましょう」

 

「そうだよ華琳、私はお腹が減ったから早く庭に行って点心が食べたいんだ!」

 

「姉者」

 

「ふふ、そうね。早く行きましょうか」

 

「秋蘭、華琳!私は先に行くぞ!!」

 

「姉者点心は逃げないぞ!!」

 

走り出した春蘭を秋蘭が追いかけるその後ろからついていきながら私は思ったことを口に出していた。

 

「もしかしてこれが一目惚れというものかしら?・・まさかね。この私が恋なんて・・でも」

 

彼を思うと胸が温かくなる、彼と一緒にいるだけで嬉しくなる。この気持ちが恋ならば、

 

「それも面白そうかもね。」

 

そんな今まで体験したことのない気持ちを抱きながら私は庭へと向かった。これから彼と遊べるという期待を胸に。

 

 

 


 
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