No.190412

恋姫無双

今川光輝さん

恋姫無双の2次創作です。

いろいろヒドイ所もあるかもしれませんが、温かい目で見てやってください。

2010-12-19 00:46:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2102   閲覧ユーザー数:1930

 

本郷一刀と劉備(桃香)は軍師にホウ統(雛里)を任命し、黄忠・魏延などを引き連れ蜀へと向かった。

 

最初、本郷軍は連戦連勝を重ねたが、落鳳坂でのホウ統の負傷により戦局に大きな乱れが生じた。

 

一刀は関羽の養子・関平に孔明(朱里)を呼びよせる書を持たせ、荊州に帰還させた。

 

驚いた朱里はすぐさま出陣し、さらに張飛(鈴々)と趙雲にはそれぞれ別ルートからの進撃を命じた。

 

しかし、朱里には不安の種があった。鈴々の粗野な性格のことである。

 

朱里はそんな彼女の性格を矯正するために一計を案じた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「鈴々ちゃん、出陣する時はこれをやって行って下さい」

 

「にゃ?なんなのだこれ?針と・・・糸?」

 

「はい。針と糸です。今からこれで鈴々ちゃんに刺繍をしてもらいます」

 

「にゃッ、にゃにー!」

 

鈴々が驚くのも無理はない。今が大事な出撃前なのだ。

 

「何でそんなことやらないといけないのだ!?」

 

「出陣祝いです」

 

朱里はきっぱりと言った。

 

「そんな~」

 

そう呻きながらも鈴々は針を手にとった。軍師の命令は絶対である。

 

「まったく・・なんで鈴々がこんなことを・・・・ひゃあ!」

 

早速、針を指に刺してしまう鈴々である。「うう・・・」と朱里に涙目を向けるも、朱里は助けようともしない。

 

鈴々はあきらめて作業を再開した。

 

半日程たって、

 

「で、できたのだー!!」

 

という嬌声が城中に響き渡った。

 

鈴々は手を血だらけにしながらもついに、一輪の花を完成させた。

 

「どうなのだ!」

 

自信満々に刺繍を見せる鈴々だったが、その出来は『誰が見ても何の花なのかわからない』レベルであった。

 

しかし、刺繍を命じた朱里は、

 

「はわわ、すごいです!とっても綺麗な花ですね!さすがは鈴々ちゃんです!」

 

と上機嫌で鈴々を褒めた。

 

すっかり機嫌をよくした鈴々は、

 

「えへへーえっへん!!鈴々はやれば出来る子なのだー!」

 

刺繍を見せて回った。

 

その後、この刺繍のおかげでめっきりと辛抱強くなった鈴々は、後の戦いで力押しでなく頭脳戦で厳顔や張コウを倒すのであった。

 

 
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