開始と同時に張遼の『神速』の突きが一刀を襲う。
一刀は右手の光明で突きを流す。
そのまま、身を低くして張遼の懐に入ろうとする。
そこに張遼の左足が一刀の空いた右脇へ迫る。
一刀はそれを左腕で防ぐ。
と、同時に張遼は右足だけで地面を蹴り後方へ移動する。
「ウチの速さと同じやつが恋以外におるなんて驚きや」
張遼はとても嬉しそうな声を出す。
「そら、どうも」
一刀はニヤッと笑って返す。
一刀が地面を蹴って張遼に接近する。
張遼は接近してくる一刀になぎ払いをする。
一刀は闇影で防ぐが神速の威力を完全に防げずに体勢を少しだけ崩す。
一流の武人でも見逃すほどの隙。
だが、一刀と対峙しているのは超一流の武人であった。
「そこやっ!!」
一刀が体勢を崩したのを見逃さずに張遼は神速の連撃を放つ。
「くっ」
体勢を崩している一刀は下がることも出来ずに張遼の連撃を防ぐしかなかった。
「うらうらうらうらうらうらっ!!!」
張遼の連撃は止まらない。
一刀はひたすらにそれを防ぐ。
「そこっ!」
一刀は張遼の振り下ろしを光明と闇影の2本ではじき返す。
今度は一刀が攻勢に転じた。
一刀は闇影で張遼の右脇を狙う。
「ちっ」
張遼は右手を下げ飛龍堰月刀の刃でそれを防ぐ。
その瞬間、一刀は張遼の左脇が空いたのを見逃さずに光明で狙う。
そのことを予測していた張遼は左手を柄から放し一刀の右手首を掴む。
一刀の右手を思いっきり引っ張りバランスを崩させると張遼は右手の力だけで飛龍堰月刀の柄を一刀の首元へと振り下ろす。
一刀は闇影でその一撃を防ぐ。
防がれたのが分かると張遼は一刀の鳩尾へと的確な蹴りをする。
それを一刀は無理矢理、身体を捻って躱す、と同時に張遼の懐を狙って体勢を低くする。
張遼は鳩尾に目掛けて蹴りをした右足で一刀の顔面を狙う。
一刀はそれを目の端で捉えるとすぐに体勢を浮かせ、張遼の飛龍堰月刀を弾く。
一刀は闇影で張遼の左手を狙う。
張遼は一刀の右手を放し即座に飛龍堰月刀を両手で構える。
(一合一合、ぶつかる度に分かる)
張遼は一刀に一気に迫り神速の攻撃で襲う。
一刀は喜々とした表情で張遼を迎え撃つ。
(互いに武人やからこそ伝わる。絽望の想いがウチに、ウチの想いが絽望に)
自然と張遼も笑顔になっていた。
それは人和と同じどこまでも純粋な笑顔。
(あかんなぁ。こんなにも愉しいやなんて)
張遼は自分で破顔しているのが分かった。
(絽望と戦えば張梁の言葉がほんまもんなのがよぉ分かるわ。ここまで真っ直ぐやなんて敵わへんわ・・・)
一刀は張遼の突きを正面から受ける。
「はあああああ!!」
一刀は張遼の飛龍堰月刀をはじき返す。
「くっ」
張遼は後方に押されると一刀の攻撃が容赦なく襲ってくる。
張遼の神速に負けぬとも劣らぬ速さ。
それを張遼は確実に防いでいく。
だが、張遼の腕は一刀の猛攻に痺れてきていた。
「はっ!!」
一刀が光明を振り下ろす。
張遼はそれを左に跳んで躱す。
一刀は張遼に素早く反応する。
闇影が張遼に迫る。
張遼は闇影をギリギリで防ぐと、それを押し返す。
張遼の腕はその時点で限界に近かった。
「これで終いやっ!」
自分が出せる速さの限界の速度で張遼は飛龍堰月刀を振り下ろす。
(捉えたっ!!)
張遼は勝利したと思った。
だが、一刀は張遼の速さに反応し飛龍堰月刀を光明と闇影で迎撃した。
手が限界だった張遼は飛龍堰月刀を弾き飛ばされた。
飛龍堰月刀が弾き飛ばされたことが分かると張遼は地面に仰向けで寝転がった。
「完全にウチの負けや」
張遼は清々しい表情を浮べていた。
『懺悔室』
如何だったでしょうか?
戦闘シーンはやはり慣れません…orz
出来れば「もっと、こういう感じ」「こうすればいい」「ここはどうにかしろ」等のアドバイスを頂ければと思ってます。
さて、張遼との戦いで一刀は勝利しました!
張遼は戦いの中で一刀の想いを感じました! 伝わりましたかね(汗
この外史はどこへ向うのか。
それは作者のみぞ知る。
それでは、ここまで見て下さった皆様に多大なる感謝を!!
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さて、問題の戦闘シーンです。
どうも慣れません・・・
アドバイス等を頂けると幸いです。
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