「は?悪い、いまいち意味が分からない」
「も~しかたがないわね。いい、外史が正史から分かれた世界というのはいいわね。
ん~そうねー、例えるなら木かしら、まっすぐに上に伸びていく幹が正史だとしたら、
そこから分かれた枝や葉が外史にあたるわ。でもね、葉はいつか落ちるように、外史も起点とされたものがなくなれば消えるものなの。でも本当にごく稀に実を結ぶことがあるの。
そしてその実が地に落ちて新たな正史が生まれるの。」
「ちょっとまて、ということは何かたくさんの外史があるように、正史もいくつか存在するのか」
「ええそうよ、そしてね。さっきも言ったけど外史は起点「ご主人さま」が消えれば消えてしまうの。でもね正史ならその後も歴史は続いていくわ。ご主人様にも覚えがあるでしょ、外史から消えた・・・」
「ああ。」
「そのあと、あの外史は消えたの」
『!』
「そんなことが二度と起きないようにするにはこれしかないのよ」
「・・・わかった、それが俺たちのためになるんだな」
「ええ」
「なら、これから何をすればいい。それに、俺や風たちの記憶についてもまだ話してない」
「そうだったわね、まず記憶の話、外史を正史にするには膨大なエネルギーが必要なのよん、まぁ、「思い」だとでも思ってて。そのためには、英雄と呼ばれる彼女たちの思いを一つの外史に集めることが必要だったの、ご主人様なら記憶なんてなくても皆、落としてくれると思うけど。どこか一国に属すると時間かかるじゃない、今回は全員落としてくれなきゃ意味がないのよ。だ・か・ら・少し手伝ってあげたの。それで、片方が覚えてても、もう片方が忘れていたら可哀想じゃない、おかげでご主人様の記憶が複数あるけど気にしないでね」
「いや、それに関してはいい。逆に感謝してる。ありがと」
「あら~嬉しいこと言ってくれるじゃない。なら、お礼は、カ・ラ・ダ・で」
「それで何を俺はしたらいい」
「もぅ、無視?でもそんなご主人様も素敵」
「いいから答えてくれ」
「わかったわよ。とりあえず、いつも皆に会って、まぁ今度はご主人様中心に大陸統一してくれたらいいかしら」
「はぁ?」
「まずは、みんなと再会しなさい難しい話はあとでゆっくりと閨で」
「いや閨は遠慮しとくよ。じゃあ、まずはみんなに会うか」
「んふ~。おそらく遅くなるほど、あとがこわいわよ」
「っウ!言えてる」
「ああ、あと言い忘れていたけど思い出せてない子も中にはいるかも。
それと、この世界の歴史も大筋は変わらないけどあとはどうなるか分からないわ
ごめんなさいね」
「いいさ。その言い方だともう行くのか?」
「さびしいならもう少し
「さっさと行け!」
「もう、つれないわね。また何かあったれくるわ。もうほかの外史にご主人様はいないし」
「ああじゃあな」
ビュッ・ドッカーーーーーン
「ん~またね~ご主人様」(キラリ)
・
・
・
★星になったな・・・。
(・・・見なかったことにしよう)
「さて、長話も終わりましたしこれからどうするか、宿ででも話しますか、主」
「そうですね~、あの変態さんのせいでお兄さんとの時間がなくなってしまったのですよ」「風がひとりで勝手に動くからですよ//」
「おおー、稟ちゃんいつからいたのですか?」
「先ほどからいました。あれほど、動くときは一言いえと」
「それでは、抜け駆けできないのですよー」
「それをさせないために
「おや~、稟ちゃんいま何と言いました」
「べべべ、べつになにも」
「そうですかー、稟ちゃんは風に先を越されたのでごきげんななめなのですねー」
「わわ、わたしはそんなこといってません」
「まさか、風だけでなく稟までとはさすが主」
「星殿までななnなにをいいだすんですか」
「いえ別に(ニヤニヤ)」
「ほらほら風も星もそれくらいにして」
「むっ、しょうがないですな」
「わかったのですー」
「さて、稟。遅くなってごめんね、ただいま」
「///はい。おかえりなさい」
その日は、とりあえず話はおいといてみんなで一晩過ごした。
ひさしぶりだったためか、少しはしゃぎすぎた。
朝、思い思いに3人が起きてきた。
「相変わらず激しいですな」「風はもうお兄さんなしには生きられないのです」
「///前の時よりも、うううう腕があがっていまし、ブハーーーーーー
「はーい、稟ちゃんトントンなのですよ」
なんか懐かしいな
「さてお兄さんも一人ニヤニヤしてないで、これからのことを考えてくださいなのですよ」
「とりあえず、もう少し大きな町に行って情報を集めたい」
「確かに今のままでは動けませんからな」
「まず華琳様のところに行かれたらどうです?」
「いや、今までどうりいくとは限らないからな。もう少しこの旅についていきたい。」
「もともとこの旅の目的の半分はお兄さんだったようなものですからねー、
風に異存はないのです~」
「私も特には」「貴方がいいというのでしたら」
「じゃあ、とりあえず呉の方に行きたいんだけど」
「理由を聞いても?」
「ああ、ほらいまは魏と蜀のひとがいるから呉の方はどうかなって」
「ほう~、呉の者たちにまでその触手をのばしていましたか」
「いまさらですが、お兄さんはいったい何人の人に手を出しているのでしょうね~」
「//私たちというものがありながら、その欲求のために同盟国の人にまで、ブーーーー
面白そうに含み笑いをする星に、顔は笑っているのに目が怖い風、いつもどうり鼻血を出して倒れる稟。
風さんにらんでないで稟のこと助けてあげて
「いつものことなのでたまにはいいのですよー」
あれ、また心、読まれてた?
「フガフガ、まあいいでしょう。しかし、いま彼女らは袁術の客将ですよ」
「そーだったな。まぁ行ってみれば何とかなるでしょう」
「貴方という人は・・・」
というわけで呉に向かっていた俺たちは今、荊州にいた。
しかも俺などは、その名を歴史に残す、神速の張遼と飛将軍呂布に両側から引っ張られている。さすがは、この歴史の中でも最高の武将、もういつ、体がふたつにわかれてもおかしくない・・・状況だ。
さて、なぜに霞と恋がいるのかというと話は少し遡り。
荊州を通り、呉に入ろうとしていた俺たち。
俺はこの世界でも、少し平和に慣れすぎていた・・・
途中に寄った町で俺たちはいろいろと聞き込みをしていた。
その情報によると呉の方の治安は予想以上に安定していて、なかなかの善政をしているという話である。今までの歴史ではありえなかった話である。
なんでも、袁術と孫策が協力しているらしい。
この話を聞いたとき、皆何かの冗談だと思ったが誰もが一様に同じことを言うので、
本当なのだろう。
実をいうと呉にまず来たのは、美羽と雪蓮の関係がひどくなる前にどうにかしようと思っていたためだった。しかし話を聞く限り、そんなことは必要なさそうだ。
こうなったら早く彼女たちに会いたい。
「お兄さんうれしそうですね~」と風が言う
「まあな、美羽のこと考えるとすごい進歩だからな」
「それだけでしょうか~」
その探るような目つきはできればやめてほしい
「おお、それと今の荊州刺史は丁原という人なのだそうですが風には覚えがないのです。
お兄さんはしっていますか~」
「とりあえず、前の外史にはいなかったな。天の知識で言うなら、恋、呂布の義理の親だ。」
「だったら会えるかもしれませんね~、城に行ってみますか~」
「そうだな」恋にも会えるのか、会える人からどんどんあっていきたいな
「よっし、とりあえず荊州本城行きますか」
「わっかりました~、風は星ちゃんと稟ちゃん呼んでくるので先に門の方に行っててください~」
「ああ、頼んだ」
「はいなのです~」
門の所で待っていたが、暇なので少し外に出ている。
「しっかし丁原について、いい噂なかったな」
何でも珍しいものが好きで自分の兵どころか盗賊まで使って集めているそうだ。
「確か、演義では董卓を諌めた忠臣だったはずだが。まぁ、その董卓があれじゃあね」
丁原も女なのだろうか。関係ないな、恋に会えればそれでいい。
「ちょいとそこの人」
気づいたらあまり風体の良くない人がいた。
「なんでしょうか」
「いや、珍しい服だったので、もしかして噂の御使い様かと思い」
「ええ、そうですよ」
「そうですか・・・」
男は急に手を挙げた。
しまったと思ったが、その時には後ろから殴られた後だった。
そして、意識は闇へと沈んでいく
目が覚めた。どうやら縛られて袋に入れられているようだ。
くそっ、自分の馬鹿さ加減にもほとほと嫌気がさす。
(町で自分に話しかけてくれていた人たちのように軽く答えてしまった、
・・・つくづく平和に慣れてしまったな。)
「兄貴、この御使いは本物なのでしょうか」
「っは、そんなの関係ねえよ。しかし、この服を着ていれば間違いなく
丁原様は高く買って下さるはずだ」
(不幸中の幸いとでもいうか。何とか城には入れそうだ。
しかし、こんな人攫いまがいをする奴らがのうのうとしているなんて許せねえ)
「とっとと、こいつを売っぱらって飲みに行こうぜ」
「「「おー」」」
なんだか気分の悪い終わり方ですが、できるだけ早く続きを乗せるので
ぜひ読んでください
しかし、設定のせいで今回は説明が長くなってしまいました、
次回はいろいろと動きがあると思うので・・・
なにかありましたら、アドバイス等お願いします
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全ての外史の記憶を持った北郷一刀と
恋姫たちの物語