No.180569

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 魏ルートあふたぁ5

拠点って思いつかないんですよね~。
ですよね~。
ですよね~。
主要キャラは何とかなりそうでもないこともないことはないので思いつかないんですよね~。
ですよね~。

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2010-10-26 20:34:36 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11833   閲覧ユーザー数:8756

 

「はぁ!」

「せい!」

 

 

中庭で手合わせをする春蘭と霞。

 

 

それを見学する一刀と華琳と秋蘭。

 

 

「二人とも強くなってるな~」

「そうね。一年前もっと強ければあなたが消えなくて済んだと後悔していたわ」

 

 

自分たちの力が足りなかったと切磋琢磨してきた二人は武力も数段階レベルアップしていた。

 

 

「私とて負けておらんぞ? 北郷が帰ってきてからさらに強くなった気がする」

 

 

秋蘭の場合は別の理由だろう。

 

 

「なんかこうしてると帰って来たなーって気になるな」

「そうね。あなたは随分と可愛らしくなってしまったけどね」

「わっ」

 

 

華琳は自分の脚の上に一刀を乗せる。

 

 

「ちっ、出遅れたか」

 

 

秋蘭は軽く舌打ちをした。

 

 

幸い華琳には聞こえていなかった。

 

 

 

 

「ふぃ~。負けてもうたわ」

「わーっはっはっは! なかなか惜しかったな霞よ」

 

 

春蘭が霞の得物を弾いたところで試合終了。

 

 

そして二人が一刀たちのところにやってくる。

 

 

「おっ、華琳。ええもんもっとんな~。ウチにも貸してや♪」

「ふふ。もう少ししたら貸しましょう」

 

 

ぬいぐるみのように扱われる一刀。

 

 

「北郷! 貴様華琳様の膝の上などなんて羨ましい! 斬る!」

 

 

そこで空気の読めない春蘭が突撃してくる。

 

 

「させん!」

「ぐわっ!」

『秋蘭!?』

 

 

一刀、華琳、霞が一斉に声をあげる。

 

 

秋蘭が剣で春蘭を斬ったからだ。

 

 

「心配ない。峰打ちだ」

「血が出てるよ!?」

 

 

春蘭は刃引きした剣をくらい、口から血が出ていた。

 

 

「北郷に手を出そうとしたのだ。これくらいは仕方あるまい」

 

 

秋蘭はそう言って、春蘭を担ぎあげて医務室へと去っていった。

 

 

なんだかんだで姉に優しい(?)妹だった。

 

 

 

「動きが全く見えんかったで……」

「……ええ。いつのまにか春蘭が倒れていたわね」

「秋蘭ってすごいんだな……」

 

 

一体彼女に何があったのだ。

原因は一つしかないのだが。

 

 

「げに恐ろしきは北郷一刀くんってことね」

「せやな」

 

 

 

 

「あれ? 兄様どうされたんですか?」

「兄ちゃんだ!」

「ちょっとお腹が空いたんだけど何かあるかな?」

 

 

小腹が空いた一刀は厨房やって来た。

そこには妹分である流琉と季衣がいた。

 

 

「あーごめんんさい兄様。今季衣が食べてしまったので今から何かつくりますね」

「流琉ってばすごい料理が上手くなったんだよ!」

「へー、そうなんだ」

 

 

流琉は一年前に思った。

自分がもっと料理が上手だったら一刀は天に帰らなくて済んだと。

 

 

あきらかな見当違いであったが、この一年間料理の腕を磨いたのだった。

 

 

「ならば私も作ろう」

「秋蘭!?」

「秋蘭様だー!」

 

 

そこに現れるのはもちろんこの人。

才色兼備、完全無欠、暴走モードの夏侯妙才。

 

 

「私と料理(や)ろうって言うんですね秋蘭様」

「ああ。特級厨師である私に勝てるかな?」

 

 

秋蘭は一刀が帰ってきてから料理の腕を磨いた。

 

 

「では始めるか」

「はい。負けませんよ」

 

 

そして料理バトルが始まった。

 

 

「兄ちゃんが帰ってきてからみんなおかしくなっちゃったねー」

「…………なんかすまん」

 

 

 

 

「はい出来ました!」

 

 

いち早く完成させたのは流琉だった。

 

 

「チンゲン菜炒めです」

「おお! 美味そうだ!」

 

 

シンプルな料理故に料理人の腕が問われるのである。

 

 

「秋蘭様、もうあまり時間がありませんよ?」

 

 

あらかじめ用意された砂時計はあと少しとなっていた。

 

 

しかし、秋蘭はフッと笑った。

 

 

「覚えておけ流琉。この国の料理はな………………時間の九割が過ぎたところから始まるのさ!」

 

 

秋蘭は下ごしらえした素材をあっという間に調理していく。

 

 

「は、速いです!」

 

 

そのまま時間ギリギリで料理は完成した。

 

 

「えっと、それじゃあ試食に入ります。兄ちゃん、ボクも食べていい?」

「ああ。俺一人じゃ食べきれそうにないしね」

 

 

一刀たちはまず流琉の料理から食べることにした。

 

 

 

 

「……うん! 泥臭さもないしすごい美味しいよ!」

「これならいくらでも食べられるね」

「ありがとうございます。………………勝ったな」

 

 

二人の反応を見て流琉は勝利を確信する。

 

 

「美味しかった。ごちそうさま」

「はい。お粗末さまです」

 

 

チンゲン菜炒めを完食した二人。

 

 

そしてお次は秋蘭の料理。

 

 

「あんかけ炒飯といったところだね。いただきます」

「いっただっきまーす」

 

 

一刀と季衣はまず炒飯から食べる。

 

 

「…………ただの卵炒飯だね」

「うん。なんか普通って感じがする」

 

 

次にあんかけの部分を食べる。

 

 

「…………辛いだけだね」

「流琉お水ちょうーだい」

 

 

やっぱり流琉には勝てないのかと一刀が思っていると、それまで沈黙を保っていた秋蘭が口を開いた。

 

 

「炒飯とあんかけは一緒に食べてくれ」

「……? わかった」

「はーい」

 

 

一刀たちは言われた通りに一緒に食べた。

 

 

「うっまい! なんだこの爆発するような美味さは!?」

「うん! こんなに美味しい料理食べた事無いや!」

「そ、そんな……」

 

 

二人の異常な反応に膝をつく流琉。

 

 

勝者、秋蘭。

 

 

「フッ」

 

 

 

 

知ってる人は知っているネタでカバーしてみた。


 
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