No.174005

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 16話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・

2010-09-22 04:05:46 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3919   閲覧ユーザー数:3602

 

半年前

 

hayate side

 

ユ、ユキの腕がペシャンコに……

 

「・・・がくっ・・・」

 

「ユキーーー!!」

 

あああぁああ!? どどどど、どないしよう!? ユ、ユキが死んでまう!

 

「そ、そうや! こんな時こそ落ち着くんや! 落ち着いてタイムマシンを探すんや!」

 

「ハハハ。落ち付クんダはやて。こんな時はタイム風呂敷を探サないト。」

 

駄目や! ユキもかなり慌てとる! だって眼の焦点合ってないんやもん!

 

「ユキちょっと待っててな! 今、救急箱持ってくるから!」

 

救急箱で何が出来るかわからんけど、何もないよりはマシやろ。あれ? なんか忘れてるような。

 

そんな事を思いながら救急箱を取りに行こうとするとユキが呼び止めてきた。

 

「はやて。」

 

「なんやユキ!?」

 

ユキは微笑んだ後、言った。

 

「待っているのは構わんが、別に逝ってしまっても構わんのだろう?」

 

「ええ! 遠慮は……って! ダメに決まっとるやろ!」

 

あかんあかん。ユキのセリフを聞いたらそう返さなきゃあかんような気がしたわ。

 

「答えは得た。大丈夫だよ遠坂。オレも、これから頑張っていくから。」

 

「それは間違いなく死亡フラグやから! ってか遠坂って誰やねん!」

 

「気にするなはやて。俺も気にしない。ああ、そうだ。とりあえず救急箱も救急車も呼ばなくていいぞ?」

 

ユキは私の顔をしっかり見ながらそう言った。

 

side out

 

 

yukito side

 

痛って~~~! マジやばい! 折れてるどころじゃないから! 同じ骨折でも粉砕ってついてるからあぁああああ!

 

やばいやばい! 肉体変化! 痛覚遮断!

 

痛みが消える。転げまわってぶつけた場所も、フローリングに転がっている痛みも無くなる。

 

「それは間違いなく死亡フラグやから! ってか遠坂って誰やねん!」

 

あれ? 何ではやてが遠坂の名前知ってるんだ? まあ、いいか。

 

「気にするなはやて。俺も気にしない。ああ、そうだ。とりあえず救急箱も救急車も呼ばなくていいぞ?」

 

自分で治せるし。

 

「は!? 何言ってるんや!? 」

 

もちろんはやては驚いている。

 

「ふっふっふっ。」

 

俺はゆらぁりと立ち上がる。

 

「主! お気を付けください! コイツは危険です!」

 

俺とはやての間になぜかシグナムが割り込んできた。

 

「うわっ!? ってかあんた誰や!?」

 

「私は将・シグナム。貴女の部下です。」

 

「へ!? 」

 

「あの~。そろそろ良いか?」

 

「なっなんやユキ!?」

 

面白い具合に混乱してきているな。

 

「俺の名前の雪人。これをローマ字にするとYUKITO。最後の人の文字は語呂が悪いから付けただけなので削除。残った文字はYUKI。YUKIを並び替えるとIKYU。つまり一休。一休といえばお坊さん。お坊さんと言えば漫画では不思議な力を使う日本の魔法使いのようなもの……つまり!」

 

俺ははやてに指を突きつけて言う

 

「高科雪人は魔法使いだったんだよ!!!」

 

「なっなんやて~~~!?」

 

はやては驚く。……よく知ってるな。結構前の漫画なのに。

 

「ユキって三十路やったんか!?」

 

「誰だ! はやてに変なこと教えたやつは!?」

 

まだ大丈夫だもん! 前世あわせてまだ22歳だもん!

 

「と、とにかく! 俺は本当の意味で魔法使いなの! これ見て。」

 

俺ははやてに手がよく見えるようにする。

 

「ベホマ。」

 

呪文を唱えると骨が元の位置に接骨される。

 

普通に戻って良かった~。もし折れたままくっついたら某ナメック星人みたいに生やさなきゃいけなくなったからな。

 

「な、治った!?」

 

「信じた? 俺が魔法使いだって。」

 

「…………。」

 

唖然としてるな。

 

「まあ、それは置いておいて。とりあえず話し合いしようか。はやても気になってるだろ? そこにいる四人の事。」

 

「あ、うん。」

 

「なあ、あんた達。はやてと俺にあんた達のことを話してくれない?」

 

side out

 

 

hayate side

 

「なるほどなぁ。」

 

闇の書とヴォルケンリッターか。

 

「主はやて。お聞きしたい事があります。」

 

「なんや?」

 

「この者は何者なんですか?」

 

シグナムはユキを指差してそう言った。

 

「ユキか? わたしの大事なお友達や。」

 

「友人……ですか。」

 

「そうや。ほら、ユキ。シグナム達に挨拶しいや。」

 

「えぇ~? ヤダ。」

 

「なんでや?」

 

「ほら、はやても知ってるだろ? 俺ってば人見知りだからさ。シグナムさんに声かけられただけでもうビクビクなわけ。だからヤダ。」

 

「それ初対面の時、わたしに豆だぬきっていった奴のセリフとは思えんわ。いいから早く自己紹介しい。」

 

「へいへい。」

 

ユキは面倒くさそうにシグナム達の前まで行った。

 

「俺の名前は高科雪人。よろしくね~~!」

 

「TRICKか!」

 

「ナイス突っ込みだ。はやて。」

 

ユキはわたしに向けて親指をビシッと立てて言ってきた。

 

「いや~。ヴィータちゃんだっけ? さっきはごめんね。ちょっといきなり襲ってきたからビックリしちゃって。ああ、怪我してない? 痛いところないよね? あったらすぐに言ってね。さっきの回復魔法見たでしょ? あれで治しちゃうからさ。」

 

「テンション高!?」

 

「シグナムさん達もごめんね。脅しちゃってさ。あーやらないとはやてを起こすの大変そうだったからさ。あ、俺は高科雪人っていいます。以後よろしく。」

 

「あ、ああ。」

 

シグナムも微妙に引いとる。

 

ユキはシグナム達に自己紹介を済ませるとこっちを向く。

 

「こ、こんな感じでよかった?」

 

あれ? ユキがぷるぷる震えとるんやけど。まさか。

 

「人見知りってホンマかい!?」

 

「だから言ったろ! 人見知りだって! 恐いんだよ! 子供は平気だけど大人は怖いの! お陰で前世は引き篭もり三歩手前だ馬鹿!」

 

「馬鹿って言いおったな! 馬鹿って言ったほうが馬鹿なんやで! てか三歩手前って何や! 具体的な数字過ぎるわ!」

 

そのままユキと二十分耐久言い争い合戦へ。

 

 

「ぜえ…ぜえ……つ、疲れた……」

 

「情けないぞはやて。たかが二十分くらいで疲れるとは。」

 

二十分も言い争いしてられるだけでも充分と思うのは私だけやろか。と突っ込む事もできずちょっと休憩。

 

「ふう~~。とりあえずわかったことは。ユキが三十路なことと「だから違うって!」あと、闇の書の主として守護騎士みんなの衣食住きっちり面倒みなあかん言う事や。「スルー!? スルーですかはやてちゃん!?」ユキ?……ちょいと静かにしてような?」

 

「は、はい。」

 

あれ~?ユキ何でそんな震えとるん?ちょっと注意しただけやのに。

 

「こっええぇええ! 何あれ! 目のハイライト消えてたんですけど!? 何で!? あれかなのはちゃんじゃなくてはやてが魔王化か! 夜天の王だしな。魔王少女リリカルはやて……始まりません!」

 

何やユキが訳わからんこと言っとるけど無視しよ。

 

「幸い住むとこあるし。料理は得意や。皆のお洋服こうて来るからサイズ測らせてな?」

 

それから、店が開いたら皆の服買ってきて試着したんやったな。

 

あの時はユキがシグナム達と打ち解け始めたらユキはすぐ悪ふざけ始めてたな。シグナムやシャマルの着替えを写真撮ろうとしとったから皆で一緒にぼこぼこにしたけど。

 

極めつけはヴィータの着替えも撮ろうとして……うが~~! 何でや!? ヴィータまで写真撮ろうとしたのに何でわたしのは撮ろうとしないんや! 胸はわたしの方が大きいやん! あれか? 0か100かどっちかじゃなきゃだめなんか!

 

今思いだしても腹立つわ~。

 

……ふぅ。まあ、ユキは色んな意味で記憶に残る人やったな。

 

まだ思い出したいことも有るけどそれは次回という事で。

 

 

あとがき

 

はい。こんにちは作者です。

 

季節の変わり目だからか少し鬱入ってます。

 

さ~て今回の異世界冒険譚は、

 

雪人君、いきなりはやてに魔法使えるってことバラしましたね。

 

そしてMMRのネタ。わかる人は居るよね?

 

そして雪人君は人見知り。子供なら平気らしい。対人スキルは少し低そうだ。

 

そして最後のほうにあった雪人君がヴォルケンリッターの着替えは撮ろうとしたのにはやてのは撮ろうとしなかった何故か!?

 

雪人君ははやてと風呂に入っている。……つまり! 雪人君ははやての姿を記憶してしまったために写真を撮る必要が無かったんだよ!(キバヤシ風)

 

と言う訳でこんな感じでいきたいと思います。応援よろしくね~。


 
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