No.172707

幻想✝無双 第9章 決着(対峙する者)

第9章の第2部です。

本当に文章へたくそでごめんなさい!!

2010-09-15 21:56:50 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1267   閲覧ユーザー数:1206

レイside

「やめろ!」

俺は『天牙棍』で『葉桜』を受け止めた

 

間に合ってよかった

俺は不意に起きて思春がいないのに気付いた

 

初めは厠に行ったのかと思い寝ようとした

その時机の上に何かあるのに気付いた

 

手紙だった

『雪蓮さんの母親の墓に来い…もし来なければ結婚できない体にしてやる……』

と懐かしい字で書いてあった

 

しかし俺は少し怖かった

その字は血で書かれていたから

 

嫌な予感がした俺はすぐ部屋を出て墓まで走っていった

 

予感は的中していた

言葉は聞こえないがカスミと思春が戦っていた

 

思春が倒れて決着がついたと思った

しかしカスミはやめなかった

本気で殺そうとしている

 

そう思った俺は助ける為走り出していた

 

「やめろ!」

「レイ!」

 

レイの登場で思春は驚いた。

それとは対照的にカスミは落ち着いていた

 

「レイサン…ドイテクダサイ…」

「駄目だ!…落ち着け…カスミ」

「落チ着イテマスヨ…レイサン…ダカラドイテクダサイ…ドイテクレナイトアノ女殺セナイカラ」

「そんな事聞いたら余計どけないよ」

 

レイの言葉を聞いてカスミは距離を取った。

レイはチャンスと思い左手を思春にむけた。

 

「水の紋章よ主より命じる…優しきしずく……思春、俺から離れるな…」

「わかった」

 

レイの行動を見たカスミはつぶやいた。

 

「モウ…手遅レナンデスネ……レイサン…私ノ為ニ……死ンデ…好キダカラ」

 

つぶやいた後カスミはレイの腕を引っ掻こうと動いた。

しかしレイの『天牙棍』で薙ぎ払われた。

 

「カスミ!いい加減にしろ!!」

「レイサン…私ノコト好キナンデスヨネ…ダカラ死ンデ下サイ…ダイジョウブ…死ンデモ私ガ傍ニイマスカラ」

「言葉が通じないのか…ならばせめて…」

 

レイの目が本気になった。

これ以上言葉を交わしても聞いてくれないと感じたからだ。

 

「思春…もし俺が死んだらあの川に流してくれ」

「レイ…」

 

レイはそう言うと『天牙棍』を握り直してカスミと対峙した。

 

「レイサン…スキ…ダイスキ…ダカラ誰ニモ渡サナイ…スキダカラ…ダイスキダカラ」

「は!」

 

思春は二人の攻撃を目で追うのがやっとだった。

二人の戦いはまるで舞を踊っているように優雅であった。

しかし、やはり武器の差が出てきている。

『天牙棍』は打撃系の武器の為カスミの体には痣が出来ていた。

それに対して『葉桜』は刃物系の武器の為レイの腕や脚から血が流れていた。

 

「はぁ…はぁ…」

「…フフフ・・・スキダカラ…」

「…はぁ……せ!!」

 

レイはカスミに攻撃を仕掛けようとしたが、自分の血で足を滑らせてしまった。

 

「スキダカラ…アイシテルカラ…死ンデ!!」

「やめてーーーー!!!!!!!!!」

 

体勢が崩れたの見たカスミはレイとの距離を詰めていき『葉桜』を振り上げた。

思春はそれを見て悲鳴を上げた。

 

(ここまでか…二人ともごめん…)

 

カスミにやられると覚悟したレイは心の中で謝った。

 

つづく


 
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