No.171593

うん。霊夢さん。

tanakaさん

ああ、霊夢さん。の続き物であり、全然繋がっていない話でもあります。
基本、霊夢さんのハーレムなので、誰かと付き合う予定はないです。

2010-09-10 17:08:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1643   閲覧ユーザー数:1591

「霊夢……霊夢。何処に居るの?」

「ここに居るわよアリス。てか、朝から騒がしいわね」

 せっかくの気持ちのいい朝が台無しじゃない。

「仕方が無いでしょ。だって、目が覚めたら霊夢が隣に居なかったんだから……」

「いや。隣に居なかったからって……そりゃ、わたしだって常にアリスの側にいるわけじゃないわよ」

 ずっと、側に居るなんて不可能に決まってるわよ。

「そんなこと分かってるけど、でも常に私の側に居て欲しいの!」

 そんな無茶な……

「無理とか、不可能とか関係無いの! 霊夢が私の側に居てくれないと不安で、心が壊れそうなのよ!」

「アリス……」

「霊夢は私の物なの! 他の誰の物でも無い! 私だけの霊夢でいてよ!」

 なんという真っすぐな告白。

 少しだけ歪な感情が見え隠れするけど、何か心に来るものがある告白。

 ここまでアリスに想われてるとは知らなかった。

 前々から、アリスのわたしに対する感情が強い気がしてたけど、ここまでとは……ね。

 このアリスの言葉にわたしは、どう返せばいいのだろうか。

 

「ねぇ、アリス――」

「何も言わないで霊夢」

「アリス……?」

「霊夢がどう思ってても私は霊夢が好きだから。それを伝えたかっただけだから。だから霊夢は

何も言わなくていいわよ……」

 返事はする必要は無い……アリスはそう言ってるけど、

 なら、どうしてアリスは――

 

 今にも泣きそうな表情をしているの?

 わたしは、アリスにまだ何も言っていない。好きとも嫌いとも言っていない。

 それなのに、どうして悲しい表情を浮かべるの?

 何で勝手にわたしの気持ちを決めつけるのだろうか。

 わたしの気持ち……

 わたしのアリスに対する感情…… 

 わたしは――

 

「わたしもアリスのこと……好き……だと思う」

「…………何よ。その中途半端な言葉は」

「ごめん。わたしも今の自分の気持ちが分からないの。だけど、アリスと一緒に過ごすのは嫌いじゃない」

「……ばか」

 今はこれで勘弁して欲しい。

 だって、わたしにだって今の感情が分からないんだもん。

 だけど、アリスと一緒に居るのは好きで大切にしたい。

 その気持ちだけは間違いないんだ。

 


 
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