どうも佐藤朋樹です
いや~なんだかんだで第5章
今回の章は、今までが日常編だとしたら今回からストーリが進みます
敵役や魔法バトルへと発展していきたいと思っております!
ということでぜひとも読んでください
ではどうぞ!
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・はぁ・・・悪かったって・・・」
只今、俺が大会で負けてから約2日が経過しております・・・
俺が負けたことにより、な・ぜ・かライアの機嫌が悪くなり、一向に口を利いてもらえない・・・
「いい加減、機嫌直せよ・・・な?何でもするからさ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「はぁ・・・」
ずっとこの調子・・・さすがに2日目になるともう嫌気が差してくる・・・
負けたのは悪かったよ?ただ・・・ここまで機嫌が悪くなる意味がわからない・・・
「・・・なんでも?」
「!!お・・・おぅ!なんでもだ!」
やっと口を開いたライア・・・しかし・・・なんでもが気になるな・・・
「・・・特訓よ・・・」
「・・・特訓?」
「・・・ギルドに入って・・・任務をこなしながら強くなりなさい・・・」
「ギルドっていうと・・・お前が入っていて・・・「紅いの暴風」の名が通っているギルド?」
「そぅ・・・魔獣やドラゴン・・・お使いやら警護の任務をやるギルドよ・・・」
「・・・拒否権は?」
「・・・なんでもするんでしょ?」
「・・・はい・・・」
「んじゃ・・・いくわよ・・・」
「あ~じゃぁ・・・俺も条件がある・・・」
「・・・なによ?」
あ~ライアさん・・・今だったら熊も殺せるような目で俺を睨まないでください・・・ちびっちゃうよ・・・
「機嫌をなおすこと・・・それだけだ・・・」
「・・・わかったわ・・・いいわよ!」
ふぅ~・・・ようやく、この重た~~い雰囲気から開放されんのか・・・あぁ・・・よかった・・・
本当によかった、あと1日でもこんな雰囲気だったら胃に穴が開くとこだった
「なにしてんの!颯!ギルドにいくわよ!」
「あいあい・・・」
(俺・・・大丈夫かな?)
早くも身の危険をおぼえる颯だった・・・
「・・・ライア?なに・・・その紅いコートは・・・」
「ん?あぁ・・・これ?これは、素顔を隠すためのものよ・・・あんま意味はないけどね・・・なんとなくよ・・・」
「ふ~ん・・・んじゃ・・・俺もなんか被ろうかな・・・」
「そうね・・・じゃぁ・・・何色がいい?」
「う~ん・・・風だしなぁ…蒼色ってある?こぅ・・・緑と青をあわせたような色?」
「あるけど・・・まぁ属性にあわせるなんて単純ねぇ・・・」
「いいだろ・・・なんとなくふと思い浮かんだんだよ・・・」
「まぁ・・・いきましょう!」
「おぅ!」
ギルドは城下町の中心部にある。
そして今そのまん前にいるんだけども…
「ここが、『ギルド』よ!」
「なんか…立派なところだな…酒屋みたいな荒れてるイメージがあった」
「酒も売ってるし、食事もできて宿屋も兼用・・・ちゃんと正式なギルドよ?」
「そか・・・(思いっきりホテルだな・・・)」
「じゃ・・・入るわよ?」
「あ・・・あぁ・・・」
ギルドの中は、一見ログハウスみたいな雰囲気だが、酒・タバコの臭いがまるでなく
やっぱりホテルのロビーを感じさせる内装だった…壁に張り付いてる依頼書であろう髪の数を見なければ…だが
「いらっしゃいライアちゃん」
「こんにちはマスター・・・彼のギルド登録したいんだけど・・・」
「いいよ・・・しかし・・・【紅い旋風】さんが、男連れねぇ・・・彼氏かい?」
「な!!ち・・・違うわよ!//・・・か・・・彼氏なんかじゃ・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・」
段々とちっちゃくなっていき、最後には俯いてだんまりをした・・・
「はは・・・ライアちゃんをからかうと面白いね・・・さて、ここに名前を書いたら奥に来てくれ・・・魔力と属性を測るからね・・・」
「あい・・・ハヤテ・カミカゼ・・・っとハイ!書きました・・・」
「んじゃこっち来てくれ・・・ライアちゃん?来るかい?」
「・・・コク・・・」
「ハッハッハ・・・こっちだよ」
俺たちは、マスターの後に続いて受付の隣の部屋へ入っていった
「さて・・・んじゃまずは・・・この水晶に魔力を10秒程こめてくれ」
そう言ってマスターは、サッカーボールくらいの水晶を棚から取り出してテーブルの上に置いた
「これに?」
「そう・・・これに」
俺は、水晶に手を置き、少し深呼吸をしてから、一気に魔力を水晶にこめた
カァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
それに応じて、水晶も輝く・・・
「おぉ・・・これは・・・」
「・・・すごい!!」
「おぉぉぉぉぉぉ!!!」
魔力をこめていると・・・
バキン!
という音が聞こえ・・・水晶をみてみると・・・案の定割れていた・・・
「うわ・・・やべ・・・」
多少テンパりながらも二人を見ると・・・唖然としていた・・・
「嘘・・・割れちゃうなんて・・・」
「坊主・・・どんだけ魔力を秘めているんだよ・・・」
「えっと・・・水晶割れちゃったんだけど・・・」
「へ・・・あ・・・あぁ!気にすんな!次は、属性だが・・・」
「あ・・・属性なら【風】と【雷】だ・・・」
「そうかそうか…なら【風】だけでいいな」
「これで終わり?」
「よし!登録はおしまいだ!」
「じゃぁマスター!なんか私とこいつでちょうどいい任務ないかしら?」
だんまりからいつのまに回復したのか、ライアはマスターにそう聞いた
「ん~・・・少し待っててくれ・・・」
そういって、マスターは、さらに奥の部屋にと消えてしまった・・・
「・・・こないな・・・」
「こないわね・・・」
マスターを待ってからかれこれ30分・・・その間全然こっちに来ない・・・待たすのはよくないと思うが、店のほうも気になる・・・
大丈夫なのだろうか・・・
「いや~・・・お待たせ!店の方で少しゴタゴタがあってねぇ・・・」
(いやいや!この奥から出てきたじゃん!フロントとは反対方向だろ!)
「はあ・・・そうですか・・・」
なんとなくツッコまなかった颯・・・ツッコンだらなんとなくKYな感じがしたからだ・・・
「んで~任務は~っと・・・こんなのはどうだい?」
No.0972
【洞窟探索】 ランクC
アスカード中央区の町外れに未踏の洞窟が発見された・・・
鉱物やモンスターの情報が欲しいため、内部調査を依頼する
依頼品
モンスターの死骸など×5
洞窟内の鉱物×5
報酬品
キュレ(この国の通貨 1円=1キュレ)
5万キュレ
「う~ん・・・ランクCかぁ・・・」
「紅いの旋風だったら簡単だろ?あんたはAなんだしよ」
「う~ん・・・今回は足手まといがいるからなぁ・・・」
「ライア・・・やるぞ・・・」
「へ?なんでよ・・・」
「俺は、足手まといじゃない!」
「・・・はぁ・・・わかったわよ・・・んじゃ受けるわ」
「了解、ただえっと…ハヤテのギルドカードは後2・3分かかるからもう少し待っててくれ」
「あいよ・・・」
そういって俺は、ロビーの休憩スペースへ向かった・・・
「おまたせ!ギルドカードだ」
「ありがとう!・・・ふーんなんか学生証みたいだな…」
「まぁ身分証明もできるから、あまりかわらないな」
「なるほどね…えっと・・・Gランク・・・低いのかな?」
「低いわね・・・ていうか最低ランクよ・・・みんなここから始まるのよ?」
「へぇ・・・ちなみに最高は?」
「えっと・・・G・F・E・D・C・B・A・S・SSだから・・・最高はSSね・・・」
「なんで全部言う必要が?」
「さぁ?なんとなくいわなきゃいけない気がしたからよ!ニコッ」
なんとなく聞くなよ馬鹿!っていう感じの笑みがこっちに向いている・・・
「アハハ・・・ソウデスネ・・・ん?マスターここの空白は?」
「ん?あぁ・・・そこはな、ハヤテが有名になって通り名が付いたらそこにコードネームとして、書き加えるんだよ」
「私のようにね」
そういい自分のギルドカードをみせて来たライア・・・
確かに俺の開いてる部分に『紅いの旋風』と書いてある・・・
「ふ~ん・・・俺は、どんな名前なんだろ・・・」
「すぐ付くと思うわよ?私が見てるし、一応監視精霊もつけるんだろうし」
「監視精霊?」
「私たちが危険な状態になったらこのマスターに連絡してくれるの」
「へぇ・・・」
「その精霊からつけられる場合もあるからね・・・」
「もうひとつ忘れ取るぞ!監視精霊がみた事は、後で、わしも見れるということだ!」
「はぁ・・・便利だな!」
「さて!説明も終わったし!行きましょうか!」
「だな!」
「気をつけなよ!」
「「いってきます!」」
こうして俺らは、初任務へとたびだった!
「洞窟♪ど~う~く~つ~♪」
「あんたね~・・・何がそんなに楽しいの?」
「だって冒険だぜ?やったことねぇし、オラ、ワクワクしてんだ!」
「そうなんだ・・・?」
「そっか…わからないから突っ込みもないんだ…ガク」
「はいはい・・・っとあそこね」
「うは・・・ホントに未開の地だな・・・」
「えっと・・・監視精霊は・・・いた!」
「え?どこ?」
「あそこよ!あ・そ・こ!!」
「・・・ちっさ!」
「こんにちわ!紅の暴風さん!えっと・・・この方は・・・」
「あぁ・・・俺は・・・」
「あ・・・ハヤテさんですね?」
「え・・・そうだけど・・・なんで?」
「マスターから連絡がたった今来ましたから・・・」
「そっか!んじゃよろしく・・・えっと・・・」
「ルリィです♪」
「よろしく!ルリィ!」
「さて!いきましょうか!」
「はい!」
「おぅ!」
俺たちは、洞窟の中へ入っていった・・・
「うは・・・暗い・・・」
「今、炎を灯すから少し待ってて」
「ん・・・」
「ファイア!」
ボッ
ライアの手から炎が灯り、周りが明るくなる・・・
「・・・うげぇ・・・」
周りが明るくなるとその周りの様子がわかるわけで・・・
洞窟の天井には颯が、一番最初に出くわした魔物・・・スライムがびっしりと張り付いていた・・・
「スライムが・・・約10匹程度ね・・・」
「さっさとやっちゃいましょう♪」
「はぁ・・・アイツ嫌い・・・気持ち悪い・・・」
「もっくいって無いでさっさとやる!くるわよ!」
「うへぇ・・・一発で終わらす!」
「え!?」
「ちょ!ま・・・」
「手に集まるは、一陣の風・・・牙のごとく敵を切り裂き喰らえ!・・・風牙龍頭!!」
ゴァォォォォ!!
まるで、龍の声のような轟音を轟かせながら、スライムを切り裂き、喰っていく龍の形をした風・・・しかし・・・
「コラァ!」
ゴッ!!
いきなり颯の頭を叩いたライア
「ブッ!な・・・なにすんだよ!」
「それはこっちの台詞よ!いきなりあんな大技使って!洞窟が崩れたらどうすんのよ!」
「・・・あ!」
「はぁ・・・洞窟探索時は、小さい技でチマチマとやるのが掟なの!特にこんな細道ではね!」
「なるほど・・・了解」
「・・・心配ですぅ・・・」
「さ!いくわよ!」
スライムの残骸を多少拾い先に進むライア一向であった・・・
~???~
「…ん?誰か入ってきたな…だれだ?まぁ、待ってみますか」
広い空間・・・洞窟だろうか?とにかく広い空間のなか・・・ただ一人・・・中心に男がいた
声からしてまだ若い青年のようだ、ただその青年が座っている場所はなにか山のような物の上に座っていた…
「はぁ~・・・まだ歩くのかよ・・・さっきからスライム・スライムスライムって・・・いやになるな・・・」
「うるさいわね・・・私のほうが悲惨でしょうが!」
さっきからいたるところにスライムが現れ、切ったり溶かしたりしながら進んでいたのだが・・・
「・・・ッ」
「ちょっと!なにかいいなさいよ!」
「ッあぁ!わかったよ!お前のほうが悲惨だよ!ッ」
たまたま上から落ちてきたスライムが肩に落ちて、右肩周辺が露出してしまっている。
そのせいでどこかの露出狂にしか見えないのだ
それを見て、必死に笑いをこらえている颯
「にしてもね~・・・こうまで長いとはね・・・っと!!ようやく少し広いところに・・・ん?だれか?いる?」
「ん~どうした?先客がいたのか…って!?」
「ダイアモンドタートル!?なんでそんな凶暴な魔物がここに!?ていうかそんな魔物の上に座っているって…」
「おかしいですね…ライアさんたち以外にここへはきてなかったのですが…」
ライア達が困惑していると青年も気づいたのかこちらに振り向いた
「「「ッツツ!!!」」」
振り向いた瞬間、颯達は凶悪な”何か”を感じた
全身から警報が鳴っているような感覚
早く逃げろ、と全身が継げているのにも関らず体は動かないでいた。
そして青年が魔物から降りて話しかけてきた
「お~お前だったのか!ハヤテ!」
「!?お…おれを知っているのか?」
「ハヤテの知り合い?」
「いや…おれは知らないはずだ…」
ハヤテのことをしっていた青年、しょうたいはいったいなんなのか…
「あ~そういえば、会うの初めてか?悪い悪い!!俺はバスクってんだ!よろしく!」
「あ…あぁ…よろしく」
バスクとなのる青年は機嫌がいいのか終始笑顔でいる
そんなバスクに恐る恐ると話しかけるライア
「えーっとバスクっていったわよね?」
「ん?だけど?何」
「何でこんなところにいるの?ダイアモンドタートルの上に座っていたけどあなたの使い魔?」
「ん~ここにいたのはお散歩がてらにはいったら迷った!んでこいつは別に使い魔でもなんでもないぞ」
「ありえないわ!ダイアモンドタートルっていったら凶暴で攻撃的な魔物よ!?そんなにおとなしくしているわけが…」
「ん~だって俺、魔王だし?魔物もそれわかってるからしたがってんだろ?」
「魔王だからってそんなにおとなしくしているわけが………って…え?」
「「「魔王?」」」
「んだけど?こう世界征服というか世界破壊?を目指している魔王でーっす!!」
「「「ッツ!!!」」」
宣言した瞬間、とてつもない魔力の本流
そして悪意と殺意に満ち足りた雰囲気が回りに広がる
さっき感じたものは間違いではなかった、そんな考えが一様に浮かんだ
「んでよーハヤテ」
「な…なんだよ」
「なんで俺がお前の名前知ってると思う?」
「…んなもんわかるわけないだろ」
「…ま、まさか!!」
困惑している颯の横でライアが何かに気づいたようだ
「そう!いやさ?一方的な征服じゃつまんないじゃん?だからさこう対抗勢力がほしいわけよ!
勇者みたいなさ!」
「まてよ…」
「んで思いついたのが、んじゃ異世界から呼んでみるかと思ったわけだ」
「まてよ…おい」
信じたくないような解答の前にうつむくしかない颯
そんな颯をよそにしゃべり続けるバスク
「まぁ適当に選んだ割にはかなりの当たりみたいだったな、魔力は成長途中ながら規格外、
運動神経もそれなりに鍛えればすぐには死なさそうだしな!」
「まさか…俺は…」
「そう…一方的な征服じゃつまらない、だから呼んだのさ、お前をな」
「それじゃ…俺は、お前の暇つぶしのために…しかも殺す前提で呼び出されたのか…」
「そ!光栄だろ?魔王の遊び相手に選ばれたんだから!」
「そんなことのために…」
うつむきながら怒気が高まる颯、そして…
「そんなことのために呼び出されたってのか!!」
ついに怒りを前面に出し魔力を全開する!
「キャァァ!!ちょ!落ち着きなさいよ!」
「ゆるさねぇ!おれを…元の世界に返せ~~~~!!!」
「俺を倒せたらな~って…ん?」
「アァァァァァァ!!龍牙・四方陣!!雷牙・堕旋!!」
怒りに任して攻撃を繰り出す颯、しかし
「んなに焦るなよ…すぐに死んだらつまらないだろ?」
バスクは片手一本で受けきりそのまま颯をもとの方向へ弾き飛ばす
弾き飛ばされた颯は壁にぶつかり、地面へ堕ちてゆく
「ガハッ!!」
「ハヤテ!風よ!ウィンド!」
「グゥゥ・・・」
「ハヤテ!大丈夫!今魔法かけるから!
癒しの風よ・・・痛みを消し去り、ひと時の休息をあたえよ・・・ケア・ウィンド」
ライアが魔法で落ちる速度を落とし受け止め、すぐさま回復させる
「まぁ…とりあえず…こいつを置いていくからさ…何とかしてみてよ」
バスクが徐々に消えていくさなか、ダイアモンドタートルの目が光る
「ちょっと魔力与えて強くしてるけど…まぁ生き残ってくれよ?しんだらつまらないからな」
そして消えてゆくバスクとこっちをむいて臨戦態勢をたてる魔物
そしてライアとなんとか回復した颯
次回、風に願いを ~第6章~
颯&ライアVSダイアモンドタートル=颯の覚醒=
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ごく普通の高校生、神風 颯(カミカゼ ハヤテ)は、ある日の下校中に突風に見舞われる・・・
突風に飲み込まれた颯は、気を失ってしまう・・・目を覚ましたら・・・目の前に広がる不思議な光景・・・
ドラゴンや見たことの無い生き物が飛び回っている・・・この光景を見た颯は・・・
「・・・・・・・・・・・・・なんじゃこりゃーーーーーーーーー!」
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