No.164034

ゆっくり乱世を静めていってね!!!~恋姫×ゆっくり~凪の場合

TAPEtさん

この前のゆっくり愛紗につづいて今度は凪です。

誰かゆっくり化したい子があったら言ってください。

中身設定とか考えてくださると助かります。

2010-08-07 19:19:43 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3242   閲覧ユーザー数:2906

 

戦争が終わって、戦うことがなくなったものの、魏の皆の仕事が減るところか増え続けていた。

 

今回は、魏で広がる予定の三国の親睦会のために魏の皆が忙しい時期だ。

 

俺たち北郷隊は、蜀と呉の人たちが来る前に街を整理した後、都の周りの賊たちを片付けるべく、近くにあるといわれる山賊の巣窟に向かった。

 

凪「隊長、巣窟の包囲、完了しました」

 

北郷「ありがとう、これで、やつらが逃げることはできない。真桜」

 

真桜「あいよー。真桜の特製ラー油爆弾、いっけー!!」

 

沙和「投げろ!このウジ虫ども!!」

 

「「「「サーイエッサー」」」」

 

凪がいつも持っているラー油で作った(何故そんなもんを持ってるの、凪?)爆弾たちが、賊たちがある洞窟の中に投げられた。

 

「ドーン」と爆発する音がするかと思えば、中から賊たちの悲鳴が聞こえる

 

「あつい!!!!」

 

「何だこれは!」

 

「死ぬ!死ねる!!」

 

北郷「あれって、本当にただのラー油なのか」

 

凪「はい、私が少々違うものも入れたりはしましたが、ラー油です」

 

北郷「少々って、例えば?」

 

凪「唐辛子の油や麻の油、後隊長からこの前聞いた、はばねろというものと似ている形の唐辛子を手に入れましたのでそれも少し…後」

 

北郷「いや、もういい」

 

もはやラー油じゃないということはよく解った。

 

後は、次々と涙を出しながら洞窟から出てくる賊たちを捕まえるだけ。

 

目がやられていてろくな抵抗もできずに、楽に掴まえることができた。

 

 

 

 

それで俺たちは気を抜いていたんだ。

 

まさかそこで自分の目を守って、俺たちが張った包囲網から抜け出そうとするやつがいるだろうとは、

 

そして、

 

そいつがよりにもよって無防備だった俺のところへと刀を持って走ったこと…

 

 

 

凪「あっ!隊長!!」

 

北郷「!!?」

 

アレが、いや、アノ子がいなければ、俺はどうなっていただろうか。

 

??「ゆぷーーーー!!!!」

 

「ぐわあああああ!!!目が、目が!!!!!」

 

赤い何かを顔に正面に浴びて、俺につっこんできていた賊の人はすごい悲鳴をあげながら顔の皮が溶け…ることはなく、とにかくすごい悲鳴をあげながら地面を転んだ。

 

北郷「えっ?」

 

??「たいちょうに何をする!ゲスが!」

 

北郷「え?…えっ?」

 

北郷隊「ええええええええええええええええ!!!!?」

 

それは、凪であった。

 

凪は凪でも、

 

首だけが凪であった。

 

というか、首しかない、凪であった。

 

 

 

凪「な、ななな、な?!」

 

沙和「凪ちゃん!落ち着くのー」

 

真桜「何や、この凪は!?」

 

北郷「凪が…首だけ……だと!?」

 

ゆ凪「ゆっ?たいちょう、ご無事ですか?!」

 

北郷「あ、ああ…」

 

ゆ凪「そうですか、よかったですー(にこっ)」

 

 

 

沙・真・北「(ドキッ)!!」

 

生首の凪が安心の微笑みを出した瞬間、私の脳裏から何かスバっと通っていった気がした。

 

北郷「(何だ、このかわいい生き物は!!お持ち帰りしてぇ。ってか持って帰る!!)

 

沙和と真桜のところを振り向いたら、二人ともその首だけの凪の笑顔にすっかりはまっていた。

 

沙和は「やだ、すごくかわいいのー」と思っているというか口の外に漏れているし、真桜も何か目色が違う。真桜の場合なんか他の意味なのか怖い。

 

凪「二人とも何をしている!隊長もしっかりしてください!まだ賊の退治が終わったわけではないのですよ?」

 

北郷「はっ!そうだったな」

 

まだ賊の捕縛は終わっていなかった。

 

北郷「ほら、二人ともしゃんとしろ。凪の言うとおりだ。まだ終わっていないんだぞ。この子は私はどこか安全な場所に送るから…」

 

真桜「ちょい待ちぃな、隊長!その子を連れて行って何をするつもりなん?」

 

沙和「まさか、普段私たちには曝け出せない欲情をその顔だけの子に……」

 

北郷「ちげえよ!ってか沙和は何を想像してるんだ?いや、言うな!放送禁止になりそうだから言うな!」

 

真桜「どうしてもというのあらウチが連れてく!」

 

沙和「真桜はここの指揮をしなきゃいけないの。ここの中で沙和が一番役に立ちそうでないから、沙和が行くのー」

 

ゆ凪「ゆ?ゆ!?」

 

凪「馬鹿なこと言わないで早く…」

 

ゆ凪「たいちょう、私もたたかいます!!」

 

北郷「よし、じゃあ妥協して、凪が行くことにしよう」

 

真桜「しゃあねぇな」

 

沙和「隊長が持っていくよりはマシなのー」

 

凪「…(ピキッ)三人ともいい加減に…」

 

北郷「ほら、凪、この子を連れて後ろに下がってて」

 

沙和「ここは私たちだけでも大丈夫なのー」

 

真桜「せや、だから早くその子を安全な場所に…」

 

凪「え?ああちょっとー!?」

 

俺と沙和と真桜は、怒る寸前まで行っていた、凪にその首だけ凪と同じその生物を持たせて山の下に無理やり行かせた。

 

 

 

凪「何なんだ、一体……」

 

凪は無理やり追い出されたこの状況を理不尽と思いながら、抱いている自分と同じ顔をしている生き物を見下ろした。

 

ゆ凪「ゆ?何?」

 

凪「お前、一体何者だ?」

 

ゆ凪「わたしは楽進、凪と呼ぶといい」

 

凪「何だと、それは私の名前と真名だ」

 

ゆ凪「でも、わたしも凪だ」

 

凪「……」

 

ぐぅー

 

凪「うん?」

 

ゆ凪「……」

 

凪「…もしかして、腹減ったのか?」

 

ゆ凪「そんなことは…(ぐぅ)…うぅ…(かぁ)」

 

ゆっくり凪の顔が、まるで凪が沙和たちにからかわれた時のように真っ赤になっていく。

 

凪「…正直に言え」

 

ゆ凪「…先、たいちょうを助けようとたくさん出したから…」

 

凪「うん?…ああ、先の赤いもののことか?アレは何だったのだ?」

 

ゆ凪「ラー油」

 

凪「らー油?しかし、ラー油じゃそんな色は……もしかして…これなのか?」

 

凪は、自分が持っていた、自分特製のラー油を取り出した。

 

蓋をあけたら、それはもう匂う前に、目から涙が一樽出てきそうなすごい勢い。

 

だが、その匂いを嗅いだ瞬間、ゆっくり凪の顔が一瞬に変えた。

 

ゆ凪「ゆー、いい匂い」

 

凪「え?」

 

ゆ凪「頂戴!それ頂戴!」

 

凪「いや、しかしこれ、すごく辛いぞ?」

 

ゆ凪「大丈夫だからー、早く、早く頂戴!」

 

凪「じ、じゃあ…」

 

凪は瓶の口をゆっくり凪の口に近付けた。

 

そしたらゆっくり凪は、それを口に加えて、まるで炭酸飲料を飲むようにごくっごくっと呑み始めた。

 

凪「す、すごい…私以外にもこんなに辛いものが好きな人がいたなんて」

 

ゆ凪「ごく…ごく…ふあぁ…ひくっ!」

 

凪「大丈夫か?」

 

一瓶を食べ終わったゆっくり凪は、しゃっくりを始めた。

 

ゆ凪「ひくっ!…ゆ、ゆゆ…」

 

そして…

 

ゆ凪「ゆふぅぅーーー!!!」

 

口からすごい勢いの炎を吹き出した。

 

凪「うわっと!!」

 

ゆ凪「ゆはぁ……おいしかった。感謝する!」

 

凪「だ、大丈夫か?」

 

ゆ凪「うん!こんなにおいしいもの、初めて!」

 

凪「そ、それなら、…そ、そうだ、私のところに来ないか?ちょっと試したい辛い料理があるんだが」

 

ゆ凪「辛いのは大好きだ!是非食べてみたい」

 

そして、二人の凪は友たちになった。

 

 

北郷「ふぅ…やっと終わった、凪ーお待たせ」

 

沙和「凪ちゃーん、お待たせなのー」

 

真桜「凪ー」

 

もちろんこの三人が言う凪とは首だけの方である。

 

凪「あ、隊長。もう終わったのですか?」

 

北郷「ああ、早く終わらせようと沙和が皆を張り切って罵ってな?」

 

沙和「沙和は本気を出せばあんなウジ虫どもでも、ちょっとは仕える虫ぐらいにクラスアップできるのー」

 

真桜「それで、凪…えーと、その首だけの凪の方だけど、どうするん?」

 

凪「ああ、それなら」

 

沙和「はいはい!沙和が預かりまーす!」

 

北郷「待て、沙和。俺がやる」

 

真桜「二人とも私欲満々だな。しゃーない、ウチがうけとって…」

 

ゆ凪「皆、ごめん」

 

三人「へ?」

 

ゆ凪「私は…この人と一緒に行く」

 

三人「えええええー!!!!」

 

山を越えて、華琳がある洛陽の城に前届けとのように、三人は叫んでいた。

 

沙和「何で、何でー!」

 

北郷「くっそー、その短い間に凪が凪に懐いてしまうとは。私が愚かだった」

 

凪「この子、顔だけじゃなくて、私と味覚も似ているらしくて、私があげたラー油も、一気に飲んじゃいました」

 

真桜「そ、それを一気飲みやとー?あの兵器水準の物件を?」

 

ゆ凪「しつれいなことを言うな!あれほどおいしいものは初めてだった」

 

怒ったようにゆっくり凪の顔が赤くなる。

 

沙和「ねぇ、ねぇ、沙和と一緒に行こう。沙和が(ゆ)凪ちゃんにとっても似合う服を選んでくれるから」

 

真桜「いやー、服着れないし」

 

ゆ凪「いや、服とは私はあまり…」

 

沙和「うぅぅ…」

 

凪「そ、そこまでしなくても、預からなくても私の部屋に見に来たらいいだろ?」

 

沙和「やーなの。沙和が毎日お世話したいのー」

 

北郷「俺だってー。一緒に点心食べたり、一緒に寝たり、一緒にお風r、げふっ!」

 

真桜「それ以上言ったら放送禁止になるでー隊長」

 

真桜に制圧される、今日は調子が狂っている北郷一刀。

 

沙和「うぅぅ…ヤダやだー沙和が飼いたーい」

 

そしてこっちはもうペット扱い。

 

沙和「えいっ」

 

凪「あ」

 

そして沙和は、凪の腕の中から凪を奪い取った

 

ゆ凪「うっ、く、くるしい」

 

沙和「ふふーん、凪ちゃーん、沙和と一緒に行こう?」

 

あまり強く抱きしめたせいで、ゆっくり凪が苦しむことも知らず、喜んでいる沙和。

 

ゆ凪「ゆ、ぐぐぐぐ……ぶしゅー!!」

 

沙和「きゃー!!」

 

真桜「なっ!」

 

凪「沙和ー!!」

 

そして、あまりの圧力で、ゆっくり凪は中身のラー油を沙和の顔に噴出してしまった。

 

沙和「きゃーー!!辛い!!熱い!!水、お水!!!!」

 

真桜「沙和!!」

 

凪「ダメだろ、人に向かってラー油をかけては」

 

ゆ凪「…ごめん」

 

沙和「きゃー!!」

 

真桜「沙和!そっちには木が」

 

ドーン!!

 

沙和「げふっ!」

 

バタン

 

目の見えないどころで騒いだ挙句、沙和は木にぶつかって倒れてしまった。

 

 

 

結局この後、北郷と沙和は兵士たちによって帰られることになる。

 

ゆっくり凪は凪と一緒にその後からずっと一緒に辛いもの三昧にはまるようになるがそれはもっと後の話だ。

 

 

 

 

ゆっくり凪

 

中身:ラー油(というなの凪特製超っ辛スパイス)

 

魅力:感情の制御が苦手。からかわれたり、褒められたりすると恥ずかしがる姿がすごく萌える。

 

(注意:あまりからかうと気の溜まりの代わりにラー油洗礼される)

 

 

 

 

主な特徴

 

身に危険を感じると中身を噴出す(あまり出すと中身がなくなって動けなくなり、酷くは死ぬこともある)

 

辛いものに目がない。すごくおいしい辛い料理を食べると口から炎を噴出す(人に当たらないように注意)

 

北郷隊の皆とは基本的に仲がいい(特に北郷のことはたいちょうと呼んで、凪(本体)ほどに想っている)

 

命じられたことに盲目的に従う(もし、ここで待っていろと言ったら、何時が経ってもずっと待っている)

(注意:からかいのためにやらないように。ずっと見ていると、誰も来なかったら泣いたりもする。泣かせたら私が許さない)

 

 


 
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