注意!!
二次創作です、原作のイメージをぶち壊されたくない方は回れ右
基本、妄想です
オリキャラでますよ、嫌な方は回れ左
強い一刀君が出ます、嫌な方は回れ右左
誤字脱字多いかも、多めにみてください
時間軸滅茶苦茶です、あと設定も滅茶苦茶ですそれでもいい?
以上がいいならどうぞ先にお進みください
一刀が倒れた時を同じくして
本陣である洛陽では、激震が走っていた
詠「一刀の部隊が!?」
「はっ!友軍を助けるため殿として、戦場に残った模様!」
詠「それで!兵の数は!」
「報告によれば、数百としか」
詠「っ!・・・そう、分かったわ下がりなさい」
「はっ!」
月「詠ちゃん・・・」
詠「・・・信じるしかないのよ・・・アイツを・・・」
拳を握る
共に過ごした時間は短くとも彼の人柄はおおよそ掴めている
きっとこうなる事は解っていた、頭の片隅に残っていた不安
それが現実になってしまった
詠「大丈夫・・・アイツは戻ってくる必ず・・・」
月「信じよう・・・一刀さんを」
・・・・
・・・・・
・・・・・・
楓「なにぃ!!御館が!?」
霞「そうや、一人で奮戦しとる」
楓「それじゃてめぇらは、御館残しておめおめと戻って来たって事か!!」
霞「・・・・そうや」
楓「!!」
楓の拳を避けようともせずそのまま立ち尽くす
拳が当たった頬が痛む
美冬「楓!!」
楓「離せ!!コイツ・・なんで・・・なんで見捨てた!!」
霞「大局を見いや、たった一人の将の為に軍全体を危険に晒す気かい」
楓「てめぇらにとってはただの将だろうな!!けどな・・アタイ達にとって一番大切な人なんだ!!それを・・」
霞「そんなん解っとるわ!!!」
楓「っ!」
霞「せやけど・・どないせえ言うねん・・一刀が望んだ事なんや・・・」
楓「・・・くそっ!!」
雷轟「其処までだ二人とも」
霞「雷轟」
楓「雷轟!お前もだ!!なんで・・」
雷轟「楓、これ以上規律を乱すなら今すぐこの軍から去れ」
楓「っ!」
雷轟「臣である我らが信じなくてどうする?解ったのならさっさと迎撃の準備をしろ」
楓「・・・了解」
雷轟「それでいい。美冬、葵殿を見てやってくれ、水面悲しんでる場合か?隊の再編にかかるぞ」
水面「はい・・・」
美冬「わかりました」
雷轟「霞殿は恋殿と同じ部隊を率いてもらいます宜しいですね?」
霞「了解、で?肝心の恋はどこや?」
雷轟「先程から関の頂上にて遠方を眺めています」
霞「ん」
雷轟「各々迅速に準備せよ!」
雷轟の号令にて各人が迅速に動き出す
雷轟(一刀様・・・これでいいんですね?・・・)
時は戻り、連合軍の本陣。
一刀が捕まっている天幕の回りを兵が巡回している。
先刻の事件で警備が強まったのだろう、ツーマンセルで三組それでも何処か頼りない。
「~♪~~♪」
「クソ!またかよ!」
「何をやってるんだろうな?」
「しるかよ、中に入りたくもねぇ」
「しかし、いい曲だな・・・」
「・・・・それは否定せん」
天幕の中、小さな蝋燭の光
その中で奇妙な音
コキ、パキ、ゴキン
一定のリズムを刻みながら、音は鳴り続ける
ペキン、コキン、ゴキ
一刀「ふたりを繋いでた絆 綻び 解け 日常に消えてく~♪さよなら愛した人 ここまでだ もう振り向かないで歩き出すんだ~♪」
歌を歌いながら奇妙な作業は続いていく
コキッ、パキッ、ゴキッ
一刀「~♪ん?」
「荀彧様!?・・・・!」
桂花「尋・・問・・・」
「・・・、で・・・我々・・・」
桂花「結・・・構・・・」
「お一人・・・!危険・・・!」
桂花「大丈夫・・!言って・・!」
「ですが!」
一刀(桂花?)
「・・・・!・・・!」
桂花「・・・!」
一刀(チッ、聞きづらいな)
「あっ!夏侯淵様!」
夏侯淵「私が付いて・・・問題・・・あるまい?」
「わか・・・ました・・・どうぞ」
桂花「一刀」
一刀「やあ、桂花。夏侯淵さんも」
夏侯淵「夜分遅くに済まんな、怪我の具合はどうだ?」
一刀「えぇ、だいぶいいですよ。明朝にはここを逃げれますね」
夏侯淵「ふっ・・・勘弁してくれ。お前を取り押さえるには骨が折れそうだ」
一刀「そうですか・・・、それで桂花どうしたの?」
桂花「これ・・・」
一刀「これは」
桂花が取り出したのは小さな包み
桂花「ごめんなさい、もう少し早く来れればよかったんだけど・・・」
包みを開けば、白い米が丸い形に整えられている
そう、おにぎりである
一刀「これ・・・桂花が?」
桂花「えぇ・・屋敷に居た時に話してくれたでしょ?それを思い出しながら作ったんだけど・・・」
所々形が崩れているものの、捕囚の身で食事が出るわけも無く、
かなり空腹だった一刀にとっては、この上ないご馳走である
一刀「ありがとう・・・嬉しいよ桂花・・・」
桂花「一刀・・・」
一刀「腕がこんなんだから、食べさせてくれるかな?」
桂花「えぇ!」
黙々と食べる一刀、それを嬉しそうに眺める桂花
その時間は、すぐに終わりを告げる
一刀「ありがとう、美味しかったよ」
桂花「本当?私料理なんて出来ないから・・・」
一刀「こういうのは気持ちだよ。桂花の気持ちがたくさん詰まってて美味しかった」
桂花「・・・っ!そ、そう、それならいいんだけど」
顔を真っ赤にしながら、そそくさと包みを片付ける桂花
夏侯淵「では、行くぞ桂花」
桂花「もう少しまって、一刀、華琳様・・・曹操様の下に来る気は本当にないの?」
一刀「さっきも言ったように、今の主は董卓なんだ。それを裏切る事は出来ない」
桂花「そう・・・解ったわ・・・」
少し名残惜しそうに去っていく桂花
その背にかける言葉が見つからず何も言えない
一刀「ごめん・・・桂花」
一刀「そろそろかな・・・」
天幕の隙間から差し込む光加減から今は早朝なのだろう
外からは未だに兵士の気配はするが、このチャンスを逃す訳にはいかない
一刀「よし!・・・・・・ぐぅ!!がぁあああ!!」
突然苦しみだす一刀、もちろん演技である
しかし、それを聞いた兵士はそんな事とは知らず、天幕の中に駆け込んでくる
「どうした!大丈夫か!?」
一刀「うぐぐ・・・ぐぁああああ!」
「くっ!おい!軍医を呼んでくれ!!コイツに死なれると困るんだ!」
「あぁ!」
「おい!大丈夫か!?もう少しで軍医が・・・」
一刀「・・・ごめんね」
「へっ?」
ゴキッ!という音と共に兵士の襟を掴み
一刀「そぉい!!!」
「あべし!!」
そのまま地面に叩きつける
一刀「ふぅー」
ゴキ、ぺキ、関節を元に戻し
気絶してしまった兵士を寝かせ、外の様子を窺う
一刀「今がチャンスかな?っとぉ!」
「ぐえっ!」
「何!?がはっ!」
丁度目の前を通り過ぎようとした兵士を一撃でノシ
そのまま駆け出す
一刀「さて白月と黒陽はどこかなーっと」
兵士の話し声が聞こえる
「なぁ、あの戦利品どうするんだろうな?」
「あぁ、どうせ俺たちに回ってこないさ」
「いや、でもなぁ・・・」
「お前あの剣に執着しすぎだろ・・・」
「持ってみりゃお前も欲しくなるって!」
「そんなにか?」
「あぁ・・なんていうか、こう、手に吸い付いて凄く使いやすいんだぜ!?」
「わーったわーったから顔が近い!気持ち悪い!!」
「あぁ・・・キレイな刀身もすげえんだよ。白と黒でさぁ」
一刀「!」
「ったく、じゃあその天幕の番に付けばよかったな」
「ほんとだぜ・・・何番だったけ?」
「ったく、五番天幕だよ!ほら袁家のあのド派手な、つーか行かせねぇよ!?」
「うー!」
「そのうー☆うー☆いうのを止めろ!」
一刀「なるほど、なるほど・・・袁家の所ね・・・」
貴重な情報に感謝しつつ
足取り軽く、袁家の天幕を目指す
一刀「ここか・・・なんつー悪趣味な・・・」
絶対此処に袁紹が居るだろうと核心できる天幕を前に呆然とする
悪趣味としか言いようの無い天幕、資産の無駄使いである
一刀「よし、俺は何も見なかった、うん何も見なかったんや」
何も無かった、そう、何も無かったのである
一刀「ここだな・・・お邪魔しまーす」
紅蓮「どうぞどうぞ、何も無いところですが」
一刀「いえいえ、お構いなく・・・・ってぇ!!紅蓮!?」
紅蓮「しーっ!馬鹿!大きな声出すな!」
一刀「ごめん・・・どうして此処に?」
紅蓮「いや、一刀が脱走すんの目に見えてたし、先回りだよ」
一刀「止めに来たの?それとも連れ戻しに?」
紅蓮「どっちでもねぇよ、構えんな。ホレ」
一刀「白月、黒陽!」
紅蓮「さっさと行きな」
一刀「紅蓮・・・」
紅蓮「お前とは戦場で決着つけたいんだよ、いいから行け」
一刀「ありがとう、また戦場で」
紅蓮「あぁ、戦場で・・・一刀!」
一刀「?」
天幕から出ようとする一刀を呼び止め、一刀が此方を向いた瞬間
紅蓮「ん・・・」
一刀「んぷっ・・・」
唇同士が触れる程度のキス
不意打ちを食らった一刀を尻目に紅蓮は駆け出す
紅蓮「死ぬんじゃねぇぞ!一刀!」
少女のようなあどけない笑顔のまま駆けていく
一刀「くそっ・・・やられた・・・」
顔が熱くなるのを押さえるように顔に手を当てる
一刀「反則だ・・・あの顔・・・」
ドキドキしている心臓を押さえつつ
連合軍の本陣を抜けるため駆ける
ふと、あの顔を思い出して、跳ね上がる心音に四苦八苦しながら
一刀「さてと、ここから出たいんだけどなぁ」
本陣からの脱出のため、脱出口を探していた一刀だが
一刀「まぁ、こうなるよねー・・・」
あたりは騒然としていた、兵士たちの怒号があちこちから聞こえてくる
一刀「さっさとでるべきだったかな?」
強行突破か別の出口を探すか、どちらを選ぶか
一刀「のろのろしてる訳には行かないか・・・」
腰に差している、二刀を構える
一刀「北郷二刀流抜刀・・・『月風』」
地面が抉れるほど強く大地を蹴る、一陣の風の如く
兵士の間を駆ける、高速で抜刀を繰り返しながら、兵士たちを一太刀で沈める
兵士達は音も無く倒れ、まるで、出口に続く人の絨毯の様に一直線に倒れていく
一刀「ふぅ・・・」
「いたぞー!」
「こっちだ!」
見つかるのは想定の範囲、そのまま本陣を脱出する
しかし、敵も黙っていない。数名の騎馬が迫る
一刀「さて、馬と追いかけっこか・・・っ!」
前方に見える汜水関、距離は安く見積もっても全力で駆けるには苦しい
しかし、一刀は違う。壮絶な修行をしてきた一刀にとっては
「なんだ!?あいつ早い!!」
「化け物かよ!!」
楽な部類である
それも其の筈、全力疾走でフルマラソンをやってのける一刀にとっては、まったく苦ではない
一刀(思い出すなぁ・・・後ろからマシンガンもった美影さんに、追いかけられながら走ったもんだよ・・・)
ふと、あのキツイていうレベルじゃねーぞ!な修行を思い出し涙が零れる
しかし、何処か遠い目をしているのは気のせいだろうか?
「もっと馬飛ばせ!」
だが相手は腐っても軍馬、徐々に距離を詰められる
しかし、一刀は確信していた
汜水関まで走れば、相棒が来てくれる事を
汜水関に進入、中に配備されていた兵は面を食らって動けずわたわたと右往左往
そんな兵士達を尻目に通過したその時
一刀「来た!!」
切り立った崖から駆けてくる白い影
一刀「天登!!」
その名を呼べば、大きく嘶いて駆け寄ってくる
その背に飛び乗れば、グンッとスピードを上げ追撃部隊を振り切る
一刀「ありがとう天登、まっててくれたんだな」
軽く体を振るわせる
一刀「さて虎牢関めざして、行こう!」
手綱を握れば、さらにスピードが上がる
目指すは仲間が待っている虎牢関
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
音々音「恋殿、あいつは大丈夫でしょうか?」
恋「・・・・・・」
音々音「あの大群にほぼ一人で立ち向かうなんて馬鹿なのです・・・」
恋「・・・・・・」
虎牢関の物見櫓の屋根の上、音々音を膝に抱え
恋は遠く一点を見つめる
音々音「帰ってきたら、ちんきゅうキックなのです・・・」
恋「!」
音々音「恋殿?」
恋「来た・・・」
音々音「はい?来たとは?」
恋「帰ってきた・・・」
音々音「まさかアイツが!?って恋殿待ってください!ここはかなり高っ・・・」
恋「んっ・・・」
音々音「ひょあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
一刀「見えた!虎牢関だ・・・ん?なんだあのでっかいもの・・・土煙?」
ドドドドドドドドド・・・・
一刀「こっちに来る!?・・・・恋!」
恋「・・・・・・」
一刀のかなり手前から踏み切り、此方に飛び込んでくる
それを馬上で受け止める、馬上である
一刀「ちょ!恋タンマ!!」
案の定、バランスを崩し。落馬してしまう
結構な高さ+恋&ねねの重さが加わり、一刀のダメージはさらに加速した
一刀(うごぁぁぁぁぁぁぁぁ!まだ少し治ってないのにぃぃぃぃぃぃ!)
動けない一刀の胸に額を擦り付ける、犬のようだ
一刀「た・・ただいま・・・恋・・・ねねも・・・」
恋「うん・・・お帰り・・・」
音々音「しんぱいしたのですぞ~ちんきゅ~キック~うぷ・・・」
ヘロヘロになりながら、キックしてくる音々音
天使の様な笑顔で迎えてくれる恋
帰ってきたのだとヒシヒシと実感する
一刀「恋、みんなは虎牢関に?」
恋「うん、みんな居る」
一刀「そうか、行こう、皆に言いたい事があるんだ」
恋「?」
一刀「取り合えず、どいてくれると助かる・・・」
恋「ん、言いたい事ってなに?」
一刀「面白い事だよ、戦局的ね」
恋「?」
一刀「ははっ、とにかく行こう恋、ねね大丈夫か?」
音々音「大丈夫です~・・・たぶん・・・」
ヘロへロから抜け出せない音々音を担ぎ
虎牢関に向かう
一刀の頭に描かれている戦局は果たしてどんな物なのか
かゆ・・・うま・・・・
萌将伝発売おめっとさんです・・・
たのしかった・・・本当に・・・
スタッフさん本当にお疲れ様です
うぅ・・・無理にとは言わないけど
続きでないかなぁ・・・
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どうか生暖かい目で見てくだしあ