【桂陽】を支配下に置いた孫呉は、黄巾党がいる【許昌】付近に向けて進軍の途中、劉表に表敬訪問をした。
---襄陽・劉表の寝室---
劉表「今日は体調がすぐれぬ故、この格好で失礼しますよ、文台殿。」
そういって、寝たまま挨拶をする。相当、具合が悪いのだろうか…
雨蓮「いえ、お構いなく。景升(劉表の字です)殿。」
劉表「【桂陽】の件、これからもよろしく頼みますよ。」
雨蓮「承知しました。」
劉表「黄巾の方も頼みます。こちらは少々、ごたついてます故…」
雨蓮「後継争いですか…確かに、頭の痛いところですね。」
長女の劉琦と次女の劉琮、異母姉妹であるがゆえに後継争いが起きている。
それぞれの陣営の問題点は劉琦には後ろ盾が劉表しか無く、かつ病弱であること。
劉琮はまだ1歳と明らかに傀儡にされることである。
劉表「まあ、もう少し、がんばってみますが、もしもの時は劉琦を…」
雨蓮「おっと、弱音はそこまでですよ。………昔みたく、また囲碁ができれば良いですね。」
劉表「はっはっはっ…『負け戦』が懲りてないとみえる。」
雨蓮「なんの、少しは強くなっとりますぞ。」
話は絶えない…その頃…
一刀達はとゆうと、襄陽郊外の『水鏡女学園』に来ていた。
目的は、『学園の方針に賛同する』という、意思表示のための、【紙】の寄進と…
いわゆる『青田買い』…とまでは行かないが、優秀な人材がいるかどうか下見に来た…この二つである。
---水鏡女学園・学園長室---
一刀「こちらが目録です。お受け取りください。」
水鏡「まあ、【長沙】産の紙ですか。質が良く安価だと、評判ですよ。ありがたく頂戴しますね。」
冥琳「喜んでいただいて、何よりです。水鏡先生。」
水鏡「それで、見返りは『良き人材の推挙』かしら?」
冥琳「そ、そこまで求めてませんから。本当に挨拶に来ただけですから。」
水鏡「ま、そうゆうことにしておきましょう♪」
一刀「ははっ、冥琳たじたじ…それと、もうひとつ、こちらもお渡ししておきます。」
水鏡「どれ…!長沙城の【入城許可証】!?」
一刀「まあ、いつでも遊びに来てください。ここに無い書物も有りますので。」
水鏡「目的は『学生』ではなく『私』でしたか♪なかなか喰えないお方ですわね♪」
一刀「水鏡殿が良ければ、学園ごと来ていただいても良いですよ。土地も金も用意できますよ?」
水鏡「そこまで、惚れこまれると、勘違いしますわよ♪///」しなをつくっておどける水鏡。
一刀「いやいや、妻子ある身ですし…//。冥琳もそんな眼で見ないで…。ふぅ…私の知ってる言葉で『銭を残すは銅、人を残すは銀、人を育む仕組みを残してこそ金』なんてのがあるんです。」
水鏡「こちらの事をここまで評価してくださるとは……『良き人材の推挙』、させていただきます。即戦力を一人紹介しますね。」
そういって、一人の学生が連れてこられた。
水鏡「こちらは、姓を諸葛、名を瑾、字を子瑜と言います。文官としてなら、申し分無いかと。」
諸葛瑾「諸葛瑾です。よろしくお願いします。」
一刀「それじゃ、彼女にもこれを、渡しておきましょう。」
そう言って、【入城許可証】を渡す。
一刀「こっちは、黄巾討伐で少し、留守にしますので、その間、客人として、図書館で過ごしていただけたらと思います。」
諸葛瑾「いえ、出来れば一緒に連れてってください。」
冥琳「何故でしょう?北郷の提案の方が貴女にとって利が多いと思うのですが?」
諸葛瑾「実は、妹が友達と一緒に此処を出て行ってしまって…その理由が『この騒乱をほっとけない』なんです。」
一刀「そうゆうことなら、私たちだけで探しますので…」
諸葛瑾「もう一つ、理由がありまして、極度の方向音痴なんです、私…」
冥琳「な、なるほど……、なれば、一人で長沙に向かっていただくのは、得策ではないですね…」
一刀「では、一緒に行きましょうか。」
諸葛瑾「はい。」
あとがき
nakatakです。まず【金髪のグゥレイトゥ!】さん。諸葛瑾、ありがたく使わせていただきます。
にしても、劉表はかなり深刻そうです。正史ならこの時期はまだ健康なんですが…
今回、出てきたキャラ紹介
劉表景升
いわずと知れた荊州刺史です。性別は男。次女の劉琮が生まれだしたころから、体調は下り坂。
一応、名君の部類に入ります。
水鏡(司馬微)
水鏡女学園の創設者であり学園長。見た目などは、アニメ版恋姫を参考にしてください。
諸葛瑾子瑜(下記参照、協力:金髪のグゥレイトゥ!さん。)
それでは、また。
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偽黄巾討伐後、本家を討伐に行く途中の話です。
オリキャラ結構出ます。それではどうぞ。