No.158079

本・恋姫無双第十一話

nakatakさん

黄巾との戦いの緒戦といったところでしょうか。
対黄巾戦のはずなのに、あの人の勢力が登場します。
それでは、どうぞ。

2010-07-16 05:25:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:4993   閲覧ユーザー数:3958

諸葛瑾(真名・百合)の合流の後、【襄陽】で糧食を補充し、【許昌】を目指す孫呉一行。

 

 

だが、【洛陽】の南の玄関口である、【宛】でも黄巾が蔓延っていた。

 

 

此処の討伐にあたっていたのが、【雍州】は【安定】の太守、董卓である。ただ、旗色は悪いようで…

 

 

---董卓軍・本陣---

 

 

?少女1?「何て数なのよ!これじゃ、きりがない!」

 

 

?少女2?「詠ちゃん、落ち着いて」

 

 

賈詡「ごめん、月。華雄も霞も恋もがんばってるけど、このままじゃ、ジリ貧だわね。」

 

 

董卓「そんな…」

 

 

それもそのはずで、董卓軍は敵の正確な数を把握しておらず、賊相手と侮ったのも原因…賈詡ならちゃんと出来るはずなんですが…

 

 

ちなみに【宛】付近の黄巾の数は、100000…十万である。

 

 

一人で三万相手にできる呂布といえど、きつい数字である。

 

 

兵士「伝令、南方より、軍影。旗印は赤地に『孫』。」

 

 

賈詡「前線にこのことを報告、挟撃にあたりなさい。」

 

 

兵士「はっ」

 

 

 

賊軍の殲滅こそ出来なかったが、退却に追い込むことができた。ただ、損害激しく、追撃には至らなかった。

 

 

董卓「援軍、感謝いたします。この軍の代表の董卓です。」

 

 

雨蓮「長沙の孫堅じゃ。しかし、危ない戦い方をするの。いくら一騎当千の武将が揃っていても、数が違いすぎる。」

 

 

ちなみに董卓軍損害前の兵数は20000で、現在は15000(軽傷者込み)。十万相手を考えれば善戦といえるが…

 

 

参考までに、孫呉の遠征軍の兵数は10000(ただし、装備の質はかなり高い)

 

 

賈詡「見た目の装備も貧弱で統制も執れていないように見えましたので…申し訳ありません。」

 

 

?子供?「そうなのです!全部お前が悪いのです!」

 

 

賈詡「うっさい!音々は黙ってろ!」

 

 

陳宮「なんですとー!」

 

 

董卓「静かにしなさい!!」

 

 

さすがは太守、といったところでしょうか。二人とも静かになりました。

 

 

ちなみに、今、陣幕にいる面子は…

 

董卓軍→董卓・賈詡・陳宮・華雄・張遼・呂布

 

孫堅軍→孫堅・孫策・黄蓋・周喩・一刀・諸葛瑾、周泰は偵察中、その他は長沙で留守番である。

 

 

雪蓮「気になるのは、賊たちの『眼』かな…『虚』とでも言うべきなのかしら…とにかく不気味だったわね。」

 

 

呂布「…敵、強くないけど、あの『紅い眼』、怖かった。」

 

 

陳宮「な、なんですと…」

 

 

あの呂布が怖がる…他のものは口には出さないが、一応に驚く。

 

 

一刀「【太平妖術の書】」雪蓮「あっ!」

 

 

百合を除く孫呉陣営は頭に『!』が付き、百合と董卓陣営は『?』が付いた。

 

 

冥琳「でも、どのような【仇】なのでしょうか?」

 

 

一刀「さしずめ【惑わす】…といったところか。人心を惑わし、乱す。このままだと、民衆の大半が黄巾になりかねんな。」

 

 

祭「さらりと、恐ろしいことをいうのぉ」

 

 

冥琳「最悪の事態は想定すべきですが、そこまで行くと、打つ手はなくなりますね…」

 

 

張遼「ちょいええか?その【太平妖術の書】てなんなん?」

 

 

賈詡「そうね、僕も知りたいわね。」

 

 

---大雑把に説明中---

 

張遼「何つーけったいな本やねん。使い方次第で大陸を滅ぼすて…」

 

 

百合「恐ろしいですね。」

 

 

一刀「そうしないために早急にけりをつける必要がある。【呪】を解ければそれが最善だが…伝令、今から書く『文』(ふみ)を清に届けよ」

 

 

兵士「はっ」

 

 

一刀「【呪】を解けない今は、敵として倒していくしかあるまい。」

 

 

兵士「申し上げます、北郷殿、奥方様よりの『文』です」

 

 

張遼「どあほぅ!今それどころやあらへんやろ!「ちょっと待って」なんや北郷?」

 

 

文を受け取り、目を通していく一刀………

 

 

一刀「はっはっはっ…流石、我が妻…伝令、こちらから『文』を出すのは中止。待機で良い、指示を待て」

 

 

雪蓮「どれどれ♪…あっはっはっ…予期していたのならすごいわね♪」

 

『文』の内容はこうだ

 

-------------------

 

前略、旦那様。健やかでありますでしょうか?

 

(中略)

 

漫画「三国志演義」を見て、もしやと思い、清に【解呪】の方法を聞きましたので、此処に記します。

 

【解呪】の方法は基本【火】と【塩】です。弱い【呪】ならば軽度の火傷を負わせることで【解呪】出来ます。

 

強い【呪】に対しては、塩を相手の肌にぶつけることで【解呪】が期待できます。

 

応急の対策ですが、お役に立てればなによりです。

 

最後に、皆さまのご武運をお祈りしています。

 

睡蓮より。

 

追伸 てぇ出して無いよネ♪

 

--------------------

 

 

張遼「よく出来た奥さんやなぁ、特に一番最後…」

 

 

一刀「そこには触れないで…ブルブル」

 

 

震えている一刀を無視して…

 

 

冥琳「塩は無理だが、火ならすぐに使えるな。」

 

 

雪蓮「基本方針として、黄巾は火あぶり…でいいのかしら?」

 

 

雨蓮「言い方は酷いが、それでいこう。そちらも、それでお願いする。」

 

 

賈詡「わかったわ」

 

---

 

火計を繰り返した結果、【宛】付近の黄巾は散りじりになった。元が【呪】で操られていただけなのだから、当然の結果である。

 

 

戦勝に気を良くしたのか、真名の交換が行われた。

 

 

月「申し訳ありませんが、私たちはこの近辺の守備も仰せつかっております。故にここでお別れです。」

 

 

雨蓮「いや、糧食を分けてもらえるだけ、ありがたい話。」

 

 

月「ご武運を祈っています。」

 

 

雨蓮「ありがとう。我々は【許昌】を目指す。進軍開始!!」

 

 

あとがき

 

どうもnakatakです。対黄巾戦の緒戦であり、対【太平妖術の書】戦の緒戦でもありました。

 

月ちゃん、出しちゃいました。

いやね、月ちゃんを知った上で、『反董卓…』はどうなるのか楽しみなところです。

 

それでは、また。


 
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