---拠点 小蓮の甘い誘惑---
大まかな政策が決まり、製紙工場の完成が一週間後となったある日
図書館(事実上の一刀夫妻の書斎?)にやってきた、小さな影…
小蓮「やっほ~~♪一刀、睡蓮、元気?♪」
元気なのはいいことです。基本いいことです。ただ…
小雪「ふぇっ…ふぇっ…ふえぇぇぇん…」
時と場合によります。お昼寝を起こされて、小雪ちゃんとても不機嫌です…
一刀「やっと寝たところなのに~」
仕事場に子連れ、というのもどうか思いますよ。
小蓮「ごめんね~、よ~しよしよし…」
小雪「きゃっきゃっ、きゃっきゃっ…」
お姫様のはずなのだが、子守りの才がある。抱かれた瞬間、笑顔になる小雪を見て、睡蓮が羨むくらいである。
小蓮自身もまだ元服(?)前なのでお勉強以外はすることが無く、時間に余裕があるため結構、頻繁に小雪の世話をしてくれている。(というか遊んでいる)
睡蓮「いつもごめんね、小蓮」
小蓮「気にしないで♪シャオもいずれ、子を持った時にあやすくらいはしてあげたいもの。それに、たまに「ねぇね」って言ってくれるの♪」
納得…末っ子に妹ができて大喜びってところか…とか言ってる間に小雪寝てるし…
睡蓮「でも、何かお礼をしなくちゃね。なにがいい?」
小蓮「お礼?うぅ~ん…じゃあ、なにか【甘味】ちょうだい?」
現状を説明すると、製紙事業の予算に足が出そうなので節約中なのだ。そのしわ寄せが、甘味代や酒代に出ている。
睡蓮「【甘味】ね…今すぐじゃ無くても良い?本見て決めたいし…」
小蓮「別にいいよ♪こっちも好きでやってるこ「ここにおられましたか」わっ…冥琳…はぁぁ…」
小声だから余計に怖い…
冥琳「まだ、お勉強は終わってな「今いくから」珍しい。いつもなら逃げようとするのですが?」
小蓮「いいことあったからね♪睡蓮~、【甘味】の件、頼んだよ~~~」
小蓮…スキップしてるよ……
一刀「んで、どうするつもりだい?あんまりお金ないよ?」
睡蓮「これなんかどうかしら?時間は掛かるけど、低予算ですむわよ。」
---三日後---
北郷家土間にて、【甘味】のうわさを聞きつたのか…
一刀「全員集合~ってか?まあ、分かるけどね…」
みんなして女の子である。【甘味】に目がない目がない…
睡蓮「は~い【水あめ】の完成で~す。」
睡蓮が選んだのは、麦芽と米から作る【水あめ】だった。(興味のある方はググってください)
睡蓮「麦も米も高価ではないですしね。レシピ…じゃない…作り方を民に広めれば喜ぶと思いますよ…って聞いてませんね…」
皆して、黙々と【水あめ】をなめていた。
小蓮「ありがとね、睡蓮♪ペロペロ…民に広めるのも賛成よ♪ペロペロ…」
蓮華「ペロペロ…私は検討してから決める、故に保留です…ペロペロ…」
穏「ペロペロ…わたしも~保留ですぅ~…ペロペロ…」
雪蓮「ペロペロ…私は反対かな…ペロペロ…」
一刀「反対の理由は?ペロペロ…」
冥琳「ペロペロ…これだと十分に商売になるので反対…おかわり有ります?」
て言うか、皆、聞いてはいたのね…
睡蓮「今回は試作でしたのでそれで終わりで…」
雨・雪・蓮・小・穏「「「「「えぇ~~~~~」」」」」
睡蓮「無いものは無いです!」
祭「わしには、ちと甘すぎるのう…」
睡蓮「生姜や柑橘などで味をつけれると良いのですが、値が張りますしね…」
雨蓮「【水あめ】に関しては製紙がひと段落ついてからだな。睡蓮、ご馳走様。」
睡蓮「お粗末様です。ただ、注意が一点。今日は歯をしっかり磨いてくださいね。でないと、虫歯になりますよ?」
小蓮が水あめをなめ過ぎて、虫歯になるのは、また別の話……
あとがき
どうもnakatakです。今回も料理ネタでしたが、【甘味】について調べると…
・サトウキビは早くて紀元400年ころ中国に伝播。
・甜菜(さとうだいこん)に至っては欧州で16世紀以降発見されます。
・水あめ自体も【日本書紀】(6世紀頃?)で初めて出て来る。
・故に三国の時代では水あめでも貴重なものになるかと…。
何て結論に至りました。で、ここでアンケートです。
①水あめのレシピを【天からの蜜】として公開する。
②水あめを専売化し、孫呉の利益とする。
どちらかで悩んでいます。7/11の12:59:59まで受け付けます。
お待ちしております。ではまた。
追記
生姜に関して、これも原産地は中国では無いのですが、伝播は紀元100年頃なので、
存在すると判断します。
Tweet |
|
|
55
|
3
|
追加するフォルダを選択
またしても拠点です。最初は思いつきでしたが、色々調べるとなかなか趣があったので書きました。
それではどうぞ。