【第十二章 再会】
「――そんな薄着でいると風邪を引くぞ」
日はとうに沈み、代わりに月の明かりが淡く照らす夜の城壁の上。
そこで遠くを心配そうに見つめる妹分二人に、旭日は努めて優しく声をかけた。
「あ、兄ちゃん……」
「二人とも、やっぱここにいたんだな」
「はい。季衣が寝られないらしくて……」
「……だろうな。だから、遠くまで見渡せるここに来たんだろ?」
袁紹が国境に攻めてきていると報告があったのは今朝方のこと。
袁、文、顔、全ての主力が揃った三万に及ぶ袁紹軍に比べ、国境の城に控える兵は僅か七百。籠城をしたところで一日と保たない、圧倒的すぎる兵力差だ。
華琳は親衛隊すらも加え、今すぐに動かせる兵全てを増援に送ろうとしていたものの……城の指揮官たちは驚くべきことに、増援は不要だと申し出ていたらしい。そんな無謀が過ぎる申し出を、華琳はこれまた驚くべきことに受理し、兵を動かした者は厳罰に処すと命令まで下した。
下した、のだが――しかし、それでは納得できない者がいた。
袁紹ごときに華琳の領土を穢されてたまるかと、鼻息荒く春蘭が勝手に出撃の準備を始め、ついには華琳の諦めが混じった是をもらって援軍に出たのが昼に差し掛かった時のこと。……彼女の最精鋭、たった三百だけで。
「ったく……真っ直ぐなのはあいつの長所だけど、同時に短所でもあるってのが困りものだよな」
それがどんなに無茶苦茶なことかぐらい、子どもだってわかるだろうに。
「二人が心配する気持ちはわかるが、こんなすぐに帰ってきたりはしねえぞ。急いで行って戦ったとしても、早くて明日か明後日か……」
「わかってる、けど……」
「ああもう……ほら、泣くなよ、季衣」
「あんな無茶なことするなら、ボクも連れて行ってほしかったのに……春蘭さまのばか」
「季衣も流琉も、俺たちと同じで賊退治に出てたんだ。仕方ねえさ」
彼女の頬を伝う雫をそっと指で拭ってやり、旭日は苦笑する。
盗賊討伐に出ていた季衣と流琉、そして旭日たち九曜隊が戻ってきた時にはもう、春蘭は城を後にしていた。勿論、華琳が季衣の再出撃を許可するわけもなく――今に至る。
「ボクだってわかってるよぅ……。でも春蘭さま……無事に帰ってきてくれるよね? 兄ちゃん」
「おう、春蘭は殺したって死ぬような奴じゃねえからな。あいつと互角に戦える相手なんざ、恋――呂布か北郷のとこの関羽ちゃんぐらいだ。袁紹ごときにやられてたまるかよ」
「だよね……」
「……それに、さ。わかるんだ、知ってるんだ、俺は」
いつもなら季衣たちと同じように不安がってもおかしくないのだが、今回ばかりは少しも心配を抱けない。
華琳が春蘭の無茶な出撃を許したこと。
そして城の指揮官、その中に連ねられた――ある少女の名前。
「確証はねえけど……確信はある。万が一にもこっちの負けはねえ、ってな」
「え?」
「兄様? それはどういう……」
「――私も訊かせてもらいたいな」
ふっとかけられた声のほうに顔を向ければ、出撃した彼女の妹の姿がそこにあり。
「なんだ、お前も寝られねえのかよ、秋蘭」
「姉者は無事に帰ってくるさ。お前達に早く寝ておけと、私は言いにきただけだ」
「……っとに、素直じゃねえな」
「さて、どうだかな。……それで九曜、万が一にも姉者が負けぬと、お節介を焼くのが趣味のお前がそう断言するくらいだ。何か理由があるのだろう?」
「理由……か」
視線を城壁の外に戻した――瞬間、静かな夜の大地に砂煙が湧いた。
「春蘭が袁紹なんかに負けるわけねえとか、華琳が馬鹿な真似を簡単に許すわけねえとか、色々あるが……まあ、信じてる、っつうのが最大の理由だよ」
夜を徹する伝令じゃない、少なくとも数百規模の騎馬隊の砂煙。
その先頭を駆ける旗印に夏侯の二文字が見え、旭日は目を細めて温かく笑う。
「あの可愛く賢い嬢ちゃんの優秀さは――俺が一番よく知ってるからな」
旭日たちが出迎える為に城門へ着いた途端、ちょうど帰ってきた春蘭に季衣が思いっきり抱きついた。
「春蘭さまっ!」
「おお、季衣……」
「お疲れさん、春蘭」
「九曜も……心配をかけたようだな」
「無事に帰ってきてくれたんだ、今回はそれでいいってことにしといてやるさ。けどよ、一体どんな手品のタネがあったんだ? 全然戦ってねえみたいだが……」
季衣がしがみついている彼女を見て、首を傾げながら旭日は言った。
夜の暗さではっきりわからないとはいえ、春蘭の武具にも防具にも戦の汚れが全く見当たらない綺麗な状態だ。彼女と共に出撃した三百の兵もまた同じで、一人として戦った様子はなく、欠員もおそらくはいないだろう。
「うむ。それがな……」
「お疲れさま。出迎えご苦労だったわね、春蘭」
「はぁ……」
「……出迎え?」
意味深な華琳の言葉に再び疑問符を頭に浮かべる旭日。しかし華琳には答え合わせをする気はないらしく、ついっと視線を春蘭の立っているところより少し後ろに向けて。
「そこにいるのでしょう? 出てきなさい」
「……はい」
「はっ」
「………………っ!?」
その呼びかけに応じ、薄い暗闇から姿を現したのは――忘れるはずもない。この世界に落ちて初めて出会った、程立と名乗ったウェーブがかった髪の少女と、戯志才と名乗った眼鏡をかけた少女。
想像もしていなかった再会にぱちりと目を瞬かせるが……最後に現れた、髪に東菊の花を咲かせる女の子が笑顔を浮かべさせてくれる。
忘れるはずもない。
忘れられる、わけがない。
思い出すことさえ必要ないくらい、色褪せず覚えてる。
「よう、久しぶりだな――……琴里」
「っ…………旭日さん!」
泣いて、笑って、とうとう耐えきれなくなって。
自分の胸に飛び込んできた彼女を、旭日はそっと優しく抱きとめた。
徐庶元直。
真名は琴里。
この世界で最初に自分が願いを請け負い、この世界で最初に自分が真名を預かり、この世界で最初に自分が守りたいと思った――再会を誓いし女の子。
「ずっと、ずっとお会いしたかったです、旭日さんっ……!」
「うん……ごめんな、顔を見せずに行けなくて。少し、背が伸びたんじゃねえか?」
「貴方が村を発ってもう、幾つもの月日が過ぎましたから。……ふふっ、旭日さんはまた一段と眩しく、格好良くなられましたね」
「……世辞をくれたって何も出せねえぞ」
「御世辞などではありません。あまりの眩しさに、旭日さんをはっきりと目に留められないくらいです」
「それは琴里が泣いて――っ!?」
彼女の目を潤ませている涙を指で拭おうとしたところで――ドスドス突き刺さる絶対零度の冷ややかな視線に、ぴたりと全ての動きを止める。
「九曜……」
「兄ちゃん……」
「貴方って男は……本当に節操がないわね」
「……人を種馬みたいに言ってんじゃねえよ」
「似たようなものでしょう。全く……」
琴里からは見えない角度で旭日の足のかかとを踏みつけ(理不尽)、何故か急に不機嫌になって少女たちに向き直る華琳。
「程昱、郭嘉。貴女達には今回の件の説明を皆にしてもらいます。良いわね?」
「はいー」
「は、はあ……」
「貴女もよ、徐庶。いつまでもそれに触れていないで、ついて来なさい」
「ひゃわっ!? しゅっしゅみません!」
「………………やれやれだ」
綺麗な赤茶の髪に咲いた、東菊の花が月の光に照らされきらりと瞬く。
しばしの別れ。
そして――いつかまた、会う日まで。
花に込められし誓いはたった今、違うことなく――果たされた。
今回の三万もの袁紹軍をたかだか七百の兵で退けた手品だが、いざタネ明かしをしてみれば、馬鹿に救われたの一言に尽きるだろう。
改めて説明するのも馬鹿馬鹿しいので詳しいことは省くが……派手好きの袁紹軍が七百ぽっちの兵を相手にしたがらず、わざわざ三万に及ぶ兵で周囲の地形の確認をしてさっさと引き上げたらしい。援軍を拒んだのも下手に向こうを刺激しない為の策であり、今回の戦いは戦いになることなく、袁紹軍が彼女たちの手の平で踊っただけで幕を閉じた。
あまりの馬鹿さ加減に旭日は呆れを通り越して苦く笑ったものの――それら全て、琴里を含めた彼女たち三人の的確な状況把握と状況判断によって成された結果だ。仮に他の者だったならこうも上手くやれたかはわからないし、そもそもここまで冷静に物事を判断できたかさえ怪しい。
袁紹との戦は程昱、郭嘉、琴里――徐庶の類稀なる頭脳により回避された。
無論、そんな彼女たちを有能な人材好きの華琳が軽んじるはずもなく。
旭日は現在、新たに仲間に加わった軍師三人を部屋へ案内する役を任せられていた。
「あーっと……あの時は世話になったな、嬢ちゃんたち」
「……?」
「どなたさま……でしたっけ?」
きょとりと首を傾げる程昱、郭嘉の二人。その様子から察するに、どうやら本当に覚えていないようだ。
「(そういや天和たちにも忘れられてたっけな……まあ、他の連中と比べてキャラ弱いから仕方ねえが)」
「………………じー」
「ん? どうした嬢ちゃん、俺の顔に何かついてるのか?」
「……ぐぅ」
「寝んなっ!」
「おおっ? すいません、夜も遅いので、ついー」
間延びした緩い声で言う程昱。
そして再び自分の顔を見つめ直し、次いで納得したように「おおっ」と頷いた。
「どこのどなたかと思ったら、いつぞやのー……」
「風? 知り合いなのですか?」
「ほら稟ちゃん、前に陳留の街外れで盗賊に襲われてた人ですよー」
「……思い出したわ。風の真名をいきなり呼んだ、あの無礼な貴族!」
「真名をって、旭日さん……」
「……嫌な思い出し方してくれんなよ」
呆れを含んだ琴里の視線に居心地の悪さを感じるものの……非があるのは間違いなく自分だ。この世界に落ちたばかりの出来事とはいえ、真名の重さを知りに知った今では自分がやったことがどんなに罪深い行為なのか流石にわかる。理不尽だと思う気持ちはまだ胸に残っているけれど、趙雲が自分に槍を突き付けてきたこと、程昱が本気で怒っていたことは、向こうにしてみれば当然の反応であり、彼女たちはこの世界においての正しさを通しただけなのだから。
「真名の存在を知らなかったのは確かだが、それを免罪符にする気はねえ。……すまなかったな、嬢ちゃん」
「いえいえー。あの時は風も失言してしまいましたし、おあいこ、ということで。えーと……」
「あ? ――ああ、好きに呼んでくれて構わねえよ」
「おや、いいんですか?」
「季衣と流琉には許して、嬢ちゃんは駄目ってのもおかしいだろ。嬢ちゃんの好きなよう、好きに呼べばいいさ」
こうしてまた縁を合わせたんだしな、と旭日は笑って言った。
そんな、本人にとっては普段となんら変わらない、けれど他人にとっては夜の冷たさも消えていくくらい温かな笑顔に、正面から見てしまった程昱の頬が薄く朱に染まる。
「っ……では、風のことも気を使ったりせず風と呼んでいいですよー」
「……ばれてたか。わかった、嬢ちゃんの真名、大切に預からせてもらうよ。これからよろしくな、風」
「はーい。よろしくなのですー、お兄さん」
差し出された小さな彼女の手を握り。
旭日と程昱――風は初めて会った時にどちらも許さなかった呼び名で、互いを呼んだ。
透き通るほど深い夜空と、そこに浮かんで優しい光を放つ三日月。
綺麗な月だ。
綺麗な夜だ。
いつか屋根の上で見た月夜にも劣らないくらいの、見惚れるくらいの綺麗な空だ。
「綺麗……ですね。あの夜を、思い出します」
「…………ああ」
隣りに並んだ彼女も同じ気持ちだったのだろう、人がまだ侵していない夜空へ目を向け、懐かしむように呟く。
風と稟を部屋に送り届けてから、しばらく。
旭日は頭上が何にも阻まれない中庭のあたりで立ち止まり、琴里と一緒に夜空を見上げていた。
あの夜――つまりは旭日がこの世界で初めて請け負った村を出る前の日の、乱れた世を壊す決意を強く灯した夜。
あれから、随分と時が経った。
流れ者の請負人だった自分は日天の御遣いと呼ばれるようになって。
村の自警隊の頭だった彼女は軍師として華琳に仕えることになって。
こうしてまた再び、互いの肩が触れ合うほど近い距離にいれることができるようになった。カミサマなんて大層な存在を信じてはいないけれど、もしもこの再会が何かに導かれたものだというのなら、少しは信じてやっていいかもしれない。
「言うのが遅くなったが……これからもよろしくな、琴里」
「自分のほうこそ、よろしくお願いします、旭日さん。……ふふっ、ようやく娘は孝行を果たせると、母に手紙を書かなければいけませんね」
「ん? 手紙がどうしたって?」
「いいえ、なんでも。ただ、また貴方の隣りに並べる喜びを再確認していたんです。自分がここまでくるのに、幾つもの月日が過ぎましたから」
口元には柔らかな微笑を湛え、琴里は星が散りばめられた夜空を仰ぐ。
「黄巾の乱が鎮静の兆しを見せ始めた頃、村を訪れた風さんたちに誘われて自分も旅へ出ました。自分たちの小さな村にまで響き渡ってきた、日色の請負人と《日天の御遣い》の――旭日さんの噂に急かされるように。乱れた世の渦の中、自分に何ができるのか、それを確かめたいと思ったんです」
「………………」
「旅はけして楽なものではありませんでしたが……この花が、いつも守ってくれました」
「………………そっか」
髪に咲く東菊の花を撫でる琴里。
そんな彼女の姿に旭日も優しく微笑んだ後、次いで、だったらと言葉を繋げる。
「だったらそいつは――これからも琴里、お前が髪に咲かせとくといい」
「えっ? で、ですがこれは、旭日さんにとって大切なものなのでは……」
「野郎の俺に花なんざ似合わねえよ。花はやっぱ、可愛い嬢ちゃんにこそよく似合うさ」
「……旭日さん」
「それに……そいつを咲かせることで守られるお前の笑顔のがずっと、俺にとっちゃ大切だしな」
物は人に使われて初めて価値を持つ。
ならば自分の懐に入れて大切にするよりも、彼女が大切に髪へ宿すほうが花も綺麗に咲き続けるだろう。
髪留めの前の持ち主だってきっと――そう望んでる。
「……変わられましたね、旭日さん」
「変わった? 俺が……か?」
「はい。以前の旭日さんにあった、微かな棘がなくなって……雰囲気が柔らかくなったように思います」
「………………」
「多分それは、ここの皆さんと穏やかな時を過ごしたから、なのでしょうね。…………そこに自分がいないというのが、少し妬けちゃいます」
後半部分は声が小さくてよく聞き取れなかったが、そこまで言って琴里は何故か「あっ……ひゃわわ!?」と顔を朱に染め、どこか慌てた様子で旭日に頭を下げた。
「えっえっと! それでは、自分もそろそろ部屋に行きますねっ」
「あ? ああ……おう、また明日な、琴里」
ぱたぱた走り去っていく彼女に軽く手を振り、旭日は再び夜空を仰ぐ。
ちょうど、流れ星が一つ瞬いた。
また、明日。
まるで東菊の花に秘められた言葉のような、未来への言葉。
これを変化と呼ぶのなら――なんて残酷なのだろう。
旭日が琴里に告げた「大切なもの」という言葉には一つ、重要なピースが欠けていた。
嘘と呼ぶにはあまりにも真実があって、真実と呼ぶにはあまりにも嘘があって。
だからやはり、欠けている、と表すのが正しいだろう。
東菊。
旭日が琴里に預け、琴里が髪に咲かせている花。
そして、一番上の妹が好きだった、花。
大切なもの。
琴里にはそう告げていたが――正確には、大切なもの、だった。
大切なもので、ずっと前に意味を全て失くした――宝物。
世話ばかりかけた妹の為、あちらの世界の小物店に何時間も居座って、疎い頭を悩ませて、選びに選んで贈ったプレゼント。
他の家族からは贔屓するなと怒られ、拗ねられ、何人かには泣かれもしたけれど――受け取った妹の、きらきらと喜んだ笑顔が嬉しくて。プレゼントしてからしばらくは他の家族の機嫌直しに頑張ったのも、また楽しくて。妹の髪に東菊の花が咲いているのを見る度、嬉しさが込み上げてきて。
そんなに高くもない作り物の花が、かけがえのない宝物のように思えて。
大切だった。
本当に大切だった。
だった、けど。
「なあ……時計〈とけい〉。お前に贈った最初で最後の花は今、あの嬢ちゃんの髪に咲いてるけどさ。………………構わねえ、よな」
零した独白に答えは返ってこない。
返してくれる誰かは――どこにもいない。
気付いてた。
気付いてたけど、ずっと気付いてないふりをしてきた。
目を閉じて。
耳を塞いで。
ただ、ひたすらに。
決して叶うことのない祈りのように。
でも――
『……変わられましたね、旭日さん』
――先の琴里の言葉が頭の中で繰り返される。
ああ、そうだ。
ずっと同じままでいられるものなんて、ありはしない。
どんなにきつく目を閉じても、耳を塞いでも、変わらない想いが変わっていく。
景色も。
場所も。
世界も。
人の心だって――きっと。
一年、一ヶ月、一週間、一日、一時間、一分、一秒――止まりもせず進んでいく時の前では、何もかもが過去に変わっていく。
過ぎ去りし昨日に――変わり果てていく。
笑顔を浮かべさせてくれる温かさを、笑顔を浮かべてくれる愛しさを、心を裂かれるような悲しみを、心を裂かれたような痛みを忘れることはない。
忘れない、のに……はっきりとした形では残せない。
どんなに強く心に刻み込んだって、色鮮やかな今がそれを霞ませる。
過去は色褪せて。
思い出になって。
それがとても悲しくて。
寂しくて。
なのに。
「っ…………まだ、まだだ。まだ俺は、放り出したりはしねえ」
胸の九曜紋をぎゅっと掴んで、決意に決意を塗り重ねる。
あと少しだけ。
せめてあと少しだけ、目を閉じていたい、耳を塞いでいたい。
心に灯る二つの想いの選択を迫られたその時に、自分が何を護るのか。
もう、わかっているのかも、しれないから。
【第十二章 彩皆】………………了
あとがき、っぽいもの
どうも、リバーと名乗る者です。
ほとんどの方に見透かされていましたが……ようやく旭日が最初に請け負った恋姫、琴里を再登場させることができました。はじめは反董卓連合あたりで再会させようかなと思ってたんですけど……流石に早いかな、と。あまり一つの繋がった話に詰め込むのもごちゃごちゃしそうだなということで、今の今まで引っ張ってしまいました。再会させてあげられたことは嬉しい限りなのですが、そのせいで風たちの登場シーンが霞んでしまったのは痛かったです……稟の鼻血シーンを書きたかった…………
ええと、これでやっと日天の御遣いにおける魏のキャラが揃いました。これ以上増える可能性は…………ないです、おそらく。
次回はまたしても拠点になります。
今度こそ、今度こそ稟の鼻血を書かなければ……!
しかし今回、投稿前にパソコンのキーボードに異変が起きて大変でした……
では、誤字脱字その他諸々がありましたら、どうか指摘をお願いします。
感想も心よりお待ちしています。
前回のコメントへの返信
田仁志>
ありがとうございます!
予想された通り、四章で別れた彼女とようやく再会を果たしました!……まあ、ばればれでしたよね……
はりまえ>
コメントありがとうございます!
再会によって徐々に、旭日の心境に変化が……
天魔さま>
はいっ、無事に孝行を果たせました!きっと徐母も喜んでいることでしょう。
サラダさま>
再会を果たし、旭日の過去もちらほら見え、これからが自分が一番書きたかったストーリーになります!
スターダストさま>
九曜星、九曜紋についてはストーリーが進むにつれ徐々にわかってくると思います…………た、多分……
BookWarm>
ありがとうございます!そう言ってもらえると心強いです!
予感への答えは……とりあえずは内緒にしておきましょう。
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真・恋姫無双の魏ルートです。 ちなみに我らが一刀君は登場しますが、主人公ではありません。オリキャラが主人公になっています。
今回は第十二章。
彼女が、再び…………