<真恋姫無双
小蓮と蓮華の黒山賊ついてのお勉強>
<はじめに>
このお話は小蓮が立派な呉の公主(姫)になる為に
国主 蓮華から様々な帝王学を学ぶお話です。
今回は、黒山賊ついての話です。
蓮華「今回は黄巾賊のように全国レベルの反乱軍ではなかったけど
無視できない反乱軍 黒山賊についての話ね」
一刀「黒山賊って美陽本編に出てきた張燕のことだろ」
蓮華「そう袁紹に刃向かい、曹操軍の影の軍団 黒山賊の首魁」
小蓮「張燕のプロフィールを簡単に説明すると・・・
常山郡真定県の人。本来の姓は楮。 農民出身らしく字などはない。
黄巾賊の乱の際に盗賊団を結成し、賊徒として頭角を現していく。
博陵の張牛角と合流し、張牛角を頭目に押し立てて賊軍として手の付けられない
規模の集団となる。
張牛角は流れ矢に当たって戦死、後継を張燕に指定して死亡した。
張燕が楮燕から張燕に姓を変えたのは、張牛角を継いだことを周囲にアピールし
正統な後継者を示す為らしい」
蓮華「黒山賊は黄巾賊の乱で蜂起した常山・趙軍・中山・上党・河内の山谷の多い諸郡、
特にゲリラ戦を仕掛けることが可能で、官軍の通常戦を避けることが出来るような地形
に出没してを大小の賊たちを吸収していき、黒山と号して黒山賊を結成することになるの」
小蓮「この時期で賊徒百万と言われた勢力に成長しているの。
それが農民出身のただの賊にしては張燕の
統率力は並外れていたものをもっているの。
更にその才覚は黄巾賊が討伐された後、黒山賊は討伐軍を撃退してから
自ら降伏を願い出て、『平難中朗将』の官位を受けるなど世渡りにも長けていたの」
一刀「なんで黄巾賊のように大規模になり独立しなかったんだ?」
蓮華「張燕は公孫瓚に味方してたことから(ここは美陽の話に出す予定ので略します)
その為に袁紹と争ってしまったのが災いしたわけ。
その為魏郡に侵攻した際には、東郡太守の地位を袁紹から約束された曹操に撃破され、
後には袁紹を頼ってきた呂布に散々に破られて次第に勢力が縮小していったの」
小蓮「だけどこの張燕が利口だったのは、
袁紹に降伏したとしても袁紹は名家の出自であったことから卑しい出身の賊ども
の降伏を受容れる積もりは全くなかったようなの。
しかし、ちょうどこのとき曹操と袁紹が争う官渡の戦いの時期なの」
蓮華「曹操の冀州平定戦が一進一退している頃で特に曹操が弱気になっている時に
張燕は曹操に帰服を願い出て許され、平北将軍に任命されるの。
また、軍勢を引連れて業都に出頭し、したことから領有500戸安国亭候に封じられるの。
この政治感覚が普通の農民と違うのよ」
一刀「華琳の恐ろしいところは、このような賊徒を知り尽くしていたことなんだ」
蓮華「どうゆうことなの?」
一刀「考えてみな、この黒山賊に限らず青州黄巾賊の降伏受容れといい、
賊乱の原因が政治に問題があることを知悉していたんだ。
これらの賊徒は政治的に追い詰められた為に決起したものであるから、
政治が正常に機能したときには通常の農民として生産力を上げることを
華琳は知っていたからこれらを囲い込むことが出来る『民』であることを
期待していた面に向けていたんだ」
蓮華「確かに曹操は
『自分が裏切っても、人に自分を裏切らせはしない』
この言動からして、こうした賊徒受容れを承知したのと合わせて読むと
賊徒になった『民』を再び囲い込んで見せようと言うある種の野心が伺
えるようでもあるのね」
小蓮「美陽では趙雲が中山郡の親分みたいなことを書いていたけど……」
蓮華「そう、そこが謎なの。
昨日まで農民だった人がいきなり百万のゲリラ戦を展開することが
出来るわけないじゃない。
そうなるとそれを補佐するものが出てくるの。
このときコレは作者の想像だけど趙雲が公孫瓚の元を離れ劉備に就く頃
になってから黒山賊は連敗するようになるじゃない。
すなわち軍事的に優秀な指導者がいなくなった為にボロ負けしだしたのではないかなの」
一刀「だから星なのか」
蓮華「まあ、趙雲本人だはなくても常山郡の同郷の者とかの関連があった可能性はあるの。
ただ張燕は『常山郡真定県の人』で中国では同郷意識が強いから、もしかしたら趙雲は
参戦していたかもしれないの」
一刀「まあ、あくまで想像だから面白い話ができるんだけどな」
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今回は黒山賊についてのお勉強編です。
時間ができましたので、即書ける本編を書きました。
これで、貴方も人生に役に立たない知識が広がります。