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魏√風END璃々編アフター 14話 「来訪者」

魏√風END璃々編アフター 14話 「来訪者」を投稿します。
遂にあの謎の人たちが一刀を尋ねてきます。
謎の人達が誰なのか?

2010-05-21 04:41:36 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4597   閲覧ユーザー数:3858

一刀と璃々の手合わせの翌日の朝、本来なら朝議の時間なのだが・・・

 

「・・・というわけで、これからお世話になります「半人前仙人の何進」で~す♪みんなよろしく~♪」

 

「「「えー!?」」」

 

いきなりの紹介に皆が驚愕していた。

先日、璃々との話が終わった一刀が何進の事を桃香に紹介すると二つ返事で「いいよ。これからよろしくね何進さん」と何進の仕官を了承したのだった。

 

「え~と先に言っとくけど仙人と言っても出来る事は空中浮遊と通り抜けぐらいしか出来ないから♪後はパオペエだよりだし♪」

 

「あわわ、あの何進さん。そのパオペエとはなんなのですか?」

 

「パオペエていうのは「宝貝」ていって仙界の道具の事よ♪基本的には仙人しか使えないんだけど一部の物は人間にも使えるわ♪ただ強力な能力があるのが多いから簡単に使わせるわけには行かないんだけどね♪」

 

何進の説明に雛里を中心に皆が興味津々といった感じに聞いていた。

そんな中、焔耶が

 

「何進殿の話も興味があるのですがお館。先日の璃々との手合わせでお館のお使いになられてた技についてお聞きしたいのですが?」

「俺の技をか?」

 

「あっそれは私も聞きたいな♪なんか色々と種類があるみたいだけど?」

 

他の皆も焔耶や何進同様興味があるらしく一刀の方を向いた。

 

「そうだな、話すとなるとまずは北郷家について簡単に話さないといけないね。北郷家は元々島津家という武家の分家なんだ。この世界で言うところの「夏侯家」と「曹家」といった感じかな。それで北郷家のある当主が宗家の島津家の当主と一緒に戦場に出たときに敵のある武将に惨敗したらしくてねその当主が「自分が負けたのはあいつが使ったような奥義と言える様な技がないからだ」と結論を出したらしい。いちを宗家に伝わる流派があるからただ単にその当主が弱かっただけかも知れないけどね。そこでその当主が考え出したのが「相手の技を盗んで自分の物にする」という事なんだ」

 

「・・・なんだか賢いような、情けないようななんとも言えない御仁だったようですな。主のご先祖様は」

 

「ははは、その通りだね。まあそういった事から歴代の北郷家の者達は戦場で出会った戦友や好敵手から学んだりまたは見よう見まねで会得してきた技の数々が合わさったのが俺も会得している「北郷流」というわけさ。此処までの話は理解してくれたかな?」

 

一刀の話を皆は理解したらしく、一同は黙って頷いていた。

 

「それで此処からが肝心なんだけど、「北郷流」には大きく分けて3つの業がある。それが「奥義」「宝義」そして昨日は使わなかったけど「秘義」の3つだ。まず「奥義」は歴代の北郷家に伝わる技だ。次の「宝義」というのはその代の北郷流の使い手、つまり俺が実際に戦友や好敵手から学んだり教わった技、戦場で見た技を見よう見まねで習得した技を「宝義」と呼ぶんだ。戦友や好敵手から教わった技は正しく己の宝であるという考えの元そういうらしい。そして最後の「秘義」なんだけど「奥義」や「宝義」から生み出したりまたは一から作り上げた使い手自身の新しい技を「秘義」と呼んでいる」

「なるほど、だから私や翠の技を使ったときに「宝義」と呼んでおられたのか」

 

「そういう事。ちなみに「宝義」や「秘義」を「北郷流」として誰かに伝授した時はその者にとっての「奥義」になる。つまり「北郷流」の「奥義」ていうのは歴代北郷流の「宝義」や「秘義」の集まりといったわけだ。大体の説明はこんなところかな」

 

一刀の説明に一同が感心していると一人の兵が入ってきた。

 

「朝議中失礼します。北郷様を訪ねてきたという方々が来られてます。何進殿から話は聞いてましたので何進殿、申し訳ありませんがご客人の確認をしていただけませんでしょうか?」

 

「りょ~か~い♪それなら北郷君、確認してくるね♪間違いなかったら直接ここに連れて来てもいいのかな?」

 

「あわわ、それは問題ないです。ここが玉座ですので机などを片付ければ」

 

「ならもう会議は終わりにしよっか?たいした決め事もないわけだし」

 

そういって桃香達は机などを片付け、何進は客人の確認をしに出て行った。

それから暫くして

 

「失礼します♪例の客人に間違いなかったのでお連れしました♪」

 

「分かった。入ってきてくれ」

 

そういって何進が連れて来た客人達が入ってきた。

その者達は全員、全身を被う服を身につけていた。

その中の一人が上着を脱ぎ

 

「久しぶりですね「一刀」元気にしていましたか?」

その者を見て一刀と桃香が同時に

 

「御祖母ちゃん」「盧植先生」「「えっ!?」」

 

一刀と桃香が同時にまったく違う呼び方でその者を呼んだ事に周りが騒然となると

 

「やれやれ、いくら見た目が一緒だからって間違わないでほしいですね。桃香」

 

そういって別の者が立ち上がり上着を取った。

その者を見て桃香は

 

「ええー!?盧植先生が二人いる!?」

 

まったく同じ外見をしてる二人に一同がよりいっそう騒然となるなか

 

「その辺は後で詳しく説明しますので残りの者を紹介しましょう」

 

そういうと残りの者が一斉に上着を脱いだ。

その者達の姿を見て一刀は驚愕した。

 

「久しぶりじゃのう、一刀よ。お主、本当に太守じゃったんじゃな。驚いたワイ」

 

「確かに親父の言うとおりだ。所で一刀。お前の嫁さんになるのはどの子だ?」

 

「元気にしてた一刀?それにしても強そうな子達ばかりね。フフフ、ワクワクしてきたわ」

 

「うっはぁ!?偉いベッピンさんばかりやないかい。こんなハーレム状態で過ごしてたんかいかずピーは」

 

「・・・あのスミマセン一刀さん。皆さんに付いて来ちゃいました」

 

「爺ちゃんに親父にお袋。それに及川にウルドまで!?」

 

突然目の前に現れた家族と親友に一刀が驚愕していると、桃香達が物凄い形相で一刀に詰め寄り

 

「「「「「「ご主人様(主)(アニキ)、あの娘は一体一刀様のなんなのですか(怒)」」」」」」

 

突然の美少女の登場にまた一波乱起きようとしていた。

あとがき

 

まずは一刀君の使う「北郷流」について説明しましたがご理解していただけたでしょうか?

大体はこんな感じの設定ですのでこれからもこういった感じで進めます。

ちなみにですが一刀君は蜀の将の技はすべて使えるようになってます。

 

次に一刀君を訪ねてきた人達ですが、桃香の先生の盧植と北郷一家に及川と謎の美少女です。

盧植と一刀の御祖母ちゃんの関係性と謎の美少女に関しては次回判明します。


 
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