北郷一刀は、下駄箱に入っていた手紙を見て悩んでいた
まきますか?まきませんか?
「いたずらか?」
「カズピーどうしたん?」
「あぁ、これが下駄箱に」
「とりあえず巻きますっと」
勝手に丸をつける悪友
「あっ……」
「それより早く教室行こうぜ」
寮に帰ると部屋の鍵を開け扉を開くと目の前にトランクが置いてあった
「鍵は、閉めたよな……」
トランクを開けるとそこには、人形が入っていた
「これは、よくできてるな……」
人形を取り出してベッドに座らせ……スカートを……
「いやいやいや、それよりも他には…鏡?」
手を伸ばし鏡に触れると、ある女の子の姿が頭の中に思い浮かぶ
それは、人形の良く似ていたが…髪形が……
そして朝の手紙を思い出し
「あぁ、髪を巻くか聞いたのか」
洗面所からドライヤーと適当な筒を持ってきて髪形を整えようと…
数時間
「………片すか」
人形から生気やら殺気を感じトランクにしまおうと後ろを振り向くと首元に何か冷たい感触が…
「ふふふ…気づくのがちょっとだけ遅かったわね」
いろいろと問題があったが、お互いの自己紹介が終わり
落ち着いたところで
「一刀、お茶を淹れて頂戴」
「わかった…これでいいか?」
ペットボトルの午○の○茶を持ってきて
「これは?」
「紅茶」
「お茶を淹れてと言ったのよ」
「悪いが、道具が無いから諦めてくれ」
一刀が眠り人形はそれを見つめ呟く
「一刀…本当のあなたに会うために……私はあの子達と戦わないといけない……」
「最後に残った一人だけが…あなたに逢えるの……」
「でもこれで一刀に逢えるの………左慈」
……そして夜は更けていく……
魏の将達は
仲間、姉妹、友、その身を失ってでも逢いたい人が居た
その願いを聞いた仙人は、その者との記憶を魂として
人形に宿し、正史へと送った……
魏の将達は戦い一刀との記憶を奪い合う
勝者はその記憶を受け継ぎ、負者は…意思だけ残し動けなくなる
― 人形達は踊り続ける ―
― 思い出を奪う為に ―
― 一刀に逢う為に ―
― 仙人の掌の上で ―
妄想終了…
Tweet |
|
|
15
|
0
|
追加するフォルダを選択
左慈は、外史の住人を人形と呼ぶので
ローゼンメイデンと併せて……失敗しました。