No.142222

病姫無双 五胡編 6

護衛さん

一応ね

2010-05-10 10:50:16 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:4891   閲覧ユーザー数:3907

一刀「・・・」

黒曜「一刀・・・・何を見ている・・・?」

一刀「・・・・別に」

黒曜「うそ・・・だな・・・」

一刀「・・・月はドコも一緒なのかな・・・」

黒曜「・・・元いた世界に帰りたい・・・か?」

一刀「前の俺なら真っ先に飛びついた・・・・けど、今はわからない」

黒曜「そうか・・・・今日はモウ寝ろ・・・明日、あの男と勝負するのだろう?」

一刀「うん・・・・それじゃぁ・・・・おやすみ、黒曜」

黒曜「・・・・行ったか・・・・まったく、あんな顔をするくせに・・・われらが気がつかないと思っているのか・・・・あいつらしい・・・な、なぁそう思うだろ?」

黒曜「フフフ・・・・何も反応を見せぬというのか・・・まぁそれもいい・・・さぁ、私も寝るとしよう」

黒曜「では、コレより一刀対王猛殿の模擬戦を開始する・・・・双方前へ」

一刀「よろしくおねがいします」

王猛「・・・・・」

黒曜「・・・・・はじめ!」

はじめと合図があったのにも関わらず・・・・二人ともまったく動かない

符健「どうした!?王猛・・・そんなやつさっさと倒せるだろう!?」

主の言葉に返答すらしない王猛を不思議に思った符健だが

黒曜や他の将たちの顔を見て納得がいった・・・・

符健(動かないじゃなく・・・・動けないなんて・・・・僕の王猛が苦戦する相手なの!?)

符健があまたの中で何回もシュミレーションするが・・・・どうやっても王猛が苦戦する相手には見えなかった

符健(相手は・・・槍なのか?)

基本的に王猛は武器を使うことがない・・・それは空振りの拳の衝撃波ですら人を飛ばすことができるからだ・・・・だが・・・この時初めて・・・・王猛から信じられない言葉をきいた

王猛「・・・・俺にも何か・・・獲物をくれ」

符健にしてみれば・・・信じられぬ言葉・・・ただでさえ強い王猛がさらに獲物を獲る・・・まさに鬼に金棒状態

そんな王猛に誰が勝てるというのだ

一刀「・・・・なら、待ってるよ」

王猛「・・・・・・すまん」

黒曜「では・・・何がいいか、言ってくれぬか?」

王猛「・・・・一刀と同じ・・・・槍を・・・」

一刀の手には槍が二本・・・左右に一本ずつ持ってる

黒曜「これしかなかったが・・・・いいか?」

王猛「ああ・・・・!?」

王猛(重い・・・・なんだこの重い槍は・・・・・)

黒曜「一刀の予備だが・・・重さはあやつの持ってるものよりは軽いからな」

王猛(この重さで・・・半分だと)

黒曜「では・・・・再度始め!」

今回は一刀が先に動いた

一刀「うおぉぉぉぉぉぉ!」

声を上げ、自分より大きい王猛に挑む

対する王猛は右手にやり・・・左手は無手で迎える

一刀「はぁぁぁぁ!」

左手に持った槍で右から左へ払う攻撃をしかけるが

王猛「当たらん!」

簡単に槍でふさがれてしまう

そのスキに王猛が拳を振り上げ・・・一刀を狙うが一気に後方に下がった一刀にはあたらなかった

そんな攻防が数えるのがめんどくさくなるくらい・・・・二人は競い合っていた

伊吹「兄様・・・楽しそう」

山吹「兄様・・・・」

石勒「あれほどの武の持ち主・・・・今度わしも一戦やってみたいのぅ」

劉淵「いいわねぇ・・・それにしても・・・・」

迷当「二人とも・・・・いまだ無傷・・・・なの?」

何十合と火花を散らし、ぶつかりあい、相手の死角から攻撃してるにも関わらず・・・・二人ともいまだに無傷であった

符健「・・・僕の王猛が苦戦するほどの武の持ち主がいるなんて・・・・・」

黒曜「今は・・・訓練用のやりを使ってますが・・・・戦になりますと・・・・コレほど続くのはありえませんね」

符健「ありえない?」

黒曜「皆様は感じたことありませんか?一番重いものを持ったあとそこそこ重いものをもって・・・軽いと感じたことが・・・・」

石勒「まさか・・・あの坊主の状態がソレだと?」

黒曜「一刀は・・・手足に錘をつけてます・・・重さは約子供一人分・・・それを4つ・・・・それにあの槍は・・この国で一番重いでしょうね」

符健「・・・・そんな物をつけて・・・・あの速度を出せるのか?」

黒曜「それが一刀の戦いかたに会っているのでしょう」

皆が一刀と王猛の仕合を観戦してるなか・・・・やはりあの人がくるのだった

王「ほぉ・・・中々やるのだな・・・だが、俺と比べるとまだまだ弱い、遅い、粗末だな・・・どれ、俺が戦い方を教えてやろう」

王「代われ」

KY王は・・・慢心で周りをみていなかった・・・・それがあのような・・・・

一刀(王猛は・・・・少し疲れてきてるみたいだ・・・・なら、速度を抑えよう)

王猛(・・・・・速度が下がった・・・・?ふん、こやつ、私に気を使っているな・・・・ならば、こやつが悔いのないように相手をするだけ)

王「代われ、俺が戦い方を教えてやろう」

王猛(一刀に言ってるようだが・・・・我らの行動を判らぬ、屑が・・・)

一刀「王猛・・・・ありがとう」

王猛「・・・・・たのしかった」

王「良く見ておけよ、相手は・・・・そうだな、符健殿お願いいたす」

符健「ぼっ僕ぅ!?」

王「まさか指名されて・・・拒否はなされないよな?」

符健「わかったよ・・・・(符健剣装備)これでいいのか?」

王「では・・・仕合開始だ・・・」

王「どうした、どうした!?」

一方的な展開・・・・元々武人のKY王と軍師が主な符健では話にならなかった

王「これで『チャキッ』終わりだ」

符健「くっ・・・参った」

符健はなすすべなく・・・剣を飛ばされ・・・服を破かれ・・・・のど元に剣を突きつけられて・・・・敗北宣言をするしかなかった

王「良く見てたか!?コレが戦い方だ!お前のアレはお遊びだ」

一刀の戦いをわかってないKYは言いたい放題言っている

黒曜「なっ!一刀のことを何もわからぬくせに「なんだと!?」」

一刀「黒曜いいよ・・・・「しかし」いい」

一刀は横目でズタボロになり王猛になきついてる符健をみてから・・・KYに

一刀「では・・・・あなたに直接ご指導願いたいですが・・・よろしいですか?」

KY「いいぞ、俺が勝つがな」

慢心・・・・油断を生む

『ガチャガチャ・・・・ポイッポイッ・・・・・』

一刀「伊吹・・・手甲を貸してくれ」

伊吹「はい・・・あの・・・コレはどうします?」

爪を刺して伊吹は一刀に問う

一刀「はずしてくれ・・・・お待たせしました」

KY「では・・・いくぞ」

次回「・・・慢心KY王・・・・墜落する」


 
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