一刀「・・・」
黒曜「一刀・・・・何を見ている・・・?」
一刀「・・・・別に」
黒曜「うそ・・・だな・・・」
一刀「・・・月はドコも一緒なのかな・・・」
黒曜「・・・元いた世界に帰りたい・・・か?」
一刀「前の俺なら真っ先に飛びついた・・・・けど、今はわからない」
黒曜「そうか・・・・今日はモウ寝ろ・・・明日、あの男と勝負するのだろう?」
一刀「うん・・・・それじゃぁ・・・・おやすみ、黒曜」
黒曜「・・・・行ったか・・・・まったく、あんな顔をするくせに・・・われらが気がつかないと思っているのか・・・・あいつらしい・・・な、なぁそう思うだろ?」
黒曜「フフフ・・・・何も反応を見せぬというのか・・・まぁそれもいい・・・さぁ、私も寝るとしよう」
黒曜「では、コレより一刀対王猛殿の模擬戦を開始する・・・・双方前へ」
一刀「よろしくおねがいします」
王猛「・・・・・」
黒曜「・・・・・はじめ!」
はじめと合図があったのにも関わらず・・・・二人ともまったく動かない
符健「どうした!?王猛・・・そんなやつさっさと倒せるだろう!?」
主の言葉に返答すらしない王猛を不思議に思った符健だが
黒曜や他の将たちの顔を見て納得がいった・・・・
符健(動かないじゃなく・・・・動けないなんて・・・・僕の王猛が苦戦する相手なの!?)
符健があまたの中で何回もシュミレーションするが・・・・どうやっても王猛が苦戦する相手には見えなかった
符健(相手は・・・槍なのか?)
基本的に王猛は武器を使うことがない・・・それは空振りの拳の衝撃波ですら人を飛ばすことができるからだ・・・・だが・・・この時初めて・・・・王猛から信じられない言葉をきいた
王猛「・・・・俺にも何か・・・獲物をくれ」
符健にしてみれば・・・信じられぬ言葉・・・ただでさえ強い王猛がさらに獲物を獲る・・・まさに鬼に金棒状態
そんな王猛に誰が勝てるというのだ
一刀「・・・・なら、待ってるよ」
王猛「・・・・・・すまん」
黒曜「では・・・何がいいか、言ってくれぬか?」
王猛「・・・・一刀と同じ・・・・槍を・・・」
一刀の手には槍が二本・・・左右に一本ずつ持ってる
黒曜「これしかなかったが・・・・いいか?」
王猛「ああ・・・・!?」
王猛(重い・・・・なんだこの重い槍は・・・・・)
黒曜「一刀の予備だが・・・重さはあやつの持ってるものよりは軽いからな」
王猛(この重さで・・・半分だと)
黒曜「では・・・・再度始め!」
今回は一刀が先に動いた
一刀「うおぉぉぉぉぉぉ!」
声を上げ、自分より大きい王猛に挑む
対する王猛は右手にやり・・・左手は無手で迎える
一刀「はぁぁぁぁ!」
左手に持った槍で右から左へ払う攻撃をしかけるが
王猛「当たらん!」
簡単に槍でふさがれてしまう
そのスキに王猛が拳を振り上げ・・・一刀を狙うが一気に後方に下がった一刀にはあたらなかった
そんな攻防が数えるのがめんどくさくなるくらい・・・・二人は競い合っていた
伊吹「兄様・・・楽しそう」
山吹「兄様・・・・」
石勒「あれほどの武の持ち主・・・・今度わしも一戦やってみたいのぅ」
劉淵「いいわねぇ・・・それにしても・・・・」
迷当「二人とも・・・・いまだ無傷・・・・なの?」
何十合と火花を散らし、ぶつかりあい、相手の死角から攻撃してるにも関わらず・・・・二人ともいまだに無傷であった
符健「・・・僕の王猛が苦戦するほどの武の持ち主がいるなんて・・・・・」
黒曜「今は・・・訓練用のやりを使ってますが・・・・戦になりますと・・・・コレほど続くのはありえませんね」
符健「ありえない?」
黒曜「皆様は感じたことありませんか?一番重いものを持ったあとそこそこ重いものをもって・・・軽いと感じたことが・・・・」
石勒「まさか・・・あの坊主の状態がソレだと?」
黒曜「一刀は・・・手足に錘をつけてます・・・重さは約子供一人分・・・それを4つ・・・・それにあの槍は・・この国で一番重いでしょうね」
符健「・・・・そんな物をつけて・・・・あの速度を出せるのか?」
黒曜「それが一刀の戦いかたに会っているのでしょう」
皆が一刀と王猛の仕合を観戦してるなか・・・・やはりあの人がくるのだった
王「ほぉ・・・中々やるのだな・・・だが、俺と比べるとまだまだ弱い、遅い、粗末だな・・・どれ、俺が戦い方を教えてやろう」
王「代われ」
KY王は・・・慢心で周りをみていなかった・・・・それがあのような・・・・
一刀(王猛は・・・・少し疲れてきてるみたいだ・・・・なら、速度を抑えよう)
王猛(・・・・・速度が下がった・・・・?ふん、こやつ、私に気を使っているな・・・・ならば、こやつが悔いのないように相手をするだけ)
王「代われ、俺が戦い方を教えてやろう」
王猛(一刀に言ってるようだが・・・・我らの行動を判らぬ、屑が・・・)
一刀「王猛・・・・ありがとう」
王猛「・・・・・たのしかった」
王「良く見ておけよ、相手は・・・・そうだな、符健殿お願いいたす」
符健「ぼっ僕ぅ!?」
王「まさか指名されて・・・拒否はなされないよな?」
符健「わかったよ・・・・(符健剣装備)これでいいのか?」
王「では・・・仕合開始だ・・・」
王「どうした、どうした!?」
一方的な展開・・・・元々武人のKY王と軍師が主な符健では話にならなかった
王「これで『チャキッ』終わりだ」
符健「くっ・・・参った」
符健はなすすべなく・・・剣を飛ばされ・・・服を破かれ・・・・のど元に剣を突きつけられて・・・・敗北宣言をするしかなかった
王「良く見てたか!?コレが戦い方だ!お前のアレはお遊びだ」
一刀の戦いをわかってないKYは言いたい放題言っている
黒曜「なっ!一刀のことを何もわからぬくせに「なんだと!?」」
一刀「黒曜いいよ・・・・「しかし」いい」
一刀は横目でズタボロになり王猛になきついてる符健をみてから・・・KYに
一刀「では・・・・あなたに直接ご指導願いたいですが・・・よろしいですか?」
KY「いいぞ、俺が勝つがな」
慢心・・・・油断を生む
『ガチャガチャ・・・・ポイッポイッ・・・・・』
一刀「伊吹・・・手甲を貸してくれ」
伊吹「はい・・・あの・・・コレはどうします?」
爪を刺して伊吹は一刀に問う
一刀「はずしてくれ・・・・お待たせしました」
KY「では・・・いくぞ」
次回「・・・慢心KY王・・・・墜落する」
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一応ね