No.141224

恋姫小説10~蒼天賛歌~修羅の玉

はいどうも夢幻です

10作目ですよー

生暖かい目でご覧ください

2010-05-06 12:30:18 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:8429   閲覧ユーザー数:6226

夢幻です

戦闘描写が難しすぎてヤバイ・・・

 

うぅ戦闘描写ェ・・・

 

 

注意!!

 

 

二次創作です、原作のイメージをぶち壊されたくない方は回れ右

 

基本、妄想です

 

オリキャラでますよ、嫌な方は回れ左

 

強い一刀君が出ます、嫌な方は回れ右左

 

誤字脱字多いかも、多めにみてください

 

時間軸滅茶苦茶です、あと設定も滅茶苦茶ですそれでもいい?

 

以上がいいならどうぞ先にお進みください

 

 

洛陽

各地に飛んだ檄文の書かれている内容とはまったく違い

人々は平和に暮らしていた

悪政が敷かれている様子もなく民には笑顔が溢れていた

 

 

「なんなのよ!!この内容は!!」

 

「うちに怒鳴ったかてしらんがな」

 

「月が・・・月がどんだけ苦労してるのかも知らずに・・・」

 

「詠ちゃん・・・」

 

「嘆いていても始まらんだろう、戦の準備をした方がいい」

 

「ふふん、たとえどんな奴が来ようとも恋殿が居れば安心ですぞ!」

 

「・・・・・・・・・・・?」

 

「月を悪もん扱いする奴を一緒に倒そーちゅうこっちゃ」

 

「月・・・守る・・・・」

 

「よっしゃよっしゃその意気や」

 

「そうするしか道はないか・・・急いで戦の準備を・・」

 

「会議中失礼します!」

 

「どうした」

 

「董卓様に謁見を申し出ておる物が」

 

「この時期に?・・・」

 

「黒地に純白の十字の牙門旗、北郷傭兵団です」

 

「なに?」

 

「それほんまか?」

 

「はい、見間違うはずもありません戦場で見たのとおなじです」

 

「目下売り出し中の傭兵団が月に何のようだ・・・?」

 

「あーあれちゃう?こっちに付いてくれるとか」

 

「まさか、こちら側についても得することなんて何も無いわよ」

 

「いやいや、せやから。恩賞目当てじゃなくて、ここ洛陽の民を守るためーとか」

 

「とにかく会ってみんと分からんな、詠一度会ってみよう」

 

「そうね・・・その者をここへ」

 

「はっ!」

 

 

一刀「お初にお目にかかります、北郷一刀です」

 

「うむ、顔を上げよ」

 

 

玉座の数歩手前にて跪き伏せていた顔を上げる

 

 

「おー・・・中々男前やん」

 

「こら霞黙ってないと説教が飛んでくるぞ!」

 

「せやかて葵もええ男やと思わん?」

 

「あー・・・・・・否定はせん・・・・」

 

「あいつら・・・・」

 

「詠ちゃんおちついて」

 

 

玉座の手前に立つメガネをかけた少女に青筋が立つ

それを奥から宥める少女

 

 

一刀「なかなか愉快な将軍さんですね」

 

「ゴホンッ!北郷とやらお前がここに来た理由を述べよ」

 

一刀「(あっスルーするんだ)はい、私どもの砦にこの様な文が届きまして」

 

 

一刀が懐から取り出した一枚の文

それは先程議論されていた袁紹からの檄文である

 

 

一刀「董卓討つべし、一見理に適った内容に見えるしかし」

 

 

檄文を破り、玉座に座る少女を見る

 

 

一刀「実際はどうだ?民には笑顔が溢れ悪政を強いてる様子も無い。それどころか実に理に適った政治だ、

この様子をみて誰が貴方を暴君と呼ぼうか」

 

「おぉーかっこええー」

 

「だから黙ってろ!」

 

一刀「なら、私が組するのは連合ではなく貴方の方です」

 

「そちらの言い分は分かった、しかし何の見返りもなくこちらに組するなど正直信じられん」

 

一刀「そこは信じて頂くしかありません」

 

「話にならん、こちらは命が掛かっている。お前が裏切らないとも言えぬだろう」

 

一刀「それは有り得ません。絶対にこの命に代えても」

 

 

少女を見つめる瞳は固い意志が籠められており

きっと裏切るなど有り得ないと思われるしかし

この国の参謀である身簡単に信用は出来ない

 

 

「っ・・・・」

 

「詠ちゃん」

 

 

悩む親友を見かね静々と前に出る

 

 

「一刀さん、おねがいします。私達に力を貸してください」

 

「月!?そいつが本当に見方なのかまだ」

 

「大丈夫だよ詠ちゃん、この人は信用できるよ綺麗な目をしてる」

 

「でも!こいつの舌が一枚とは限らない!」

 

一刀「でしたら一つ見返りを」

 

「ほら!なにが望みなの!」

 

一刀「呂布将軍と試合をさせていただきたい」

 

「へっ?それだけ?」

 

一刀「はい、それだけです。私も一介の武人、最強と謳われる武将と仕合ってみたいのが本音です

それに武人として矛を交えれば私が本気だと言うことが分かると思いますが?」

 

「それは・・・」

 

「詠・・やる・・・」

 

「恋」

 

「この人強い・・・恋この人とやりたい」

 

「けど・・・」

 

「大丈夫です!恋殿が負けるはずがありません!」

 

「うん・・・恋は負けない」

 

一刀「決まりましたか?」

 

「はぁ・・・えぇ、呂布将軍との仕合を認めます」

 

一刀「ありがとうございます、では城門で待たせている仲間を連れてきます。仕合の場所は?」

 

「この城の中庭を使う、場所は分かる?」

 

一刀「まぁ大体は、先程兵士さんに連れられるときに把握しています」

 

「そう、案内する手間が省けたわ(こいつ抜け目無いわね・・・)」

 

一刀「でわ、失礼します」

 

 

一刀「お待たせしました」

 

 

城の中央に位置する中庭

手入れの行き届いた植木が立ち並び所々に屋根付きの休憩所が設けてある

そこの中央少し場の空けた場所、そこに一同が会する

 

 

「早かったわね、こちらの準備は終わっているわ」

 

一刀「そうですか、急いで準備します」

 

 

そう言って準備を始める一刀

刀を腰に差し黒の外套を纏う

 

 

楓「いいよなーお館、私も呂布将軍とやりたいぜー」

 

美冬「こら楓」

 

一刀「ははは、ごめんね・・・」

 

水面「ご主人様・・・大丈夫ですか?」

 

一刀「なにが?」

 

水面「相手はあの飛将軍呂布ですよ?ご主人様でも・・・」

 

一刀「大丈夫、負けないよ・・・勝てるとも言えないけどね」

 

水面「うぅ・・・心配です・・・」

 

雷轟「一刀様準備は整いましたかな?」

 

一刀「あぁ、大丈夫だ。審判頼むよ雷轟」

 

雷轟「はい、お任せください」

 

一刀「それとね雷轟」

 

 

急に声のトーンを落とす

その声はどこか狂気じみており聞くものを不安にさせる

 

 

一刀「もし俺が暴走したらその時は・・・」

 

雷轟「その時は?」

 

一刀「俺を殺してくれ」

 

雷轟「っ!!!」

 

 

雷轟を見る一刀の顔は狂気に満ち溢れていた

瞳孔は開き、張り付いた笑みは得物を食いちぎる獣の如く

 

 

一刀「は・・・ははっ・・嬉しいんだ凄く・・・体が喜んでる・・・あの『呂布』と仕合えるなんて・・・

夢みたいだ・・・止められないかも知れない・・・この世界に来てこんなに・・・こんなに体が震えるなんて

・・・雷轟頼んだよ?殺してでも俺を止めてね?」

 

雷轟「一刀様・・・・」

 

 

その表情を見せたのは一瞬のみで呂布と相対する一刀の表情はいつも通り

しかし雷轟は憂いていた

 

 

雷轟(なぜ、止めなかった?)

 

 

表情から察するに一刀は下手をすれば相手を殺してしまう

主君を省みれば止めるのが仕える者として当然の事しかし止めれなかった

 

 

雷轟(一刀様・・・)

 

 

手甲をカシャリと鳴らす

もうすぐ仕合が始まる・・・・

 

 

「ではこれより北郷一刀対呂奉先の仕合を行なう、両者前へ」

 

「・・・・・・・・」

 

一刀「よろしくお願いします」

 

 

互いに武器を構え、間合いを計る

ピリピリとした空気が流れる

 

 

「・・・・・始め!!!」

 

「「!!」」

 

 

号令と同時に衝突する二つの影

武器が激しく鳴きあう

 

 

「っ!」

 

一刀(さすが・・・白月の抜刀を止めるなんて・・・)

 

 

ギリギリと得物が鳴く

視線が交差した瞬間相手が動く

 

 

「ん!」

 

一刀「!?」

 

 

一刀の得物ごと上に弾く

少女の外見からは想像もつかない力で弾かれた腕は痺れてしまう

 

 

「はぁ!」

 

 

間を置かずに突きが飛ぶ

相手の得物『方天画戟』その切っ先が一刀に迫る

 

 

「ちぃ!!」

 

 

それを回転することで回避

黒陽にて腹を薙ぐ

 

 

「ふっ!」

 

一刀(避けるのは想定内だっ!!)

 

 

後方に下がった相手を追うように平突きを繰り出す

 

 

「んぅ!」

 

一刀「避ける方向を誤ったね!!」

 

「っ!!」

 

 

平突きを横っ飛びで回避したのも束の間

速度を殺さずに横薙ぎ

 

 

「んん!!」

 

 

間一髪で受け止めるが一刀の猛攻は続く

 

 

一刀「はぁ!!」

 

「くぅ!」

 

 

続け様に放たれる乱舞

上下左右いたる所から飛んでくる刃

一見一刀が有利に見えるが・・・

 

 

「あぁ!恋殿!!」

 

「恋が押されているな」

 

「まぁ傍から見たらな」

 

「ん?どう言うことだ?」

 

「まっ見てたら解るやろ・・」

 

 

ジリジリと後退していく呂布

しかし一刀は焦る

 

 

一刀(決定打が入らない!それどころか太刀筋が見切られ始めてる!?)

 

「・・・・・」

 

 

腕と武器の間から覗く瞳

タイミングを計るように落ち着いていた

 

 

一刀(嫌な目だ・・・本当にっ!)

 

 

その場から少し下がり居合いの構え

一刀は決して遅くなかった

素早く体勢を整え攻撃に移るが・・・

 

 

「そこ・・・」

 

一刀「なっ!?」

 

 

待ってましたと言わんばかりに突き

それをギリギリ回避する

 

 

一刀(こっのぉ!!)

 

 

相手の得物を掴み

そのまま裏拳を額に叩き込む

 

 

「っあ!」

 

一刀「どうだ・・・っ!」

 

 

両者共に後方に飛ばされる

その場ですぐに構えなおす

呂布の額は少し赤くなっているのに対して一刀の表情は痛みに歪んでいた

 

 

水面「ご主人様!?」

 

美冬「どうして?ご主人様の攻撃が当たったのに」

 

楓「あぁ確かにお館の攻撃は当たったさ」

 

美冬「え?」

 

楓「攻撃が当たった瞬間、戟で横腹を薙いだんだ」

 

水面「えぇ!?だって片手ですよ!?」

 

楓「よく考えてみろ、お館の攻撃を軽々凌げるんだそれだけ腕力が有るって事さ・・・」

 

美冬「ご主人様・・・」

 

一刀(っ・・・これは・・・ヒビはいったなぁ・・・)

 

 

肋骨を擦り状態を確認する

一方呂布は額を袖で擦り特に問題など無いように構える

 

 

一刀(結構本気で叩き込んだんだけどなぁ・・・だったら)

 

「・・・・?」

 

 

突然構えを解き

自然体になる一刀、刀の持ち方を変え逆手持ち所謂シーフハンド(盗賊持ち)

そしてゆっくりと呂布の周りを回るように歩く

 

 

一刀(これはどうかな?)

 

「!?・・・!?・・・!?」

 

「なんや?恋の様子がおかしいで?」

 

「どうしたのでしょうか・・・まるであやつが何人も居るような反応です」

 

「どう言うことだ・・・」

 

 

徐々に詰められる円の大きさ

しかし呂布は動かない、動けないといった方がいいかも知れない

そう陳宮が言った通り呂布から見て一刀が何人も居る

『居るように見えている』

一刀が行なっている行動は『アイソレーション』

元々はダンスやパントマイムに使われる技術だが

この時一刀は気配を操り「視覚」を惑わせるだけの技術を進化させ

自分が何人も居るように見せる技術に押し上げている

気配を生かし殺しを繰り返す事で感覚的に相手を惑わせている

 

 

「ん・・・」

 

一刀(目を閉じた?それこそこちらの思う壺だ!)

 

 

円が限界まで達した時

一刀が仕掛ける

死角からの攻撃防げるはずが無い

視覚に惑わされないよう目を閉じるそれこそ一刀が望んだこと

気配を探れば多数の気配を察知する事となりこれまた混乱の元である

 

 

一刀(もらった!!)

 

「そこ・・・っ!!」

 

一刀(!?このまま振り切る!!)

 

 

交差する二人

互いの衣服が一部破れる

 

 

一刀「・・・・・・どうして解ったんだい?あの陣一度も破られたことが無いんだけどな」

 

「匂い・・・」

 

一刀「匂い?」

 

「いい匂いするのが本物」

 

一刀「ぷっ・・・はっはっはっ!!匂いか!!それはどうしようもないな!はっはっ!!」

 

「?」

 

一刀「いやいや・・・まさかこっちに来て初めて作った陣が匂いで破られるなんてっ・・・はははは」

 

 

顔に手を当て天を仰ぎ高らかに笑う

その行動にどうしたものかと戸惑う一同

そして粗方笑い終え構えなおすと

 

 

「!?」

 

 

先程垣間見せた狂気が張り付いていた

 

 

一刀「はぁ~ごめんね呂布さんここからは手加減できそうにないよ・・・」

 

 

カァと大きく口を開け

 

 

一刀(師匠俺は本当に馬鹿みたいです・・・)

 

 

ガチィ!と噛み合わす

 

 

一刀(本気でこの人を倒してみたい!)

 

 

カチリと何かが入る音がした

 

 

雷轟「!?一刀様それはっ!!」

 

 

止める間もなく駆ける一刀

その目は機械的でまるで人のする目ではなく

ただ目の前にいる者を倒すただそれだけの目

一瞬で間合いを詰められた呂布はなすすべなく得物を弾かれる

大きく弾かれた得物を戻す事も適わず腹部に走る激痛

 

 

「っはぁ!!」

 

一刀「・・・・・」

 

 

蹴りと認識したのも束の間

続け様に来る拳

それをよければ後ろから戻しの刃

そして叩きつけるような殴打が飛ぶ

 

 

「なんや!あの動き」

 

「まるで喧嘩を見ているようだ、しかしとても洗礼されている」

 

「あぁーー!恋殿!!!うぅ~ん・・・」

 

「ちょ!音々!しっかりせい!」

 

「刺激が強すぎたんだな・・・これはもはや仕合ではない・・・殺し合いだ」

 

 

殴打を凌げば次は斬撃

斬撃を凌ぎ体制を立て直そうと後ろに飛ぶ

それを見計らい付き添う形で首に手を回しそのまま叩きつける

 

 

「うぐぅ・・・!」

 

 

空気が逃げる体が痺れ少しの間意識が離れてしまう

しかし目の前に迫る黒き太陽

ぎりぎりの状態で防ぐが手が悲鳴を上げる

それも意に介さずに一刀の腹に足を叩き込む

 

 

一刀「・・・・っぐ!」

 

「はぁ!」

 

 

怯んだ所を見逃さず得物を弾く

その場から急ぎ離れ体勢を整え漸く息が吸える

 

 

「はぁ!・・はぁ!・・・」

 

一刀「・・・っ!・・・」

 

 

対峙する二人

客観的にみて肋骨に傷を抱える一刀が不利

長期戦になれば自分に歩がある

そう呂布は考える

しかし動けない

一度見てしまっているあの動きを

人間とは思えぬ速さ、力迂闊に動けばこちらが不利

 

 

「むぅ・・・・」

 

一刀「(攻めてこないか・・・なら・・・)シャアァァァァァ!!」

 

「!」

 

 

鬼の形相で迫る一刀

その目は真っ赤に染まり涙腺からは血が流れ始めている

 

 

雷轟「まずい・・・一刀様」

 

楓「お館が血涙を!どうなってんだありゃ!?」

 

美冬「わからない!けどあのままじゃ失明して・・!」

 

水面「ご主人様!!」

 

 

どのみち長く居られぬのなら一撃にかける

一刀は二刀を鞘に収めそのまま駆ける

対する呂布は迎撃の構え

その瞳はいつもの眠そうなものではなく獣

こちらに害をなす者を食い殺す為に力を溜める

そして当然の様に二人は激突した

 

「!」

 

「!」

 

 

互いの頬を掠める得物

頬から飛び出る血はお互い認識できる

いや認識してしまった

 

 

「!!!」

 

「!!!」

 

「っ!あの阿呆!!」

 

「!?霞!」

 

雷轟「一刀様!!いけない!!」

 

水面「雷轟さん!?」

 

 

二人に共通する思考

この傷を付けたのは敵だ打ち倒すべき敵だ

それしか考えられなくなっていた御前試合も最早どうでもよく

今最優先すべきことは

―――――この敵を地に伏せさせる事!!

 

 

「っああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

一刀「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

全力の殺気を込めた武器を振る

眼前の敵を殺す為に

二つの影が交差す――――

 

 

キィン!!!

 

 

「!」

 

一刀「!」

 

「っ~!・・・阿呆!恋、こいつ殺す気かい!」

 

雷轟「っは!一刀様!これ以上は貴方が!」

 

「霞・・・」

 

一刀「らい・・・ごう・・・・」

 

 

視界が揺らぐ

体が重力に逆らえなくなる

落ちる堕ちる深い意識の闇に

 

 

雷轟「一刀様!?美冬!!来てくれ!!」

 

美冬「はっはい!!」

 

楓「お館!!」

 

水面「ご主人様!!」

 

 

まったく動かない一刀

まるで死んでいるかのようにピクリとも動かない

 

 

雷轟「美冬!どうなんだ!!一刀様は!」

 

美冬「・・・・・・」

 

楓「おい!美冬!!」

 

水面「美冬さん!!」

 

美冬「・・・目に深刻な傷・・・筋肉の痙攣・・・しかし・・・」

 

楓「美冬?」

 

美冬「あっ、大丈夫です命に別状はありません、でも深刻な状態には変わりありません。急いで治療をしないと」

 

「なら、この城の治療室をつかいなさい」

 

雷轟「いいのですか?」

 

「えぇ、貴方達に嘘偽りがないってわかったからね」

 

雷轟「それは・・」

 

「家の武将が言ってたからね、私も信じるわ」

 

雷轟「・・・感謝します、楓一刀様を運ぶぞ」

 

楓「わかった!!」

 

「案内の兵を付けるわ、早く治療して北郷に言っておいて」

 

雷轟「?」

 

「我らの見方になってくれて感謝すると」

 

雷轟「必ず。皆いくぞ」

 

 

二人に両脇を支えられ治療室に運ばれる一刀

それを見送る少女

 

 

「詠ちゃん本郷さん大丈夫かな・・・」

 

「わからないでも」

 

「でも?」

 

「なんとなく、なんとなくなんだけど大丈夫な気がする」

 

「勘ってやつなのかな?」

 

「多分ね・・・」

 

「なら信じるよ」

 

「・・・ありがと月」

 

「うん」

 

 

数時間後一刀が目覚めたと報告を受けこれからの方針を決める為武将総出で医務室に押しかけたのだが

 

 

美冬「ご主人様!!動いてはいけません!!」

 

一刀「いや・・・この手ぬぐい持ったまま動けばいいんじゃない・・」

 

美冬「なりません!!毎度毎度手合わせと称して貴方の怪我を何度治療したか忘れたんですか!!」

 

一刀「だってどれも小さな怪我・・」

 

美冬「だってもへちまもありません!!絶対安静ですからね!!」

 

一刀「はい・・・・」

 

 

なんともシュールな光景であった

目に濡れた手ぬぐいを乗せ仰向けで寝かされている一刀に説教する美冬

その周りを固めている水面、楓、果物を切る雷轟

カオスとしか言いようが無い有様である

 

 

「あの~」

 

雷轟「むっ、一刀様董卓様達がいらっしゃいました」

 

一刀「あぁ、美冬少しだけこれ外すよ?」

 

美冬「お話が終わったら安静にしてくださいね?」

 

一刀「わかってる」

 

 

手ぬぐいを外し

董卓達と対峙する

その目はまだ少し赤い

 

 

「っ・・・あの安静にしたほうが・・」

 

一刀「お気になさらず、軽い後遺症ですよ」

 

「でも、まだ目が赤く見えます」

 

一刀「お優しいのですね、本当に大丈夫です」

 

「しっかし驚いたで、あんな動き恋でも無理とちゃうか?」

 

「うん・・あれはまね出来ない」

 

「どうやったのだ?仙術か何かか?」

 

「あんた達ねぇ・・・」

 

一刀「はははっ、あれは体を拘束から解き放っただけだよ」

 

「拘束?どう言う事ですか?」

 

一刀「人間の体は常に力を温存しているんだ、それを全力にすると体が壊れちゃうからね。

俺がやったことはその全力を自分で引き出したそれだけ」

 

「そんな事できるんかい」

 

一刀「いや、普通に暮らしてたら出来る筈が無いんだけど俺は少し特殊な訓練を受けてるから出来るんだ

まね出来るとは思わないけどまねしないでね」

 

「ごほん!!」

 

 

ワザとらしい咳払いを一つ

メガネの少女が進み出る

 

 

「この度は我らが陣営に加わってくれて感謝する、貴殿は我らが仲間だ共に戦ってくれるか?」

 

一刀「よろこんで、この剣に賭けてあなた方に忠誠を誓いましょう」

 

「よろしい、我が名は・・・」

 

「うちの名前は張遼や!真名は霞!よろしゅうな一刀」

 

一刀「えっ!あっはい」

 

「・・・・我が・・・」

 

「呂布・・・恋でいい」

 

「恋殿が許すのなら小生も!小生は陳宮!真名は音々音ですぞ!」

 

一刀「あ~うんよろしく」

 

「はぁ・・・私は賈駆、真名は詠よ宜しくね」

 

一刀「うん・・・(あきらめた・・・)」

 

「華雄だ真名は葵、一度手合わせを願いたいものだ」

 

一刀「えぇこちらこそ」

 

「最後になりましたが私は董卓、真名は月です。宜しくお願いしますね一刀さん」

 

「うん、よろしく」

 

水面「・・・・ご主人様・・・なんかご機嫌ですね」

 

一刀「えっ!そんなことは無いと思うけど」

 

楓「そーだよな、若干鼻の下伸びてる感じがする」

 

一刀「いや!楓までなにを・・・」

 

美冬「さっご主人様治療のお時間ですよー」

 

一刀「いや!!美冬!その薬おかしいから!!色とか!匂いとか!」

 

美冬「いやですねー気のせいですよ?き・の・せ・い♪」

 

一刀「そもそも俺の治療終わってたよね!?安静にしなきゃ駄目なんだよね!?」

 

霞「なぁなぁ一刀これから一戦やらへんか?なんや恋との仕合見てたら体が疼いてなぁ」

 

葵「おい、霞それなら先に誘った私が先だろう」

 

霞「なんやケチケチしなや、ななええやろ一刀!」

 

一刀「いや!ちょっと待って!!本当に待ってくれ!!」

 

美冬「さぁさぁご主人様、治療しましょうねー」

 

楓「おい、美冬あたいも手伝うぞ」

 

水面「なら私も」

 

一刀「たのむ!!勘弁してくれーーーーーー!!!」

 

 

部屋から聞こえる悲痛な声

一刀は明日の朝日を拝めることが出来るのか

そして迫り来る連合から仲間を守れるのか

それは天のみぞ知る

 

 

一刀「アッーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

 

・・・・次回!!!

 

 

戦闘描写が難しい(大事なことなので二回(ry

 

今回一刀君が壊れ気味だったのは実は複線だったりするのです

 

回収まで結構遠いけどねー・・・orz

 

では次回の作品で・・・


 
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