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鬼畜王文台 蘇りし虎は桃園を荒らす 18 第十三章十八節

Degradationさん

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2010-04-18 06:05:29 投稿 / 全16ページ    総閲覧数:5521   閲覧ユーザー数:4329

 

 

第十三章

 

 

 

-18-

 

 

 

 

【世界を繋ぐ鍵】

 

 

―――――司馬仲達

 

 

 

其の体は、傀儡で出来ている

 

血潮はなく 心は作り物 ただの一度の勝歴もなく 司馬懿という名以外、自分が誰なのかすらも分からない

 

あるのはただただ、北郷一刀への尋常ならざる復讐心のみ

 

彼女は常に独り 匈奴の荒野で洛陽を望む 存在自体が捏造である彼女の名前に意味など無い

 

造られた思い出の中 過ぎ去りし日々は麗しく 心に秘めた面影は 天上の星に似て輝く

記憶こそは心の宝 冬の夜に凍てつく旅路にも  心を燈すともし火とならん

だがともし火が影を生むのも又必定 その闇を見透かさぬ者は幸いなり

その影に潜む秘密を暴かれぬ者は幸いなり

 

江東の二喬 外史から忘れ去られた二人でひとつの英傑

司馬仲達 かつて始まりの外史で北郷と敵対した 二人の道士の変わり果てた姿

 

死ぬに死ねなかった道士たち

 

奴の息の根を止めぬ限り 自らの役目を終えることかなわず 何度でも違うカタチで蘇る

 

北郷を狙う刺客は、匈奴の荒野より洛陽へと迫り来る

 

彼女たちが愛した周公謹と孫伯符は 彼女たちの存在を知らず その身も心も 一人の男に捧げていた

 

天の御使い その者を討ち取れば、私たちの愛するお方は、永遠に―――――

 

 

 

嫉妬と憎悪に狂った者たちが、匈奴と孫呉を隔てる長城を越えた。

 

 

大祭まで、残りあと半月を切った。

 

先日の乱交の影響で、皇帝含め一気に六人の将らに受胎が発覚。

妬まれるわ追い掛け回されるわフルボッコにされるわで、本当にここ最近は針のむしろだった。

しかし、あれほど嫉妬の怨念に身を焦がしていた愛紗や蓮華が、

ひとたび子を宿すと、鈴々曰く「アイシャゴン」が嘘のように穏やかになったのが、逆に恐ろしくもあった。

本人たちは試合に出られるとしつこく主張していたが、何しろ身重の身の上では

いざ万一の事態が出来(しゅったい)しては冗談にもならぬとのことで、

参謀長周公謹、並びに夏侯妙才の強権発動で曹操・孫堅・関羽・孫策・劉備・孫権の六名は

出場登録を強制的に取り消された次第である。

というより、わざわざ勝負する理由がなくなった、と言ったほうが良いだろうか。

そして、困ったことがもうひとつ。

皇宮内を歩くたび、兵や官たちの誰もが俺に向かって、

六人のうち誰を正妻として召し上げるのか機関銃のように質問攻めにしてくるのだ。

当然、この事実は民たちの耳目をかき集めるわけで、

番付競争のような瓦版を号外で出しまくるブン屋あり、

これを機に婚姻関係を作って名門にのし上がらんと、あからさまに足元を見て

俺に対して見合いの書簡を飛ばしてくる地方豪族有力者あり。

そしてその怒涛のような縁談の処理に、軍師たちはほとほと手を焼いているらしい。

だからといって、下手に俺が手伝おうとすると皆一様に

「ご主人様(一刀)(北郷)(北郷殿)は鈍すぎる」の決まり文句を垂れてそっぽを向いてしまうのだった。

 

とはいえ、今日の政務というのは今までとは少々趣が異なり、

かつてこの大陸中で私服を肥やしていた宦官や悪徳役人らから没収した貴金属や宝石類を

目的別、種類別に応じて仕分けするという一風変わった作業……

分かりやすく言えば宮内の大掃除であった。

つまり、今俺の目の前には……まぁなんだ、大量の金銀財宝が山のごとく積まれていたのである。

そんなわけで、今俺と管輅さんは、ただいま宝石や美術品類と格闘している最中であった。

ちなみに俺の執務室の隣の衣裳部屋では、

沙和、文台様・愛紗・春蘭・秋蘭・華琳の六人が衣装の整理をしていた。

……どっからどう考えてもあいつらでは人選ミスもいいとこだと思うのだが。

 

 

管輅「黄砂か……何やら凶相の前兆か、はたまた波乱の予兆か……」

 

一刀「折角溜まった給金で何か買おうと思ってたんだけど……この砂嵐じゃぁなぁ……」

 

 

力仕事が必要な日だというのに、あの筋肉達磨共はどこへ行ったのやら、

まぁあえて知ろうとも思わないが。

 

 

管輅「して、この指輪や首掛けの中には、得てして呪詛や呪いが仕込まれておる曰くつきの代物もあるでな……

   そういった有害な財宝を、浄化あるいは破壊して選別せねばならぬのだよ」

 

一刀「誰もこの仕事をやりたがらなかったからな……みんな清貧貧乏で通してるわけだし」

 

管輅「まったく悪趣味ぞ……見よ、この馬鹿でかい石を。 着けてみるか? お主」

 

一刀「無茶言わないでくれ……金に目がくらんだなんて思われたくない」

 

管輅「ふむ」

 

 

そういえば管輅さんって、誰かに似てるんだよなぁ……。 そう、どこかで……誰だったっけ?

この人いつもフードを被ってるから正直良く分からん。

たしか……フランチェスカで、よく似た人を見かけたような……??

参ったな、あれから四年も経てば、さすがに記憶が薄らいでくるか。

 

 

管輅「外套の下は見せんぞ」

 

一刀「ッ!?」

 

管輅「我は占術師……読心など朝飯前よ」

 

一刀「なっななな……」

 

管輅「ほれどうした? 筆が止まっておるぞ、はっはっは」

 

一刀「……」

 

 

泣いて良いですか?

 

 

管輅「ならぬ。 男児たるもの、耐えて忍べ」

 

 

…………南無。

 

 

一刀「んー……紅玉、翡翠、琥珀、青玉、水晶、猫目石、金剛石、珊瑚……

   おお! これは噂に聞くオニキス!! 真っ黒だ。 こんな時代にもあったなんてな」

 

管輅「黒瑪瑙か。 こちらは猶太からの黄玉(トパーズ)よの。

   まったく霊帝の宦官共とは、如何ともし難きものよ。 ほれ、まだまだあるわ」

 

一刀「はぁ……どんだけ溜め込んでたんだ、腐ってやがる」

 

 

さらにガサゴソジャラジャラと、宝の山を荒らす……片付ける作業に心血を注ぐ俺たち。

その最中に、今度は一風変わった代物を見つけた。

 

 

一刀「ん……? なんだこれ? 銅鏡……と、巻物??」

 

 

百年物ほどの古い行李の中から出てきたのは、直径二尺ほどの銅製の鏡。

その銅鏡と一緒に一巻の書が同梱されていた。

 

 

一刀「んー…………外史……制御装置……次元鏡?? なんだこれ」

 

管輅「ほう、なんとも珍しいものを見つけたの」

 

一刀「何だろうこの鏡? 巻物みたいなのも添付されてるけど? つーか見た目に反して結構軽いなこの鏡」

 

 

管輅さんは俺の抱えている銅鏡をしげしげと見つめたあと、

やがて感心したようにうんうんと頷いていた。

 

 

管輅「ほうほうほうほう……これはこれは……なんと正史と外史を繋ぐ神具が出てきよるとはの……

   これはのぅ北郷青年……平たく言えばぬしの元いた天界に帰還できるようにするための“鍵”ぞ」

 

一刀「………!!!?」

 

 

元の世界?

ということは……フランチェスカに戻れるってのか? でもなぁ……なーんか眉唾臭いんだよなぁ。

いやそしたら、そもそも史実度外視で予測がつかない何もかも出鱈目なこの国は、いったい何なんだ?

それこそ眉唾物じゃないのか?

そんな俺の心の迷いを見透かすかのように、管輅さんが口を開いた。

 

 

管輅「鍵が見つかったからといってすぐさま戻る必要などない。

   鍵には対象となる“錠前”と“扉”の二つが必ず必要となる。

   候補地はいくつか絞り込んであるがな。

   それにどの道あやつらとて、いざぬしが帰らん時は孫呉(くに)を金繰り捨ててでも共に天に昇り

   一蓮托生を選ぶのは目に見えておろうよ、ははは」

 

一刀「え? まさかそんな……皆が国を捨ててまで俺と一緒に……ありえない」

 

管輅「ふむ、これはあの馬鹿弟子共の言うたとおりよの。 ぬし、よく他人に鈍感と言われぬか?」

 

一刀「う"っ」

 

管輅「図星か。 とはいえ、この鏡を狙ってあの白装束の傀儡共がいつ嗅ぎ付けて襲ってくるやもしれぬ」

 

 

そう言うが早いか、管輅さんは箱の中の銅鏡と巻物をさっさと紐を結んで、

“封”と書かれた紙と、それから何だか良く分からない梵語……見間違いでなくば確か阿字だったか、

ほかに“勅令 急急如律令”と書かれた紙を何枚かペタペタ貼って元の場所にしまいこんでしまった。

……いや、それ、俺と義母ちゃんが書いて判子押しただけの安物の紙なんだけど……意味あんのか?

 

管輅「大有りよ。 皇帝と天の御使いの連署の札なら、

   霊力が強すぎて下手な方土や道士風情ならばまず手出しできまいて」

 

一刀「うーん、良く分からん」

 

管輅「ぬ、その顔は、信じておらぬな?」

 

一刀「まぁね……署名して判を押しただけの紙が霊符になるなんて、実感ないし」

 

 

『ぎゃははははははは!!! いいぞお前ら!! よぅ似合(にお)うとるわ!!』

 

『ぬうぅ……何故私がこのような格好など……丈が短すぎるぞこの服は!

 下着が見えてしまうではないか秋蘭!!』

 

『はぁ……これはどう見ても男性用ではないか』

 

 

一刀「ん? なんだあいつら……衣裳部屋の整理終わったのか?」

 

 

俺は選別作業を中断して、衣裳部屋へ向かった。

そして、帳をくぐった先に、真っ先に俺が見たものは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「……」

 

 

あっけに取られて言葉が出なかった。

何が間違っているかって、いろいろなところが間違っている。

何をどう突っ込んでよいのやら、俺には良く分からなかった。

殺意の波動の格好をしているお義母ちゃん、

はるか東国にいる守銭奴巫女の格好をしている愛紗、

紅色の西洋人形の格好をしている華琳、

苺の格好をしている桂花、

まったく別の世界の大雨に打たれた獅子の格好をしている秋蘭、

同じく別の世界の酒屋を営んでいる巨乳格闘娘の格好をしている春蘭。

某超昂天使の格好をしている桃香、

軽音楽をやっている娘のような格好をしている明命(ご丁寧にも胡弓つき)、

まんまアリスそのものの格好をしている美羽、

上げ底疑惑がもたれている時空を停止できる短刀投げの冥土の格好をしている星……

 

 

いやぁ、眼福眼福……

 

 

一刀「じゃねええぇぇえええええぇぇええ!!!!!」

 

 

 

 

余りの衝撃で、俺は手に持っていた宝石や金貨の類をジャラジャラと落としてしまった。

その音を聞くや否や、上げ底冥土の姿をした星がニヤケ顔でつかつかと歩み寄ってきた。

尤もこの人の場合、上げ底ではなく“本物”なのだが。

 

 

星「おや、これは主」

 

一刀「星、これはいったいどうしたんだ?」

 

星「はて? これ、とは申されましてもな」

 

一刀「皆のあの格好だ!! いったいどこでどうやって手に入れたんだ!?」

 

星「おや、それでしたらば主はご存知なのでは御座いませぬか?

  華琳殿はそう仰っておりましたがな」

 

一刀アイツ……さては酒の肴に漏らしたな」

 

 

こういうことになるから口外はしないほうが良いって忠告しておいたんだがな。

……まぁあいつの性格からして、どうせ俺の忠告なんか聞く耳持つはずがないことは

ハナっから分かってましたよ。

 

 

星「人聞きの悪い。 私は華琳殿が先日あのような奇抜な格好(小悪魔)をされておったので、

  その衣装はどこから入手されたのか、主をネタにした八百一本と引き換えに

  所在地を教えて貰っただけですぞ」

 

一刀「尚質が悪いわ! 悪質極まる!!」

 

 

もうやだこの城! 暑くてもいいから建業に戻りたい!!

 

 

星「おや、我らを見捨てて一人揚州に戻られるおつもりか?」

 

一刀「誰がそんなこと言った!? というか人の心を読むの禁止!!」

 

星「何を仰るか主、主の表情が開けっ広げなのが問題なのですぞ」

 

一刀「……で、話を戻すが、皆をあんな格好にしたのは何でだ」

 

星「おや残念、もう少し食いつきが良いかと思うたのですがな」

 

一刀「話の腰を折るな!」

 

星「ふむ。 祭りの出し物でございますよ。

  主力の六名が武道会に出られぬで武の部が立ち消えになるやもしれぬ以上、

  代わりに何か別の出し物を催せぬか、あやつらと相談いたしましてな……

  貂蝉から、仮装大会などはどうか、という提案を受けたのですよ」

 

一刀「……あんのブラックマッスルめ」

 

 

と、背中から俺のことをあからさまに嫌悪の意思で強烈に睨まれている感覚がした。

 

 

一刀「……誰だ?」

 

桂花「……この強姦魔。 よくも私の華琳様を傷物にしてくれたわね!?

   さっさと氏んだらどうなの、忌まわしい精液男。 何なら毒盛って引導を渡してあげようかしら?」

 

一刀「聞き捨てならんな。 俺は自分に課せられた役目を忠実に務めただけだ。

   それに俺を暗殺しようと企てたところでどのような目に遭うか分からんような奴でもないだろ君は」

 

桂花「黙りなさい! あなたが私に話しかけると空気妊娠してしまうじゃないの! 汚らわしい」

 

一刀「仮にも人物評で公平だとされるのに、男だからといってあからさまに蔑んだ目を向けて

   上から睥睨するような態度は、一国を支える軍師として非常にまずいと思うんだがどうだ?」

 

桂花「くっ……ああ言えばこう言う! 私の部隊に調練で勝ったことも無いくせに!」

 

一刀「函谷関での調練のことか。 当たり前だろ、あんなん勝てるもんか」

 

桂花「ふん、所詮負け狗は負け狗ね、さっさと首吊って天に帰ると良いわ」

 

一刀「……なぁ、ちょっと聞かせてもらうが」

 

 

俺が率いる部隊はあくまで鉄砲、他の部隊との連携で成り立つ。

鉄砲隊単独、しかも爆薬抜きでの銃剣オンリーでどうやって恋や馬騰さんの騎馬部隊に勝てと?

軍師でなくとも少々考えれば分かりそうなものだ、無茶って事くらい。

それで俺を負け犬呼わばりするんなら、大祭までにはまだ間に合うから、

ぜひ明後日にでも、同じ条件で俺の部隊を代わりに指揮してほしい。 こちとら高みの見物を決め込ませて貰うから。

あまりに身勝手な物言いだったので、その旨問いただしてやると……

 

 

桂花「うぅぅ、うるさい!!!」

 

 

ゴチンッ!!

 

 

一刀「あぐぉッッ!!? 痛っってー……何すんだ桂花!? 金塊って結構重いんだぞ!!」

 

桂花「ふんっ! 私の心中も知らないで!! このクズ刀!!」

 

 

桂花は足元にあった金塊を俺の頭に投げつけ、罵詈雑言を吐くだけ吐き散らして

元の場所に戻って行ってしまった。

あぁ、せっかくのおぜぜが……

 

 

一刀「何なんだ、一体あれは……」

 

星「はっはっはっは、もてますなぁ主よ」

 

一刀「冗談じゃない……」

 

星「おや? 荀彧殿と主の口喧嘩は軍内で知らぬものはおりますまいぞ?

  喧嘩するほど仲が良いとも申しますしな」

 

一刀「勘弁してくれ」

 

 

はぁ……一休みしてメシでも食ってこよう。

 

 

 

というわけで、俺は残りの仕事を部下の官に任せ、城下町に繰り出した。

 

 

こうして、今日のところの漢王朝財宝調査はひとまず終了となった。

あのあと、夜になってから思い出したことがある。

俺のいた学園の剣道部の部長に、不動 如耶(ふどう きさや)という

女らしからぬ剛毅な名前を持った古風な人がいた。

頭も良い上に他校との交流試合では百戦百勝。

その上理論に基づいた占いを趣味としていて、それが不思議なことによく当たるしで、

とにかく無茶苦茶すごい憧れの人だった。

もしかして、管輅さんって……? いや、ありえない絶対に。

 

……絶対に……?

 

 

分からない。

とにかく今日は眠い。 いろんな意味で疲れたからさっさと寝てしまおう。

 

 

管輅「北郷……我はぬしを諦めた訳ではないぞ……せめてこの道なき外史ならば、

   管理者としてでなく、一人の剣士、一人の女として……」

 

 

今は誰も知らない 管輅こと管公明の真の姿を。

誰もいない満天の星空の下、外套を脱いだ占い師には、いつかどこかで見た学生服とベレー帽。

愛する者を追ってきた剣道部の部長が、洛陽の丘の上にいた。

 

 

 

貂蝉「……お師匠様もご主人様に一途なのねぇ。 涙が出てきちゃうわん、グッスン」

 

 

同じ管理者の涙でも管輅は良いが、

ガチムチの筋肉巨根魔人が涙を漏らしたところで、気持ち悪さが三倍増しになるだけである。

 

 

漢女戦士「貂蝉将軍、よろしいでしょうか?」

 

貂蝉「ぅあるぁん春華ちゃん、なぁに?」

 

張春華(ガチムチマッスル)「連中が長城を越え、呉領内に進入しました」

 

貂蝉「そぅ……いよいよね。 司馬懿ちゃんから目を離さないようにねぇん。 でも気づかれては駄目よぉん。

   あの子のことはあなたが一番良く知ってるはずだからねん」

 

張春華「ウッス! では、監視を続行いたしマッスル!!」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…………………!!!!!

 

 

むくつけき胸毛剛毛の赤いサイクロンよろしき人物は、轟音と共に再び北方へと超高速で走り去っていった。

 

 

 

 

第十三章十八節終了

 

 

 

 
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