第十三章
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【遼! 来! 々! 蓮華の尻(ケツ)はウチのもんや!!】
鳴かぬなら しゃぶってしまおう ホトトギス
~張文遠~
祭「まったく堅殿、おぬしはっ!!」
ビシッバシッビシッバシッ!!
煌蓮「あだだだだだ!!」
祭「権殿や小蓮殿をお産みになった時のことを
おっ死んでからお忘れになったと申すか!
わしだっておぬしが子を宿してから呑みたいのを我慢しておるのじゃぞ」
煌蓮「相すまなんだ……ついあの騒々しさにカッとなってしもうて……」
祭「言い訳は無用じゃっ!」
スッパコーーーン!!
黄蓋の持つマル孫印のハリセンが孫堅の頭にスマッシュヒット。
清々しい快音を上げた。
祭「まったくこやつは……兵の報が無くば危うく呑んでおったところじゃぞ。
『妊婦に酒はまずいのではないか』 とのぅ」
煌蓮「ぬうぅ……酒が恋しいわ!」
祭「それはわしも同じじゃっ!」
煌蓮「そういや坊主は滅多に酒を口にしとらんな」
祭「ふむ、そのことか。 以前、わしと小僧が出会うた頃に言うとったの。
『天界においては、齢二十に満たぬ者の飲酒は罪となり、高額な罰金を科せられる』 のじゃとか。
ふん、くだらんわい。 第一ここは天ではないわ」
煌蓮「あいつぁ変なところで根の固い所があるからねぇ。
あたしらが酒を薦めても頑として聞き入れりゃせんわ」
祭「策殿に至っては、余りに拒むものじゃから、しまいには痺れを切らしよって
問答無用で飲ませておったわ」
煌蓮「でもな、あたしから言わせりゃあいつぁ、その人の良さと騙され易さに付け込まれて
庇を貸して母屋を取られた挙句権利書までふんだくられて、しまいにゃ一文無しで着の身着のまま
寒空の中ほっぽり出されるのがオチっってもんさね。
貧しいもののためならばと、自分の住処でさえも売っ払っちまうことだろうさ」
祭「堅殿……それは少し言いすぎじゃて。
それではまるであやつが白痴か何かのようじゃわい」
煌蓮「例えばの話さ。 あたしが近い将来帝の位をあいつにくれてやったとすんだろ、
んでそのあと、果たして暗君だとか暗愚だとか民たちから後ろ指指されずにいられるか心配なんだよあたしゃ」
祭「なんじゃそれは? 要らぬ心配しよってからに、ぬしらしくもない」
ドタドタドタドタ!!
煌蓮「あん? 何じゃぁ??」
祭「何やら外が騒がしいのぅ、何事じゃ」
霞『おるあぁーー!! 待たんかいオドレェァーーー!!!』
蓮華『嫌ああぁぁーーー!!!』
霞『嫌やろうとなかろうとウチの知ったこっちゃないわい!!
っしゃおるああぁぁぁーーーー!! 神速張文遠を舐めんなやぁあーーー!!
あの尻はウチのもんやあぁーーーー!!』
馬騰『あちきゃその神速を越える韋駄天馬壽成! もはや逃げ場は無いと思え孫仲謀ッッ!!!』
蓮華『ハァッ、ハァッ、ハァッ……た、助け…一刀……!』
星『おや蓮華殿、身篭っていらっしゃる御身でかような激しい運動をされては、
折角の宿しておる子が流れてしまいますぞ』
蓮華『ひっ……!!』
霞『うしゃしゃしゃしゃ、ついに追い込んだでぇ! さあ蓮華はん、一刀の言うとった、
大陸一の 美 し い 尻 てぇ奴を、たーんと味わわせて貰おうやないかい!!』
馬騰『乗ったぁ!! 嬢は知らねーだろうけどよ、おめぇの尻にありつけた奴らは、
どいつもこいつも例外なく士気百倍って噂なんだぞ?』
星『ほぉ、それは興味深い。 良い話を聞きましたな。 されば私とて黙ってはおりませぬぞ? 蓮華殿』
蓮華『し、知らないわよそんな話!』
霞『あんさんらと一刀以外なら、まず愛紗やろ、それから孟ちゃんや。
ほんでもって桃香の嬢ちゃんは仕事さぼらへんようになったし、
嵩おばはんなんかヤバげな薬作りに張り切りまくっとったで。
あんさんのケツぁ、“幸せを呼ぶケツ”や!! っちゅーわけで……
その 国 宝 級 の尻、とっととしゃぶらせろおおぉぉーーーいぃ!!!』
蓮華『へっ……変態よ! どうかしているわ!』
霞『変態上等! むしろ望むところやで! 尻姉妹の愛紗がうらやましいわ!!』
蓮華『な……ななな……尻姉妹!!?』
馬騰『おい乱暴な真似すんじゃねーぞ文遠。 嬢は子を宿してんだ、特に腹に気をつけろ。
下手なことすると後で堅の奴に申し訳が立たねぇからな』
霞『わぁーっとぅるわぁい!! ……んはぁーこーりゃえぇわぁーー♪
確かにこら三国一やてぇ(すりすりすり)』
蓮華『ッ! し、思春……』
霞『うしし、あのおっかない嬢ちゃんなら、悠の若旦那に抑えてもろとるさかい♪
後で分け前くれてやるっちゅー条件付でな。 儁乂は明命の嬢とちごうて
蒔き菱も手裏剣も鉄砲もつこうてくるから一筋縄ではいかへんでぇ』
蓮華『いーーやぁーーー!!!』
霞『っしゃおるぁーーー!! やったれぇーーい馬騰の姐(あね)はん!!』
馬騰『おっしゃぁ!! いただきまんもすううぅぅーーーー!!!!!』
星『おやおや、お二人ともまるでニンジンを前にした馬ですな、くっくっく』
祭「……よいのか、助けずして? 堅殿よ」
煌蓮「フンッ、馬鹿馬鹿しい。 坊主じゃあんめぇし、んなもん仮にもあたしの娘なら自力で何とかせい。
ケツを嗅いだくれぇで士気が上がるってんなら、そりゃあそれで万々歳さね。 あたしゃ止めはせんよ」
祭「……あなおいたわしや、権殿……」
その後、たっぷり一刻孫呉の国宝を拝んだ張遼ら三人は、
拮抗縛りにされて猿轡を噛まされた甘寧を肩に担いで戻ってきた張合と共に、
孫権の尻を心行くまで堪能した。
翌日張遼は、関羽との部隊交換調練において、峻厳苛烈な機動力を関羽に見せ付け圧勝。
馬騰は呂布との腕試しであろうことか勝利を収め、
張合は張合で、周泰が演習中に張った網を力技で破り捨て、相手が仰天した一瞬の隙を見事に突いて捕縛完了。
趙雲は、筋肉達磨二匹との飲み比べに大差で勝利したらしい。
ここに、蓮華本人が嫌がるのをよそに、孫権幸せの尻伝説が孫呉の将の間で跋扈することになった。
ちなみに、最も“恩恵”を受けている北郷は……
孫一家四人を、一晩のうちに同時に相手できるほどの胆力を既に習得していたのであった。
第十三章十七節終了
蓮華「むぅぅ……一刀もそうだったし……みんな、そんなに私の尻なんかが好みなの?」
緊急アンケート:
本日、私のほうにメッセージを送ってくださった匿名の方より、以下のような文面を受け取りました。
送ってくださった方、転載失礼致します。
{
残念ですが今回の更新であまりにも原作キャラのイメージ破壊が過ぎているととことん感じたのでお気に入り解除させていただきました。
曹嵩が登場してからこの作品に対する興味が下がってきていたのを感じてはいたのですが…本当に残念です。
正直今現在この作品で真・恋姫†無双のSSですといわれても「原作の性格を少しでも保ったままのキャラがほとんどいないのに?」としか言えないのがさびしいものです。
戦してた頃は面白かったんですけどね。
壊れキャラ書くのも楽しいでしょうけどキャラを辱めるとこまで持ってくのってそんなに楽しいですか?
まさかこのSS読んで好きなキャラに悪印象持たされるとは思いませんでした。
}
この件に対しては一度集計をとり、評決すべきだと思いましたので、
皆さんにアンケートをとりたいと思います。
1・この先の途中の漫談を飛ばして、後編の孫呉大祭~五胡北伐編にいち早く移るべき
2・現状のままでよい
3・面白いので漫談をもっと長く続けるべき
4・作品自体打ち切るべきだ
以上、よろしくお願い申し上げます。
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