「…お……き……じゃ。」
「……めざ……のじゃ。」
…なん…だ?うるさいな。こっちは死んじまったんだ。もう…少しゆっくりさせてくれ…
「おいおき…のじゃ。」
ん?何で死んじまったのに考えてるんだ?まぁいっかもう少し寝かせてくれ。
<こら!さっさと起きんか!>
「うぉ!!」
びっくりした!まじでビビった!いきなり頭の中に声が響いてくるから。
「ん?ここはどこだ?」
俺は部屋を見渡す。
俺がいた部屋は、いや部屋ではなく場所は、どこまでも白い空間だった。
(なんだここは?まるで2次創作で神が出てきそうな場所は)
「いかにも。ここは神界と人間界の狭間の世界じゃよ」
「うぉ!?なんだあんたは!?」
俺は急に目の前に現れたおじいさんに聞く。目の前には、アルバス・ダンブルドアと同じくらいの髭をたくわえたおじいさんがいた。
「だから神じゃよ神。」
俺は、テンプレで黄色い救急車を呼ぼうとしたが、やめた。なぜか服はあるのに携帯などを入れているカバンがない。なので目の前にいる自称神に聞いてみた。
「あのすみません、電話を貸してくれませんか?」
「む? 君はその携帯で何をしたいんじゃ?」
「そんなの救きゅ…じゃなっかった。精神kじゃなくて家に連絡を入れるためです。」
「ちょっ!?2回なんか言いかけたよね!?」
「ええ。黄色い救急車を呼ぼうと思って」
「今度は普通に言ったよこの子!? 恐ろしいわ~、最近の子恐ろしいわ~……っごほん。もう一度言うがわしは神なんじゃ」
神ねぇ?
「騙しやすい子と騙し難い子ってどっちが良いですか?」
「騙しやすい子! って! 何言わすんじゃい!」
おお、乗り突っ込みもしてくれたよこの人。いい人だなあ。
「仮にあなたが神様だったとして、その神様が俺に何のようですか?」
「ふむ…それが…のう?」
自称神は答えにくそうにもじもじする。気持ちわる!
「なんですか?」
本当に何なのだろうか?そう思っていたら急に神様が頭を下げてきた。……ってぅおぃ!!
「すまんかった。君が死んでしまったのはこちらのミスじゃ。」
やっぱりか……普通神様は人間には会わないだろうから何でいるのかは予想はしてたけど。まさか本当にテンプレどおりになるとは
「あの…頭を上げてください。それで?どうしてこんな事になったんですか?」
神に人格があるなら失敗もするだろうと思って俺はそう言った。
「実はのう……」
理由はこの神様の弟子の女の子が睡眠の魔法を練習しているときに、俺のいる世界にその魔法が当たってしまったらしい。
この神様は、何とか世界全体に影響が及ばないように防いだが少し遅かったらしく、俺を轢いたトラックの運転手に当たってしまったのだそうだ。
理由を聞いて俺はキレた。
「はぁ!?じゃあこんな事になった原因はあんたの弟子なのか?何でここにいない!?」
「…いやぁ…本当はここで君に謝らせたかったんじゃが彼女は最高神様の娘でのう…」
「最高神の娘だかなんだか知らないけどふつうに謝らせにこいよ」
「わしも来させたかったんじゃが最高神様が《彼はロリコンなので娘に合わせたらけがされてしまいます。》とかいって。」
「ちょ!?何で神界にまでそんな情報がいってんの!?つか俺はロリコンじゃねえ!前原圭一……いや、Kと同じのオールジャンルだ!!」
全く失礼な、人をロリコン呼ばわりするとは俺はyesロリータnoタッチだ。
「まあまあ。落ち着くのじゃ。謝りにくるのは置いておいて、とりあえず君はこちらのミスで死んでしまったわけなのじゃし。責任を持ってきみのことをなんとかしよう。」
「本当か!?」
「まぁ、規則で君の事を生き返らすことはできんので転生をさせてあげよう。」
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交通事故によって死んでしまった主人公。
しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?
主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。