No.131600

漆黒の狂戦士と薄幸の魔王<危機>

流狼人さん

感想どしどし待っています。
今回はオリキャラ(?)満載です

2010-03-22 12:53:12 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3761   閲覧ユーザー数:3316

感想、待っています。

 

もっと待ってます。

≪side洛陽≫

ここは王允邸。その主の間にいるのは一人の男、王允子師。その風貌は波岸にそびえる岩壁の如く、その心は血の枯れた狼の様な男であった。

 

 

そんな男の手元には書が・・・{(偽)勅旨}があった。

 

 

何で偽書なのかだと。今帝の周りには董承一派という過激派が跋扈しており、帝お気に入りである董卓のことを嫌っているのであった。そのため、この混乱に乗じて董卓を排除する為、あろうことか帝を脅して勅旨を書かせたのだった。

 

「ふぅ。」

 

と溜息をつき、「せん無きことか。」と呟き、目を閉じ月を仰ぎ。

 

 

 

拳を鳴らした。

 

所変わって董卓邸・・・・・から離れた所。

 

 

董承が兵を起こし、≪魔王討伐≫を宣言し都洛陽に火を着け、その全責任を月に擦り付けていたのだった。

 

 

 

二人は。いや・・・四人は逃げていた。

 

 

 

二人とは月と詠。

 

もう二人とは、一人とは侍・・・そういうしかないほど流麗な侍大将、名を李カク 字を稚然、真名を小次郎。もう一人を髑髏の仮面を被った全身真っ黒な男、名を郭シ 字を朝進、真名を羽賛{ハサン}であり、二人とも二人の護衛であった。

 

 

「クソ、董承め!!月が何したって言うのよ!!」と詠が毒付く。

 

「仕方なかろう文和よ。彼者の性格を熟知できなかった我々の責でもあるんだからっっっな!!」と飄々と涼やかな声色と裏腹に敵を瞬時に切り捨てていく小次郎。

 

 

「・・・フカク・・・」と淡々とした声で矢を射ようとする敵兵に短刀を投げ、近づく敵の腸を自慢の超腕でブチマケテ行く羽賛。時折月が「ひぅ!」と怯えるのは仕方なかろう。

 

 

虎牢関へ続く門に着くと二つの人影があった。

 

「「(ッビク!!)先生!」と月と詠が困惑し、「ッム。ぬしか。」と小次郎が呆れていた。

 

 

「んな!なんだよ!この僕がいちゃワリーのかよ!!」と当り散らすのは牛輔 字を真唐、真名を慎二であった。

 

 

その傍ら黙して黙った居るのは、”先生”と呼ばれた王允 真名を葛木であった。

 

 

なぜ、先生かと言われるのは・・・・・謎である。おそらく雰囲気。

 

 

「行くのか」と董卓に問いかける葛木。

 

 

「うぅ、はっはい。」とドモリながらも答えた。

 

問いを聞いた葛木は「そうか。」と眼鏡をはずすと「ここから先は私の管轄ではない。」と背を向けて襲い掛かってくる敵を一閃。拳で一人ずつ確実に素早く仕留めていった。

 

 

その背には‘早く行けと‘語るようであった。

 

 

 

「な!何やってんだよ、おい!!勝手なことをするなよ!!」とびっくりしている慎二。だが、

 

「ほぅ。ならば、おぬしはどうするのだ?くっくっく。」と小次郎は笑いながら慎二の首に長刀を、「・・・ハヤクシロ・・・」と羽賛は超腕を構えながら問う・・・いや脅す。

 

 

 

「ッピ!!ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!ちくしょうーーーーーー!!いいか!?いいか!この先で、徐栄と李儒がてめーらを待ってるんだからな!!早く行ってやれよ!す・く・なくとも!!あいつ等は敵じゃねーよ!」と、戦斧で敵の頭をかち割りながら・・・泣いていた。

 

 

「は、はい!!ありがとうございます。‘葛木先生‘、‘慎二さん‘!!」と月は泣きながら。されど、喜びながら三人を連れて虎牢関を目指したのであった。

 

 

 

「いいのか?真唐よ。あやつ等を捕らえるのではないのか?」と葛木は尋ねる。

 

 

「ふん。あんな蟲やろうから官位を貰うんなら、実力で奪ったほうが何百倍もマシだっつーの!」と、敵を叩きのめしながら答えた。

 

 

「ふむ。そうか」と葛木は納得し、逆に「お前こそ。あいつ等を捕らえれば”丞相”の位を約束されてたんだろうが。」と慎二が質問した。

 

 

 

「最初はその積もりだったが、先生と呼ばれたときに・・・な。」と葛木は淡々と答えた。

 

 

「そうかよ。」と慎二が溜息を吐き捨てる頃には辺り一面静に、地面は血溜まりなっていた。

 

≪side連合軍≫

 

「キィーーーーーーーーーー!!な・ん・な・ん・ですの!!!この体たらくは!!本気で董卓を討つ気はあるんですのーー!」と、かんかんに・理不尽に怒っているのは、連合軍総大将・袁紹。

 

「全くじゃの!!」と相槌を打つのはリトル袁紹こと袁術。

 

ここはシ水関・・・・・跡地である。

 

 

 

なぜ跡地か?馬嵯禍が破壊したからだ。というよりもそれを出来るやつは他に見当たらないだろう。

 

 

 

「と・く・に!馬超さん!!あなた!!あんなデカブツの名前なんか聞いただけで後退するなんて!!」と怒髪天な袁紹であった。

 

 

「まぁ待てって、袁紹。それには訳がある。ある噂を確認する為だよ。」というのは、茶髪を後ろでまとめた少女・馬超である。

 

「噂って、何かしら?」と問いただす少女は、シ水関を占拠した現段階第一功労者である小さき覇王・曹操であった。

 

 

「あぁ。涼州ではワリと有名でな。昔の英雄たちもあの巨人を手に入れるため、白髪の少女をかたっぱしから連れ去るほどでな。かの巨人、曰く一騎当千にして複数の魂を持つものって言われていてな。涼州の子供もあの巨人の武勇伝を聞いて育っているほどだからな。」と誇らしげに語る馬超であった。

 

 

「そう。ならますます厄介そうね。あのデカブツ。」と曹操は溜息をつきながら次の戦いの被害を予想しながら陣に帰っていった。

 

 

 

なにせ次の戦場は虎牢関。唯でさえ堅牢な要害であるのだが、そこにいるのは”神速”張遼・”豪撃”華雄・”無双”呂布。そして”破壊神”馬嵯禍である。

 

 

シ水関ですら、将・夏候淳が左目を負傷し三羽烏である楽進・李典・于禁が戦闘不能に陥っていた。

 

 

他にも、劉備の陣営では複雑骨折で全身包帯だらけになり、活きている事自体奇跡だと言われた関羽。孫策の陣はまるで御通夜並みに静であった。

 

「っく。祖茂!!」と泣いているのは、老将黄蓋であった。彼女もまた孫堅四天王の一人で祖茂とは盟友であった。

 

「おのれ!!おのれ!!!」と泣きながら怒っているのは孫策の妹、”碧眼”孫権であった。小さい頃から剣術の指導をしてくれていた恩師の死は衝撃的で、尚且つ遺体は見分けつかなく遺品である孫堅から賜った剣のお陰で分かったくらい、ひどい状態であった。

 

呉の兵たちは、かの巨人・馬嵯禍を討ち取らんと心の中激しく、静かに燃やしていた。

 

そんな中、袁紹は動き出す。目標は虎牢関!!

 

 

 

 

 

その作戦名は!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{雄雄しく、勇ましく、華麗に進軍}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軍師を見事に愚弄する策であった。

 

 

更新やったーー。ということで。次回徐栄・李儒の正体が!!

 

 

まぁ前者は”正義”・後者は”姉妹一体”がモチーフです。

 

オリキャラ紹介は次回です。

 

また会いましょう。


 
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