三国志の世界に降り立ち、一人で生活を始めた一刀。
畑、田んぼ、蜂にアイガモと順調に育ち、畑ではついに初めての収穫を行うことになった。出来たのはカブ。
今まで大切に育ててきた作物の初収穫だ。嬉しくないはずがない。農業をしていると改めて実感する一刀。それとは別に食料や調味料がなくなり、購入しなければならなくなった。そこで、今回収穫したものを売り、そのお金で購入することにする。
収穫が終わって嬉々として街へとやってきた一刀だが、店主との交渉で相場の7割くらいの値段でしか売ることが出来なかった。そこで、相場の知識、巧みな話術、何よりも商売をしてきた経験が圧倒的に不足していると痛感した一刀はその日から勉強を始めた。
ちょうど、別件で注文していた品物が1週間後に出来るとのことなので、それまでに結果を出せるように。相手は経験豊富な人だというのに無茶なことを考えるものである。しかし、結果は少しであるがちゃんと成果が出たのだから驚嘆するほかない。それでも一刀は満足はしない。なぜなら、まだ相場の値段で売れていないから。彼の努力はまだまだ続くのであった。
悔しい思いもしたが、やはり自分の育てた作物が売れて目に見える報酬に嬉しさがこみ上げてくる。その為だろうか、彼は気をつけていなければならない連中と遭遇してしまう。
そう、野盗という存在に。
今まさに略奪されそうになっていた一刀に颯爽と現れて助けてくれた少女達がいた。彼女らの活躍で野盗は全員捕縛することに成功し、安全を手に入れた一刀。彼は野盗の話を聞くと罰するどころか、自分の村へこいというのである。
殺されそうになった相手を村へと誘う。とことんお人好し。もしくは大馬鹿者と言う人もいるだろうが、一刀にとってはそれが普通なのだ。思わず、助けた少女も親しいわけでもないのにツッコミを入れてしまうほどに。
彼は野盗達を誘ったのはどうしてか?
これは、そんなおせっかいの物語である。
「本当にあの者達を村へと連れて行くんですか?」
「うん。連れてくよ」
「さきほどあなたを殺そうとした奴らですよ?いくら捕縛したからといって危険には変わりないんですよ?」
「わかってる。でも、俺は彼らの言葉を信じる」
「やれやれ、頑固なお人だ」
「あはは。そうかな?それと、この会話、もう5回目なんだけど」
野盗に襲われた一件から少し時間が経ち、一刀は荷台を引きその横に黒髪の少女を挟みおっとりさんが並んで歩く。少し後ろには赤毛の少女が捕縛した野盗達を引いて歩いている。
一刀はいまだに野盗の件で納得できていない黒髪の少女を「まぁまぁ」と宥めていた。
「っと、そう言ってる間に見えてきたよ」
「こんなところに村があったんですか」
「森に覆われたところなんだね」
「あはは・・・見ても驚かないでね?」
おっとり少女と黒髪の少女の言葉に苦笑しながらもそう言うことしか出来ない一刀だった。
やがて、一刀の村へ到着した一行。が、一行は入り口で一旦足をとめてしまう。
「こ、ここを通るのですか?」
「そうだよ。目の前に家が見えるでしょ?」
「それはそうなんですが・・・本当にここを?」
「なんだが危ないよぅ」
「ブンブンうるさいのだ」
顔を引きつらせている黒髪の少女と怯えた様子のおっとり少女。唯一平然としている赤毛の少女は音がうるさいと口にするだけ。捕縛されている野盗は体を震わせて怯えていた。
彼女達の目の前には村らしき家が見えるのだが、それよりも脇にある樹に作られている大きなスズメバチの巣に注意を寄せられていた。その周りを多数の働き蜂が飛び回っている様子が見て取れる。
「大丈夫だよ。俺の後にしっかりついてきてね?」
「「「はい(うん)」」」
一刀の言う通りにしっかりと後ろについてくるが、やはり怖いのだろう。おっとり少女は黒髪少女の裾をぎゅっと握り締めて不安を和らげていたし、黒髪少女も自分の武器をしっかりと握りしめ、蜂を警戒していた。赤毛の少女にしても蜂達を警戒している。
まぁ、当然の反応だよなぁ。と苦笑を隠せない一刀。そこに、蜂の一匹が一刀に向かって飛んでくる。少女達は体を硬くした。少女達の様子に気づきながらも、気にすることなく一刀は己の指を差し出す。
「おっ、ただいま。この人達はお客さんだよ。だから、大丈夫」
蜂は差し出した指にとまる。その蜂に友達のように語りかける様子を見て、少女達は別の意味で体を硬直させた。蜂は意味を理解したのか、一度羽ばたいて旋回すると自分の巣へと戻っていく。まるで、羽音で了解と返事をするように。
蜂の巣を無事抜けた少女達は目に見えて体の力を抜いた。野盗達も同じで、ひどいのはひざをついてしまうくらいに脱力している者もいるくらいだ。だが、そんな一同はさらなる驚愕の光景を見ることになる。
「ここは村なんですか?」
「寂れてるのだ!」
「こ、こら!申し訳ございません・・・」
「あはは。いいよ。ぶっちゃけていえばその子の言う通りだからね」
赤毛少女の正直な感想に苦笑を浮かべる。確かにお世辞にもここを村だとは呼べないだろう。家は寂れ、畑は荒れ放題。雑草も生い茂っており、とても人が住んでいるようには見えなかったからだ。人が住んでいるのかと不安になってしまっても仕方ない。かろうじて人が通れるような道が一本あるだけなのだから。一刀を先頭に一行はその道を進んでいく。その先にやっと人が住んでいそうな家があった。それが一刀の家である。
「さて、そろそろ縄をほどいてあげて」
「大丈夫ですか?」
「うん。君達がいるから安心だし、この子達もいるしね」
一刀の肩にはいつの間にか数匹のスズメバチがとまって羽音を出していた。まるで「本当にさしちゃうぞ」と威嚇するように。思わず引きつった顔になる少女達。野盗達はもはや失禁寸前になっていたり。この事により後に、仕事をサボったりする人や、悪さをしている子供達に「蜂に刺されるよ」と言って聞かせることになったりする。その上、罪人にはスズメバチの刑という出来たという情報もあるが、これは未確認である。
「さてと・・・君達は一つの家に住んでもらうよ。今から案内するから」
縄を解いて開口一番にかけられた言葉である。一刀は少女達を促して先に歩き出してしまった。野盗達は言葉を理解する前に歩き出されてしまった為に考えることが出来ないままついていくことしか出来ない。
「ごめんな。管理してないから汚れてるけど、あまり痛んでないから掃除すれば普通に暮らせるはずだよ」
簡単に家の説明をすると、後は本人達に任せてその家を後にした。まだ混乱しているだろう彼らに状況を整理する時間をあげる意味で。それに、掃除や整理などやることがたくさんあるだろうことを考えて。
家の外に出ると少女達と目があった。そういえば、助けてもらったのにお礼の一言しか言えていないし、自己紹介もしていないことを思い出す。これはまずいと考えに至った一刀は少女達を自分の家に案内する。そこで、恩返しの為に何をするかを考えながら。
「何もないとこだけど、寛いでね」
「ありがとうございます」
「頂きます」
「頂くのだ」
少女達を家に案内し、本日街で買ってきたお茶を振舞う。恩を返す為と言ってもすぐに何か浮かぶわけもなく、自己紹介をして少女達に直接聞いてみることにした。
「今日は危ないところを助けてくれてありがとう。君達のおかげで荷物も無事だったし、俺も生きてる。本当にありがとう」
「いえ、あのような者を見過ごすことは出来ませんから」
「そうそう」
「弱いものいじめはよくないのだ」
「でも、今あんな状況で助けてくれる人っていないでしょ?だから、本当に感謝してるんだよ」
「私達は誰もが笑って過ごせる世界を目指して立ち上がったんです。だから、助けるのは当然のことなんですよ」
「我らはこのお方の想いに共感して供に旅していまして、そこに偶然先ほどの場面に遭遇したというわけです」
「それでも、助けてもらった恩があるからね。何か恩返しがしたいんだけど・・・」
「そんな、恩返しなんていいんですよ?私達は当然のことをしたまでですし」
「そうですよ。あなたが気にやむことは・・・っと、そういえば自己紹介がまだでしたね」
「そういえばそうだったね。じゃ、私から・・・姓は劉、名は備、字は玄徳です」
「私は姓は関、名は羽、字は雲長です」
「鈴々は姓は張、名は飛、字は翼徳っていうのだ。よろしくなのだ」
「(この子達があの劉備、関羽、張飛か!!って、あれ?張飛は自分の紹介の前に別の名前で自分のことを言ってなかったか?三国志にそんな記述なかったはずだけど)」
自分の目の前にいる少女達があの有名な劉備、関羽、張飛だと知って驚愕する。ここで、ようやく自分が三国志の世界にきたんだなぁと実感できた一刀。やはり、今までは異世界という認識はあったが三国志という認識は持てないでいた。それを実際の登場人物を目の前にしたのだ。実感せずにはいられない。と感動に浸りたい一刀だったが、気になったことがあったので聞いてみた。
「あの・・・張飛ちゃんが自己紹介してくれるとき、自分のことを別の名前で言ってたのは何ですか?」
「え?真名を知らないんですか?」
「真名?なんですか?それ」
「真名っていうのは本人が認めた人に教える大切な名前のことです。これを勝手によんだりしたら殺されても仕方ないくらい大切なんですよ」
「!!(真名を呼ばなくてよかった~・・・)」
一刀は体中から汗が一気に噴出したような錯覚に陥った。そして、心の底から安堵する。張飛ちゃんの真名を言わなくてよかったと。
「あ、話が脱線しちゃったね。俺は姓は北郷、名は一刀。俺の住んでいた国には字と真名っていう文化はないからない。しいていえば一刀が真名になるかな。まぁ、もし正式な真名があったとしてもあなた達は命の恩人だからね。教えてたと思うよ」
ここにきて、ようやく一刀達はお互いの自己紹介をすることが出来たのだった。
字と真名の文化がないと聞いた少女達は驚いたものの、遠い異国の地から来たという説明で納得してくれた。それから劉備はしばらく考えていたと思ったら意外なことを一刀に提案してきたのだ。
「ねぇねぇ一刀さん」
「何かな?劉備さん」
「さんはつけなくていいよ。えっとね、一刀さんは字と真名はないんだよね?」
「うん」
「でも、一刀っていうのが真名にあたるかもしれないんだよね?」
「そうそう」
「だったら、新しく名前を考えればいいんだよ」
「はい?」
劉備の提案に間抜けな声しか出せない一刀。だが、関羽と張飛は名案だというように劉備の意見に賛成する。
「確かに、字と真名がないのはいろいろと不便です。特に初めて会った人との交流では」
「そうなのだ。いきなり、真名を言われたら困っちゃうかもしれないのだ」
確かに良く考えてみると、字はともかく真名がないと、自己紹介のときに問題が起こるかもしれない。真名の習慣がある人にいきなり知り合ったばかりの者が真名を名乗ってしまうと戸惑ってしまう人もいるだろう。あるいは、バカ正直に真名を教える者を見下す人もいるだろうし、騙しやすいと悪意ある人もいるかもしれない。そうなったときに異国の身である一刀に頼れる知り合いもなければ、自衛できるほどの知恵も武もないので危険な目にあう可能性が高い。あって困るものでもないし、考えてみて損はないとの考えに至る。
「わかった。考えてみるよ」
「うん。決まったら教えてね?」
「ああ、君達に一番最初に教える」
二人は笑いあった。そうして、話は自己紹介からこの村の話へと変わっていく。そうなると自然と一刀の身の上話にもなっていくのだが、本当のことを言っても信じてもらえないと考えた為、かなりでっちあげの話になってしまったが。
「え?ここ、廃村だったんですか?」
「うん。俺がここにくる前にはすでに誰もいなかったんだ」
「やはり、最近賊の数が増えています。その影響でしょうね」
「うぅ~、悪い奴は鈴々が懲らしめてやるのだ!」
「でも、一人は寂しくないんですか?」
「寂しくないって言うと嘘になるけど、農作業は楽しいし、何よりも夢だったからね」
「夢ですか?」
「うん、俺が住んでいたところは作物を育てる場所を高いお金を払って買わなきゃいけなかったんだ。そんなお金を持ってない俺では到底無理ってわけさ」
「それで旅を始めて・・・ここで知り合った村の人に友達を助けてくれと頼まれて、報酬がこの家だったと?」
「ああ、彼が最後の生き残りだったみたいでね」
「今、その人はどうしてるんですか?」
「友達を探してるよ。俺はもしかしたらここにくるかもしれないってことだから、待っているんだ」
そう、自分の夢を叶える為に旅をしていて、この廃村の生き残りと知り合い友人を助けてくれる代わりのこの家をもらったという筋書きである。これも怪しいものだが、異世界から召喚されたというよりは遥かに現実味がある話だからよしとした。
と、すっかり話し込んでしまった為、外を見ればもう暗くなり始めている。
「あっ、もう暗くなってきちゃったね。ごめんね。長い時間話しちゃって」
「いえ、私たちが聞いちゃったから・・・」
「それにとても楽しかったです」
「もっとたくさん話したいのだ」
「ありがとう。もう遅いし、今日は泊まっていくといい」
「よろしいのですか?」
「ああ、助けてもらったお礼にご馳走しよう。安いお礼になっちゃうけど。後日改めてお礼するから今はこれで許してね」
「気にしないで下さい。私達が助けたかったから助けただけなんですから。でも、ご馳走は期待しちゃいます」
「あはは。期待に沿えるように頑張るよ」
一刀はそういうと囲炉裏に鍋を設置して火をつける。そこに水をいれて沸騰するまで待つ。水が沸騰したら、そこに山菜やきのこ、鶏肉を入れて煮る。肉に火が通ったことを確認した一刀はとっておきを取り出した。
「一刀さん。その茶色いのはなんですか?」
「これ?これは、俺の故郷の調味料さ」
「なんかどろんこみたいなのだ」
「こら!鈴々!!」
「あはは、そうみえるよね?でも、味は保障するよ」
張飛の素直な感想に笑みを浮かべ、一刀は茶色い物体を鍋に入れ、溶かしていく。完全に溶けてなくなるのを確認すると、匙で汁をすくって劉備に差し出した。
「ちょっと味見してみない?」
「えっ?いいんですか?」
「うん。さっきの茶色いのはね。味噌っていうんだ」
そう、一刀はこの世界にきて数日たったある日、むしょうに味噌汁が飲みたくなった。しかし、味噌は日本独特の調味料であり、ここには存在しない。そこで自分で作ることを決意し、食料にあったお米を少量取り出して作ってみたわけである。初めて作るので失敗を考えてごく少量にしたが。
初めて作ったわりには良い出来だったので、振舞うことにしたのだ。
「(ペロ)・・・ん。初めて食べる味です」
「完成系はもっとおいしいんだ。これは俺が初めて作ったものだから、まだまだ改良するとこがたくさんあるね」
「鈴々も!鈴々も食べてみたいのだ!!」
「あはは。わかったよ。でも、ちょっとだけね?じゃないとしょっぱいから」
「うぅ~、わかったのだ」
ちょっとだけと言われてとても残念そうな顔をする張飛。それを、本命は鍋なのだから我慢しろと関羽が宥める。そんな二人のやりとりを苦笑しながら見ている劉備。この三人も一刀が知っている話の三人のように強い絆で結ばれているのだと理解できた。
鍋の具にもいい具合に火が通ってきた頃合になり、一刀は立ち上がる。
「ちょっと、火の具合を見ててくれる?」
「いいけど、どうしたの?一刀さん」
「ん?ちょっと、あいつらもつれてくるんだよ」
「あいつらといいますと、先ほどの?」
「ああ、ここで働く報酬に食べ物を保障するって契約でしょ?それに、この料理は大勢で食べるものだからね」
一刀が先ほど村の住人となった者たちを呼びに家を出た後、残された劉備達はしばらく無言だったが、やがて関羽が口を開いたのをきっかけに会話が始まる。
「全く、一刀殿はお人好しにも程がある。殺されかけた相手に情けをかけるとは」
「えぇ~?私はいいと思うけどなぁ。優しい人だと思うよ?」
「うぅ~、いい匂いなのだ。早く食べたいのだ」
若干一名は会話の内容がズレているが、主に一刀の話題である。
「下手をすると殺されていたかもしれないのに、笑顔を浮かべてさえいたんですよ?あんなことではいずれ、殺されてしまいます」
「ふふふ、一刀さんが心配なんだね」
「し、心配なんて!私は今後のことを推測しているだけで・・・」
「愛沙ちゃんは優しいね」
「で、ですから~」
顔を真っ赤にして否定する関羽に、さらにからかいの色を強める劉備。冷静でいれば反応すれば反応するだけ、からかわれてしまうことに気づくのだが今の状態では無理である。二人がそんなやりとりをしていると、張飛が何かに反応する。
「あっ!」
「どうしたの?鈴々ちゃん」
「あのお兄ちゃんが帰ってきたのだ」
張飛の言葉でみんなの視線が玄関へと向く。そのタイミングを見計らったかのように扉が開いた。最初に入ってきたのはさきほどの野盗達であった為、武器を取ろうとしたがすぐに一刀が入ってきたことでそれも杞憂に終わる。が、今度は別の意味で硬直してしまった。
なぜなら・・・。
「ほら、もうついたよ。座れる?」
「う、うん」
「大丈夫」
「すいません」
「すぐにご飯にするから・・・君達もそこに座って。もう、準備できてるから」
戻ってきた一刀は、片手で一人の少女を抱き上げ、背にも少女を背負い、さらにもう一人の少女に握られて入ってきたからだ。他人から見たら完全に女を侍らせているチャラい兄ちゃん的な光景である。自然に関羽達の一刀に向ける視線は冷たくなる。
そんなことには気づかず一刀は優しく少女達を下ろし、野盗達に座るように促していた。
「一刀殿。少しよろしいか?」
「ちょっと、待ってて。先にこの子達に食べさせてあげないと」
関羽はただちに一刀が連れてきた少女達のことを問いただしたかったのだが、あくまでも真剣な目でそう言われたこと、拒否は認められない雰囲気だったことで聞きたい気持ちをぐっと抑え、食事をすることにするのだった。
「おいしいよ~」
「ああ!それ、狙ってたのに~!!」
「早い者勝ちなのだ~!」
「鈴々ちゃん。もっと、落ち着いて食べようよ」
「これは初めて食べる味ね。何を使って味つけをしてるのかしら?」
劉備と張飛はさきほど一刀が連れてきた少女達とすでに違和感なく溶け込んでいる。というのは気のせいで、実際は食事に夢中のだけである。その中で、関羽は食事をしながら無言で一刀を睨み続けていた。
「よし。明日から頑張れよ」
「「「「「はい。それでは、おやすみなさい」」」」」
「ああ、おやすみ」
食事が終わり改めて明日のことについて村人となった人達と話し家に帰す。これで彼らは野盗をすることはないだろうと確信を得て。
「一刀殿。そろそろ話して頂けますか?」
「うん。待たせてごめんね?」
「いえ、それで?彼女達はどうなさったのですか?」
「えっと簡単に言うと・・・拾った?」
「(ビクッ)・・・どうして拾ってきたのです?」
「お・・・おせっかい?」
「(ブチ・・・)」
「そんな説明で納得できますかああああああああああああああああああああ!!」
一刀の説明になっていない説明を聞いて関羽の堪忍袋の緒が切れる。一刀は助けを求めようと劉備に視線を向けたが、その劉備でさえ一刀のことをじと目で見ていたのだ。ここで一刀は悟った。自分の味方がいないのだと。
「ごめん。ちゃんと説明するから、落ち着いて~~~~!!!」
本当のことは言いたくなかったが、どの道説明しないままでは同じことだと考え直し、一刀は彼女達をどうして連れてきたのかを話し始めたのだった。
話がちっとも進んでいないような気がしてきました。
しかも、文章全体にしてみても短い気がしてならない・・・。
ただ、次のことを考えるとここできりがよかったので投稿したって感じなんですけどね。
最後に出てきた少女・・・簡単ですよね?
みなさんわかると思います。
次回は彼女達も交えての村の拠点話を書こうと思っています。
他の方が書いていらっしゃる作品を読んでいますと桃香って結構扱いが悪い作品が多いんですよね。甘い理想だ~とか、覚悟がない~だとか。
魏の作品が多いのでどうしても扱いが悪かったり。
華琳が好きって理由だったりと。
私は桃香は好きなキャラなので上記でのこともありますし、あまりひどい扱いにはしたくないんですよね~。話の展開上そうなってしまうかもしれませんがね。
まぁ、ぶっちゃけ全体的に暗い話は書きたくないです。モチベーションがあがりませんしね。
できれば、ヒロインとのイチャラブっぷり?バカップルぶりが書ければいいんですけど(笑)
では、次回もよろしくお願いします。
以下、コメント返しです。
BookWarm様
ご指摘ありがとうございます。
原作通りにならないといいですね・・・すでに危なくなってますけどw
ハイドラ様
まだ種馬になってませんよ?これからなる・・・げふんげふん。なんでもないです。
おやっと?様
女は食べてません。今回は鍋を食べました。
詳しいことは次回にて。
jackry様
廃村ですからね。驚くなってほうが無理ですね。
通りすがりの駄目人間様
そうですね。原作と違って生きてく術を持っているわけですから。
一緒に行く意味がないですもんね。
ワカンタンカ様
楽しくなる作品にするため、頑張ります。
だめぱんだ♪様
もう完全にバレバレですよね~。これはもう仕方ない。
今後の展開はなるべく読まれないように意外性をついていきたいのですが、あまりそれをやると今度は物語が破綻していってしまうので加減が難しいです。
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第三話投稿です。
ようやく名前を出せるようになりました。
けど、全然話が進んでいないような。
とりあえず、前話の予告は全て満たしているのでよしとさせて下さい。お願いします。