真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』
第5話 ~ 月夜に舞う想い(前編) ~
(はじめに)
キャラ崩壊やセリフ間違いや設定の違い、
誤字脱字があると思いますが、
温かい目で読んで下さると助かります。
この話の一刀はチート性能です。
オリキャラがあります。
どうぞよろしくお願いします。
北郷一刀:
姓 :北郷 名 :一刀 字 :なし 真名:なし(敢えて言うなら"一刀")
武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇
:●●●●
得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、天使の微笑み(本人は無自覚)
(今後順次公開)
★オリキャラ紹介:
諸葛瑾:
姓 :諸葛 名 :瑾 字 :子瑜 真名:翡翠
武器:"双天" 対の双剣
武力:52(平均的な将を60とした場合)
智力:81
政治:89
家事:92
魅力:想像にお任せします(w
焦った時の口癖:『 あうあう 』又は 『 ぁぅぁぅ 』等の類語です
性格:基本的に、温厚で外見に反して大人の女性
だが、焦ると地が出てしまう。(朱里と違って、自分を律しています)
警戒心が強い性格だが、一度心を許されると、親身になってくれる。
妹がいるため、基本的には面倒見が良く、放っておくと、食事を取るのを忘れる明命を心配して
よく食事を差し入れていた。
やはり、妹がいるためなのか、時折人をからかって、その反応を楽しんだり、とんでもない悪戯
を仕掛ける悪癖もあるが、性質の悪い事に、普段が完璧なだけに、周りは怒るに怒れないでいる。
家事全般は人並み以上に出来、そこらのお店以上と自負していたが、丹陽で知り合った男性の腕
を見て自信を喪失。 以降、こっそり腕を磨いているが、全然敵わないと嘆く毎日を送っている。
武術は好きではないが、妹達を変態共から守るため、必要最低限身に付けたもの。
姉妹揃っての発育の悪さをコンプレックスに思いつつも、それを武器にする強かさを持つ
自分を子供扱いしない男性が好みだが、言い寄ってくるのは、変な趣味の持ち主ばかりで
17の時、現実の男(変態の多さ)に愛想が付いた時に『八百一』と出会う。
以降のめり込み、妹達を洗脳するも、基本的には周りには秘密にしている。
そのうち執筆も行い投稿し、掲載されるようになる。
数年たった現在では、定期的な愛読者も付き、『八百一』の主要作家の一人となっている。
黄巾の乱後、作品が益々洗練され、世に愛読者を急増させる要因となった。
明命(周泰)視点:
「・・・・お月様が綺麗です」
そんな独り言が、自然と口に出た。
月明かりは、あの人の静かな笑みを思い出させます。
普通に微笑んでいる時は、暖かな太陽の日差しを連想させる不思議な人。
だけど、見守るように静かに微笑まれる時は、暗い道を照らす優しい月光を連想させてくれます。
本当に不思議な人です。
元気で過ごされているのでしょうか・・・
「明命、どうしたの?」
いけません気が緩んでいたようです。
雪蓮様が近づいていた事に気がつかず、考えに耽ってしまいました。
「雪蓮様こそ、どうなされたんですか?
もう夜遅いです、天幕で休まれていなくてはいけない時間です」
私の言葉に、雪蓮様は軽く微笑み
「明命が、何を悩んでいるのか心配になって眠れないのよ」
そう優しげに、仰ってくだされました。
私の主君、孫策様、江東の小覇王と恐れられていますが、その心根はとても優しい方です。
こうして一介の将である私にも、心をかけてくださっています。
「あららぁー、明命、今自分の事を一介の将と思わなかった~」
ドキッ
雪蓮様は、時々こうして突拍子も無く、こちらの考えを当てます。
「勘よ、か・ん・っ」
そうやって、面白そうにお話されます。
冥琳様に言わせると、
「あれは、勘がどのように合っているか楽しんでいるだけだ。
深く考えるだけ疲れるだけというもの」
本当にそうだとしたら、これこそ天に選ばれた証ではないでしょうか、そう思わざる得ません。
そう思っていると雪蓮様は
「明命、貴女は一介の将なんかじゃないわ、私にとって、孫呉にとって大事な重臣、それを卑下にする事は
そう思っている私を侮辱する事になるわ」
「・・・申し訳ありません」
「それに、明命は今回、蓮華、あの娘をよく助けて働いてくれたわ。
あなたの働きが無かったら、蓮華は今頃生きてはいないでしょうね」
「そんな、蓮華様には思春様がついております。 そのような事は」
「明命、思春と貴女は違うわ。
思春は思春で蓮華を助けているし、貴女は貴女でしか出来ない事で、蓮華を助けてくれた。
私はそう言っているのよ。
自信を持ちなさい、貴女は、間違いなく、私孫策と妹孫権の命の恩人よ
それを否定するのは、私達の命が軽いって事かしら?」
「そのような事は」
「こんな言い方ずるいと思うけど、それだけ私達が貴女を信頼しているって事、覚えておいてね」
「はい、わかりました」
「良い返事ね
で、さっきは何を悩んでいたの?」
本当にこの方は不思議な方です。
ああやって人の心を掴み、臣を心から心酔させます。
でも、困るお方でもあります。
王でありながら自由奔放で、こうやって人をからかう事を楽しまれます。
からかう?
別に、私には、からかわれる事なんて無いはずです。
さっき思い浮かべていた人の事も、別にからかいの対象にならないはずです。
なんで、からかわれると思ってしまったのでしょう。
「失礼ながら、悩んでいませんでした」
「そう? じゃあ何を考えてたのかしら・・・ううん、いいわ、無理に聞く事じゃなかったわね」
本当、雪蓮様は凄いです。
こちらの心に、音も無く入ってきます。
そしてそれが嫌ではなく、心地よいのです。
そう言えば、あの人も、そうでしたね。
そういう意味では、お二人は似ている所があります。
性格や御気性は全然違うのに、不思議です。
でも、きっとお二人が会えば、気が合われると思います。
それこそ、雪蓮様のような勘とは比べ物にならない、私の勘ですけど・・・
でも、お二人ならきっと、楽しくお話されると思います。
二人とも、笑顔がお似合いの方なのですから、
そう思い、二人のそんな姿が脳裏に浮かぶ。
庭先で、雪蓮様に、あの人が美味しいお茶を淹れながら、楽しくお話される姿を
チクリ
なんでしょうか?
何か胸に引っかかったような感じがします。
でも、その原因はわかりません。
何故か、不安な気持ちにさせられました。
だから、私はその不安を消そうと
「お友達の事を考えていただけです」
「お友達?」
「はい、今は荊州南陽に移り住んでいるはずです」
「あら、じゃあもうすぐ会えるわね」
「はい、楽しみです」
「でも移り住んだって事は・・・ああ、翡翠ね。
冥琳が呼び寄せたとか言ってたし、あの娘元気にやってるかしら」
「きっと元気です。
翡翠様にも会うのが楽しみです」
「あら『も』なんだ。
他にも会うのが楽しみのお友達がいるのね」
本当に鋭い方です。
でも嫌じゃありません。
あの人のお話をするのは、楽しいですから
「はい、丹陽でお友達になったのですが、訳あって翡翠様と一緒に移り住んでいるはずです」
「ふーん、翡翠ともお友達なんて、よっぽど良い子みたいね」
「はい、笑顔が取っても素敵な方です」
「・・・・貴女から、そういう言葉が出るとは思わなかったわ」
「私、何か変な事言ったでしょうか?」
「いいえ、気にしないで、私が勝手に思っていただけだから・・・で、どんな子なの?」
「優しくて、御日様を一杯浴びた御猫様みたいに暖かくて、料理もお茶も、とても美味しくできる方です。
翡翠様も、『これだけのお茶を淹れれるなら、雇う価値はあります』なんて言われる程なんです」
「へー、あの翡翠がそんな事を言うなんて、戻ったらぜひ飲んでみたいわね」
「はい、私も楽しみにしています」
「そういう事には無頓着だった貴女がねぇ・・・良い事よ」
そう言うと、本当に嬉しそうに、私に微笑まれました。
あの人程ではありませんが、その笑顔が、あの人と重なります。
だから私は、なんとなく嬉しくなって、
「とても素敵な舞を踊られるんです。
あんな、素敵な舞は見たことがありません」
「あら踊りまで嗜むなんて、なかなか風流な子みたいね。
ますます会ってみたくなったわ」
「他にも、とても頭が良くて、読み書き出来なかったのが、2ヶ月足らずで出来るようになったんです」
「・・・・信じられない話ね」
「それに先を見る眼もある方です。
出立前に翡翠様とお話されていたんですけど、その時に、黄巾党との決戦は冀州と言い当てたんです」
「!!・・・それ本当?」
「はい、私も最初は良く分からなかったのですが、こうして討伐が終わってから、その通りだったのを思い出して、
私も驚きました」
「・・・・」
「雪蓮様?」
「ううん、なんでもないわ、
ふふっ、帰ったら楽しみね」
「はい」
「・・・・本当に、楽しみだわ」
雪蓮様は、そう言って、天幕に戻られました。
先程、一瞬険しい眼をされました。
いったい何だったのでしょうか?
でも、心配ありません。
あの人なら、きっと雪蓮様も気に入ってくれると思います。
そう思い、空を見上げて見ると、お月様が見下ろしています。
今頃あの人は、このお月様の下で舞っているかもしれません。
一度、夜中に舞っている姿を見たことがあります。
明るい時に見た舞とは、全然違いました。
私には、舞のことは良くわかりませんが、とても冷たい感じがしました。
それでも、月光の下で舞うあの人の姿は、とても綺麗でした。
でも悲しい感じがしました。
私は、それ以上見ていてはいけないと思い、それから深夜の練習は見ていません。
でも今は、それでもあの人の舞を見てみたいと思います。
もうすぐです。
あと数日で、会うことが出来ます。
そしたら、まずは翡翠様と一緒に、3人でお茶をしたいです。
やっと城に着き、後始末を終えた頃、翡翠様が私に会いに来てくれました。
「明命、無事でよかったわ」
「はい、翡翠様も元気そうで何よりです」
「ありがとう。 じゃあ行くわよ」
「あのー、いったいどこへ?」
「彼に会いたいでしょ?」
「! はいっ」
私は、翡翠様に連れられて、あの人の所に行きます。
何でも、渡した金子を元手に、お店を持ったそうです。
そうして案内されたお店に行くと、
そこには、変わった服を着たあの人がいて
「明命、おかえり」
ドキリッ
いつもの、
いいえ、
今まで以上の笑顔で、
私を迎えてくれました。
その笑顔が、あまりに素敵だったのか
いつもは、顔が温かくなって、
呆然とするだけなのに、
今日は、それに加えて、
私の心臓が、大きく跳ねました。
不思議です。
明らかに体の異常なのに、
ちっとも嫌じゃないのです。
だから、そのまま委ねて
「ただいま帰りました」
と、あの人に、言葉を紡ぎました
つづく
あとがき みたいなもの
こんにちは、うたまるです。
第5話 ~ 月夜の舞う想い(前編) ~ を、ここにおおくりしました。
まず最初に、ごめんなさい、前回の予告と違うものになってしまいました。
書いてたら、話の展開上、先に明命拠点をやった方がいいなと思い。
今回の作品となりました。
それなりに、自覚のない明命を書けたと思います。
さぁ、今後一刀は、この無自覚の天使を、どう開はゴホッゴホッして行くのでしょうか(w
さて、次回こそ、今作品の裏側、ここまでの二人の生活をお送りしたいと思います。
最期までどうかお付き合いの程、お願いいたします。
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『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。
明命√の作品となります。
拙い文ですが温かく見守ってください