絶対★魔王~ボクの胸キュン学園サーガ~で恋姫†無双
主人公は偽華琳モードの美羽?
とのコメントをいただき、それいいかも~と電波受信したので美羽バージョンです。
美羽Ver設定の前に配役通知編を付けてみました。
<美羽通知編>
「うはは~なのじゃ♪」
「ご機嫌ですね~、お嬢様」
「うむ。妾に主人公役をやってほしいとのことなのじゃ! まあ当然よの」
手に持っていた紙切れを七乃に渡す美羽。
「どれどれ……お嬢さま、これいいんですか~?」
「いいもなにも、妾が王になる話じゃぞ! ぴったりであろ?」
「はあ、でもここの説明はお読みになってますぅ?」
その箇所を指差す七乃。
「なんじゃと! 妾の母があの宦官の子!? しかも父はあの荷物持ちじゃと!?」
「女の子が大好きなお子さんしか生まれなさそうな御両親ですねぇ」
「嫌なのじゃ!」
「そう言われましても」
「交代するように言いにいくのじゃ!」
「さすがお嬢さまですぅ。男性なんて他にろくなのいないの気づかず父親役を降板させるおつもり。いよっ、わがまま子役!」
「そうであろそうであろ。もっと褒めてたも♪」
一刀に会う二人。
「いいか、よく聞くのじゃぞ」
「うん」
「おぬしが妾の父親役じゃそうじゃが! ……む、どうしたのじゃ七乃? そんな目で妾を見おって」
「……お嬢さま、なに自然な感じでそんなところに座っているんですかぁ?」
一刀の膝の上に座る美羽をじとっと見ている七乃。
「座り心地がいいのじゃぞ。おっぱいもイタズラされぬし麗羽とは大違いなのじゃ! 頭も撫でてもらえるしの♪」
「はいはい」
言われるままに美羽の頭を撫でる一刀。
「で、話の続きは?」
「うむ。……なんじゃったかのう?」
「忘れちゃったんですねお嬢さま。配役の話ですよぅ」
「ああ、七乃は美羽の幼馴染み役だったけ?」
「そうなのか七乃?」
「そうですよ。お寝坊さんのお嬢さまを起こすやさしい幼馴染みさんです。いつもとかわりませんね~♪」
「妾はお寝坊さんなどではないのじゃ!」
「はいはい。七乃、息子をよろしくお願いしますね」
美羽の頭を撫で続けながら一刀は言ったが。
「なんじゃと! む、ムスコをお願いするとはどういうつもりじゃ!?」
赤くなって怒る美羽。
「お嬢さま、息子違いですよぅ。というか、どんな息子だと思ったのか伺いたいですねぇ♪」
「そ、それは……」
美羽はさらに真っ赤になって口ごもる。
「ああん。照れるお嬢さま可愛い~♪」
「息子っていうのは美羽のことだよ」
「はっはっは。それを言うなら娘じゃ」
「えええ、お嬢さま、ご自分の役の説明もご覧になってないんですかぁ?」
美羽から預けられた先程の紙を取り出す七乃。
「なんじゃと! 妾が男役じゃと!?」
「曹操さんがお嬢さまを男の子にしちゃうみたいですね~」
「俺の毒牙にかからないように、っていくらなんでも娘に手を出すわけないだろ」
「……」
「……」
一刀を無言で見る二人。
「……しどい」
涙する一刀をほっといて。
「男の子になったお嬢さまが、学園の女の子と恋愛やえっちなことをするお話なんですよ~。もちろん私も攻略対象なんですよ~♪。むしろ主演女優?」
「なんじゃと~!!」
<春蘭通知編>
「こ、これがわたし?」
自室にて鏡を凝視する春蘭。
「このような愛らしい……い、いや無様な姿になるなど……」
鏡に映ったその姿は。
「ひよこ……」
眼帯をつけたひよこであった。
「春蘭いる?」
ノックの後に聞こえてきた声は敬愛する主のもの。
「こ、このような姿を見せるわけには! 急いで元に……元に……」
翼を激しく動かすひよこ春蘭。
「ど、どうやって戻るのだぁっ!?」
「いないの? ……まさか寝てるのかしら?」
扉を開けて入ってくる華琳。
「留守のようね。……あら?」
ひよこに気づく。
「なんの雛かしら?」
ひよこ春蘭を抱き上げる。
「ぴ~ぴっぴっぴ!」
ただのひよこのフリをすると決めた春蘭。
必死に誤魔化そうとする。
「ふふふ、春蘭とお揃いなのね」
眼帯に気づき、ひよこ春蘭を指先でやさしく撫でる華琳。
「ぴ~♪」
いつもの凛々しさとは違う、少女らしい表情を見せた華琳にひよこになって良かった! と感動する春蘭。
「春蘭さま~!」
激しい足音と共に季衣の声が聞こえた。
「!」
季衣が部屋に入ってくる寸前で、少し緩んだ顔をすぐさま戻し、咄嗟にひよこを自分の服に潜り込ませる華琳。
乙女ちっくな表情を見られたくなかったのか、それとも季衣がひよこを食べると思ったか。
「あれ? 華琳さま?」
「春蘭ならいないわよ」
ここにいるぞ! とは言わずにひよこ春蘭は華琳の服の中で幸せに浸っていた。
「そうですか。う~ん、どこにいるんだろ?」
「どうしたの?」
「あのですね~。配役のことで春蘭さまと話があって……」
「配役?」
「華琳さまはまだ見てないのかな? あっ、これです! これ!」
机の上にあった紙切れを指差した。
「ふむ」
それをざっと読む華琳。
「袁術が私の娘? 頭が痛いわね」
「でも兄ちゃんの奥さんですよ! いいな~」
「そうかしら? それで春蘭に話って?」
照れ隠しに話を戻す華琳。
「ボクがやる子なんだけど、性格的に春蘭さまの方がピッタリなんじゃないかって思って」
「世間の事情に疎く、とんちんかんな言動もしばしば……なるほどね」
「相当抜けている、だったり手のつけられない狂戦士って春蘭さまの方が合ってますよね~」
元になったキャラの説明を見ながら会話する二人。
「でも、主人公との絡みもある女優よ。春蘭に譲るの?」
「だって主人公っていってもアレだし、春蘭さまの役が……」
「……ひよこ、ね」
「いくら眼帯だからってあんまりですよね~。こんなおいしそうなの」
ふう、と溜息をついてから。
「季衣、せっかく役をもらったのだからがんばりなさい」
「けど……」
「もしかしたら袁術ではなく、一刀との絡みがあるかもしれないわよ?」
「ほ、ホントですか?」
「一刀だもの」
「そうですね! よ~しがんばるぞ~♪」
「あと、眼帯をしたひよこは食べちゃ駄目よ」
「はぁい。でも春蘭さま、ひよこなんてどうするんだろう? 兄ちゃんが言ってた着ぐるみっていうの着るのかな?」
季衣が部屋から出てくるのを見届けて。
「春蘭?」
ぴくっと反応したのを確認。
ひよこ春蘭を服の中から取り出す。
「ぴ~ぴっぴっぴ!」
「もうそれはいいわ。それとも喋れないのかしら?」
「か、華琳さま」
「なかなか似合っているわね」
「こ、このような無様な姿ではもうお仕えすることが……」
「戻れないの?」
涙するひよこに絶句する華琳。
「もはやひよことして生きるしか……」
「待ちなさい春蘭。たとえひよことなってもあなたは私のものよ」
「華琳さま!」
「安心なさい。きっと元に戻してあげるから」
その後、華琳の肩に乗るひよこ春蘭がいた。
仕事の時も、食事もお風呂もいっしょ。
閨は無理だったが、いっしょの布団で眠った。
それからしばらくして春蘭は元に戻った。
春蘭は一晩泣き続けたという。
嬉し泣きか、それとも……。
Story(美羽Ver)
「実は母さん、覇王だったのよ」
「……はい?」
北郷美羽は、少々お子様ながら完璧超人母の厳しい調教、
もとい教育により飛び級をはたした男子学生。
今日も今日とて、早朝から起こされて頭痛がする。
……だがしかし!!
痛む頭に触れてみればいつのまにか立派なくるくるが生えているじゃないかッ!?
「と、父さま~~っ!?」
「父さんも実は天の遣いだったんだぁ♪」
「ぎゃ~~父さままでッ!?」
青天の霹靂。
「だからあなたは、跡を継げるように頑張ってきなさい」
抗議も聞かず、話を進める完璧超人母。
「頑張ってきてくれって、いったいどこに――って、えええッッ!?」
不意に足元が避けて美羽は奈落へと落ちてしまう。
目を覚ますと、そこは――。
「……保健室?」
自分の通っていた学園とは少しだけ違う風景。
美羽の顔を覗き込んだ褐色の肌と大きな傷跡を持つ少女は微笑んで言った。
「お待ちしておりました、覇王様」
日常と非日常が混在する不思議な場所『神立外史学園』。
突然、転入することになったクラスは美羽以外は全員女の子。
しかも怪力や無双だったりする以外はとびっきり可愛い女の子ばかり!
そんな彼女たちの中に覇王候補生として迎え入れられた美羽のまったく新しい学園生活が今、幕を開ける!
Character(美羽Ver)
<クラス名簿>
北郷美羽
一刀と操の息子。
実は娘であるが、一刀の毒牙にかかることを恐れた操によってくるくるを封印され、息子として生きてきた。
美羽本人も両親の素性や自分が女性であることを知らなかった。
操の教育により飛び級している。
凪
出席番号06
出会ったその瞬間に美羽に身も心も仕えることを誓った元義勇軍の女の子。
美羽が覇王になることを心から望んでおり、間違いなく覇王になってくれると本気で信じている。
真面目で堅物な性格で、冗談はあまり得意ではない。
そんな彼女も美羽のためだけには、いつも背伸び気味。
料理や裁縫なども美羽に喜んで欲しくて頑張っている。
七乃
出席番号13
美羽の幼馴染み。
母親によって異世界に送られた美羽を連れ戻すために転入生として外史学園で美羽のクラスメイトとなる。
美羽より年上なため、昔から何かとお姉さんぶっては美羽の世話を焼いてくる上、かなり無茶な事もやってしまう。
蓮華
出席番号15
呉出身で、現獣王の妹。
過去に幾人も獣王を輩出している呉屈指の名門の出。
血筋的にも能力的にも、次期獣王に一番近い。
ただ、彼女に近づけた者はまだ誰もいない。
華琳
出席番号05
魏出身で、美羽同様に”覇王”を目指して学園に通っている。
勉学、運動、容姿に至るまですべてがトップレベル。
その美貌と女王様っぷりで一部の女子から熱狂的に支持されている。
なぜか美羽の母親にそっくり。
桃香
出席番号16
蜀出身の女天の遣い。”徳王”を目指している。
お花畑な性格で能天気。
白蓮
出席番号12
学園の噂として生徒たちによく知られている幽霊。
美羽のクラスに転入してくるが、幽霊らしく影が薄い。
鈴々
出席番号07
放送関係の仕事を目指している粗暴だが甘えん坊な娘。
背は低くロリ体型で一人称は「鈴々」。
学園では放送委員を務め、紫苑と組んでお昼の放送のMCをしている。
紫苑
出席番号04
清楚で包容力のあるお姉さんキャラ。
同級生とは思えない落ち着きっぷりの、未亡人。
放課後はいつも、学園の裏庭で好物のお酒を飲んでいる。
放送委員を務め、鈴々と共にお昼の放送のMCを担当。
無邪気に放送禁止用語を放つ鈴々の抑え役は娘の璃々が担当。
ギリギリ聞こえるようにP音を入れる璃々のテクニックは神消しと呼ばれるほどである。
鈴々の放送禁止用語で妄想して逝ってしまう紫苑を戻すのも璃々のお仕事。
宝譿
出席番号02
言葉を発することのできる、爆発してる芸術の人形(?)。
風のボディガードとして存在しているはずなのだが、その本人の頭の上にいたりと、本来の役目を果たしてないこともしばしば。
ことあるごとに美羽をからかってたりもするが、こういうヤツに限って意外と良いヤツだったり?
<学園関係者名簿>
雪蓮
現在の獣王。
獣王を輩出してきた呉随一の名家の当主。
蓮華、小蓮の姉で先代の覇王、操の同級生。
とある理由からあまり呉にはいない。というより、学園の保健室によくいる。
華雄
番長。
北郷操
美羽の実母。
酒造会社経営を自称し、何事にもパーフェクトな完璧超人。
しかしその実態はかつて魏に君臨していた偉大なる覇王である。
夫の一刀をこよなく愛し、 娘の美羽が夫の毒牙にかからぬよう、くるくるを封印して息子にした。
息子となった美羽を玩具にハッピーライフを満喫中。
北郷一刀
美羽の実の父親。
しかしその正体はかつて蜀を治めていた徳王。
威厳はないがおおらかでいつも笑顔を絶やさない、良き父、よき夫である。
いい歳をした息子がいるというのに、妻操とは新婚気分が延々と継続中。
美羽のことが心配でちょくちょく学園にきては、女生徒と仲良くなってく。
冥琳
学園では保険医を務めている。
軍略に関する造詣は極めて深く、実力も相当なモノ。
諧謔を解し意外に茶目っ気もある。
いざという時には悩める学園の少年少女のよきアドバイザーとなってくれる。
風
小柄ながら生徒ではなく教師。
美羽のクラスの担任。
よくわからない性格で常にマイペースで授業を進める。
いつもボケーッと眠そうで、実際に隙あらば寝てしまう!
とはいえ、生徒たちに向けられる視線は意外に確かで、鋭い生活指導が飛び出すことも。
小蓮
獣王候補生蓮華の妹。現獣王の妹で呉のお姫様。
二人の姉に可愛がられており、常に執事たちが目を光らせている。
姉たちを尊敬して(?)いて、姉のような立派な胸を目指している。
執事
孫家に忠節を尽くす執事たち。
全部で何人いるのか不明だが、主に学園にやってくるのは執事長の思春と、小蓮付きの周々と善々の計三名。
常に隠れて見守っているらしく、蓮華、小蓮の身に何かが起こると、疾風迅雷に現れ、彼女を連れて離脱していく。
最近蓮華、小蓮に接近しだした美羽のことを特に目の敵にしている。
季衣
覇王の身体と心を守護する役目を持つ親衛隊の少女。
行き倒れていたところを美羽に拾われる。
修行に明け暮れていたせいか、色事に疎く、とんちんかんな言動もしばしば。
子犬チックな性格の持ち主で、ひよこの後をついて回っている。
ひよこ
季衣のお供の丸々としたひよこ。
激情家で猪突猛進で、天然バカで体育会系。
美羽の家に乱入しては扉を破壊していく。
見た目に反して動きは俊敏で、鋭いくちばしで逆襲されることも珍しくない。
華琳を見ては鳥とは思えぬ陶酔した表情を見せる謎のひよこである。
<あとがき>
継い姫を書くつもりが、コメント見てたらこっち書いちゃってました。
発案者のる~もんさんありがとうございます。
美羽Verはこんな感じでどうでしょう。
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絶対★魔王~ボクの胸キュン学園サーガ~で恋姫†無双
真央が美羽のバージョンです。