No.1156599

【サイバ】実はご褒美だった【交流】

Dr.Nさん

2024-11-18 20:15:05 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:106   閲覧ユーザー数:94

旅館露草亭、松の間。

この旅館の最高ランクの部屋、ホテルで言うところのスイートルームである。

この前、モンスタークレーマーを追っ払ってくれた佐和子たちのために、大女将が用意してくれた部屋であった。

 

女三人気ままな温泉旅、浴衣姿でくつろぐ由布子、佐和子、そしてひろみ。

 

ズズーッ。

ズズーッ。

ズズーッ。

 

由布子「あーお茶がおいしいわ」

佐和子「さすが最高級の部屋だけあって、セルフサービスとは言えお茶もいいものを置いてますね」

ひろみ「このお茶請けのまんじゅうもうめえや」

シャイオ「銀豚、桃豚、チンパンジーにモモンガ。全部で4人か」

ニュウ「ねえ、せっかく二人ともS&W M29持ってるんだし、スイカ割りしない?」

シャイオ「いいわね! 1人2体ずつ、どっちがきれいに割れるか、芸術点を競いましょ!」

ニュウ「うん!」

シャイオ、ニュウ「では」

 

チャッ。

チャッ。

 

銀豚男、桃豚男、チンパンジー男、モモンガ男「ぎゃーっ!!」(じょぉ~っ…)

由布子「K-9ⅡGって本当に面白いわねーw」

佐和子「悪い奴には容赦しない。見ていて胸がスーッとしますw」

ひろみ「そういえば、何で佐和子警部はS&W M29なんか持ってるんですか? てかあんなの持ち歩いてもいいんですか?」

由布子「うふふ、それはあたしが説明するわね」

ひろみ「はい」

由布子「去年、佐和子さんが、各都道府県代表を集めて東京で行われた警察庁のピストル競技会で優勝したのは知ってるわよね」

ひろみ「はい、知ってます」

由布子「佐和子さんはね、50mピストルの優勝者なの」

ひろみ「なっ!? ちょっと待って下さい! 50mって男子の競技じゃないですか!」

由布子「そうよ。全国の錚々たる男性警官たちを差し置いての優勝」

ひろみ「うわ」

由布子「でね、その後、急遽愛美長官とエキシビジョンマッチを行うことになったの。50mでね」

ひろみ「で、どうなったんですか?」

由布子「二人とも600点で終了」

ひろみ「ま、満点!?」

由布子「うん。その後、決着をつけるためにサドンデス方式で交互に撃ったんだけど、10点、10点、10点、10点…でお互い一歩も譲らず、30発ずつ撃ち終わったところで引き分けってことで、最後は両者ガッチリ握手、万雷の拍手の中競技終了。その後、そのご褒美も兼ねて、佐和子さんに.44マグナムの所持・使用許可が出たってわけ」

ひろみ「そんなことがあったとは…。しかしよくあんなの撃てますね。ドラマの中のシャイオ&ニュウはロボットだからいいとして、警部は生身ですよ。あ、ひょっとして警部、実はマリーナリーだったりするんですか、軍用フレームを使った」

佐和子「なんでやねん! ま、あたしは毎週ジムで鍛えてるからなw さっき風呂で二の腕見ただろ? しっかりとホールドして、顔の1センチ横をかすめるもドタマの真ん中をぶち抜くも自由自在ってわけだ!」

ひろみ「……」

由布子「まあ佐和子さん多少荒っぽいところはあるけど、揺るぎない正義の心を持ってるからこそ、長官も許可を出されたんでしょうね」

佐和子「そういうことw 拳銃は使う人の心次第で神の道具にも悪魔の道具にもなるんだぜ!」

ひろみ「悪魔が使う神の道具…ププッw」

佐和子「んだとぉ!?」

ひろみ「ひえーっ!!」

 

 

=END=

 

 

 


 
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