タクシーから降りようとしている佐和子とひろみ。
運転手「3000円になります」
佐和子「3000円か。ガイドでは2500円程度って書いてあったのに、案外かかったな」
ひろみ「ですね。はい、3000円」
運転手「はぁ!?」
佐和子「?」
ひろみ「?」
運転手「ガイドにそう書いてあったとしても、必ずしもそうなるとは限らねえんだよ!!」
運転手は、ひったくるようにして1000円札3枚を奪い取った。
ひろみ、佐和子「なっ!?」
運転手「二度と俺の車に乗るな!!」
バタンッ!
ギャーン!!
タクシーは急発進で去っていった。
ひろみ「何なんだあの運転手!!」
佐和子「全くだぜ! よし、いっちょマグナム弾お見舞いしたる!!」(チャッ)
ひろみ「わーっ、いくら何でもこんな街なかでやめて下さい!!」(羽交い締め)
佐和子「離せ! 後生だ、離してくれー!!」
3日後、旅館露草亭。
ひろみ「まさか佐和子警部が俺を温泉旅行に誘ってくれるとは。でも本当にいいんですか?」
佐和子「本当は他の奴と一緒に行くはずだったんだけどよ、そいつに急用が出来ちまってさ。せっかく2人分予約したってのに、キャンセルするのももったいねえしな。ま、お前にはいつも迷惑かけてるし、今夜は思う存分楽しんでくれw」
ひろみ「はいっ!」
男『だから急にそんなこと言われても困るんだよ!!』
ひろみ、佐和子「!?」
男「ガイドには、この時期は空いてますって書いてあったから予約なしで来たんだぜ!!」
こかげ「ですから、団体さんの予約が入って今夜は満室なんですだ;;;;」
佐和子「あの男は!」
ひろみ「この前のタクシー運転手ですね!」
男「そんなこと俺が知るか!! だったら最初からそう断り書き書いとけや!!」
ドンッ!!
こかげ「ぎゃっ!!」
ひろみ「あいつ、従業員に暴力を!!」
佐和子「行くぜひろみ!!」
ひろみ「言われなくてもそうします!!」
佐和子、ひろみ「コラーッ!!」
ひろみ「大丈夫、お嬢ちゃん?」
こかげ「うわーん、痛いだよー!!」
佐和子「てめえ!! こんな小さい子に何てことしやがる!!」
男「あぁん? 知らん奴は引っ込んでろや!!」
佐和子「ところが知らん奴でもないんだよなあー」
ひろみ「この前3000円でオマエがキレたこと、忘れたとは言わせないぜ!」
男「あの時の!」
佐和子「しかもこういう者だったりしてな!」
ひろみ「同じくこういう者だ!」
男「げっ、警察手帳!! おまわりだったのか!!」
佐和子「ピンポーン♪ ということで、暴行の現行犯で逮捕だー!!」
ひろみ「神妙にしろー!!」
ドカッ! ドカッ! ドカッ!
バキッ! バキッ! バキッ!
ドカッ! ドカッ! ドカッ!
バキッ! バキッ! バキッ!
男「ギャーッ!!」
佐和子「なあ、マグナム弾撃ってもいいか?」
ひろみ「普段は駄目ですが、今日は特別に許可します」
佐和子「よっしゃ、そう来ねえとなあ!」
ダーン! ダーン! ダーン!
男「ギャアーッ!!」
佐和子「ほらほら動くんじゃねえ! 当たっちまっても知らねえぞー!」
ダーン! ダーン! ダーン!
佐和子「ハーッハッハッハッハ!!」
男「ギャアアーッ!! お助けー! お助けええー!!」(じょお~っ)
・・・・・・
雨天署署長室。
由布子「宇津の逮捕、よくやったわ。あいつは有名なモンスタークレーマーでね、警察にも何件も相談が来てたの」
ひろみ「従業員の女の子にも怪我がなくて本当に良かったです」
佐和子「ま、あたしたちに喧嘩を売ったのがそもそもの間違いだったってことですよw」
由布子「ウフフフフw」
ひろみ「しかしせっかくの温泉旅行が無駄になってしまいましたね。あの後連行とかで結局は泊まれなかったし」
佐和子「そう思うだろ? じゃーん!」
ひろみ「あ、それって」
佐和子「そ、宿泊回数券! あの騒ぎの後、女将さんがくれたんだ!」
ひろみ「そんなことがあったとは知りませんでした」
佐和子「よかったら署長も一緒にどうです?」
由布子「いいのかしら? もちろん参加させていただくわ」
そして数日後、露草亭露天風呂。
由布子「あらひろみさん、またお胸が大きくなったんじゃない?」
佐和子「ですね。お前もいよいよ女の体になってきたなw」
ひろみ「もう、二人ともやめて下さいよ///////」
佐和子とひろみと由布子の三人は、女三人気ままな温泉旅を思う存分楽しんだそうである。
=END=
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