俺は椅子にゆっくり座ると宗家はじっと俺を見た
宗家「本当に私の長男坊に似ている」
老人はいきなり切り出した
「そ、それはどうも…」
緊張をほぐすためか、場の雰囲気を和ませるためか

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それを説明するように
父親「二番目の兄が初めに伝えたんだ　その途端
会いたいと言い出してね」

宗家「で、話だが　君は孫娘の恋人。ということだが」
父親「そのことですが父さん…」
言うなり老人は睨みつけた」
宗家「私は彼と話をしているのだ」
父親「すみません」

和みかけた場面が凍り付いた、叔父も俯いて何も言わない
それでもあの男だけは退屈そうにあくびをしている
本来は深雪ちゃんの相手になるはずだった男
直系が継ぐとなれば、この男は何もしなくても跡継ぎになれるのか
こんなのは茶番だ。とでも思っているのだろう

父親（すまない。君の口から直接、父さん…宗家に伝えてほしい
巻き込まれただけだと。深雪とは何の関係もないと
本当にすまないことをしたね　これまで、色々迷惑をかけた
これが最後のお願いになるだろう　よろしく頼むよ）
小声ででもしっかりと伝わった　彼の誠実な人柄も伝わってくる

俺は宗家の方に向き直った　そして
深呼吸していうべき言葉を伝える
それは…

１.　「彼女とは無関係で、自分とは無縁です」
２.　「彼女とは正真正銘の恋人同士です」
３.　「下心はありました　許してください」


+++
際どい選択が続くのでお話即終了の可能性もあります
でもみんながいれば大丈夫


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