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No.1131854
みらくる☆さん
「それは貴方が直接言うべきです」 母親「!!」 「ご主人の意向に従う事しか出来ないにしても 誰かを想う事、言葉を紡ぐ事も出来るんです
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それは今まで従い行ってきた事ではなく 貴女自身が選べる数少ない事なのです それならばその生き様に恥じず、ちゃんと伝えられます」 途端、夫人は涙を流し始めた 母親「ありがとう、貴方には無関係なのに娘も私も 助けてもらってばっかりだわ 主人も、ああ見えて人見知りな部分もあるの でも貴方とはお話してて楽しいって」 「光栄ですね そんなこと言われたのは初めてです」 母親「ついでに言うと、主人は生まれつき循環器が弱いの 貴方がB型だったら、すぐに助けてあげてはくれないかしら 私は外で待っています 私もB型だから、万が一があれば連絡を」 「…」 夫人は自身の連絡先を俺に伝えてくる 急に車が止まる 母親「着いたわ」 そこは思ったよりも普通の家 豪邸やお城見たいな場所を想像していたが 夫人「創業の出発点はこの小さな家なの もっと古い建物だったけど 流石に経年で改築したみたい 初心を忘れまいと 何事も当時のこの建物で 物事を決める習わしらしいわ」 夫人に見送られて中に入る 見た目に反して内部は広めの会議室のようになっており 迷う心配はなかった すでに彼女の父親 従兄弟、その父親が待機している 父親「よく来てくれたね」 「はい」 いうなり、視線を遠くにやった父親の顔がこわばった 姿勢も正しくなる 彼の視線を見ると奥から車いすの老人が会議室の上座に居た 父親「私の父だ」 小声でつぶやく 父子の割にはその姿勢は会社の上司と部下のような 堅苦しい印象を受けた 従兄弟の男だけは涼しい顔をしているが 俺もあわてて頭を下げる 宗家「今日は君は客人だ 畏まらないでくれ」 老人は片手をあげて俺に応えた 宗家「2か月前から膝が駄目になってしまって。車椅子で失礼するよ」 俺は黙ってもう一度頭を下げると 椅子に腰かけた (続く) +++ 昔ブラック企業に勤めてた時、元気出そうと出勤前に好きな音楽聞いて 元気出していたんですが、会社辞めてその曲きくとその時代の思い出が 蘇ってトラウマになって聞けなくなったんですよ 作品において 商用目的での転載、加工 AI学習などへのすべての電子処理を禁止します Reproducing all or any part of the contents is prohibited. スペシャルサンクス:理乃理様
2023-10-25 03:21:43 投稿 / 889×1000ピクセル
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「それは貴方が直接言うべきです」
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「ご主人の意向に従う事しか出来ないにしても
誰かを想う事、言葉を紡ぐ事も出来るんです
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