この作品はキャラ設定が崩壊しています。原作重視の方はご注意下さい
時代背景がめちゃくちゃです
一刀くんがチートです
それでもいいかたはどうぞ
益州と荊州の国境沿いにある城の一つ、諷陵に入城した桃香たちのもとに、住民達のまとめ役の長老が謁見を申し出てくる
長老たちの話では、益州の内部は既にボロボロ状態で、国民たちは大乱に巻き込まれるのではないかと日々恐々しているらしい
そして長老たちは桃香に新たな太守となってほしいと要求してきた
桃香たちは長老たちの話を聞いているうちに、このままではいけないと感じ、益州平定に乗りだそうと出陣準備を開始した
目指すは益州の州都、成都
そして益州全土の平定
その目標を目指し、桃香たちは諷陵を出陣した
桃香「ここから成都まで、いくつぐらいお城があるのかなぁ?」
そう呟く桃香に朱里が答える
朱里「新しい本城である諷陵は益州でも端の端にありますから、成都まではあと二十個ぐらいお城を落とさないと辿り着けないです」
桃香「二十っ!? うへぇ~……多すぎだよぉ」
桃香はそう言いながら肩をガックリとおとす
一刀「益州は大陸の約四分の一ぐらいある広い土地だからね。その分、城の数だって増えるさ」
一刀は桃香のリアクションに微笑みながら言う
愛紗「確かに。しかし内乱を続けている現在、我らの進軍を阻む城が、果たしていくつあるのか。そこが重要になってくるでしょうね」
星「ふむ。……我らのことは気に掛けず、好きにやっておいてくれれば良いのだがな」
そういう星の目はかなり本気だった
翠「それにしても……他人が家の中に入ってるのに、それを無視して内輪で揉めてるって。劉璋ってバカなのかな?」
そう呆れながら翠が言うが
ねね「バカは翠のことですなー。今のこの状況こそ、我ら軍師の策があったればこそですぞ」
ねねに一刀両断された
翠「バカで悪かったな。……っつーか、それってどういうことだよ?」
雛里「諷陵に入城したあと、すぐに劉璋さんに使者を出して諷陵入城の正当性を伝えておいたんです」
少しひねくれながら訊く翠に雛里が答えた
白蓮「正当性~? ……ぶっちゃけ、どう考えても正当性なんて無いんじゃないか?」
朱里「そこをどうにかするのが軍師の役目ですから」
白蓮のもっともな疑問に朱里は自信満々にそう答えた
鈴々「口先三寸で丸め込んだってことなのだ」
一刀「鈴々、その言い方はどうかと思うぞ……。でも騙されるほうも騙されるほうなんだけどね」
にゃはは♪と笑う鈴々に注意をする一刀の顔にも苦笑いが浮かんでいた
愛紗「それ故に無能と言われているのでしょう」
星「極めつけは、その評価を下しているのが将ではなく民ということだな」
ねね「民あっての国であって、国あっての民ではないのですからのー」
朱里「学も無く、戦う力を持たない人たちが殿上人とも言える太守を無能扱いするという、この一事だけでも劉璋さんに人を治める資格は無いかと」
ねねはうんうんと頷きながら朱里の言葉を聞く
恋「……油断できない」
そこで突然、恋が言う
恋「……兵は多い」
雛里「恋さんの仰るとおりですね。たとえ太守が無能でも、益州は人口が多く、豊かな土地です。……それを守る軍の数もかなり多く、油断は出来ないかと」
恋の言葉に雛里は説明を付け加える
一刀「数は力だからね……」
桃香「数の暴力に負けないためにも、素早く成都を制圧しないとね」
一刀「そのためにも最短距離で成都に向かいたいわけだが……」
朱里「最短距離だからこそ、そこに配置される兵はかなりの数になり、将も有能な武将が配置されています」
一刀「だよねー……」
一刀がチラッと朱里のほうを見ると、朱里はそう説明する。それを聞いた一刀は桃香と同じようにガックリと肩を落とす
愛紗「我らが向かっている城にも、有能な武将が詰めていると?」
朱里「はい。今から向かう城の城主は、黄忠さんとおっしゃる方です」
愛紗の問いに朱里はすぐに答える
星「黄忠……聞かん名だな。一体どんな人物だ?」
雛里「将として有能であり、なおかつ仁慈に満ち、徳望熱いお方ですね」
一刀「いわゆる、華雄みたいな良将だね」
そう言う一刀に
桃香「でも私たちだってみんな有能だよ♪」
そう言いながら桃香は胸を張る
愛紗「そうですね。私たちとて、負ける気は一切ありませんから」
愛紗がそういうと、その場に居る一同が頷き合う
それから一日後、桃香たちは紫苑が守る城へと到達し、攻城を開始していた
一刀は今回、白蓮と蒲公英と共に右翼を率いていた
一刀「やはり守備が堅いですね……白蓮! まだ城内から動きは無いか?」
白蓮「ああ。まだ何も無い、あまり期待しないほうがいいかもな」
一刀「……そうか」
一刀は城内からの援護が無い以上自力で突破するしかないと即座に脳内を切り替え、なにか方法は無いかと考える
そして、一刀は顔を上げると
一刀「蒲公英はいるか!」
蒲公英「ここにいるぞー!」
一刀の呼びかけに蒲公英は右手をズバッと上げながら答える
一刀「蒲公英、悪いんだけど一つだけでいいから梯子を短時間確保してくれ」
蒲公英「りょうかーい♪」
蒲公英は一刀の命を聞くと即座に動き出す
一刀「白蓮、ここの指揮は全て白蓮に任せても平気かな?」
白蓮「任せておけ!」
一刀「ありがとう、期待してるよ。……じゃあ行ってくる」
白蓮に感謝の言葉を言うと一刀はこの前、徐州から逃げる民の中に混ざっていた鍛冶屋の主人から受け取った弓、『龍砲』を手に持ち、特別製の矢を矢筒に入れ、肩から下げると
蒲公英「一刀さん! 今なら行けるよ!」
蒲公英の声のする方へと掛けていった
一人残された白蓮は
白蓮「一刀に……期待してるよって言われた………」
その目に炎を宿し
白蓮「貴様らーー!! 気合を入れろーー!! 二番隊! 弾幕薄いよ、なにやってんの!!」
一人で右翼全体を指揮るという偉業を始めた
一刀は蒲公英が確保してくれた梯子に近づくと、その梯子を五段飛ばしくらいで駆け上がり
兵士「ぐえっ」
兵士「がはっ!」
梯子を落とそうとしていた二人の兵士を即座に殺すと
一刀「我が名は北郷一刀!! 死にたくない者は今すぐ逃げるがいい!!」
そう吼えた、しかし一刀が乗り込んでも一人の兵士も逃げ出すことなく立ち向かってくる
一刀(さすがは黄忠の兵かな……)
そんなことを考えながら一刀は次々と敵兵を殺していく
一刀の放つ矢はいとも容易く二、三人の兵を貫通する
兵士「もらったーー!!」
一刀の武器が弓ということで、兵士は一刀の懐に入り込み、剣を振り下ろすが
『ピチャピチャ』
振り下ろした先には一刀どころか自分の腕すら無く、ただ地面に血を振りまいただけだった
兵士「うわぁぁ。う、腕がぁぁぁぁ!!」
一刀「ごめんね。これただの弓じゃないんだ」
そう言いながら一刀は弓の弦で腕の無い兵士の首を薙ぐ
兵士「はひっ?」
すると兵士の頭と胴体は綺麗に切り離され、兵士の首が地に落ちる
一刀「弱点は補っていくものだからね」
そう死んだ兵に言うと一刀はまた殺戮を始めていく
紫苑は城壁上で空気の変化を感じ取っていた
紫苑(何か来ましたね……)
そう考えていた紫苑のもとに
兵士「申し上げます!! 北門の城壁上に敵が侵入! その数は一ですが異常なまでに強く兵たちが混乱しております!!」
紫苑「わかりました。すぐに向かいます!!」
そう言うと紫苑は『颶鵬』を持ち北門へと向かった。そこで紫苑が見たものは信じられないものだった
そこで自分の兵を殺しているのは青年一人。いくらその青年が強いといえどもここまで自分の兵が混乱させられるほどの武、そしてその青年以外に敵の姿は見えないのにどうやって城壁上に来れたのか
様々な疑問が紫苑の頭に浮かぶが
紫苑(このままでは兵たちが崩壊するのも時間の問題ですね……)
そう思い弓を青年に向けて構えるが、味方の兵が邪魔で上手く狙えない
そう判断した紫苑は弓を空に向けて構えると
紫苑「はっ!」
三本の矢を放った
一刀「……あれが黄忠さんかな…」
一刀は視界の隅に明らかに他の兵とは身のこなしが違う人物を見つける
そしてその人物が空に向かって矢を放つのを見て
一刀(あれが黄忠さんで間違い無さそうだ……)
そう判断すると、空から自分に向かって的確に落ちてくる矢を打ち落とすと兵士の間をすり抜けながら一瞬の間に紫苑の目の前まで迫る
そして
一刀「さぁ、貴方の実力を見せて下さい」
そう言ってほぼ零距離で矢を放つ
紫苑「えっ!?」
紫苑は一瞬理解が出来なかった
先ほど、自分の放った矢を打ち落とした一刀が目の前に来ていたのだ。そして
一刀「さぁ、貴方の実力を見せて下さい」
そう言うと一刀は自分に向けて矢を放ってきた
紫苑「くっ!」
一瞬反応の遅れた紫苑の頬を矢がかする
紫苑「はぁっ!」
そして紫苑も負けじと矢を放つが
『バキィ!!』
紫苑「……!!」
一刀もほぼ同時に矢を放ち、その矢は紫苑の放った矢を貫通しながら自分に向かってきていた
紫苑はその矢を手で弾き落とす、そして正面を向くと
一刀「はぁぁぁぁ!!」
一刀は弓の弦で紫苑の足を薙ぐ。紫苑はそれを跳んで避けるが
一刀「貴方の負けですね」
一刀は『龍砲』から手を離すと『鬼門』にて、紫苑の腹に一撃を入れる
紫苑「ぐっ!」
紫苑は防ぐ事もできずに吹き飛ばされ、意識を手放す
一刀はそんな紫苑に近づき、肩に担ぐと
一刀「敵総大将黄忠、この北郷一刀が討ち取った!! 敵兵よ! 素直に降伏せよ!!」
一刀の声は戦場中に響き渡り、全ての兵は争いを止める。そして紫苑の兵たちは武器を落とし、悔しそうに地を叩きつける
桃香たちの兵は勝利に喜び、勝ち鬨を上げる
紫苑「何故益州を攻めたのですか?」
目を覚ました紫苑は桃香と話していた。そして紫苑の出した一つの問いに桃香は困っていた
紫苑「劉備さんが仰っていることは大変すばらしい事だと思います。この大陸を争いの無い世界にしたい。そしてなにより劉備も争いが嫌いだと……ならば何故、益州に武力を持って攻め入るのですか? 何故まず話し合いを選択しなかったのですか?」
その問いは桃香の性格、そして志と、桃香たちがやってきた行動の矛盾
桃香自身もその矛盾に気付いたからこそ、紫苑の問いに言葉を返せずにいた
一刀「なら逆に聞きたい。どうして黄忠さんは俺たちに抗ったのかな?」
紫苑「それは、私たちにはこの城の民を守る義務があるから……!!」
一刀「そうだね、黄忠さんたちが守ってるものは『この城の民』だね。いいや、俺たちから見ればそれだけの民しか守ろうとしていない」
紫苑「……!!」
一刀の言葉に紫苑の肩がビクッと震える
一刀「黄忠さんも知ってますよね? 今この国がどういう状況かぐらいは? 知ってるのに何もしてないのは何故ですか?」
紫苑「それは……私たちに力が無いから!! 力さえあれば!!」
一刀「民を守れると? ではこの一時を凌いだ後はどうするんですか? 内乱が終わっても今度は外から争いの種は来ますよ」
紫苑「そんなの分かっています!! でもそうすればこの――」
一刀「また『この城』ですか? 何故大陸という大きな視野を持たないんですか? 貴方は決して無力ではない。それどころか物凄い力を持っている、なのに自分に、今の状況に甘えて逃げている」
紫苑「ですが、劉備さんはその現実すら見えてないではないですか!!」
一刀「だから俺たちが居るんですよ」
紫苑「……!!」
一刀「桃香の志に矛盾があるのは分かってる。でも俺たちはそんな桃香の夢物語のような志でも、こんだけ有能な人物たちが集まれば実現できるって信じてるんだ。それに……」
そう言いながら一刀は涙目の桃香の肩を叩き
一刀「俺たちの王様も色んな経験をすることで、自分の矛盾に気付いたり、力の無さを知ったり、ちゃんと成長してくれてるからさ」
そう言って一刀は桃香の頭をクシャクシャと撫でると、改めて紫苑のほうを向き
一刀「だから、今では桃香の志も実現できるって確信を持って言えるんだ」
そう笑顔で紫苑に言う。そんな一刀の言葉に、愛紗たちも揃って頷く
紫苑「……………ふぅ」
紫苑はそんな桃香たちを見て溜息を一つすると
紫苑「私の完敗ですね」
そういうと桃香の前で臣下の礼をとり
紫苑「この黄漢升、これからはこの命、劉備様のために使いましょう」
深々と頭を下げるが
桃香「こちらこそ。宜しくね黄忠さん、私の真名は桃香」
そう言って桃香は紫苑の手を取って立ち上がらせると
桃香「私としては部下っていうよりも仲間のほうが嬉しいな」
なんとも無邪気な笑顔を紫苑に向ける
紫苑「ふふっ。不思議なお方ですね。私の真名は紫苑です。これからよろしくお願いしますね桃香様」
こうして紫苑は桃香たちの仲間となる
その後、紫苑は他の面々とも真名を預けあい、そして一刀の前に来ると
一刀「北郷一刀です。これから宜しくお願いしますね黄忠さん」
紫苑「紫苑でいいですよ一刀さん。それよりも……」
紫苑はぴとっと一刀に寄り添うと
紫苑「同じ弓使いとして色々教えて欲しいですわ。二人っきりで……」
頬を赤く染めながら耳元でささやいた。それを愛紗、その他が見逃すはずも無く
小規模ながら、一刀争奪戦が開催されたのであった
そして、一通り騒いだ後、桃香たちは無事に紫苑の城に入り、ようやく大休止に入った
そして、休息をとった桃香たちが次に向かったのは巴郡
そこには……大佐がたが楽しみにしてくださっているあの方が待っていた
白蓮日記
今日は戦場で活躍できました。
一刀が期待してるって言ってくれたし、戦が終わった後褒めてくれました。
嬉しかったです///
でもまた新しい仲間(女性)が加わりました。しかもまた一刀のことが好きなようです
何故一刀にはこうも女が近づいてくるのだろうか? まぁ私もその中の一人なんだが……
他の人たちに遅れをとらないように頑張りたいです
胸が大きいって良いなぁ~
どうもkarasuです
いかがだったでしょうか? 今回は私の解釈を入れてしまったため不快に思われた方もいらっしゃるでしょうがご了承下さい。
さて、焔耶さんですがまだ待ってもらいますよ……フッフッフ、私は焦らすのが大好きですから
ここまで読んでくださりまことにありがとうございます。これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。
よろしければこれからも読み続けてくだされば幸いです
次は一刀くんの新しい武器説明となっております。興味のない方は戻るボタンを某名人もビックリするぐらいの速さでクリックしましょう。壊れても責任は持ちませんが……
武器説明
名前……『龍砲』
形状は・・・
長さ:一刀君の身長の1.5倍程の和式の長弓。その為、専用の長い矢を使用する。
弦:ピアノ線並みに細く、且つ張力は50貫(137.5kgだったかな?)と言う強弦。故に近接戦闘時は弦が剣のような役割になる
外装:全体は漆塗りの様な漆黒の黒の中に金龍の浮き彫りがワンポイントのごとくあしらわれている。そして弓の両先端にはさり気無く金の石頭?(日本刀の鞘の一番後ろにあるアレです。)がある。
矢:通常の弓矢1.8本分長く一回り太い。鏃は鋭く長くなっている。
ちなみにこの武器はとある大佐からの意見をそのままいただきました。本当にありがとうございます。それとごっつぁんです!!!
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投稿です
こんっかいの作品は一部分で私なりの解釈を入れてあります気に入らない方もいらっしゃると思いますがご了承下さい。
過度な期待はせずに生暖かい目で見ましょう
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