No.1117677

【獣機特警K-9ⅡG】全て無に帰す(4・終)【交流】

Dr.Nさん

    キリカ https://www.tinami.com/view/554905
ルネ&ぐり之進 https://www.tinami.com/view/566647
    エルザ https://www.tinami.com/view/551405
    クオン https://www.tinami.com/view/551025
     コウ https://www.tinami.com/view/716898

2023-04-02 17:02:13 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:290   閲覧ユーザー数:273

屋上。

 

桃豚男「あー息苦しかった。でももう外してもいいよね? ウィ~ヒック!」

銀豚男「ああ、かまへんやで」

 

3人の強盗は、防毒マスクを無造作に投げ捨てた。

 

モモンガ男「さ、飛ぶぞ。二人ともしっかり掴まってろ」

銀豚男、桃豚男「おう(やで!)(ウィ~ヒック!)」

 

キリカ(竜人態)「そうはいかん!」

 

キリカ、ルネ、そしてぐり之進が倉庫の陰から現れる。

 

モモンガ男、銀豚男、桃豚男「!?」

 

ルネ「警察だ! 大人しくお縄に付け!」

モモンガ男「誰が! 俺は警察が大大大の大嫌いなんだよっ!!」

 

バッ!

 

両手を広げたモモンガ男と、その右足左足に掴まった2人の豚男が、ハンググライダーのように飛び立つ。

 

モモンガ男「あーばよー!」

 

キリカ(竜人態)「追うぞ!」

ルネ、ぐり之進「OK!」

キリカ(竜人態)「クソッ、なんて速いんだあのモモンガ男!」

ルネ「海が見えてきたわね。こんな遠くにまで来るなんて。ほらぐり之進、もっと早く飛びなさい!」

ぐり之進「だから精一杯やってますって!」

 

銀豚男「あいつらホントしつこいやで! まだ追ってきやがるやで!」

桃豚男「でも段々と引き離していってる。酒もかわいい男の子ももうすぐだ! ウィ~ヒック!」

銀豚男「外食もイベントもな!やで」

モモンガ男「一気に振り切ってやる!」

 

ルネ「あ、スピード上げた! ほら、ぐり之進!」

ぐり之進「もう無理ー!」

 

ブウン…。

 

キリカ(竜人態)「あっ!」

ルネ「どうしたんです隊長?」

キリカ(竜人態)「モモンガの奴、風力発電の風車に向かっていくぞ一直線に!」

 

ブウン…。

 

ルネ「本当だ! このままでは!」

キリカ(竜人態)「おい、止まれー! そっちに行ってはダメだー!」

 

ブウン…。

 

モモンガ男「誰が止まるかよバカ警官!!」

 

ブウン…。

 

銀豚男「せやせや。止まれといって止まる強盗なんかいてへんやでwww」

 

ブウン、ブウン、ブウン…。

 

桃豚男「ホントホント、バッカじゃねえのwww ウィ~ヒック!」

 

ブウンッ!

ザクッッッッッッ!!!!!!!!

 

モモンガ男、銀豚男、桃豚男「ぎゃあーーーっ!!!」

 

キリカ(竜人態)、ルネ「!!」

 

バラバラバラバラ…。

 

キリカ(竜人態)「なんてことだ…」

 

血と肉片の付いた白い羽根が何事もなかったように回転を続ける中、その下に散らばったさっきまでモモンガ男と2名の豚男だったものは、イミテーションの宝石とともに、キリカからの連絡で駆けつけた警察と救急隊によって回収された。

 

 

こうして、モモンガ男と2名の豚男による空飛ぶ連続強盗事件は終わりを告げたのだった。

翌日昼、カフェ・ラ・ヴォルペ。

テーブル席に座っているエルザ、クオン、キリカ(人間態)、ルネの四人。

 

キリカ「まさかあんな結末を迎えるなんてね」

ルネ「現場に駆けつけた警官の話によると、まるで挽き肉に振りかけられた粒胡椒のように、奴らの上にイミテーションの宝石が散らばっていたそうです」

エルザ「まあ、あいつらのモモンガ生、豚生そのものが虚飾にまみれていたったことだろうな」

キリカ「ブフッ!?」

ルネ「ハハハ、署長なかなか上手いことおっしゃいますねえ」

 

とそこに。

 

コウ「よう!」

クオン「あ、コウさん。どうしてここに?」

コウ「署に行ったらここだって聞いてな。ニュースで見たぜ。強盗さんたち、みんな死んじまったらしいな。俺が作った偽宝石が役に立ったのは嬉しいが、なんか複雑な気分だぜ」

クオン「ハハハハハ…。あなたには感謝してますよ」

コウ「ということで、ほい、これ」

クオン「これは?」

  請求書

ラミナ警察署御中

 

下記の通りご請求申し上げます。

内訳 模造宝石製造料──

クオン「!? ただじゃなかったんですかアレ!?」

エルザ「私もクオンから、コウさんは喜んで協力してくれたと聞いているのだが」

コウ「んなことあるわけねえだろ! 親しき仲にも商売あり! お友達価格にしてるんだから、ちゃーんと払ってくれよな!」

クオン「署長ォ~…」

エルザ「分かった分かった。署に帰ったら決済印押して経理に回すことにしよう」

コウ「そうこなくっちゃ! それにしても腹減ったな。俺も昼飯にすっか。お友達価格にした分、今日はお前のおごりなクオン!」

クオン「えーっ」('A`)

 

 

=END=

 

 

 


 
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