No.107372

黒き獣を従える御使い  第1章 変わった自分とパートナー

ウィンドさん

2作目です。頑張りました。

2009-11-16 11:18:25 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:3256   閲覧ユーザー数:2750

諸注意

これ以降から始まる作品の主人公北郷一刀は、人体改造されているためチートとなっています。

こんな一刀は、嫌だという方は戻るのボタンを押してください。

それでもいい方は用法を守って正しくお読みください。

なお、この作品はフィクションです。実際の組織、団体名とはいっさいの関係がありません。

自分の妄想を膨らませているだけという事をご了承ください。

では、どうぞ。

               第1章 変わった自分とパートナー

 

?「気分はどうだい?」

 

 

いまいち状況が把握できていない一刀

 

 

一刀「あっ、はい。問題ないです。」

 

?「そういえば、自己紹介がまだだったね。僕の名前は、北條宗明(ほうじょうむねあき)、きみの担当医みたいなものだよ。みんなからは、博士、藪医者などと呼ばれているよ。」

 

 

姿勢をただしながら

 

 

一刀「俺の名前は、北郷一刀。聖フランチェスカ学院2年です。あの、ところでここは? 他のみんなは、どうなりました?」

 

北條「質問に対し、質問で返すのは悪いことなんだけど北郷君、君はどこまで覚えている?」

 

一刀「えっと・・・、及川と・・・・あっ、及川というのは友達です。部活が終わった後、あいつと一緒に、学院にある歴史資料館に行ったんですよ。げど、入ろうとしたら突然目の前が、真っ白になって・・・・、そこから先は、覚えていません。」

 

北條「記憶のほうは、問題ないようだね・・・。(ボードに書きながら)先ほどの質問に対する答えとしては、ここは、日本特殊研究機関「Adamu」の病棟で、ここにいるのは君だけだ。」

 

一刀「それじゃ、みんなは・・・?。学院はどうなった?」

 

北條「学院は、爆破されたため崩壊。生存者は他にもいたんだが、今日まで生き残っていたのは北郷君、君だけだ。」

 

一刀「そうですか・・・・。」

 

北條「何はともあれ、君は生き残ったんだ。(コードや管をはずしながら)詳しいことは、明日にして今日はゆっくり休みなさい。」

 

一刀「はい・・・・。」

 

北條「じゃ、僕はこれで。なにかあったらこのボタンを押して、看護師を呼んでね。」

 

一刀「わかりました。」

 

北條「また、明日。」

 

一刀「ありがとうございました。」

 

 

一刀、ため息をつきながら。

 

 

一刀「これからどうしよ・・・。今は、メシを食う気にもなんないし。まぁいいや、寝よ。」

 

 

廊下にて北條は誰かと話しているのだが、相手の姿は見えない。

 

 

北條「クロ、念のため今日は、彼の病室で見張りを頼めるかい?」

 

クロ「自殺しようとする匂いは、今のとこ彼からはでていないよ。」

 

北條「けど、もしかしたらというのもある。ことが起こってからだと遅いんだ。」

 

クロ「了解。しかし、博士も心配性だね。」

 

北條「性分でね。なおす気も無いよ。」

 

クロ「それじゃ早速、行ってくるよ。」

 

北條「あぁ、頼んだよ。」

 

 

その夜、一刀の病室にて。

 

 

一刀「・・・・んっ。」

 

クロ「(目が覚めたようだな)」

 

一刀「トイレ・・・」

 

クロ「(トイレか。)」

 

 

一刀、個室に付いているトイレに向かうためベットから降りるが床は踏んでいない。床から数センチほど、浮かびながらトイレに向かうが彼自身寝ぼけているため、この状況に気づいていない。

 

 

クロ「(無意識とはいえ、もう浮くことができるとは・・・。手術自体は、2,3日まえに終わったばっかりだというのに、どれだけ適正率が高いんだ・・・。明日、博士に聞くか。)」

 

 

一刀、トイレから戻ってくる。トイレに行く前より、さらに高く浮いているが、やっぱり気づかずそのまま布団へ。

 

 

クロ「(寝ぼけているとはいえ、気が付かないとは・・・。すこし、抜けているところがあるが、パートナーとしてはちょうど良いかな。)」

 

 

一刀、いつの間にか評価がアップ。これも種馬のなす技か(←違う)

 

翌日。

 

一刀「・・・・・朝か。」

 

 

一刀、起床。見計らった用に北條が入ってくる。

 

 

北條「おはよう北郷君。気分はどうだい?」

 

一刀「おはようございます北條さん。気分はだいぶ良いです。」

 

北條「それはよかった。それじゃ昨日も言ったように、きみが気を失ってから、現在までの状況を説明しよう。」

 

一刀「お願いします。」

 

北條「まず、君の体だが爆心地から近いところで巻き込まれたため、内臓や骨など全身の3分の1を破損。皮膚は、全身の3分の2を3度の火傷。普通この状態なら死んでて当たり前なんだが、君は奇跡的に生きていたため、ここに運ばれてきた。普通の病院だと治療は無理だからね。ここまで、いいかい?」

 

一刀「大丈夫です。それで、どのような治療をしたんですか?」

 

北條「それは、次に説明するよ。治療の方法なんだけど、アメリカにある「楽園」という研究機関が開発した「再生者」という技術を応用したものでね。君の体のほぼ全身に、発癌性が無く増殖能力に特化したがん細胞を植え付け、その状態のきみを、細胞が活性化する液につけ、体に栄養を与えながら、3日間その状態を維持したんだ。」

 

一刀「それって、トカゲみたいに手が生えてくるってことですか。」

 

北條「北郷君の左腕は、確かに生えてきたね。」

 

 

一刀、少し青くなりながら。

 

 

一刀「それで、ここを出れるのはいつごろになりますか?」

 

北條「そのことなんだけど、北郷君。君ここで働かないかい?」

 

一刀「はい?」

 

北條「正直に言うとね。君に使用した技術は、北郷君が運ばれてきた状態から見て、3日で治るようなものではないんだよ。我々の予測では、最低でも半年、長くても一年ほどかかるものだと思っていたからね。」

 

一刀「つまり・・・?」

 

北條「我々としても、君のように力に対する適正率が高いものを野に放つのは惜しいということなんだよ。」

 

一刀「(考えながら)わかりました。俺自身、天涯孤独の身ですし、その話受けましょう。けど、こちらとしましてもいくつか条件があるんですがいいですか?」

 

北條「できる範囲でなら。」

 

一刀「簡単です。俺自身、高校卒業するまで待ってくださいということと。お金と住むところをください。これだけです。」

 

北條「わかった。高校は、聖フランチェスカ学院の近くの高校に転入生という形で入れてあげよう。金と住むところは、(ポケットを探りながら)ほれ。」

 

 

北條、一刀に貯金通帳と住所が書かれている紙を渡す。一刀、通帳を見ながら。

 

 

一刀「ずいぶんと入っていますね。ひぃ、ふぅ、みぃ・・・・、1千万ですか、これは俺に対する評価と思って間違いないですか?」

 

北條「そう思って間違いないよ。それと先ほどの話の続きなんだが君にはもう1つ力を与えてある。」

 

一刀「この「再生者」という力のほかにも?」

 

北條「うん。「再生者」は防御手段だからね。攻撃手段として「擬似重力」というのも与えてある。」

 

一刀「この力というと?」

 

北條「この力は、聞いてのとおり擬似的に重力を発生させる力でね。手をかざした対象を浮かび上がらせたり、壁を歩いたりすることができる。装置自体は、君の胸、両腕と両方の太ももに1つずつ埋め込まれている。」

 

一刀「試してみても?」

 

北條「そうだな・・・・。このペンを浮かび上がらせてみて。」

 

 

一刀、北條が机に置いたペンに手をかざす。すると、ペン自身机から浮び上がり、机から落ちた。

 

 

一刀「すごい・・・・。」

 

北條「すごいってもんじゃないよ、君は。普通ここまでできるまで半年はかかるはずなのに、それをこうも早く。知らせは聞いていたが、よほど適正率が高いんだね。」

 

一刀「その、適正率というのは?」

 

北條「あぁ、失礼。こちらで使っている専門用語でね。簡単に言えば、技術との相性のことだよ。詳しく検査してみないとわからないけど、見たところ、「擬似重力」は15~20%、そして「再生者」は80%以上だね。」

 

一刀「それより退院のほうは、いつごろになりますか。」

 

北條「驚かないんだね・・・。ゴホン、退院のほうは、明日にでもできるよ。それと転入の手続きはもう済ましてあるから、来週の月曜日からいけるようになるから。」

 

一刀「仕事のほうは早いんですね。」

 

北條「この部屋は、監視カメラで管理されていてね。先ほど仲間のほうから、手続きは済ませたという連絡が入ったとこなんだよ。(インカムを指差しながら)」

 

一刀「話は以上で?」

 

北條「それともうひとつ、君にはまだ先の話だが、この仕事には、パートナーをつける義務があってね。紹介するよ、クロ・ペンティーノだ。(何も無いと思われる所を見ながら)クロ、彼はパートナーとしてどうだい?」

 

 

今までそこにいたように、突然無いもないところから黒猫が現れた。

 

 

クロ「及第点だね。ただ冷静な判断力は、いいと思うよ。まぁ、「これからに期待」かな。」(ベットの上に、上がる)

 

 

一刀、クロを突然つかんで色々と触りながら。

 

 

一刀「小型のマイクは付いていないな・・・・。ジッパーはないな・・・。(北條のほうを見ながら)この子が、喋っているんですか?」

 

北條「彼女はね、人工衛星6機分の費用を使って創られたものでね。能力としては「万能道具箱」と「光学迷彩」の2つの力を持っているよ。」

 

一刀「彼女・・・・。メス?(クロの股間を見ながら)」

 

クロ「やめないか!!!スケベ!!!」(ザシュ!)

 

 

クロ、一刀に猫パンチ(爪付)を食らわし、魔の手から脱出。一刀自身はもろに食らう。

 

 

一刀「イッテ~~~~~~~~!!!!あとが残ってしまうじゃないかよ(涙目)」

 

北條「先ほどの話を聞いていたのかね?まぁいい、クロ鏡に変身し、北郷君に使われなさい。それで、色々とわかると思うから。」

 

クロ「わかったよ。自業自得だというのに・・・。(変身しながら)ほら早く使いな。」

 

一刀「もう、ひっかくことしない?「いいからはよ使え!!」わっかたよ・・・・。傷はやっぱりないな・・。それより、髪の毛が白いな。」

 

北條「たぶん、事故の後遺症だろう。「再生者」自身も治そうとはしないから、君自身が無意識かでこのままでいいと思っているため白いままなんだね。それでも治すかい?」

 

一刀「いえ、このままでいいです。それよりなんだか、お腹がすいてきたんですが。」

 

北條「それはたぶん、北郷君が追った傷を治すため体の中のカロリーを消費したからだよ。」

 

一刀「そうなんですか。そんじゃ、メシお願いします。」

 

クロ「僕もついでに頼むね。(元に戻る)」

 

 

北條、朝食をインカムで頼む。

 

 

北條「(焦りながら)、忘れるところだった。「再生者」のリスクを言ってなかったよ。」

 

一刀「やはり何かあるんですか?」

 

北條「先ほどのように、傷を負えばカロリーを消費して治すことができるのだが、死んでしまった時と首を落としてしまった時の2つの場合は注意しなければならない。」

 

一刀「やはり何かあるんですか?」

 

北條「死んでしまった場合は1年分の寿命を消費し、死ぬという過程でもし首を落としてしまった場合は死んでしまうから、注意するように。」

 

一刀「注意しときます。(青くなりながら)」

 

北條「まぁ、死ぬということなんてよっぽどの無い限り大丈夫だから気にしないでいいよ。ご飯も来たようだし、僕はこれで。あした、送ることができると思うから玄関で会おう。」

 

 

一刀「わかりました。それでは、また明日。」

 

 

北條、病室から出て行く。クロ待ちきれないように。

 

 

クロ「早く、食べよう。」(涎が出ている)

 

一刀「そうだな。それじゃ、

 

2人「「いただきます。」」

 

 

次の日、玄関にて。

 

 

一刀「色々とお世話になりました。」

 

北條「いや、こちらとしても驚きの連続だったよ。さっき計った検査では、「擬似重力」は17.2%、「再生者」は89.5%。ほんとすごかったね。」

 

一刀「いまいち実感がわきません・・・。」

 

北條「だろうね。それにこちらとしても、クロと仲良くなってくれたしね。」

 

クロ「それほどでもないね。」

 

一刀「それじゃ、また、1年半後に会いましょう。」

 

北條「卒業式の終わりごろに迎えに行くからね。」

 

一刀「わかりました。そんじゃ行くぞ、クロ。」

 

クロ「りょ~かい。パートナー。」

 

 

玄関から離れていく2人。その2人を見ながら。

 

 

北條「パートナーシップは良好と。」(ボードに書き込む)

 

 

 

そして、時は流れ卒業式当日。

 

 

天気は晴れ、学校の玄関で体を伸ばす一刀。

 

一刀「今日で学校も終わりか~~~。」

 

男友達1「なんだ、帝王ともあろう方が、しみじみと。」

 

 

そうなのである。彼自身、転入生であり髪が白いため学校の不良どもに目をつけられて、転入の日すぐに体育館の裏に呼び出され、洗礼を受けると思いきや逆に不良どもをボコボコ(再生者の能力)にし、その後のお礼参りの度に返り打ちにし、付いたあだ名が、帝王と

 

 

男友達2「それとも、白髪鬼と呼べばいいかい?」

 

 

である。

 

 

 

女友達1「一刀は、強くて優しいんだよ。」(腕を絡めながら)

 

一刀「人前でするな。(ゲンコツをしながら)。」

 

女友達1「いった~~い。たんこぶできたらどうするのよ。」

 

 

女友達1、一刀にブーイング。男友達1正門を見ながら。

 

 

男友達1「なぁ、一刀。「んっ?」さっきから正門のとこにいる黒服。こっちのほうを見ているが知り合いか?」

 

一刀「(正門の方を見ながら)あぁ、すまん。どうやら呼び出しのようだ。俺、先に帰るわ。」

 

男友達2「そっか。落ち着いたら連絡をくれ。」

 

一刀「わかった。(茂みのほうを見ながら)クロ、帰るぞ。」

 

クロ「なぁ~。」

 

一刀「(クロを背に乗せながら)じゃあね~~。」

 

女友達1「バイバ~イ。クロちゃんもね~~。」

 

クロ「にゃあ~。」

 

 

正門にて。

 

 

黒服「お疲れ様です。北郷様、クロ様。北條博士がお呼びです。」

 

一刀「わかった。すぐに案内してくれ。」

 

黒服「畏まりました。それと、最初のお仕事ですが、車の中に資料がございますので移動中にお読みください。」

 

一刀「(車に乗りながら)読んでおく。それと、昼飯がまだなんだ。車内で食べててもいいか?」

 

黒服「かまいません。それでは、発車致します。」

 

 

一刀、資料を見ながら食べている。

 

 

クロ「一刀、僕の分はある?」

 

一刀「ハムカツサンドでいいなら、袋に入っているから食べな。」

 

クロ「あ〜い。」

 

一刀「最初の仕事場は・・・、聖フランチェスカ学院か。」

 

 

続く

 

あとがき

はじめて読んでくれた人は、こんにちは。2作目からの人は、ありがとう。どうもウィンドです。

黒き獣を従える御使いの第1章如何でしたでしょうか。

楽しく読んでくれたのなら幸いです。

入力ミス、感想等がありましたらコメントの方お願いします。

しかし、辛辣なコメントはできるだけ控えるようお願いします。

ガラスのハートにひびが入ってしまいますので・・・。

前回も言ったように次のページから先週も書いたように主人公北郷一刀と相棒クロ・ペンティーノの表、裏設定を書きたいと思います。では、どうぞ

北郷一刀

種族:人間

性別:男

歳:18才

一人称:俺

趣味:料理を作る事、読書

能力:「擬似重力」適正率:17.2%

   擬似的に重力を作る事が可能な能力。

   現在の適正率では無理だが、上がれば弾丸の軌道を変えたり、地面を歩くように天井や床も歩く事が

   可能になる。

   「再生者」適正率:89.5%

   カロリーを消費し自分自身が負った傷を治す事が可能。

   しかし、カロリーを消費するため傷を治すたびに腹が減ってしまう。

   メリットしては傷を治すたびに、治す前より身体能力がアップする事が可能。

   デメリットとしては、死んでしまった場合は、1年分の寿命を消費する事と、

   首を落としてしまった場合は問答無用で死んでしまう事の2つである。

通り名:表:帝王、白髪鬼

    裏:新人(ルーキー)

 

クロ・ペンティーノ

種族:猫

性別:メス

歳:3歳

一人称:僕

趣味:一刀の料理を食べる事、昼寝

能力:「万能道具箱」適正率:95.6%

   亜空間に色々な道具(拳銃や鏡など)をしまっており、変身する事により、使ってもらう事が可能。

   体の1部だけ変身する事により攻撃手段として使用する事ができる。

   「光学迷彩」適正率:90.1%

   自分の体を周りの風景にとけ込ますことができる能力。

   最近、周りの景色と迷彩化した自分の歪みを治す事ができたが、感情の変化によってぶれる事がある。

通り名:表:クロちゃん、クロ

    裏:見えざる道具

 

 

以上です。

ps:恋姫はもうちょっと。


 
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