No.102992

SHUFFLE!&リリカルストーリー 3

グリムさん

今回はリリカルなのは側で留学当日の話になります。
今回はあの三人初登場となります

2009-10-24 23:57:48 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3773   閲覧ユーザー数:3524

第三話 幼馴染~SIDE ユーノ~

 

 

 

 

一ヵ月ほど後………

 

 

 

 

 

 

 

~時空管理局本局地球行き トランスポーター前~

 

ユーノは出発のため、トランスポーターのターミナルに来ていた。荷物はもう先に送っていて後日つくことになっているので手には通うことになる学園の制服と数回分の着替えの入ったバッグを持っているだけである。

 

 

 

実は今ユーノは普段はほとんど着ない管理局の制服姿、この後地球についたらすぐにユーノ達の通う学校…国立バーベナ学園…の入学式に出席することになっているのだが、そのときには管理局の制服をきて留学生として出席することになっているからである(管理局を代表していくのだから当然ではあるが)。

 

 

あとは幼馴染である三人…なのは、はやて、フェイト…がくるのを待つだけである

 

 

 

 

???「スイマセーン。遅れました」

 

 

声の方向に振り返ると長い茶色の髪をサイドポニーにした管理局の制服姿の少女の姿があった

 

 

「あわててきたみただけどまだ遅刻じゃないよ、なのは。まだ時間があるくらいだね」

 

 

「はぁ、よかっt…って!!ユ、ユーノ君!?どうしてここに?」

 

 

彼女は‘高町なのは’ユーノの幼馴染であり、時空管理局では戦技教導官という肩書を持つ少女である。

魔道士としての実力はトップクラスで『大空のエース・オブ・エース』という異名で呼ばれる管理局の看板魔道士でもある。雑誌などで彼女のことを紹介する記事が書かれることも多く、その容姿もあいまって管理局内では秘密裏に彼女のファンクラブなども存在する。

 

 

「ぼくも一緒に留学してなのは達と学校に行くことになってるんだけど……えっと、リンディさんから聞いてない?」

 

 

「ぜ、全然しらなかった。リンディさんそんなこと一言も……」

 

 

 

 

ユーノとしては彼女の親友であるフェイトから聞いていないのを不思議に思ったが(フェイトは留学が決まってからユーノのところに来ているのでユーノが自分たちと一緒に留学することは知っている)フェイトは意外とうっかりしているので、なのは達に伝えるのを忘れたんだろうなぁと当たりをつけてから、なのはに留学することになった経緯を説明した。

 

 

ちなみにリンディについてはこの方が面白そうとかちょっとしたなのは達へのサプライズのつもりであろうと見当が付いているのでこのときの思考からは除外されている

 

 

 

「じゃあ、これから留学期間中はユーノ君も一緒なんだ。うれしいことだから全然問題ないよ」

 

 

そう言ってなのはは笑顔を浮かべる。ユーノはこの笑顔がきっと人気の秘密なんだろうなぁなどと思いながらもしっかりと返事をかえす

 

 

「ありがと、なのは。…そういえばフェイトとはやては?」

 

 

「はやてちゃんは守護騎士のみんなに自分がいない間の家のことについての説明…あ、守護騎士のみんなは交替で遊びに来たりするみたいだよ?すぐおわるっていってたからもう来ると思うけど…ほら噂をすれば」 

 

 

なのはのいったとうり、茶色の髪をショートカットにした少女が歩いてきていた。

彼女は‘八神はやて’知名度はなのはにおよばないが管理局内ではベルカ式魔法をあやつるエース級魔道士である

 

 

「ごめんな、なのはちゃんちょっと遅れて……て、ユーノ君なんでこないなとこにおるん!?書庫の仕事は!?」

 

 

「はやて、君も聞かされてないの?」

 

 

ちなみになのはが知らなかった時点で予想できていた事態だったためあまり驚きはない、しかたないのでなのはにした説明をはやてにもしようかと思ったのだが

 

 

「落ち着いてはやてちゃん。実はねユーノ君も一緒に留学することになったらしいの」

 

 

「それホンマかいな!」

 

 

なのはが一番大事なことは言ってしまったので補足ですこしだけ説明することにする

 

 

「うん。本当だよ。リンディさんが少し強引な手を使ったらしくてさ。それで僕もいけることになったっていうわけ」

 

 

「リンディさんならやりかねないわぁ。ていうことはユーノ君これから三年間よろしくやね」

 

 

そういって笑顔を浮かべる

 

 

「うん。こちらこそよろしくはやて。それにしてもフェイト遅いな……」

 

 

ユーノはいまはいない幼馴染の最後の一人について考える。

フェイト……フェイト・テスタロッサ・ハラオウン……最近では一番会う回数の多い幼馴染であり、狭き門である執務官試験に合格した(二度落ちて三度目で合格)エリート。

そしてなのはと拮抗した実力を持つ魔道士でもある。

彼女とよく合うようになったのは執務官試験の勉強をみることになったことがきっかけだったなと思う。

 

最近では普通に愚痴を言いに来たり、相談事を持ち込んできたり、近くに来たからと食事に誘いに来たり、無理をしていないか見に来たりする(最初の三つのうちのどれか+最後がオーソドックスなパターン)。

 

ちなみにフェイトが見に来た時に限ってユーノは無理をしていて、まずそのことについて泣きそうな顔で(これが一番堪える)怒られてから家に帰されて無理やり休ませられる(そして監視のつもりなのか眠るまでは傍を離れない)。

まあフェイトが執務官試験の勉強で無限書庫に通っているときにユーノが倒れたことがあるから(三日程入院)過剰に心配するのも仕方ないところがある。

 

そんなフェイトも結構無理をするところがあるので逆にユーノが無理やりフェイトを休ませたりすることもごくたまにある

 

そんなこんなでそれなりには二人で過ごす時間も多かったりするのだ

 

 

 

 

それから数分後……

 

 

???「ゴメン。ユーノ、なのは、はやて、遅れた」

 

 

「まだ少し時間はあるから大丈夫だよフェイト。こんにちわ、エリオ、キャロ、だいたい一週間ぶりだね」

 

 

「「こんにちわ、ゆーのさん」」

 

 

そういって少女…フェイトは二人の子供とアルフを連れてやってきた。

二人の子供、少年の方をエリオ、少女の方をキャロといい、共に五歳である。ふたりは時空管理局が保護し(実際に保護を行ったのはフェイト)フェイトが保護者となっている子供たちである。

後ろにいるなのはやはやてはフェイトが子供たちを連れてきたのを驚いているが、ユーノはむしろ連れてきて当然だと思っている。

 

 

小さい頃の子供は表面上どんなふうにふるまっていても“親”に甘えたがるものである、だがわけあって二人には親と呼べるものがいない。だから二人に近しい人間であるフェイト(やユーノ)が一緒にいることができるのなら一緒にいるべきだとそう思うのである。

 

ユーノはもしフェイトが二人を連れてこないようなら自分がこんなふうに思っていることを話したあとでフェイトと一緒に二人を迎えに行くつもりだった。まわりわ大げさだというかもしれないがユーノはきっとそれくらい大事なことだと思っている。

 

 

「フェイトが連れていくってきかなくってね。それで子守役としてあたしも同行と言うわけさ」

 

 

「えっと、ユーノ…ダメだった…かな?」

 

 

「全然問題ないよ。むしろ連れてこなかったら怒ったかもしれない」

 

 

フェイトは恐る恐るといった感じで聞いてくるのだがユーノのほうが少し身長が高いため上目遣いでみつめる形になってしまう(ちなみに少し不安そう)。

そのしぐさはまるで子犬のようでこれをダメと言えるのは男の中にはいないと思うなぁ、とは思うのだが奈何せんダメと言うつもりのないユーノには関係ない

 

その言葉にフェイトは安堵したようで

 

 

「よかった、ユーノだったらそう言ってくれるとは思ってたんだけど少し不安だったんだ。じゃあ、あらためてよろしくね」

 

 

そう言って笑顔を浮かべた。

ちなみにここ最近のフェイトのユーノへの相談はほぼ全部エリオとキャロに関係することだ。

 

 

 

 

「ねぇフェイトちゃん、この子達がフェイトちゃんが保護したっていう子達?」

 

 

場が落ち着いたのをみはからってなのはが気になっていたことを質問する

 

「うん、そうだよなのは。エリオ、キャロ。こっちの二人はなのはとはやて、フェイトさんの親友なんだ、ほら挨拶して。」

 

 

「はじめまして。エリオ・モンディアルです。」

 

「はじめまして。キャロ・ル・ルシエです。」

 

「高町なのはです。よろしくねエリオ君、キャロ」

 

「八神はやてです。よろしゅーなエリオ、キャロ」

 

 

ちなみになのはとはやてはエリオとキャロのことを知っている(どっかの金髪の親ばか?がたのんでないのに写真などを持っきて見せてくれるため)がエリオとキャロはなのはとはやてのことを知らない。

 

そのときなのはは、ふとユーノが二人のことを知っているのを疑問に思ったので質問してみることにする

 

 

「そういえば、どうしてユーノ君は二人のこと知ってるの?」

 

 

「それは僕がフェイトに頼まれて二人の後見人になってるからなんだよ」

 

 

ちなみにユーノは後見人になったからにはしっかりやらないと、といって定期的に休みを取りエリオとキャロのところに顔を出すようになり、無限書庫の人々がユーノが休みを取ってくれることに関してうれしく思っているのをユーノではなくなぜかフェイトが知っている。

 

 

「引き受けてくれるかについてはちょっとだけ不安だったんだけど、ユーノなら地位的にも申し分ないし、なにより信頼してるから頼むことにしたんだ」

 

 

そのせいでフェイトは切り出すのに結構な時間を要したのだが、話を切り出すとユーノは即答でOKしてくれたので拍子抜けしたらしい(ちなみにユーノからするとフェイトが挙動不審だったので何か言い出したかったのはわかっていた)

 

 

「そうなんだ。うん納得した」

 

 

話が一段落したところででユーノが時計を見てみるとそろそろ出発の時間になっていた

 

 

「時間もちょうどいいしそろそろ出発しようか?」

 

 

みんな「うん(はい)(おぅ)」

 

 

みんなはそんなユーノの言葉にしっかり言葉を返してトランスポーターに歩きだす。

 

 

 

そしてユーノはこれから始まる学園生活を思い浮かべ笑みを浮かべる。

きっとフェイト達となら楽しい学園生活をおくれる、そんな予感を胸にだいてその世界に向かったのだった。

 

 

 

 

あとがき

 

ということでSHFFLE!&リリカルストリー3 をお送りしました。

今回はなのは、はやて、フェイトの初登場でした。ちなみにエリオとキャロも初登場ですね、ハイ。

話の中で明らかにフェイトに比重が傾いているのはわたしの趣味ですのであまり気にしないでください。

 

読んでくれた人に最大の感謝を、では SHFFLE!&リリカルストリー4 でまたお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 


 
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