No.100709

SHUFFLE!&リリカルストーリー 2

グリムさん

第二話です。今回はSHFFLE!の稟くんの視点です

2009-10-13 00:39:56 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3644   閲覧ユーザー数:3395

第二話 幼馴染~SIDE 稟~

 

 

 

ユーノがリンディのところを訪れる一週間ほど前………

 

~地球 光陽町~

 

土見稟は幼なじみの芙蓉楓、八重桜と共にある学校を訪れていた。

彼らが受験した学校である国立バーベナ学園である。 

この日はバーベナ学園の合格発表だったのだ。

稟は楓達と合格者が張り出してある掲示板に歩いて向かっていた。

 

 

「やっぱり合格発表って緊張しますね」

 

「あぁ、そうだな。だがな楓、おまえは心配しなくても合格だと思うぞ?」

 

 

だが、楓はどうしてかわからなかったようで

 

 

「どうしてですか?」

 

 

楓のそんな答えに稟と隣で話を聞いていた桜は苦笑する

 

 

「いや成績優秀なおまえが落ちてたら、この中の九割近くは落ちてるだろ。なぁ桜?」

 

 

「うん、稟くんの言うとおりだよ楓ちゃん。むしろ心配なのは稟くんのほうだよ」

 

 

ちなみに楓は稟たちの町である光陽町の学生の間では容姿端麗、運動神経抜群、才色兼備で性格まで良い完璧(パーフェクト)美少女として知られている。

 

楓がバーベナ学園を受験するからという理由でこの学園を受験した生徒も少なくはない(男女共に)

 

ちなみに桜も楓と並んでも遜色ないほどの美少女なのだが少し消極的なあところがあり人気では楓に及ばない

 

「いやたぶん大丈夫だろ。俺、国語以外はそれなりにできるからな」

 

 

ちなみに得意科目は英語であり(学年トップをとった経験もある)、理数系も上の下くらいの実力は持っている。それ以外の科目はごく普通の成績なのだが……

 

 

「その国語が心配なんですけど?」

 

 

「黙秘権を行使する」 

 

 

国語はこんな具合なのである

 

 

「大丈夫ですよ。稟君。私と二人であんなに勉強したじゃないですか」

 

 

「わたしも大丈夫だと思うんだけど。中学校のときのあの成績を知っているとちょっと…ね」

 

 

ちなみに中学校での稟の国語の成績は赤いのすれすれがほとんどだったとだけ明記しておく

 

 

「たぶん大丈夫だよな……楓?」

 

 

「はい、だって稟君ですから。稟君は約束は絶対に破ったりしません」

 

 

稟はその言葉の中に自分には分不相応に大きい信頼を感じながら

 

 

「あぁ、ありがとな楓」

 

 

自分の幼馴染である少女に日ごろ世話になっている感謝も含めてそういう

 

 

「はい。だって稟君のこと信じてますから」

 

 

「わたしだって信じてるんだからね稟君」

 

 

そう言ってくる二人にありがたさと嬉しさを感じ

 

 

「あぁ、そうだな。二人と一緒に三人でここに行くって約束したもんな」

 

 

とやさしい声音で返した。

 

 

~合格者発表掲示板前~

 

そこにはもう結構な人が集まっており少し後ろのほうからしか見れなかった、が三人とも視力は良いので問題はない

 

「俺たちの名前は………」

 

「………」

 

「………」

 

すると

 

「あっ」

 

桜が見つけたのとほぼ同時に

 

「稟君!ありましたよ。私たちの名前」

 

と楓が嬉しそうに声を上げた

 

「おっ、あった!やったな楓、桜。これで春から同じ学校だぞ」

 

そのことを稟達が喜んでいると

 

 

妙にスタイルのいい教師が

 

???「合格者はこれを受け取ってくれ。魔法学について少し科目が増えるのでな。それについての説明が書いてある。各自帰ってからじっくり読んでくれ」

 

といって配布物を配っていたのでそれを受け取ってからすぐさまその場をあとにする(楓と桜に男どもの視線が集中しているのが面白くなかったからであるが、稟に自覚はない)。この教師、のちの稟たちの担任となるのだが稟たちがそれを知るはずもない

 

 

「じゃそろそろ帰るか。伯父さんたちへの報告もあるしな」

 

 

「そうですね。お父さんも結果が気になるでしょうから」

 

 

「わたしも家に帰ってお父さんとお母さんに知らせてあげて安心させてあげないと」

 

 

楓と桜もそれに同意して家へ歩きだした。

 

 

道中、楓が(ちなみに桜は途中で別れて家に帰った)といってきたことだが

 

 

「そういえば魔法学の科目が増えるって言ってましたよね?」

 

 

「あぁ、そういえばいってたよな。たぶん一昨日くらいにニュースでやってた時空管理局ってとこのやつが扱う魔法についての授業だろうな」

 

 

稟は実際はそれより前から管理局についてはしっていたのだがあえてそれは伏せておいた。まあ楓は今の説明で納得したらしく

 

 

「たしか私たちみたいな普通の人間にも才能さえあれば使える魔法ですよね?」

 

 

「あぁ、そうらしいな。俺はバーベナにはいったらそっちをとるつもらだけど楓はどうするんだ?」

 

 

楓は少し恥ずかしそうにほおを染めてちらちらと稟のほうを見ながら意を決したように上目使いで稟を見上げて

 

 

「わたしは稟君と一緒がいいです。ダメですか?」

 

 

と聞いてくるもんだから楓を抱き締めてしまいたい衝動にかられたがそれを何とか抑え込んで俺も楓と一緒がいいよと返した。

 

その答えに楓は恥ずかしそうにしながらも満面の笑顔をうかべた。

 

それは稟がむかし守るときめた楓の笑顔でこれからもそれをまもりたいそんなふうに思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

ちなみにその笑顔に見とれてしまったのは稟だけの秘密だ

 

 

余談だが楓のお父さん……幹夫伯父さんは楓と俺の合格報告を聞くとすぐに出張にでてしまった。

去りぎわ俺に

 

 

「楓のこと頼んだよ稟君。君がもらってくれなかったら楓はたぶん一生独り身だろうからね。ま、親公認だ。頑張りたまえ」

 

 

なんてことを言い残して行かれた。いや楓と俺はまだ付き合ってすらいないんだが?

ていうか親公認って・・・楓の意志はどうなるんだ?っていうか楓は?

 

 

「稟君と……」

 

 

………どこかに意識が飛んでいるようだ

 

 

 

 

まぁそんなこともあったけれど稟は楓達と過ごす学園生活がきっとすばらしいものになるだろうという期待を胸に入学式までの残り一ヵ月を過ごしていく。

 

 

あとがき

 

第二話をお送りしました。どうだったでしょうか?ちなみにこの話では桜はストレリチアではなくバーベナを受験しています。

時期からもわかるとおりシアやネリネが出てくるのはかなり先です。二人が好きな方すいません。

 

 

さて次回はバーベナの入学式あたりまで時間が飛ぶ予定です。ではまた次回にお会いしましょう

 

 

 


 
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