No.1010921

Octo Story 第7話「最初の"アレ"」

Nobuさん

ようやく1つ目のアレを入手します。

2019-11-23 14:47:28 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:679   閲覧ユーザー数:679

 アレに辿り着くまで、あと少しとなった。

「あと少しでス、頑張ってくださイ」

 ナマコ車掌が応援してくれている。

 彼(?)の応援に、応えなければ。

 

 食らって!タコのカルパッチョ イタメ市駅

 →時間内に コロガリウムで 敵 全員たおせ!

 チャレンジ料 200

 ブキ1 カーボンローラー

 ブキ2 ホクサイ

 

 私はカーボンローラーを装備して、イタメ市駅の試練に挑んだ。

 制限時間は2分、コロガリウムでタコ達を全滅させるのか。

 次々と現れるコロガリウムを、私はカーボンローラーで飛ばしていく。

 空中には大きなゲーム機がたくさん浮いている……地下鉄にたくさん埋まっているんだな。

 おや、タコトルーパーも反撃してくるのか。

 だが、私を倒せると思ったら、大間違いだ!

 カーボンローラーで辺りを塗ってインクを補充し、上を向いて撃って高く飛ばした。

「あと1体! どこだーっ?!」

 ヒメが叫ぶ。

 どこにいても瞬時に対応できるように、私は立ち止まる。

 ……いた。タコスナイパーだ。

 私はタコスナイパーの狙撃を落ち着いて避け、コロガリウムを撃つ体勢に入る。

 ……とどめだ。

 私は高く飛び上がり、カーボンローラーでコロガリウムをタコトルーパーにぶつけ、倒した。

 残り時間1分、試練達成だ。

 

「へー、やるじゃねーかハチ」

「ローラーの使い方、ばっちりですね!」

 試練を達成した私を、テンタクルズがまた褒めてくれた。

 記憶はないが、ブキを使う能力はある。

 私はそれをきちんと理解したのだ。

 

 ワナの満漢全席 ホンカ・クチュー川駅

 →エイトボールを 運べ!

 チャレンジ料 200

 ブキ わかばシューター

 

 エイトボールの動きは物理法則に従っている、私はエイトボールのレールには乗れない、か。

 なるべく、エイトボールの中央を狙おう。

 制限時間はないから、ゆっくり進んでもいい。

「あ、ボールがあんゾ!」

「エイトボールは専用のレールに乗せて運べそうですね♪」

 テンタクルズに応援されつつ、

 私はわかばシューターをちびちびエイトボールに撃ち、レールに乗せる。

 エイトボールが矢印に乗ると、その方向にぴょん、ぴょんと飛んでいった。

 その後、エイトボールが跳ね返ってタコトルーパーを踏み潰し、

 エイトボールは動く足場の上に載った。

「ィヤッハー!」

「フォー! タマだけに、たまらんのゥ!」

 ……そういう意味じゃないよな、アタリメ司令。

 エイトボール運びは上手くいったようで、ジャンプポイントが現れる。

 私はジャンプポイントに乗って、次の場所に行く。

 ウレタンがエイトボールの速度を吸収している。

 「たこやき」と読めるネオンサインがある……。

 む、魂無き敵《タコトルーパー》が現れたか。

 エイトボールに隠れながら様子を伺い、落とされないようにタコトルーパーに近付く。

 ……そこだ。

 私はわかばシューターを連射し、タコトルーパーを倒した。

 

 敵がいなくなったのを確認した私は、わかばシューターでエイトボールを運ぶ。

 ある程度進むと、バイタコトルーパーが現れた。

 素早くそいつに近付き、わかばシューターを連射。

 ……よし、倒れた。

「ッシャー! いい動きだ!」

 ありがとう、ヒメ。

「ボールバンパーには、真っ直ぐ当てましょ~」

 私は頷き、エイトボールをボールバンパーにぶつける。

 ボールバンパーは砕け散り、エイトボールはちょっとだけ左に転がった。

 おや、奥にもボールバンパーがあるぞ。

 落とさないように、慎重に慎重に……。

 エイトボールは落ちるギリギリまで転がり、ストン、と通路に落ちて転がる。

 レールの上を走りながら、真っ直ぐボールバンパーにぶつかり、インクレールが繋がった。

 そして最終チェックポイントに到達し、右に向かってエイトボールを運ぶ。

 ……またタコトルーパーか、邪魔をするな。

 私はエイトボールをジャンプ矢印まで運んだ後、急いで上まで登り、

 タイミングよくボム風船を爆発させる。

 そして、エイトボールをゴールまで運び、試練を達成するのだった。

 ピロピロ街道を ぶっち切れ! キレタミ山河駅

 →宙をまいつつ ゴールせよ!

 チャレンジ料 500

 ブキ1 スプラチャージャー&クイックボム

 ブキ2 わかばシューター&スプラッシュボム

 ブキ3 スプラローラー&カーリングボム

 

 緑の不気味なインクが飛び散る、ピロピロだらけのこの駅を。

 わかばシューターを使って突破し。

 ついに、この駅に到着した。

 

 礎となりしアレ、ここに眠る ナルヘ荘駅

 ブキ スプラシューター

 

 「アレ」とは一体どんなものだろうか。

 ナマコ車掌は何も答えてくれないし、私もアレについては一切知らない。

 少し怖がりながらもその駅に入ると、目のシールがたくさんあり、

 まるで私達を見ているかのようだった。

 しかも、いつもはあるゲートが、ない。

「誰もいないみたいだゾ! 進めー!」

 ヒメはこんな時でも、物怖じしない。

 だから、彼女に続こうと、私は勇気を出してスプラシューターを撃ち、先に進んだ。

「一応、周囲に気を付けてくださいね♪」

 分かっている、何が来るか分からないからな。

 周囲を警戒しながら先に進むと、丸く光る何かを見つけた。

 恐らく、これがナマコ車掌の言っていた「アレ」なのだろう。

 私がそれをスプラシューターで撃つと、光の玉はどんどん膨らんでいく。

 何度も連射するが、光の玉は膨らみ続ける。

 そして、光の玉が直径数百mまで膨らむと、パリン、という音と共に光の玉が割れ、

 中から「アレ」が飛び出してきた。

 私はカメラ機能を使って「アレ」を撮影し、荷台を使って「アレ」を運んだ。

 

「おめでとうございマス! 1つ目のアレを手に入れましタネ!」

 デンワに「アレ」を手に入れた事を報告すると、そいつは喜んで私を歓迎してくれた。

「アレが4つ揃えば、約束の地へ行けマス! それでは引き続き、アレを探してくださイネ!!」

 残る「アレ」は、あと3つか。

 よし、デンワのためにも試練を達成しよう。

 

「ふむ……4つのアレとはコレの事じゃったか……。

 よぅ分からんが、こんな感じでアレを4つ集めればええんじゃな?」

 アタリメ司令でも、「アレ」については分からないらしい。

 つまり、こうして集めていくだけでいいんだな。

「そんじゃポリュープ、この調子でイカよろしく~」

 

 「アレ」の正体とは?

 「約束の地」とは?

 まだまだ謎は多いが、これから先、どんどん明かされていくだろう。


 
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