心地よく読み進むための及第ラインには達していると思います。
この同人誌がほぼ全編マンガで、このページのクオリティが維持されているなら画力のせいで売れないわけではないと思います。
但し、周囲から抜きんでているわけでもないので人気ジャンル、人気CP、大即売会ほど不利です。
…というか過去のイラスト見ても人気タイトルの人気キャラorCPが主なので、もしこのままの傾向で同人誌も出しているなら確かに厳しいと思います。

手には取ってもらえるのか、立ち止まってすらくれないのか。
まずそこがポイントです。
前者なら内容の問題、後者なら内容以前の問題で参加者の目に留まっていないということになります。

目に留まらないのは画力の問題ではありません（といっても物には限度がありますが）。
両サイドのスペースに常時人がついてるだけでもう五割減です。両サイドで行列が出来てたらもうお手上げです。
だいたい会場内をうろうろしていて最初目に入る情報量はまさしくこのサムネイル程度です。

どう思います？島位置から緑間高尾本だという所までは分かります。
タイトルは…分からない。受け攻めはどうも緑間が攻めのように見える。
使ってる色調からすると明るめでコメディタッチの話だろうか？
サムネイルから得られる情報はこんなものです。

近づいて見ると表情からむしろ高尾攻め…なのか？となります。
近づく前に緑間受け層が離れ、近づいて緑間攻め層が離れます。
特にコミケなど参加者に余裕がない大イベントほど顕著です。
オンリーだと中を見て判断するところまで意識が回りますが。

表紙のデザインのみならずテーブルクロスやディスプレイなどトータルでこの同人誌を引き立たせるようにスペースをデザインするのがポイントです。
まずは立ち止まって見てもらわないと話になりません。

さて、一方の内容ですが若い子等のことはよく分かりませんが他所にはない強い個性が鍵だと思います。
画力に自信が無いなら話の中身で勝負です。
構図やテンポといった画面作りのセンスで勝負できるならそれが一番ですが難しいようなら一発芸的に読者の気持ちを掴む工夫をします。

その際に注意することですが、自分にブレーキを掛けてはいけません。
下手ですよね、お目汚しですよねサーセンサーセンなんて本が面白いわけないです。
自分にしか創れない同人誌を創るのに周りの目を気にして周りに合わせる必要はありません。
「コレが俺の脳内だどうだキモイだろう」くらい開き直れば良いんです。
そしたらその潔さを評価してくれる人が出てきます。
そういった人を少しずつ増やしていくのが同人活動の本懐です。
売れなかったら時代が自分に追いついていないと思っておけば良いんです。
同人誌は妄想を具現化して意識の共有を図っているのであって商品を作って売っているのではないのですから売れた数は問題じゃないです。

言うまでもありませんが画力等の表現技術についてはそれぞれ別問題として日々謙虚に研鑽する必要があります。

自分的にはなんのマンガの誰なのかをハッキリさせるように表紙は真正面のバストアップの方がいいと思う。横向きで私服ではわかりづらい気がするからこういう絵は中表紙か裏表紙がいいんじゃないかなと思う。
趣味で描いてるなら売れる売れないは気にしない方が続けられると思う。そうしているうちに理解してくれる人があらわれるかもしれない。好きだから描いているんだ、という気持ちに自信を持ってください。

個人的な意見なのですが、表紙のインパクト・センスが欠けているかと思われます。
例えば左上の音符の隙間や書体などなど…。
同人誌の表紙はコミックスの表紙と同じように、それだけで人を魅せることができる大切なものです。
上手な人の表紙などを見てみるといいと思います。

違うジャンルですが、私のおすすめの作家さんのを紹介させていただきますのでよかったらご参照ください(^^

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=49689917

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=48002516

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=48539626