初めまして、こちらの絵はライトノベルの小説の表紙をイメージして描かれたそうですが「このまま表紙にする」というクオリティで作成されたのでしょうか？
もしそうだとしたら、大変申し上げにくいのですが雑に「見える」のではなく雑なのです…

線の処理だけではなく、色のはみ出しや塗り・デティールや背景の粗さなどかなり目立ちます。
これが色設定や担当さんへの下書き（だいたいこんな感じの配色と構図になります、というような）の提出分などであれば問題ないのですが
このまま表紙にと言うのは厳しいものが有ります。

表紙をイメージされるのでしたら、是非クオリティも表紙レベルのものを目指して描かれると、自分のレベルアップにもつながると思います。
絵自体は大変可愛らしいですので、丁寧に書かれたらもっと素敵になると思います、頑張ってください。

もし小説の表紙を飾るという前提でのイラストでしたら、もっと丁寧に仕上げる必要があります。（商業用なら）

ただ塗り方に関してははみ出して塗るような絵柄もありますし、水彩に似た雰囲気に寄せて描くのもありです。
必ずしも線画でなければならない訳でもありません。

貴方が描きたい表紙の絵柄はよくある萌えイラスト系ですか？それともリアル系？塗り方は水彩塗り？厚塗り？
様々ありますが、求めているのに遠いか近いかで判断されるのも一つの手だと思います。

■良い点
・表情がうまく描けていて伝わりやすい
・色の質感はアニメ風で柔らかく見える
・ファンタジー感は伝わる

■悪い点
・中心の子の髪の毛とクラウンが一体化している

・服装のせいもあるが、中心の女の子の胸は垂れているように見える。

・テーマがわかりそうでわからない。

・左の獣人娘の顎が大きい（こういうアニメ絵も昔ありましたが、もう少し陰影をつけて凹凸を出すのもいいかと）

・丁寧に塗りをするならアニメ風に統一する。はみ出し感のある塗りを楽しむなら薄い水彩風にするなど。中途半端な塗り方に見える。

・背景の雰囲気を見ると少し魚眼っぽいアングルなんでしょうか？そうだとすると全体的にそうしなければなりません。背景の塗り加減などは丁寧に仕上げていけば問題ないと思います。

絵柄はよくある萌えイラストかと思いますので、何か別の要素を入れる事ができれば一皮むけるんじゃないでしょうか。
絵描きでも可愛い女の子しか描けずにイラストレーターをしている人もいます。流行が終われば絵描きではなくなってしまいがちですので、今後イラストで食べるのでしたら、色々なのを描けると良いかと思います。

可愛らしいイラストではあるのですが、
「小説の表紙をイメージ」したときに「しっくりこない」ということでしょうか？

「そりゃそうだろう」と思いました。
先の方々は技術面で欠けている点を指摘されてますが、「しっくり」という条件を満たす条件はそこではないように思います。
もう一度「表紙」とは何なのかよく考えてみて下さい。

漫画の表紙でしたら「可愛い女の子のイラストが描かれた表紙」は武器です。極論、絵柄だけでも武器になりますから。
小説だと「可愛い女の子」はテキストで表現されているので読者が自由にイメージ出来ます。
（あくまでも冊子化する際のフォーマットとして）ラノベはイラストでイメージ先行する場合もありますが、それでも「表紙に描かれているような可愛い女の子が何をするか」が重要です。
小説にとっての主役はイラストではありませんので、キャラクターが何もしていないイラストは武器としては不充分です。
ここにおおよその内容を察するに値するタイトルやコピーが情報として添付されているならキャラ絵だけでも商業ラノベ単行本の表紙のように通用しますが、まあそれは少し別の話です。

小説を店に例えるなら表紙は看板です。
「はとや」では何の店か分かりません。
「安い、旨い、海鮮居酒屋　はとや」だったらどうでしょう？
安いか旨いかはさておき、何が得意な店かは伝わりますね。

これは技術面でも表現面でも共通しますが、まずは直球を使いこなせるようになりましょう。
変化球のマスターはそれからでも遅くありません。
成熟しきった市場は並んでいる商品が変化球だらけになっているので錯覚しますが、まずは直球表現を身につけることです。

具体的な訓練法としては日本の昔話でも世界の神話伝承でも、ストーリーのはっきりしている話を題材に、自分がその話を象徴するようなイラストを描くならば～という切り口で表紙を描く練習をすれば良いでしょう。
短編の方が何かと描きやすいと思います。