<まえがき>
皆さんこんにちわ。和兎です。
タイトルではちょっと分かりにくいかもしれませんので、ここで言っておくと
白蓮√です。
書いた理由は説明のところにもありますが、とにかく彼女のお話を書いてみたかったんですよ。
自分の文章では説明不足もあるかもしれませんので、事前に少し設定のお話をさせてくださいorz
・まず設定として、一刀の能力値を原作よりも優秀にしたいので、魏ENDからの続きです。
・一刀の性別ですが、本文中にもありますが、変わってます。ただし、中身は男の子です。それにあわせて、日常でのヘタレ度が少し増加してます。でも、やるときはやります(性的な意味で)
・一度存在が消えてしまっているので、記憶がところどころ欠落しています。(それも結構肝心な部分)
上記の三点が主な一刀に関する設定です。
それでは、つたない文章ですが、楽しんでいただけたらと思います。
流星舞い降りる時。
それは天の御遣いの降臨を示唆する予兆とされていた。
そして、それは起こった。
流星と共に現れた少年は、曹操という者と出会い、絆を深め、共に天下を治めていった。
だが、それは本来の時の流れとは違った結末となり、その代償として、外史は彼の存在そのものを求めた。
外史の外側。それはどの世界とも隔離された空間。夜よりも深い闇が広がり、一切の生命は認めない。そこに在るのは、虚ろとなった命。人であって人を捨てたもの。
仙人とも管理者とも呼ばれる彼らは、ひとつの消えた存在について是非を求めていた。
一人は言う。彼は本当に消えなくてはいけなかったのか。
もう一人は言う。本来の結末を捻じ曲げた末の結果なのだ。消滅したところでそれは必然。
彼を肯定するものはさらに言った。ならば彼の存在を求めるものが今も尚存在しているのは何故だ。
存在を肯定するのならば、その存在は外史において認められる。それは創造主とて同じこと。例外はない。
彼を否定するものは言う。同じくして否定するものの存在が認められるのも事実。是非を問い、非となるのなら、たとえ認められようとも、それはあってはならない存在なのだ。
是非を問う者は言う。ならば今一度、問いをかけようではないか。結末の改変が望まれたものであるのなら、彼の存在は是となろう。また、改変が外史の望まぬものだったのなら、それは非となる。
一同はひとつの結論を出す。
彼の存在。それをもう一度、外史へと問うために。
~幽州琢郡・某所~
空にひとつの流星が流れる。
昼間だというのに、その星は太陽に負けることなく輝いていた。
【???】「このあたりか?」
白馬に跨り、少女は兵に問いかける。
彼女の問いに兵は頷き、もう一度辺りを捜索する。
このような街道のど真ん中。普段ならば星が降ったところで捜索などするはずも無いが、このときは状況が違っていた。
近頃、大陸中で噂になっているこの国の未来を予想した占い。
そんな不確かなもので行動するのもおかしな話だが、この占いには何故か、ただの戯言と聞き流せない力があった。
【???】「―――?」
自分も馬上から周囲を見回していると、誰かが倒れている影が見えた。
その影に近づいていけば、徐々にその輪郭がはっきりする。そして、目の前までやってきた。
【???】「これは………」
【一刀】「………………」
【一刀】「………ぁ…」
目を覚ます。おぼろげに広がる視界。しかし、半目まで開いたところで目はそれ以上広げることができず、意識はもう一度、深い闇の底へと落ちていく。
【???】「―――――…!」
誰かの声が聞こえた。
【???】「―――――…い!!」
うるさい。もう少し寝かせてくれ。頭の中で訴えて、俺はその声から体を遠ざけるように、寝返りをうった。
【???】「おい!!!」
【一刀】「うるさいな!眠いんだよ!!」
【???】「――ひっ!」
どうせまたクラスメートのだれかだろうと、俺は布団をめくり上げ、そいつに向かって叫んだ。
しかし、俺がめくりあげたのは布団ではなく、めくりあげようとした手が空を切り、その声の主のスカートをこれでもかと振り払っていた。
【一刀】「………え?」
そこには純白の三角地帯が広がり、俺の視線は見事に吸い寄せられていた。
【???】「―――!!!!!」
スカートの先にそんな聖域を持っているのだから、当然その子は女の子なわけで、その子は息を止め、顔は一気に紅潮していった。
【一刀】「え、え?あれ?」
もうわけがわからなかった。
―――というか。
【一刀】「…あれ…君、公孫賛…じゃないのか?」
その顔には見覚えがあった。
【公孫賛】「………な、なにすんだよ!!私は公孫賛だけど、いきなり下着みるとかなんなんだ!いくら女でもちょっと非常識だぞ!?」
公孫賛。たしか、反董卓連合が解散した後、袁紹に侵略されたって聞いてたけど…っていうか、俺は…
【一刀】「………俺、なんで……」
意識がはっきりしだして、徐々に思い出してきた。俺は華琳と共に天下を―――。
【一刀】「――っ!」
突然、頭痛が走る。
【公孫賛】「お、おい…大丈夫か?」
公孫賛が俺の背中を支えるように手を添える。
俺は……この三国志の世界に落ちてきた。そして、曹操のところに世話になった。
天の御遣いとして持ち上げられて、それで―――。
【一刀】「――っ…!」
だが、それ以上思い出そうとすると、また頭痛が走る。
そうすると、また公孫賛は心配そうな顔になる。
頭痛の中で、ひとつの景色が流れた。俺ともうひとり。誰かが川原で話している。
そうだ。俺はそこで消えたんだ。
役目をすべて終えて。
【一刀】「………俺は…」
消えたはずの俺がなんで、公孫賛の前にいるのか。
【公孫賛】「道端に倒れていたお前をうちの斥候が見つけ出したんだ。見慣れない服着ていたし、とりあえず保護したんだが…」
【一刀】「そうか……それはすまな―――」
とりあえず礼だけでもと思い、話そうとしたとき。俺は自分の体の異変に気づいた。
【公孫賛】「いや、まぁ……うちは男ばっかりだし、私しか女がいなかったからな。」
そういえば先ほどから、公孫賛の言動もどこかおかしかった。
自分の手を見てみれば、制服の袖は指の第一関節辺りまで深くなっている。それに胸の周りがずいぶん窮屈に感じていると思えば、そこには夢見ることこそあれ、男が持ち歩くものではないはずの、二つの山があった。
【一刀】「え……え、え、な、なな、なんで!?」
【公孫賛】「――?」
全体的に服もすこし大きい。腰などは以前より一回り以上細い。
【一刀】「と、ととっとっととととりりrあえず!!!おちつけ!」
【公孫賛】「い、いや、お前が落ち着いてないから」
【一刀】「すぅーはぁーすぅーはぁー」
深呼吸して、胸に手を押さえると、むにゅっとした柔らかな感触が広がる。呼吸のたびにその二つの山―おっぱいが上下動して、その存在をこれでもかと主張してくる。
【一刀】「馬鹿な………」
~とある外史~
【貂蝉】「ありえん…ありえんぞおおおおおおおおお!!!!」
【卑弥呼】「む、どうした貂蝉」
【貂蝉】「いやん…なんでか急に叫ばないといけない気がしたのよねん…」
【卑弥呼】「ふむ…」
舞台は戻り、公孫賛宅。
【一刀】「くっ……orz」
【公孫賛】「ま、まぁ、元気だせ、な」
鏡の前でついに膝が折れてしまった。そこにいるのは誰がどう見ても完膚なきまでに完璧な女の子だった。しかも、ご丁寧に髪型まで変わっていた。
木製の床が涙で濡れていく。息子がニューハーフになって帰ってきた父親の気持ちがよくわかった。いや、ある意味それ以上かもしれない。
【公孫賛】「とにかく、湯浴みでもしてきたらどうだ。一応用意はしているから、そんな汚れたままだと気持ち悪いだろ?」
【一刀】「気持ち悪い………気持ち悪いよね、こんな男がいきなり女になりましたなんて。ふざけてるよね。」
【公孫賛】「おいおい………まぁとにかく、こっちだ。」
俺のボヤキなど聞こえていないように、公孫賛が俺の腕をもって立ち上がらせる。
そのまましばらくつれて歩かれ、着いたところはどうやら脱衣所らしい。
中に入れられ、服を脱がされる。
【一刀】「……………」
やはり生で見ても形のよいおっぱいだった。
【公孫賛】「………ん…」
【一刀】「へ…?――ちょ、ちょっと!?」
突然脱ぎだす公孫賛。
【公孫賛】「ついでに私も入ろうと思ったんだけど……だめか?」
【一刀】「いや、だめっていうか、普通だめっていうか……いやまぁ、だめなんだけど」
【公孫賛】「……?」
俺がドモっている間にそそくさと公孫賛は風呂のほうへといってしまった。
【一刀】「~~~~!!!」
よく分からない葛藤が俺の中で渦巻く。
意を決して、俺は風呂のほうへと飛び込んだ。
【???】「おや?見慣れぬ顔ですな」
【公孫賛】「あぁ、今朝方保護した子だよ。汚れていたから一緒にってさそったんだ。星」
【星?】「ほぅ……」
【一刀】「な……なんで……」
星と呼ばれたその女性はこちらをじろじろと嘗め回すように見てくる。
俺はといえば、胸から前を隠すように布で抑えているために露出しているのはせいぜい背中と尻くらいのもだが、異常なまでに羞恥心がこみ上げてくる。
女性が湯から上がり、少しずつこちらに近づいてくる。
【星?】「初見のはずだが………なにやらお主を見ていると昂ぶるものがある……。」
息がかかりそうな距離で、その女性はそう呟いた。
緊張と羞恥の限界を突破した俺は、自信の持てるすべての身体能力を持って湯の中に飛び込んだ。
【星?】「――あっはっはっは!これは白蓮殿も愉快な方を拾ったものだ。」
【公孫賛】「はぁ……」
【一刀】「――ブクブク」
顔の半分まで湯につかり、そんな高笑いに怯える俺だった。
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・連載投稿してる薫る空かいてたら、ムショウに白蓮を応援したくなった。
・薫る空ばっかり書いてるのも少しマンネリになるかもしれない。
そんな思いから書いてしまいました。
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