プロローグ
「兄さん、生きておるか~」
痩せたばあさんが扉を叩く
「なんじゃ、ばばあっ!!引っ込んでろ!!」
中からは罵倒とキカイ音しかでてこない・・・肝心の人物は部屋の中だ。
「兄さんや、もう年なんじゃから、そんな若者の趣味なんてにあいませんよ」
「うるせぇ、ワシの○○が死んでしまうわいっ!!」
ばあさんは優しい声で諭すが肝心の人物は別のことに夢中だ。
おばあさんは諦めて扉をあとにする。
「お母さん」
そこでおばあさんは声を掛けられた。
「なんじゃ?」
おばあさんは優しい笑みを浮かべ答える。
その目線の先には60代のおばさんがいた。
「・・・・叔父さん、また引きこもってんの?」
おばさんが目を細めていった。
「そうじゃ、こんどはもんはんというのにはまってしまって」
おばあさんの口元に影が現れる。
「はぁ、もう年なのに・・・最近の若い子のように引きこもって・・・・前なんか萌え~とか言ってたよね、気持ち悪いから家から追い出しましょうよ」
おばさんの言葉に容赦というものがなかった。
「しかしのぅ、兄さんは私を最初から知ってる最後の一人なんじゃ、堪忍してくれ」
そう、言うとおばあさんはどこかに行ってしまった。
1人残されたおばさんはおばあさんがどこか行ったのを確認すると腰に隠し持っていた何かを取り出す。
そして、目の前の扉を叩き言った。
「叔父さんっ!!”もんはん”なら私もやる!!」
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遊び半分で作った小説です。あらすじとしてはお爺ちゃんがオタク趣味に目覚めるというものです。