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~少年が望んだ世界と力~

第六十三話 フェニックスVSディエンド

2019-05-06 05:06:21 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2749   閲覧ユーザー数:2713

 

 

前書き

ARX-7アーバレスト「今年初!ようやく更新です!!」

 

 

 

銀色のオーロラから現れたのは俺のライダーシステムの半分基になった仮面ライダーディエンドだ。

このディエンド、何者だ?

さっきの口調からしてあの人に似ているが、別の世界のディエンドである可能性もある。

変身している人間の正体が分からないとどうしようもない。

とりあえず俺は前に出て少しだけディエンドに近づく。

 

「ふーむ。見たことがないライダーだ。君、名前は?」

 

「仮面ライダーラムダ」

 

「ラムダ?ふーん・・・」

 

ディエンドに名前を訊かれてとりあえずライダーの名で答えるとディエンドは聞き覚えのない名前を聞いて不思議そうに繰り返し、左手を顎に当てて俺を上から下までじっくりと見ている。

 

「その名前の付け方とベルトや姿から察するにファイズの世界と関係がありそうだ」

 

「このラムダはファイズの世界のライダーズギアを基に俺が作った」

 

「君が作った?成程。確かにそれなら僕が知らない訳だ」

 

「仮面ライダーディエンド。変身を解いて姿を見せてほしい」

 

「僕が変身を解けば、君もするかい?」

 

「勿論」

 

「・・・・・いいだろう。でも君が先に解きたまえ」

 

少し考えてからディエンドは思いのほかあっさりと変身を解いてくれるようだが俺が先に解くのが条件となった。

用心深いな。

まぁ正直それは俺も同じ、どちらかと言えばディエンドの後に変身解きたかったけどしょうがない。

ラムダアサルトからラムダフォンを引き抜き、ラムダフォンの終話ブタンを押してラムダの変身を解く。

俺がラムダを解くと約束通り、ディエンドも変身を解いた。

ディエンドが変身を解くと召喚されていたブレイド、轟鬼、ドレイクが消える。

 

「海東大樹」

 

「僕を知っているってことは、君が仮面ライダーフェニックスか」

 

予測は出来ていたがそれでもディエンドになっていた人物を見て、多少なりと驚いた。

「仮面ライダーディケイド」の登場人物「海東大樹」、ディエンドのオリジナルである人物だ。

更に驚きなのが海東さんも俺のこと、フェニックスを知っているということだ。

 

「えっと、お互い知ってるってこのは、あの人は健悟君の知り合い?」

 

「うーん、何というか。俺はあの人のことを知ってるし、向こうも俺のこと知ってるようなんだが、初対面なんだよ」

 

「「??」」

 

はやてに海東さんと知り合いなのかと尋ねられて正直に教えるけど、はやてとシャマルさんは不思議そうな表情をしている。

大丈夫、これが逆の立場なら同じことになってるから。

でも事実なんだよねぇ。

 

「一体どんなお宝を求めてここに来たんですか?」

 

「流石によく分かってるね」

 

「この世界にしかないお宝と言えばそこそこ検討はつきますけど、手を出さないほうがいいですよ?」

 

「ロストロギアのことかい?まぁそれも考えたけど僕が狙っているお宝じゃない」

 

狙いはロストロギアではない?

じゃあ何を・・・

 

「では何を?」

 

「僕が狙っているお宝は2つ。まず1つこの世界にあるインテリジェンスデバイス。そしてもう1つは君の持っているライダーシステム」

 

「は?」

 

インテリジェンスデバイスは理解出来た。

もう1つの狙いは俺のライダーシステム!?

でもどれのことだ?

フェニックス?

それともラムダ?

 

「僕と士のライダーシステムの両方の機能を持っているに加えてスーパー戦隊や僕もまだ知らない異世界のロボットの変身と召喚、実に素晴らしい。だから、僕にくれ」

 

「断る」

 

どうやら海東さんの狙いはフェニックスのようだ。

海東さんはまるで子供が親におこずかいを願るような仕草で手を出したが俺は即答で断る。

 

「即答だね。もう少し考えてくれたまえ」

 

「では逆に問います。貴方が俺にディエンドライバー、もしくは今まで集めたお宝を寄越せって言われたらどうします?」

 

「断る」

 

「でしょ?」

 

返事を即答する俺に海東さんはもう少し考えてから答えてほしいと言うがどう考えて無理に決まっている。

そんな海東さんに逆ならどうするか尋ねると海東さんも即答する。

ほらみろ、そっちだって考えないじゃん。

 

「成程。そこは納得出来たよ。でも、君はある程度僕のことを知っているはずだ。僕がどんな人間かをね」

 

「えぇ、大体は。狙ったお宝は簡単には諦めず、力ずくでも手に入れようとする怪盗・・・でしょ?」

 

「その通りだ」

 

断る理由は納得してくれたようだけど、まだ諦めていない。

海東さんに自身の性格を答えると海東さんは微かに笑い、左手で1枚のライダーカードを取り出す。

間違えなく、あれはKR「ディエンド」のカードだろうな。

 

「セカンド、持っててくれ」

 

ディエンドの相手をするならラムダよりもフェニックスの方がいいと思った俺はラムダドライバーを外し、邪魔になってしまう為、セカンドにラムダギアを投げ渡す。

 

「はやて、リュックをこっちに」

 

「う、うん・・・」

 

はやてに近づいてリュックを渡すよういうとはやては戸惑いつつもリュックを渡してくれた。

はやてにお礼を言って、リュックの中からフェニックスドライバーを取り出す。

 

「あれ?なんかあの人のんと似てるような」

 

「悪い。また持っててくれるか?」

 

「あ、うん」

 

「ありがとう。セカンド、また2人の護りを任せるぞ」

 

<仰セノママニ。マイ・ロード>

 

取り出したフェニックスドライバーがディエンドライバーと似ていることに気づいたはやてだが、説明している暇がないから説明せずに、またはやてにリュックを預かってもらい、セカンドに再度2人の護衛を任せて前に出る。

海東さんからある程度距離を取った位置で止まり、フェニックスドライバーとKR「フェニックス」のカードを取り出す。

 

『KAMEN RIDE!』

 

俺が距離を取ってフェニックスドライバーとカードを取り出したの見ると海東さんはディエンドライバーを回しながら取り出し、カードを入れた。

 

『KAMEN RIDE!』

 

海東さんがカードを入れると俺もフェニックスドライバーにカードを装填する。

 

「「変身!」」

 

『DE!END!』

 

『PHOENIX!』

 

海東さんと俺は互いにディエンドとフェニックスに変身する。

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

互いに変身すると最初に俺がディエンドに向かって駆け出す。

 

「ふっ!はっ!てやっ!つあっ!」

 

「はっ!んっ!よっ!はっ!」

 

ディエンドに近づいて、直ぐに殴り掛かるがディエンドにひらりと躱されてしまう。

続けてパンチやキックを繰り出すがディエンドにはガード、回避され当たらない。

 

「このっ!」

 

「ふっ!」

 

格闘攻撃が当たらない為、フェニックスドライバーを向けて撃つが跳躍して躱され、俺の頭上を飛び越えていく。

 

「はっ!」

 

「なんの!」

 

頭上を越えていく際に上からディエンドライバーを俺に向けて撃ってきた為、前に跳んでかろうじて躱す。

前回り受け身からすぐに起き上がり、ディエンドの方に振り返る。

振り返るとディエンドも着地して俺の方を振り向く。

ディエンドが俺の方に振り向くとカードケースを開き、それを見た俺もすぐさまカードを取る。

 

『『ATTACK RIDE! BULST!』』

 

「ぐっ!」

 

「ぐあああっ!」

 

互いに引き抜いたカードをドライバーに装填し、銃口を向けてAR「ディエンドブラスト」、フェニックスブラストを放つ。

無数のエネルギー弾が放たれ、互いのブラストを撃ち落としていくがそれを突破したエネルギー弾が俺の右肩と左胸に2発当たり、ディエンドには右肩に1発命中する。

ディエンドはよろけ、俺は吹っ飛ばされて背中から地面に倒れる。

 

『KAMEN RIDE! RIOTROOPERS!』

 

「行っておいで兵隊さん!」

 

「「「「「はっ!」」」」」

 

右肩にフェニックスブラストを受けたがダメージはそこまでないようでディエンドはカードを取り出してドライバーに装填、トリガーを引いてディエンドがよく使用し、ついさっきまで戦っていたライオトルーパーが3体召喚される。

 

「さ、さっきの人達!」

 

「健悟君!」

 

「大丈夫だ。こっちにも同じ能力があるから。悪い兵隊はアメリカンヒーローに懲らしめてもらおう」

 

ライオトルーパーが召喚されたことにシャマルさんとはやてが俺を心配してくれるが大丈夫だと伝えて、カードケースから1枚のカードを取り出し、ドライバーに入れる。

 

『AVENGERS RIDE! IRON MAN Mk-Ⅲ!』

 

トリガーを引くと1体のパワードスーツが現れる。

元はアメリカンコミックのヒーローでアニメや実写映画化もされている。

軍需産業で世界平和の実現を積極的望んでいたがある日、アフガニスタンに新型クラスターミサイルのプレゼンテーションで視察に訪れた際にゲリラに襲撃を受け、横流しされた自社の製品であるミサイルによって自身も瀕死の重傷を負い、ゲリラに捕まる。

襲撃の際のミサイルの破片が心臓周辺に突き刺さり、電磁石で引き留めなければ1週間で命を落とすところだが、その電磁石による救命処置を施し、捕虜となっていた人物「インセン教授」と共にエネルギーを生み出す熱プラズマ反応炉「アーク・リアクター」の小型版を開発し、胸に接続して生命を維持し、それを動力源に最初のパワードスーツを作り、起動の際時間を稼ぐためインセン教授が犠牲となるがゲリラのアジトから脱出する。

ゲリラからの生還後、自社の製品がゲリラの手に渡り、それが人命を目の前で奪われたことから軍需産業から撤退することを宣言し、私費を投じて犯罪者やテロリストと戦う為の新たなアーマーの開発を行い、試作スーツを完成させる。

試作スーツの欠点を改善して完成した金と赤のカラーリングのパワードスーツ、アメリカの巨大軍需産業「スターク・インダストリーズ」の社長であり、開発者、装着者である「トニー・スターク」が装着した「アイアンマン マーク3」を召喚する。

俺が召喚したのは実写映画版の方だ。

因みに名前はアイアン(鉄)であるけど実際はパワードスーツの素材は試作スーツで欠点を解決する為に軍事衛星に使用している金とチタンの合金である為、正確的にはアイアンではないがトニーは文句を言いつつも名前を受け入れている。

 

「よろしく」

 

「任せてとけ」

 

俺が声を掛けるとアイアンマンが返事を返してくれる。

おぉ、トニー・スタークだ。

声はちゃんとあのサーシェスと同じ声だぁ。

だけど、こっちのクールなのが好きだわぁ。

アイアンマンが前に出るとライオトルーパーはアイアンマンを包囲し距離を保ったまま様子を伺う。

アイアンマンもすぐには動こうとはせず、周りのライオトルーパーを警戒している。

 

「ジャービス」

 

『はい、トニー様』

 

「こいつらのスペックは?」

 

『生産性を重視した量産型で汎用性にも優れ、基本的に集団戦闘を行います。しかしスペックは然程高くはありません。兵装は銃と剣に切り替え可能な手に持っている武器のみです』

 

「ならいけるな」

 

アイアンマンがAI「ジャービス」にライオトルーパーのスペックを訪ねる。

尋ねられたジャービスはライオトルーパーのスペックと武器を説明し、それを聞いたアイアンマンは勝てると確信したようだ。

うわー、ジャービスまで再現されてるんだー。

感動だわぁ。

俺が感動しているとアイアンマンが動き出す。

アイアンマンから見て、右にいるライオトルーパーに向かって歩き出すとそのライオトルーパーも動く。

アクセレイガンをガンモードにしてフォトンブラッド弾を放つ。

フォトンブラッド弾が当たるがアイアンマンは止まることなくライオトルーパーに近づき、距離が縮まると右腕からのアッパーカットを繰り出す。

 

「ごあっ!」

 

受けたライオトルーパーは後方斜め上に飛ばされ、客席に激突した。

 

「「「はああっ!」」」

 

ライオトルーパーが殴り飛ばされると残った2体はアクセレイガン ブレードモードを構え、アイアンマンへと駆け出す。

2体目のライオトルーパーが斬りかかるがアイアンマンに体を捻って躱され、3体目のライオトルーパーは同じように斬りかかるがアイアンマンの左腕でアクセレイガンをガードされ、右脇腹に左脚からの蹴りを受けて蹴り飛ばされる。

躱された2体目が助走をつけて跳び上がり、アクセレイガンを構えながら落下してくる。

しかし、アイアンマンは迫りくる2体目に右腕を伸ばし、両掌に装備されているエネルギーを空中に発射する機器「リパルサー」から光学兵器、つまりエネルギー弾である「リパルサーレイ」を放つ。

リパルサーレイを受け、2体目が後方へ飛んでいく。

3体目のライオトルーパーがアクセレイガン ガンモードをアイアンマンに向けるがそれを察知したアイアンマンは左腕を伸ばし、リパルサーレイを放ち、ライオトルーパーを吹っ飛ばす。

 

「おっと!?」

 

アイアンマンがリパルサーレイでライオトルーパーを吹っ飛ばした直後、背後から攻撃を受ける。

振り返り、視線を向けると観客席のライオトルーパーがアクセレイガン ガンモードをアイアンマンに向けていた。

 

「ふあああっ!」

 

アイアンマンの視線が観客席のライオトルーパーに向けられると2体目のライオトルーパーはアイアンマンに接近し、アクセレイガン ブレードモードを突き出す。

向かってきたライオトルーパーの攻撃をアイアンマンは躱し、右腕を掴む。

腕を掴んだままアイアンマンはライオトルーパーに右脚からの膝蹴りを腹部に食らわせて相手の力を弱らせるとライオトルーパーを観客席のライオトルーパーに向かって投げた。

 

「どあ!?」

 

「ぐっ!!」

 

投げ飛ばされたライオトルーパーは観客席のライオトルーパーとぶつかり、2体揃って倒れる。

アイアンマンは右腕を伸ばし、内臓されている小型でありながら戦車すら破壊可能な威力を持つ「ロケットミサイル」を発射する。

 

「「うわああああっ!!」」

 

放たれたロケット弾は重なり倒れていたライオトルーパーに命中、爆発を起こし、ライオトルーパー2体を同時に倒す。

最後に残ったライオトルーパーがアクセレイガンを構え向かってくるとアイアンマンの胸のレンズが光を放つ。

ライオトルーパーのアクセレイガンが後僅かでアイアンマンに当たろうとした時、アイアンマンの胸部にある熱可塑性レンズからアーク・リアクターのエネルギーを直接投射する光学兵器「ユニ・ビーム」が放たれるとライオトルーパーは勢いよく吹っ飛ばされ、壁に激突した。

壁に激突したライオトルーパーは僅かに動くが直ぐにグッタリし、ダメージ限界を超えた為、消えた。

おお、アイアンマンつえ~。

 

「撃退完了~。後は頑張れ」

 

ライオトルーパーを倒したアイアンマンはそういうと俺に手を振って消える。

勝手に帰りやがった!!

まだディエンドが残ってるんだけど!

どうせなら戦っていってよ!

 

「なら次はこれでどうかな?」

 

『KAMEN RIDE! BRAED!』

 

ディエンドは次にさっきも召喚していたブレイドを出してきた。

 

「ブレイドか。それなら」

 

『AMDRIVER RIDE! JENUS!』

 

ディエンドがブレイドを召喚すると俺もブレイドに合わせた相手を召喚する。

しかし俺が召喚したのは仮面ライダーでもスーパー戦隊でもない。

最新工学「アムテクノロジー」を利用して開発した「アムジャケット」という強化服を装着した「アムドライバー」と呼ばれる戦士、「Get Ride!アムドライバー」に登場した主人公「ジェナス・ディラ」がアムジャケットを纏った「アムドライバー ジェナス」を召喚する。

我ながら懐かしいのを召喚したな。

これのカードあった時は驚いたぞ。

 

「またライダーやスーパー戦隊以外の戦士か。興味深いね。・・・行きたまえ」

 

「はっ!」

 

「いけ!ジェナス!」

 

「やっちゃるぜ!」

 

初めて見るアムドライバーにディエンドが興味を見せ、ブレイドに行くように指示を出すとブレイドはブレイラウザーを手に取り、向かって来る。

ブレイドが向かって来ると俺も行くように指示を出すとジェナスは口癖を言うと右手に持つアムテクノロジーによって作られるアムドライバーの装備「アムギア」でジェナスの基本武器である「150(ワンフィフティ)ソード」を構えてブレイドに向かって駆け出す。

 

「うおおおおっ!」

 

「ふあああっ!」

 

「「ふんっ!」」

 

2人の距離が近づくとジェナスが150ソード、ブレイドがブレイラウザーを振るい、剣がぶつかり鍔ぜり合う。

互角・・・いや、僅かにだがブレイドの方が力は勝ってるな。

徐々に押されてきてる。

 

「くっ!うううっ!」

 

「ぬうううっ!はっ!ぬあっ!」

 

「がっ!」

 

ブレイドになんとか耐えていたジェナスだったが長くは続かなかった。

ブレイドはジェナスの150ソードを払い退けると右ストレートで胸部を殴り、ジェンスを殴り飛ばす。

ジェナスが離れるとブレイドは追いかける。

ブレイドが近づくとジェナスは150ソードを振るうがブレイラウザーで弾かれ、右脚からのミドルキックを受けた。

更に追い打ちでブレイラウザーの連続斬りを受けてジェナスが吹っ飛ばされ、地面に倒れた。

懐に入られすぎると150ソードは扱いずらいだろうし、一応ナイフも装備しているんだろうがそれよりブレイドの攻撃の方が速い。

 

「ふむ。これで終わりにしようか」

 

『ATTACK RIDE! CROSS ATTACK!』

 

見物していたディエンドは勝敗は時間の問題だと思ったようで早々に終わらせる為に召喚したライダーに必殺技を使わせるAR「クロスアタック」を発動させた。

クロスアタックが発動するとブレイドのブレイラウザーに電撃が走る。

ブレイドはジェナスに向かって走り出し、立ち上がったジェナスもブレイドに向かって走り出す。

 

「やあああっ!」

 

「ふっ!えええい!」

 

「うあああ!!」

 

「ジェナス!」

 

互いに距離が縮まり、最初にジェナスが150ソードを振るったが、姿勢を低くしてブレイドに躱され、すれ違いざまにブレイドのライトニングスラッシュを受けてジェナスが倒されてしまう。

 

「ふっ!はあああ!!」

 

「!アポロン、ダガー!」

 

「ラージャ!」

 

「はっ!」

 

「ちっ!」

 

ジェナスを倒したブレイドは次の目標として俺に狙いを定めるとブレイラウザーを構えて向かってくる。

こっちくんなって思いながらも向かってくるブレイドに対してアポロンにダガーモードの指示を出し、ダガーを展開してブレイラウザーを受け止める。

しかしダガーじゃ流石にキツイ。

こっちも剣を使うとしよう。

俺はブレイラウザーを僅かに押し返し、すぐに後方に下がってブレイドと距離を取ってカードケースからカードを取る。

 

「なら、こいつで行こうか!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『DEN-O!』

 

『SWORD FORM!』

 

ブレイドの相手をする為に同じ剣を持つ仮面ライダー電王 ソードフォームにKRする。

 

「健悟君の姿が変わってもうた!」

 

「本当に召喚だけでなく変身も出来るんだね。実に素晴らしい」

 

『ATTACK RIDE! ORE SANJOU!』

 

「俺、参上!」

 

電王にKRすると俺の姿が変わったことにはやては驚き、ディエンドは関心している中、ARを取り、ドライバーに入れる。

電王 ソードフォームの登場時の台詞とポーズをとるだけのAR「俺、参上!」を発動させ、台詞を言ってポーズをとる。

台詞とポーズを終えると再びARを1枚取ってドライバーに入れる。

 

『ATTACK RIDE!DENGASHER!』

 

「そんじゃあ、いくぜいくぜいくぜぇ!」

 

ARで電王の武器である「デンガッシャー」を装備し、フェニックスドライバーをホルスターに直して電王 ソードフォーム風にブレイドに向かって駆け出す。

俺が駆け出すとブレイドも駆け出す。

距離が縮まっても互いに速度を落とさず、すれ違いざまにデンガッシャー、ブレイラウザーを振るう。

剣がぶつかり合い、高い金属音が響き渡り、火花が散る。

 

「でりゃあっ!」

 

「ふああっ!」

 

互いに振り返り、再度向かって行き、デンガッシャーとブレイラウザーを振るう。

 

「くっ!くぬぬぬっ!」

 

「ぬうううっ!」

 

「ぬおおっ!はっ!とりゃっ!」

 

「うわっ!ぐはっ!」

 

デンガッシャーとブレイラウザーで鍔迫り合い、一度弾いて斬り書かるが防がれる。

ブレイラウザーを押し返し、ブレイドがバランスを崩すとブレイドの前蹴りでブレイドの腹部を蹴る。

 

「これでっ!」

 

「はっ!」

 

「おっ!?」

 

「でやああっ!」

 

「ぐほっ!ちッ!・・・ゴホッ!ゴホッ!」

 

ブレイドが後ろに下がると一気に近づき、上段からデンガッシャーを振り下ろすが下からすくい上げるように振るわれたブレイラウザーにデンガッシャーを弾かれ、ガラ空きになってしまった俺の前面にブレイドが右ストレートを繰り出し、胸部に直撃する。

俺は後ろに下がり、ブレイドの拳がみぞおちに入ったせいで咳き込んでしまう。

 

「ケホッ!やるなブレイド!」

 

『FORM RIDE! DEN-O! AX FORM!』

 

『AX FORM!』

 

ブレイドの強さに関心しながらFRのカードを取り出しドライバーに装填、「仮面ライダー電王 アックスフォーム」にフォームチェンジする。

同時にデンガッシャーをソードモードからアックスモードに組み上げる。

 

「俺の強さに・・・」

 

『ATTACK RIDE! NAKERUDE!』

 

「ふんっ!泣けるで!」

 

俺、参上と同じ、台詞とポーズを取るだけのAR「泣けるで!」を発動させて首を捻って骨をコキッと鳴らし、電王 アックスフォームの登場時の台詞とポーズを取る。

 

「ふっ!ふああああっ!」

 

『ATTACK RIDE! TSUPPARI!』

 

「うおおおおおおっ!」

 

俺が台詞とポーズをやっている間にブレイドがブレイラウザーを構えて向かって来る。

向かって来たブレイドに相撲の突っ張りを行うAR「ツッパリ」を発動させ、力強いツッパリを連続で食らわせていく。

 

「せいっ!」

 

「うわっ!ぐっ!」

 

ツッパリを受けたブレイドは突き飛ばされて地面に倒れる。

倒れたブレイドはブレイラウザーを杖にように使い、フラつきながらも立ち上がろうとする。

 

「これで!」

 

『FINAL ATTACK RIDE! DEN-O!』

 

『FULL CHARGE!』

 

「はっ!」

 

FARを発動させるとデンガッシャーにフリージングエネルギーがチャージされ、上に放り投げる。

 

「ふううううん!はっ!」

 

デンガッシャーを上に投げ、相撲のような構えをした後、上に跳躍する。

 

「でりゃっ!」

 

「ぐああっ!」

 

投げたデンガッシャーが落下してくると空中でキャッチし落下の勢いをつけた状態でそのままブレイドに縦に振り下ろす。

 

「ダイナミックチョップ・・・」

 

「うっ・・・あ・・・」

 

電王 アックスフォームの必殺技である「ダイナミックチョップ」を受けてブレイドは背中なら倒れて消滅した。

その直後、俺の周囲にエネルギー弾が着弾する。

 

「くっ!?」

 

「お見事。でも戦いはまだ終わってないよ。はっ!」

 

エネルギー弾が飛んできた方を見るとさっきまで見物をしてたディエンドがディエンドライバーを構えて近づき、再びエネルギー弾を撃ってきた。

 

「うぐっ!・・・ええ、そうっすね!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『KABUTO!』

 

『HENSHIN』

 

『CHANGE BEETLE』

 

ディエンドの攻撃は当たったがアックスフォームの防御力でお陰で耐えることが出来た。

カードケースからカードを引き抜いてドライバーに、次はカブトにKRする。

今回はカブトホーンが起立するとこまで再現された。

 

「また変わった!」

 

「カブトか。でもクロックアップはさせないよ」

 

電王からカブトへとまた異なる姿に変わったことにはやては驚いている。

ディエンドはカブトになったことで俺がクロックアップを使おうとしていることは既に分かっているようだ。

俺にクロックアップを使わせまいとディエンドライバーを向け、エネルギー弾を撃ってきた。

 

「はっ!・・・アポロン、スモーク散布!」

 

「ラージャ!」

 

放たれたエネルギー弾を右に跳んで躱し、回避後直ぐに俺が指示を出すとアポロンがフェニックスドライバーからスモークを散布する。

 

「煙幕!?」

 

フェニックスドライバーにスモークディスチャージャーが搭載され、煙幕が張られたことに流石のディエンドも驚いているようだ。

スモークのせいで姿は見えないけど声で分かる。

スモークで一時的にディエンドの視界が遮れている隙にカードケースから2枚のカードを取り出し、1枚目のカードを入れる。

 

『ATTACK RIDE!』

 

「そこか!はっ!」

 

フェニックスドライバーの音声でディエンドは俺の位置を把握したようだ。

声の後にディエンドライバーの発砲音が聞こえる。

でも、当たりはしない。

 

『BARRIER!』

 

何故なら俺が入れたのはバリアのARだから。

フェニックスバリアを展開し、放たれたエネルギー弾を防ぐ。

 

「何!!」

 

発動したのがバリアだった為、またしてもディエンドが驚きの声を出す。

本来のクロックアップシステムを持つカブト達ならベルトに搭載れている為、瞬時にクロックアップを発動出来るが俺やディケイド、ディエンドの様にカードで能力を発動させるのであればカードをドライバーに入れる隙を与えなければいい。

それだけで能力を封じられるからな。

だからディエンドも俺がカブトにKRしてすぐに攻撃をしてきた。

その為に俺は最初にスモークで相手の視界を遮断し俺がどのように動くか分からないようにし、ドライバーの音声で場所の特定もされると思い、先にバリアを張っておいた。

避けながらカードを使うって選択肢もあったけど、こっちの方が速い。

無駄に動かなくて済むし。

バリアで守られている間に2枚目のカード、本命をドライバーに装填する。

 

『ATTACK RIDE!CLOCK UP!』

 

「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP!』

 

「ぐっ!がっ!うわっ!」

 

ARでクロックアップを発動させ、高速移動でディエンドにフェニックスドライバーによる射撃とパンチ、キックの近接攻撃を連続で食らわせていき、顔へのパンチが当たるとディエンドは吹っ飛び、地面を転がる。

 

「な、何?何が起こってるん?」

 

「わ、私も何がなんだか・・・」

 

「くっ!あまり調子に乗ってもらうのは面白くない」

 

『KAMEN RIDE! IXA! PSYGA!』

 

「どうぞ」

 

クロックアップを知らない為、何故ディエンドが攻撃されているのか分からずはやてとシャマルさんは戸惑っている。

そんな2人を他所に立ち上がったディエンドは2枚のカードをドライバーに装填しトリガーを引くと2体の仮面ライダーが召喚される。

ディエンドが召喚したのは仮面ライダーイクサと仮面ライダーサイガ、ディケイド版のカブトの世界でカブトと戦った時に召喚したのと同じ仮面ライダーだ。

 

「その命、神に返しなさい!」

 

「It's,show time!」

 

イクサがお決まりのセリフ、サイガがお決まりの動作を行い、2体は俺の捕捉しようとしている。

クロックアップ状態である為、2体の動作は遅い。

捕捉される前に叩く!

イクサとサイガを攻撃する為、移動しながらフェニックスドライバーを構える。

 

「待ちなさい!」

 

「Let's enjoy!」

 

俺が予測していたよりも早くイクサとサイガに捕捉され、イクサガリバーから放たれるシルバーバレットが放たれ、サイガがフライングアタッカーを使い、空中に上がる。

 

「Ha!Come on!Yawwa!」

 

「跪きなさい」

 

「くっ!ちっ!いだっ!」

 

イクサに続いて空中からサイガのライフルブラスターからフォトンブラッド弾が放たれる。

地上からはイクサ、空中からはサイガのシルバーバレットとフォトンブラッド弾がクロックアップであっても全てを躱すことが出来ず次々と命中する。

 

『CLOCK OVER』

 

「がああっ!」

 

遂にクロックアップが切れるとイクサとサイガの集中攻撃を受けてしまい、その衝撃で後方へと飛ばされる。

同時に攻撃を受けすぎ、ダメージ限界に達した為かカブトのKRが解除されてしまった。

カブトが解除されるとイクサがイクサカリバーをカリバーモードにして攻撃してくる。

イクサの攻撃を躱していると地上に降り、フライングアタッカーを外したサイガがトンファーエッジを構え、加わる。

サイガの右腕からの攻撃を体を捻って躱し、左腕からの攻撃はしゃがんで躱してサイガの左頬に右脚からのハイキックを食らわせる。

更にサイガに攻撃を加えようとするが背後からイクサに抱きつかれ、動きを封じられた。

 

「ぐっ!ごっ!がはっ!」

 

身動きが取れないでいるとサイガが近づき、左右交互に俺の顔をトンファーエッジで殴り、右膝蹴りを食らわされた。

 

「つっ・・・。うおっ!?」

 

「「ふんっ!」」

 

「どわあっ!」

 

イクサに突き飛ばされ、更に背中にイクサとサイガの2体同時に蹴りを受け、飛ばされて地面に倒れた。

 

「くっ!このっ!」

 

『KAMEN RIDE! FAIZ! KIVA!』

 

イクサとサイガに苦戦してきたので2枚のカードを取り出しドライバーへ入れ、2体の相手をしてもらう為にファイズとキバを召喚する。

召喚されたファイズとキバはサイガ、イクサへと向かって行き、戦い始める。

 

「同じ世界のライダー同士での戦いか。面白いね」

 

「次はこいつで!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『RYUKI!』

 

「しゃっ!」

 

ファイズとサイガ、キバとイクサと同じ世界の仮面ライダー同士が戦うことにディエンドが面白がっている中、カードを取り出し、カブトの次に選んだ龍騎にKRする。

 

『ATTACK RIDE! SWORD VENT!』

 

『SWORD VENT』

 

「ふっ!だあああああっ!」

 

「はっ!」

 

「おわあっ!」

 

ARでドラグセイバーを装備し、ディエンドに向かっていったがディエンドはディエンドライバーを撃ち、エネルギー弾を左にローリングして躱す。

やっぱそう簡単には近づけないよな。

攻撃を躱してすぐにカードを取り出し、ドライバーに装填する。

 

『ATTACK RIDE! ADVENT!』

 

『ADVENT』

 

「ギャオオォォォンッ!」

 

「な、何!?赤い龍?!」

 

「ギャオオォォォンッ!」

 

「ぐっ!」

 

ARでアドベントを発動させドラグレッダーを召喚すると初めて見たはやては驚いている。

召喚されたドラグレッダーは吠えながらディエンドへと向かって行き、体当たりをくらわせる。

 

「やああああっ!」

 

「ふっ!」

 

ドラグレッダーの体当たりを受けたディエンドに接近しドラグセイバーを横に振るうがディエンドに躱された。

 

「ふぅ。次はこれだよ」

 

『KAMEN RIDE! OUJA!』

 

俺の攻撃を躱したディエンドは一息吐いて、カードを1枚取り出してドライバーに装填してトリガーを引き、龍騎と同じ世界のライダーである王蛇を召喚した。

 

「王蛇か」

 

「彼だけだと思ったかい?」

 

『KAMEN RIDE! SCISSORS! RAIA!』

 

ディエンドは王蛇だけでなく同じ龍騎の世界のライダーであるシザース、ライアまでも追加で召喚してきた。

 

「3体!?ずるいぞ!」

 

「最初にドラグレッダーを呼んで攻撃してきた君には言われたくないね」

 

おっしゃる通りです!

反論出来ない!

でも、だからと言って4人を1人で相手しないけど。

 

「なら、こっちはこれだ!」

 

『KAMEN RIDE! GATACK!GILLS!』

 

王蛇、シザース、ライア、そしてディエンドの4人を流石に捌ききれない為、新たに3枚のカードを取り出し、ドライバーに入れてトリガーを引く。

選んだのは俺も変身したことがある仮面ライダーガタックと仮面ライダーギルスだ。

ガタックはシザースに、ギルスはライアへと向かって行く。

 

「あんたは警察のお世話になるんだな!」

 

『RANGER RIDE! DEKARANGER!』

 

「頼んだ。おっと!」

 

更にカードを取り出してドライバーに入れ、トリガーを引きデカレンジャーを召喚する。

ディエンドの相手を頼むと王蛇が近づき、ベノサーベルを振り下ろしてきた為ドラグセイバーで受け止める。

 

「1つ!非道な悪事を、憎み!」

 

「2つ!不思議な事件を、追って!」

 

「3つ!未来の科学で、捜査!」

 

「4つ!よからぬ宇宙の、悪を!」

 

「5つ!一気にスピード、退治!」

 

「「「「「S.P.D!」」」」」

 

「デカレッド!」

 

「デカブルー!」

 

「デカグ---」

 

「はっ!」

 

「「「「「うわああああっ!」」」」」

 

デカレンジャーが登場時の名乗りを行っている最中にディエンドはデカレンジャーにディエンドライバーを撃った!

 

「あ!海東さん!名乗ってる時に攻撃するのはNGですよ!」

 

「あんな隙だらけなのに攻撃しないのは可笑しいと思うけど?それに長い。待ってられないよ」

 

言ってしまった!

この人ある意味言ってはいけないことを言ってしまった!

ああ確かに長いよ?

デカレンジャーの名乗りって俺が知る限り、歴代スーパー戦隊の中でもマジレンジャーと同じぐらい、もくは1番名乗り長いよ。

隙だらけだよね?

・・・でも!!

 

「そうだとしても駄目なものは駄目なんですよ!!これまでのスーパー戦隊の怪人達だって律儀に守ってたんですよ!それで倒されていった怪人達に謝れ!!」

 

「・・・流石にそこまで言われるとは思わなかったよ」

 

「行けデカレンジャー!そのマナー知らずに色々教えてやれ!」

 

「「「「「はああああっ!」」」」」

 

三人称Side

味の基礎スタジアム内 通路

ガタックVSシザース

ガタックとシザースは場所を移動し、スタジアム内の通路で戦っている。

 

「うおおっ!はっ!ふあっ!」

 

「うっ!くっ!ぐっ!」

 

ガタックはシザースに向かって行くと左右に交互にパンチを繰り出し、更に跳び膝蹴りを出していく。

勢いのあるガタックの攻撃にシザースはパンチは防御出来たが飛び膝蹴りは胸部に受ける。

 

「うおおおっ!」

 

「くっ!ふんっ!」

 

「うあっ!」

 

ガタックが右ストレートをシザースに出したがシザースの右手に拳を防がれ、カウンターでシザースピンチで攻撃される。

 

「ふうんっ!ふっ!」

 

「がはっ!」

 

「はああっ!!」

 

「うわああっ!がっ!・・・あ・・・」

 

シザースの攻撃でガタックがよろけるとシザースはガタックの肩を両手で掴み、自分の方に引き寄せて右脚からの膝蹴りを腹部に入れ、ガタックを投げ飛ばす。

投げられたことでガタックは通路の壁に背中を強打し、地面に倒れる。

 

「ふぅ。ふあああっ!」

 

更に攻撃をする為、シザースがガタックに向かって走り出す。

 

「!くっ!」

 

それに気づいたガタックはよろけながらも立ち上がる。

しかしシザースはもう目の前にまで来てシザースピンチを振り上げている。

回避は間に合わない状況だ。

 

「はあっ」

 

「はっ!」

 

振り下ろされるシザースピンチを両肩にある一対の曲剣「ガタックダブルカリバー」を右手で右肩の「プラスカリバー」、左手で左肩の「マイナスカリバー」を取り、交差させてシザースピンチを受け止める。

 

「ぬおおおっ!はっ!とりゃああっ!」

 

「ぐっ!がっ!ごあっ!ぐがっ!」

 

力を振り絞り、ガタックダブルカリバーでシザースピンチを押し返し、プラスカリバー、マイナスカリバーで交互にシザースの体を連続攻撃していく。

距離を取ろうと下がるシザースをガタックは追いかけ、更に連続で攻撃していく。

 

「おりゃあっ!」

 

「うあっ!」

 

ガタックダブルカリバーによる連続攻撃を受けてシザースが大分弱ってくるとガタックは右脚からの前蹴りでシザースの腹部を蹴り、後方へと飛ばす。

蹴り飛ばされたシザースは地面に倒れ、立ち上がろうとするが直ぐには立ち上がれない。

 

「ライダーカッティング!」

 

『RIDER CUTTING』

 

その隙にガタックはガタックダブルカリバーを重ね、鋏の形にする。

ガタックが叫ぶと続いて電子音声が発せら発動、ガタックダブルカリバーの刃先にイオンエネルギーが生成される。

 

「はああああっ!!はっ!」

 

「がっ!」

 

ガタックはシザースへと走り出し、逃げようとなんとかシザースは立ち上がったが時は既に遅く、ガタックがガタックダブルカリバーでシザースを挟む。

 

「うおおおおおっ!!」

 

「ぐあああああっ!!」

 

ガタックダブルカリバーで挟んだままガタックはシザースを持ち上げ、雄叫びを上げながら力の限り挟み込み、シザースは苦痛を叫びながらダメージ限界に達して爆発する。

ガタックのライダーキックに次ぐもう一つの必殺技「ライダーカッティング」によってシザースは倒された。

 

アミバイタルフィールド

ギルスVSライア

 

「グワウッ!フウウッ!」

 

「ふっ!ふっ!はあっ!」

 

「フッ!」

 

フィールド内でギルスとライアが戦っている。

ギルスのフィーラーをライアは体を捻って避け、左腕のエビルバイザーで防ぐ。

ライアのエビルウィップに対しギルスも避け、2人のダメージは軽微だ。

 

「ふああっ!」

 

「グッ!」

 

「ふんっ!」

 

「ガアアッ!」

 

「たあっ!やっ!つあっ!」

 

「グアアアア!!」

 

ギルスの右腕にエビルウィップが巻き付き、ライアの方に引き寄せられる。

ギルスを引き寄せたライアはエビルバイザーでギルスの右頬を2発殴り、更に右脚からの膝蹴りを腹部に食らわせた。

 

「グッ!ガアッ!」

 

「ふん」

 

膝蹴りを受けたギルスは人工芝に倒れ、蹲る。

ライアは続けて攻撃を加えようとギルスの左腕からエビルウィップを外す。

 

「ウワアアアッ!!」

 

「!?」

 

「グワウッ!」

 

「ぐあっ!」

 

エビルウィップが外されるとギルスが雄叫びを上げ、ライアに跳びかかる。

ライアは反応が遅れ、ギルスに近づかれるとギルスはライアの左の首筋に噛みついた。

ライアは痛みに苦しみながら抵抗してギルスを殴るがギルスは噛み続ける。

20秒以上噛み続けたギルスはライアの首筋から口を離すと右ストレートをライアの左頬を殴る。

殴られてライアが後ろに下がり、噛みつかれた左首筋を右手で抑え、しゃがみ込む。

 

「ウオオオオオオオオオッ!」

 

ギルスが雄叫び上げると両踵にヒールクロウが展開される。

 

「ふっ!」

 

ヒールクロウが展開されるとギルスは高く跳び上がり、ライアはヨロヨロしながら立ち上がる。

「グワウッ!」

 

「うッ!」

 

「ウオオオオオオオッ!!」

 

立ち上がったスネークロードに落下しながら右脚を高く上げ、左脚が地面に着くとギルスヒールクロウがライアに当たり、再びギルスが雄叫びを上げる。

 

「ぐッ!があああッ!」

 

「ウワウッ!」

 

ギルスヒールクロウが決まるとライアが苦痛の声を漏らし、ギルスは左脚を上げてライアを蹴り、蹴った反動でギルスヒールクロウを引き抜き、後ろに跳びながら空中で後方一回転して着地。

 

「うあああッ!!」

 

蹴られたことで後ろに下がったライアは声を上げ、地面に倒れるとそのまま爆発を起こして消滅する。

 

健悟Side

スタジアム内

ガタックとギルスがシザースとライアを連れて別の場所で戦ってくれているお陰で王蛇と1対1で戦えているが思いのほか手こずっている。

 

「はっはあ!はああっ!」

 

「くそっ!ちっ!あっ!うああっ!」

 

王蛇がベノサーベルを連続で振るって来るとドラグセイバーで防ぎきる。

ベノサーベルを振り上げ、上段から振り下ろしてくるとドラグセイバーで受け止めると王蛇が俺の左足にローキックを出し、バランスを崩されて倒れる。

 

「おらああっ!」

 

「このっ!」

 

「うっ!」

 

俺が倒れるとベノサーベルを振り下ろしてきたが王蛇の腹部に右足で蹴りを入れて離れさせ、すぐに立ち上がる。

 

「くっ!へへっ。はぁ・・・。はあああっ!」

 

「おっと!」

 

「はっ!ふんっ!ふあああっ!」

 

「こいつ!とっ!しまっ!」

 

「づらああっ!!」

 

「ぐああああっ!」

 

蹴られた王蛇はどこか楽しそうに笑うとベノサーベルを右肩に担いで俺に向かってくる。

王蛇はさっき以上に荒らしく、そして力強くベノサーベルを連続で振るい、時にパンチやキックも繰り出してくる。

パンチとキックは躱し、ベノサーベルはドラグセイバーで受け流すが王蛇の攻撃に耐えきれず、ドラグセイバーが弾き飛ばされる。

ドラグセイバーがなくなると王蛇はベノサーベルを振るい、✕字に俺を斬り、更に胸部を突かれてその衝撃で後方へ飛ばされ地面を転がる。

 

「くっ!こんっちくしょぉおおおおっ!!」

 

「はあん。ふあああっ!」

 

起き上がった俺は王蛇に向かって突進していく。

俺が向かって行くとベノサーベルを振り上げて王蛇も走り出す。

距離が縮まると王蛇のベノサーベルが振り下ろされる。

 

「うおおおおおっ!」

 

「はああああっ!はあっ!」

 

「ぐっ!・・・ぬううっ!」

 

「!?」

 

王蛇のベノサーベルが俺の左肩に当たる。

その痛みを堪え、王蛇が俺から離れないよう左手で王蛇の右腕を掴んだ。

 

「おらあっ!」

 

「ぐあっ!」

 

掴んだ右腕を引っ張り王蛇を引き寄せ、頭に思いっきり頭突きを食らわせる。

頭突きをしたせいで頭が少しくらっとする。

頭突きなんて滅多にしないからな。

 

「ううん。くっ!このおおっ!」

 

「うああっ!」

 

くらっとするのも耐え、右腕を掴み続け、右手でフェニックスドライバーを取り、王蛇の腹部に超至近距離からのエネルギー弾を撃つ。

数発のエネルギー弾を受けてダメージを負った王蛇の右腕を離し、右脚で前蹴りを加えて王蛇を離れさす。

 

「うあっ!うっ!くうっ!」

 

前蹴りを受けた王蛇は背中から地面に倒れ、左手で腹部を押さえて唸っている。

倒れた王蛇に止めを刺す為にカードを引き抜き、ドライバーに装填する。

 

「終わりだ!」

 

『FINAL ATTACK RIDE! RYUKI!』

 

『FINAL VENT』

 

「はっ!はぁぁぁぁあっ!!」

 

「ウオオオオオオンッ!」

 

「はっ!」

 

FARを発動させ、腰を低くし構えをとる。

ドラグレッダーが現れ俺の周りを回り、上に飛び上がるとドラグレッダーが俺を追う。

 

「だぁあああああっ!!」

 

「ギャオオォォォンッ!」

 

空中で前方2回転し、右脚を前に出しドラグレッダーが放った火炎弾を受け、王蛇に向かう。

 

「うっ!ぐっ!があああっ!!」

 

王蛇は俺の攻撃を避けようと立ち上がったがその動きは鈍く、回避することが出来ずにドラゴンライダーキックを受けた王蛇はダメージ限界に達し爆発した。

なんとか王蛇を倒した俺はディエンドとデカレンジャーの方に視線を向ける。

 

「はああっ!」

 

「はっ!ふっ!」

 

「あああっ!」

 

ディーナックルで殴り掛かるデカイエローの攻撃を姿勢を低くして躱して後ろに回り、もう一度攻撃しようと振り返ったデカイエローをディエンドはディエンドライバーを左から右へ横に振るいデカイエローの顔の右側を殴って引かせる。

 

「やあああっ!」

 

「つあっ!」

 

「きゃっ!」

 

ディエンドの背後からデカピンクがディースティックで攻撃しようとするがディエンドの左足からの捻り蹴りを腹部に受ける。

 

「とおおおっ!」

 

「くっ!流石に面倒だね」

 

ディーロッドを持ったデカグリーンがディエンドの右側から接近し、ディーロッドを振り下ろすがディエンドはディエンドライバーで防御する。

 

「ふんっ!」

 

「!?こいつ!」

 

ディーロッドを防がれたデカグリーンはディエンドを逃さぬよう右手でディエンドの左腕を掴んだ。

デカグリーンがディエンドの動きを封じるとその背後にデカブルーが回り込み、ディースナイパーを構えてトリガーを引こうとする。

 

「!ふっ!}

 

「うああああっ!」

 

「!!」

 

デカブルーに気づいたディエンドはディースナイパーが撃たれる直前にデカグリーンと共に反転、自分とデカグリーンの位置を入れ替える。

止めるには既に遅く、トリガーが引かれたことによってディースナイパーからパルスビームが放たれ、デカグリーンの背中に命中、ディエンドの盾とされてしまう。

 

「はっ!」

 

「ぐああっ!」

 

ディエンドはそのままデカグリーンを縦代わりにし、ディエンドライバーでデカブルーを撃つ。

 

「どうもありがとう」

 

「うっ!」

 

「お礼だ」

 

「があああっ!」

 

デカブルーを撃つとデカグリーンを突き飛ばし、ディエンドライバーで腹部を撃った。

 

「うおおおおおっ!!」

 

「ん?」

 

デカグリーンを撃った直後、左側からデカレッドが走ってくるのとディエンドはディエンドライバーを構え、撃とうとするがそれよりも早く、デカレッドがディーマグナム01、ディーマグナム02をディエンドに放つ。

 

「ぐあっ!つっ!このっ!」

 

デカレッドの放ったエネルギー弾はディエンドの周囲と体に数発命中し、怯ませる。

ディエンドも負けじとディエンドライバーを撃ち返す。

 

「はっ!」

 

ディエンドのエネルギー弾をデカレッドは跳躍して躱し、空中からディーマグナムを撃ち、ディエンドを苦しめる。

 

「はあああっ!」

 

「うあっ!」

 

落下してきたデカレッドはディエンドの胸部に跳び蹴りを食らわせ、ディエンドは蹴り飛ばされて地面を転がる。

デカレンジャー頑張ってるじゃん。

でもディエンドも1人でよくデカレンジャーを相手してるよな。

普段ならイリュージョンや他のライダー呼ぶのに。

余裕なかったのか?

 

「よっと」

 

「くっ!あっ。・・・やれやれ」

 

「仮面ライダーディエンド!あらゆる世界での窃盗の罪でジャッジメント!」

 

『ジャッジメントタイム』

 

デカレッドが着地するとデカブルー達が集まる。

ディエンドが立ち上がるとデカレッドがディエンドに対して罪状を告げた後、デカレンジャーの変身ツールである「SPライセンス」を取り出し、ディエンドに向かって突き出し開くとジャッジメントモードに切り替わり、電子音声後ジャッジメントタイムが始める。

ジャッジメントタイムとは、本来はデカレンジャーの世界の地球に進入した宇宙人犯罪者、通称「アリエナイザー」に対し、スペシャルポリスの要請で遥か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所に犯罪者への判決下す時間のことだ。

時間と〇と✕が空中に出現し、アリエナイザーは挙動不審になったりしているがディエンドは動じていない。

しかし、今思ったんだがこの世界に宇宙最高裁判所なんて存在しないだろ。

だったら誰が判決を下すんだ?

 

 

ウーウーウーウー

 

「「「「「デリート許可!」」」」」

 

あ、俺が考えている間に判決が下った。

結果は✕、有罪判決だ。

有罪判決が出た場合、デカレンジャーは敵を倒すことが許される。

でもマジで誰が判決だしたんだろうか?

 

「ディーマグナム02!ディーマグナム01!セット!ハイブリッドマグナム!」

 

猛々しくサイレンの音が鳴り響き、デカレッドはディーマグナム02とディーマグナム01をデカレッドの必殺武器である「ハイブリッドマグナム」に連結させると照準をディエンドに向ける。

 

「ディーパワー!チャージ!」

 

ハイブリッドマグナムにディーパワーがチャージされる。

 

「ストライクアウト!」

 

ハイブリッドマグナムへのチャージが完了し、トリガーを引き「マグナムエクスキュージョン」が放たれる。

 

「甘いよ」

 

『ATTACK RIDE! BARRIER!』

 

マグナムエクスキュージョンが迫る中、ディエンドはAR「ディエンドバリア」を発動させてマグナムエクスキュージョンを防ぐ。

ディエンドバリアでマグナムエクスキュージョンを防ぐとディエンドは直ぐに射線上から離れ、ディエンドが離れた数秒後にディエンドバリアは破壊された。

 

「デリートされるのは君達さ」

 

『FINAL FROM RIDE! FA!FA!FA!FAIZ!』

 

「痛みは一瞬だ」

 

「うあっ!」

 

「!?しまった!俺のファイズが!」

 

マグナムエクスキュージョンを躱したディエンドはディエンドライバーにカードを入れる。

ディエンドライバーから音声が響き渡り、ディエンドがお決まりの台詞を言うとディエンドライバーをデカレンジャーではない方向に向ける。

その先にはサイガと戦っているファイズがいる。

ディエンドがファイズを撃ち、撃たれたファイズは宙に浮くとその姿をファイズの最強フォームの専用武器である銃に似た姿へと変形していく。

ディエンドが使ったのは「ファイナルフォームライド」のカードだ。

それは各ライダーが所有する装備やメカにそのライダー自身を変形させる。

その結果ファイズはファイナルフォームライド(以降 FFR)形態「ファイズブラスター」へと変形しカードを発動させたディエンドの武器となり、ディエンドはファイズブラスターを持つ。

 

「健悟君の味方してた人が武器になってもうた!」

 

「一体どうなってるの!?」

 

『FINAL ATTACK RIDE!FA!FA!FA!FAIZ!』

 

ファイズがFFRで変形したのを見て驚いているはやとシャマルさんを他所にファイズブラスターを持ったディエンドはファイズのFARのカードを取り出しディエンドライバーへと入れ、FARを発動させる。

FARが発動するとディエンドはファイズブラスターからポインターを放つ。

 

「「「「「うっ!!」」」」」

 

「ふっ!」

 

「「「「「うあっ!」」」」」

 

ファイズブラスターからポインターが放たれるとデカレンジャー達がマークされて身動きが取れなくなる。

デカレンジャーの動きを止めたディエンドはファイズブラスターのトリガーを引き、フォトンブラッドの光線を放つ。

劇中では使われることがなかったファイズブラスターを使用したディエンドの必殺技「ディエンドフォトン」を受けたデカレンジャー達は倒されてしまう。

 

「うああああっ!」

 

ファイズがいなくなったサイガはイクサと共にキバを攻撃し、キバも倒されてしまった。

キバを倒すとイクサとサイガが再び俺に向かってくるとトンファーエッジとイクサカリバーで攻撃してくる。

 

「逃がさないよ。ふっ!」

 

「うおっ!」

 

「HA!」

 

「ぐっ!」

 

「つあっ!」

 

「ああああっ!」

 

サイガとイクサの攻撃を躱す為に動こうとした時、ディエンドがファイズブラスターを撃つ。

俺の周囲に着弾し、動きを封じられた。

俺が動けない隙にサイガとイクサが近づき、サイガのトンファーエッジが左頬に当たってよろけると続けてイクサのイクサカリバーで胸部を突かれて後ろに吹っ飛び、地面を転がる。

 

「くそっ!しつこいな!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『DOUBLE!』

 

『CYCLONE!JOKER!』

 

「さぁ、お前の罪を数えろ!」

 

起き上がった俺は、カードを取り出してドライバーに装填し、仮面ライダーW サイクロンジョーカーに変身、決め台詞とポーズを取り、イクサとサイガに向かって行く。

距離が縮まると俺は直前で跳躍、右脚からの飛び回し蹴りをイクサの左頬に食らわせる。

着地後、サイガに左脚からの蹴りを出し、後ろに下がらさせる。

サイガを下がらせると再びイクサに向かって行き、サイクロンジョーカーの身軽さを生かして蹴りによる連続攻撃を繰り出す。

後ろに下がり距離を取ろうとするが逃がさず、攻撃を加えていく。

 

「どんどんいくぜ!」

 

『FORM RIDE! DOUBLE!HEAT JOKER FORM!』

 

『HEAT!JOKER!』

 

「ふっ!はっ!うおりゃっ!」

 

サイクロンジョーカーに続いてヒートジョーカーにフォームチェンジ。

右拳に炎を纏わせ、イクサに連続パンチを食らわせていく。

パンチを繰り出す際に炎の衝撃波が発生している。

 

「ふああああっ!だあああっ!」

 

渾身の右ストレートを胸部に受け、イクサは後方へ吹っ飛んだ。

イクサを吹っ飛ばすとサイガが近づいてくる。

サイガの左脚からのハイキックを右腕でガード、左腕からのトンファーエッジを後ろに下がり、体を捻って躱し、右腕からのトンファーエッジは左腕で払い、隙が出来た為右拳に炎を纏わせ、サイガの腹部にボディーブローを入れ、下がらせる。

サイガを下がらせるとカードケースからカードを抜き取り、ドライバーに装填する。

 

『FORM RIDE! DOUBLE!LUNA TRIGGER FORM!』

 

『LUNA!TRIGGER!』

 

『ATTACK RIDE!TRIGGER MAGNUM!』

 

「はっ!」

 

ヒートジョーカーの次はルナトリガーへフォームしARでトリガーマグナムを装備、イクサとサイガに向かってエネルギー弾を放つ。

しかし、本当の狙いはサイガ達じゃない。

エネルギー弾はサイガとイクサを躱し、ディエンドへと軌道を変更する。

 

「何!?くっ!」

 

不意打ちにディエンドは対処することが出来ず、俺が狙っていたディエンドが持つファイズブラスターにエネルギー弾が命中し、ファイズブラスターを弾き飛ばした。

ディエンドから離れたことでファイズブラスターがファイズへと姿を戻す。

 

「ファイズ!」

 

「!」

 

元に戻ったファイズに叫ぶとファイズは直ぐに反応し、ファイズドライバーのハードポイントからファイズポインターを取り、ファイズフォンからミッションメモリーを引き抜いてファイズポインターに装填する。

 

『READY』

 

ーENTER

 

『EXCEED CHARGE』

 

ファイズポインターを右足の脹脛に装着し、ファイズフォンを開きENTERを押すとファイズドライバーからフォトンストリームを経由し、ファイズポインターにフォトンブラッドが注入される。

 

「ふんっ!」

 

ファイズポインターの注入が完了し、右足を前に出し、腰を少し落とすように構えて駆け出す。

 

「!?」

 

「はぁっ!」

 

「OH!」

 

ファイズが駆け出すとサイガがファイズの方に振り向き、その直後に助走をつけたファイズが飛び上がり、前方一回転をし、ファイズポインターから円錐状の赤い光放ち、サイガをポイントする。

 

「!」

 

「させるか!」

 

「くあっ!」

 

サイガを援護しようとイクサがファイズにイクサカリバーを向けるが、トリガーマグナムからエネルギー弾を放ち、イクサに命中し妨害する。

 

「はああああっ!」

 

掛け声と共に右足を前に出し、円錐の中へと入り円錐がサイガに突き刺さる。

 

「んっ!」

 

「a・・・」

 

円錐がサイガの中に入っていく様に消え、相手の中を通り抜けたかの様にサイガの背後に着地、ファイズのクリムゾンスマッシュを受けてサイガは爆発を起こし、消滅する。

サイガを倒すとファイズは膝を着き、色々限界に達したのか消滅してしまう。

お疲れ、ありがとう。

さぁ、そろそろイクサにも退場してもらおうか。

 

『FINAL ATTACK RIDE! DOUBLE!』

 

『TRIGGER!MAXIMUM DRIVE!』

 

「これで決まりだ!トリガーフルバースト!」

 

「うああああっ!」

 

FARを発動させるとトリガーマグナムのマキシマムスロットにトリガーメモリが出現する。

出現したトリガーメモリを押し込み装填、トリガーマグナムをマキシマムモードに変形させ決めセリフと技名を言い、トリガーマグナムを構えてトリガーを引き、ルナトリガー時の必殺技「トリガーフルバースト」を放つ。

放たれた無数の黄色と青色の追尾式エネルギー弾全弾がイクサに命中し、イクサを倒す。

 

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ」

 

イクサを倒すと流石に疲れが溜まってきたせいか肩で息をしている。

息を吐いて呼吸を整え、Wを解除してフェニックスに姿を戻す。

 

「凄いね。ここまで耐えると思っていなかったよ」

 

俺がフェニックスに戻るとディエンドは軽く拍手をしながら近づいてくる。

俺がここまで戦闘に耐えたことに関心している様子だ。

 

「やはりそのお宝、手に入れて見せるよ」

 

『FINAL ATTACK RIDE!』

 

そう言うとディエンドはカードケースから自身の紋章が描かれた金色のカード、FARのカードを取り出し、ディエンドライバーへと入れ、音声が発せられる。

 

「!?ちっ!」

 

『FINAL ATTACK RIDE!』

 

それを見た俺は舌打ちをしてすぐにカードケースから同じくFARのカードを取り出し、フェニックスドライバーへと入れ、音声が発せられるとディエンドは俺にディエンドライバーを向け、俺もディエンドにフェニックスドライバーを向ける。

 

『DE!DE!DE!DEEND!』

 

『PHOENIX!』

 

ディエンドが必殺技である「ディメンジョンシュート」を放つと俺も僅かに遅れて必殺技でディメンジョンショットを放ち、必殺技同士がぶつかり合い爆発を起こす。

爆煙でしばらく見えなくなり、煙が晴れるとディエンドは立っている。

必殺技の威力は互角だったようで仕留められなかった。

 

「・・・ふむ。これで君のライダーシステムを奪えないんじゃ、僕もとっておきで対抗するしかないね」

 

FARを使っても俺を倒せず、アポロンも奪えないことにディエンドは僅かに考え、とっておきを出すと言ってきた。

ディエンドのとっておきってなんだ?

まさか最終フォームか?

もしそうなら俺もそれなりの手段をとろうとした時だった。

 

バラバラバラバラ

 

ファンファンファン

 

「ん?」

 

「?」

 

上からヘリコプターのローターの音とサイレンの音が聞こえ、その音が段々大きく、近づいてきている。

ディエンドが何かに気づき、俺の後ろの空を見上げると俺も後ろ振り向き、空を見上げる。

 

「ガングルー!ガンドーベル!」

 

空を見上げるとガングルーとホバーモードのガンドーベルが空からスタジアム内に入り、ガングルーが俺の右上、ガンドーベルが左上でまるでディエンドを威嚇するようにホバリング待機している。

 

「なんでこんなとこにヘリコプターがくるん?それにあれってバイク・・・やんな?」

 

「でも、バイクって空を飛びましたっけ?」

 

「これは・・・」

 

「そこまでです」

 

ガングルーとガンドーベルの登場に呆気を取られているはやてとシャマルさんとディエンド、そこに聞き覚えのある声が聞こえ、全員が声の聞こえた方向、電光掲示板の方を見る。

全員の視線が電光掲示板に向けられるが誰も居なかった。

が、電光掲示板の上の景色の一部が歪み、声の主が現れる。

あれはホログラフィックカモフラージュ。

ということは・・・。

 

「ボルフォッグ!」

 

電光掲示板の上には立ち、ホログラフィックカモフラージュを解除して姿を現したのはボルフォッグだった。

 

「ガングルー、ガンドーベル。各機、システムチェンジ!」

 

俺がボルフォッグの名前を叫ぶとボルフォッグはガングルーとガンドーベルに指示を出し、指示を受けた2体はシステムチェンジを行い、ロボットモードへと変形し俺の左右に着く。

 

「はああっ!」

 

ガングルーとガンドーベルが俺の左右に着くとボルフォッグは電光掲示板の上から跳び、ウルテクエンジンを使って軌道修正し、俺の前に着地する。

 

「ご無事ですか。健悟機動隊長」

 

「ああ。なんとかな」

 

俺の安否を尋ねるボルフォッグになんとか大丈夫だと返事を返す。

正直、もうめっちゃしんどいけど。

 

「うわぁ。大きいロボットやねぇ。それに喋れるんやね」

 

「これは驚いた。まさかこんなロボットがいるなんてね」

 

ボルフォッグを見て、はやては多少なりと驚いているようだ。

キャプテン達のこともあるから多少驚きは緩和されてるんだろう。

ディエンドに関しては驚きつつ楽しそうだ。

まるで子供が新しいおもちゃを見つけたような。

 

「私はGGG諜報部所属のボルフォッグ。仮面ライダーディケイドの世界のライダー、仮面ライダーディエンド。本名海東大樹。あらゆる世界での窃盗、強盗、不法侵入等の罪。健悟機動隊員並び民間人2名の誘拐の容疑で貴方を逮捕します」

 

「残念だがボルフォッグ、俺とはやてをここに連れてきたのはあの人じゃない。逆に助けてもらった」

 

「そうなのですか?それは失礼しました。申し訳ありません」

 

「でも、あの人アポロンを奪おうとしてるんだよ」

 

「では強盗未遂の現行犯ですね」

 

「そうなるな」

 

「ならば逮捕します」

 

ボルフォッグは初対面であるディエンドに自身の名前、所属を明らかにするとディエンドのライダー名と本名、罪状を述べ、逮捕すると勧告する。

流石パトカータイプのビークルロボ、デカレンジャーと同じように罪状を言うな。

ディエンドこの短い時間で2回も罪状言われたぞ。

しかし、俺とはやてとシャマルさんの件については間違いであるのと逆に助けてもらったことを教えるとボルフォッグはディエンドに謝罪する。

だが、アポロンを奪おうとしていることを教えると強盗未遂の現行犯という罪状追加、その結果逮捕することにしたボルフォッグは身構え、同時にガングルーとガンドーベルも身構える。

 

「残念だけど、それはお断りだ」

 

逮捕されることを拒否するとディエンドはカードケースからカードを取り出す。

 

「今日のところは引くとするよ。でも、次は手に入れて見せる」

 

『ATTACK RIDE! INVISIBLE!』

 

「また会おう」

 

取り出したAR「ディエンドインビジブル」を使い、ディエンドは姿を消し撤退した。

 

「仮面ライダーディエンドをロスト」

 

ディエンドが姿を消すとボルフォッグ、ガングルー、ガンドーベルが周囲を警戒する。

 

「・・・周囲にはいないようです」

 

「OK。追跡は不要だ」

 

「了解しました」

 

ディエンドが姿を消して30秒経過して何も変化は起きず、本当に撤退したようだ。

追跡は不要と伝えるとボルフォッグ、ガングルー、ガンドーベルは警戒を解く。

ようやく戦闘が終わってフェニックスを解除する。

 

「・・・・・はぁぁぁ。・・・やっと終わった」

 

変身を解除してすぐに大きく溜め息を吐き、空を見上げる。

超クタクタ、腹減ったし。

今日の俺、戦い過ぎだわ。

早く帰って休みたいと凄い思っている。

 

 

 

後書き

ARX-7アーバレスト「やったあああああ!やっと書けたああああ!皆様お久しぶりです!7か月ぶりに更新でました!!GWも最終日で目茶目茶今更ではありますが今年もよろしくお願いします!」

 

健悟「やっとか」

 

アポロン「更新するのに7か月とは」

 

健悟「もう諦めたのかと思ったぞ」

 

ARX-7アーバレスト「そんなことあるか!これでもちょこちょこ書いてたんだぞ。まあ他にもやることがあってそっちに時間ついやしたけど」

 

健悟「その他にとは?」

 

ARX-7アーバレスト「積みプラ消化と艦これとゲームだね。ゲームはエスコン7とスパロボTやってる。この2つはホントに面白い。でもスパロボTに関してはガオガイガーの勇者ロボの武装が少なすぎて不満だった。昔のDSであったスパロボWにぐらい欲しいと思った。超竜神、撃龍神も固定にせずにちゃんと氷竜、炎竜、風龍、雷龍に合体、分離出来るようにしてほしかった」

 

健悟「それに関しては同意出来るがこっちにももっと時間費やせよ」

 

ARX-7アーバレスト「まあ一番の理由はキャラ出し過ぎて戦闘シーンどうしようか迷い過ぎたせいなんだよ」

 

アポロン「今回も多いですね。相手がディエンドということもあり、基本召喚祭りでしたし。しかもの懐かしのキャラや想定外のキャラもいますし」

 

健悟「そうだよな。何故にアイアンマンとアムドライバー?」

 

ARX-7アーバレスト「なんかこの7か月の間に動画サイトとかでアイアンマンを偶々見て、カッコイイ!出したい!ってなって。アムドライバーは基本ライダーやスーパー戦隊多いから変化球が欲しいと思って。あ、アイアンマンの理由もその一つだよ?」

 

健悟「変化球すぎるだろ」

 

アポロン「そして最後にはボルフォッグが登場」

 

健悟「作者ボルフォッグ好きだよな。勇者ロボの中で一番出てるんじゃね?」

 

ARX-7アーバレスト「好きなのも確かに理由だけど、一番の理由は出しやすんだよボルフォッグわ。だってボルフォッグ劇中で単独で日本から中国行くぐらいだよ?すぐに駆け付けてくれそうじゃん」

 

健悟「そう言えばそんなんあったな」

 

アポロン「否定しにくいですね」

 

ARX-7アーバレスト「さて、そろそろ尺が短くなってきたから次回予告をっといいたいんだけど・・・、次回のタイトルまだ未定なので次回予告なしで」

 

健悟「相も変わらずの無計画だな」

 

アポロン「今更ですけどね」

 

ARX-7アーバレスト「でも来月には劇場版なのはデストラクションのBD&DVDが発売されるし、そろそろA's編を終わらせに行きたいと思う!」

 

健悟「なんだ?なのはリフレクション、デストラクション編もやるからか?」

 

ARX-7アーバレスト「そこはまだ秘密ってことで」

 

アポロン「その場合マスターはどのような形で物語に介入するのでしょうか」

 

ARX-7アーバレスト「何はともあれ、次回もお楽しみに!!」


 
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