ステイシーに図星を突かれてルークは驚きを隠せませんでした。
「お互いに損はないと思ったんだけど、どうやら僕はフラれてしまったようだね…」
「愛していないのにどうして付き合おうとしたの」
「僕の事を愛してない女性を想い続けるより、愛してくれてる女性を愛してるフリをした方が幸せになれるんじゃないかなと思ってさ」
「そんな事を言うのは私の愛していたルークじゃないわ!」
「完全にフラれてしまったみたいだな…。どうも僕は女性を口説くのが下手な気がする」
「あなたが私を本気で愛してるならば、お付き合いしても構わないと思っているのだけど…」
「今はまだ無理だよ?愛するまでに時間がかかると思う…」
「時間がかかっても良いの。あなたが愛してくれるなら、いくらでも待つわ…」
「愛するかどうか保証は出来ない。愛してるフリならいくらでも出来るけど…」
「愛してるフリなんてして欲しくない!」
「すまない。傷付けるつもりはなかったんだ」
「こんな事、私は望んでなかった…」
「君が惚れ薬を飲ませようとしてる事に気付いて、ずっと考えていたんだ。飲んでも記憶が消えないか試して、消えなくても愛してるフリをしようって」
「もし惚れ薬で記憶がおかしくなってたらどうするつもりだったの?」
「まあそうなってもお母さんが解毒剤を飲ませるだろうし、僕にとってマイナスになる事は何もないと思ったんだよ」
「私にはあなたの気持ちがわからない…」
「君と関係を持てばローラの事を本当の意味で忘れられるような気がしたのかもね」
「アウローラの事を忘れてしまいたいの?どうして…」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第366話。