No.990347

聖ビーストテイマー・ナタ357

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第357話。

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2019-04-17 09:21:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:232   閲覧ユーザー数:232

ステイシーは不機嫌そうな顔をしながら話を続けます。

 

「やはりアウローラに肩入れをするつもりでいるのですね」

 

「肩入れするつもりはありませんよ?責任は店長にありますが、アルバイトの女性が勝手にやったと開き直られたら、彼女一人だけが悪い事にされてしまいます。指示されて嫌々やった事なのに」

 

「あなたはアウローラを救いたいだけなのでしょう?」

 

「悪事が許せないのだったら諸悪の根源から絶たなくては意味がない。ローラは黒幕ではありませんよ?」

 

「悪事に手を貸したのならアウローラにも罪はあるでしょう?」

 

「ええ、そうですね。あなたがウィルスさんの悪事に手を貸した時のように…」

 

「そ、それは…。それとこれとは話が別です!論点をすり替えないでください」

 

「僕はウィルスさんを恨んでいるけど、あなたは恨まないようにしようと思いましたが、あなたは店長ではなく、ローラを恨むんですか?」

 

「い、いえ…。確かにそうですね。少し熱くなり過ぎました。私も悪いのは店長の方だと思います!」

 

「取り調べでローラはおそらく店長をかばうと思います。奥さんはローラのせいにして、自分はクリーンだと訴える事でしょう。店長は奥さんの言う事には逆らえないので、ローラの味方はしないと推測する…」

 

「なるほど…。どうしたら店長の責任を問えるんでしょうか?」

 

「監督責任を果たしていなかったと言う点で攻めて行こうかと思います。アルバイトに適切な方法を教えていなかったのが良くなかったと」

 

「それだけで店長が自分の罪を認めるとは思えないのですが…」

 

「ローラには店長をかばっても意味がないと言う事をわからせる必要があります。店長と奥さんは自己保身の為にローラを犠牲にしようとしますので…」

 

「まだ店長の取り調べもしていないのに、どうしてそこまで先が読めているんですか?」

 

「今まで取り調べをして来て同じパターンが何度もあったからですよ?あの二人はオーラが濁っていたので、おそらく同じ事をします」

 

「過去の経験から統計によるものだったのですね」

 

「まあ僕には嘘をついている者は心眼で見抜けますので、ローラに全ての罪をなすり付けるような真似はさせませんが…」

 

…つづく


 
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