キャンパス内の人気の少ない場所で、ルークは彼女と言い争っていました。
「君は本当に頭の良さだけで僕を選んでる?君と仲良くしてる男子と僕の顔が逆だったら彼を選んだんじゃないかな」
「私はルーク君の性格が好きなの!彼は話し方が卑屈だから好きになれなくて…。ルーク君と話してると本当に楽しいって感じるんだよ?」
「じゃあ今度彼と体を交換してみようかな?それで君に話しかけたら君は僕にどんな態度を取るのか観察してみるよ」
「身体交換の薬って調合がすごく難しいみたいだけどルーク君には作れるの?」
「うん、薬草学は得意分野だよ。君の友達は魔法科の医学専攻だから薬草学は取ってないみたいだけどね。回復魔法に関しては僕より上だった」
「やっぱりルーク君はすごい!もしかして惚れ薬とかも作れるのかな」
「惚れ薬は禁術とされてるからどこにも作り方が記されてないから無理だなぁ」
「そうなんだ。もし作り方の本があったとしても難しそうだね」
「多分、作り方が載ってる魔導書と材料さえあれば作れると思うけどね。今のところ作れない薬はないよ」
「身体交換の薬は自分の髪の毛と相手の髪の毛を薬に入れるんだっけ」
「ああ、遺伝子のデータを一時的に書き換えて髪の毛の持ち主と全く同じ容姿に変えるんだ。記憶だけ転送してる感じかな?肉体は相手のものだよ」
「うーん、やった事ないけど入れ替わるとどんな感覚なんだろ」
「君の友達は魔術師だから魔剣士の僕の体で魔法を使っても大丈夫だと思うけど、僕が彼の体で剣術を使うと普段鍛えていない彼の体は崩壊してしまうかも」
「もし私の体をローラと交換出来たらルーク君は好きになってくれるのかな…」
「僕にはオーラが見えるから君の体にローラがいてもすぐに見抜けるよ?」
「私がローラになっても好きになってくれないのね…」
「うーん、僕は別に容姿で判断してるわけじゃないから…。君は美人だし、僕以外の男なら簡単に落とせるんじゃないかな?」
「私…美人って褒められてもあまり嬉しくないの」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第266話。