No.987334

聖ビーストテイマー・ナタ265

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第265話。

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2019-03-16 14:42:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:138   閲覧ユーザー数:138

ルークとの初デートで演劇を観た後、ルークが劇団員に呼ばれてスカウトされた事を聞かされた彼女は、俳優になる事を反対しました。

 

「やめて!俳優なんかならないでよ?ルーク君がますます遠い存在に感じるから…」

 

「どうしてダメなんだ?俳優になったらデート代、今は割り勘にしてるけど、これからは全部僕が払うよ」

 

「だってルーク君が俳優になったら…綺麗な女優さんとキスシーンとかするんでしょ?」

 

「キスするフリだけだし、ベッドシーンも下は履いてるけど?」

 

「女優さんにデートに誘われたりしたら…。断れないでしょ?」

 

「この前の稽古の後に飲みに誘われたけど、僕は未成年だし、彼女いるからって言って断ったよ」

 

「俳優になるのやめてくれないんだったら…。もうルーク君と付き合うのやめる!」

 

「そうか…。思ってたより短かったなぁ。こんなにすぐ破局するとは思わなかった」

 

「私がここまでお願いしてるのに、どうしてもやめてくれないの?私の気持ち、考えてよ…」

 

「デートのたびにお母さんにお小遣いを催促するのが嫌なんだよ?僕の気持ちも少しは考えて欲しい」

 

「他のアルバイトじゃダメなの?ルーク君なら他の仕事も出来ると思う…」

 

「他のアルバイトだとこんなにたくさん貰えないし、たくさん貰う為には長時間働かないとダメだからデートも出来なくなるけど、それでもいい?」

 

「それは…嫌だけど…でも…やめて欲しいの…」

 

「君がどうしても別れたいって言うのなら別れるけど…。どうする?」

 

「そんなに簡単に別れられるくらいどうでも良かったの?」

 

「僕は別れるつもりはなかったけど、君が別れたいって言ったんじゃないか…」

 

「本気で別れたくなかったら…お願いを聞いてくれるはずじゃない?」

 

「僕は自分のやりたい事を邪魔されるのが嫌いなんだ。やりたい事をやめろって言われるなら付き合っていたくはないよ」

 

「別れたくないよ…。でも愛されてるって感じない…」

 

…つづく


 
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