「僕は家事をローラに任せてるからゴミ箱の中なんてチェックしてないからなぁ…」

「夫にゴミ出しさせるなんて…。って近所の人に言われてたから、ゴミ出しくらい私がしようか？って言ったんだけど、こんな事はナタにはさせられない！ってやらせてくれないし…。アークは甘やかすのが愛情だと勘違いしてるのよね」

「うわぁ…。僕も出勤前にゴミ出しは手伝ってたけど、そんなしょうもない事でローラがイヤミ言われてるなんて思わなかった…」

ルークは帰宅後になんとなくゴミ箱を漁ってみましたが、手紙のようなものはありませんでした。

「ルーク、ゴミ箱に何か落としちゃったの？」

「えっ…！ああ、うん。ちょっと大事なものを探しててね」

「何を探してるの？明日出す予定のゴミならまとめてあるから探してみるよー」

「ゴミはどこに置いてあるの？」

「玄関に置くとくちゃいからベランダの箱の中に密封して置いてるの」

「ちょっと探してみても良いかな？」

「えーっ、生ゴミとかあるからくちゃいよ？」

「臭いは別に気にならないよ？探してくるね」

「どんなものか教えてくれたら、私も探すの手伝えるよ？」

「それはちょっと…。言いづらいものだから」

「言いづらいもの？なんだろ…」

「変なものではないよ。ただ一人で探したいんだ」

「なんで言えないの？怪しい…」

「えっ、もしかして浮気を疑われてる？」

「男が浮気してる兆候って言う特集がこの前雑誌に載ってて、その記事に書いてあったのよ」

…つづく