一昨年に開催した三度目の個展、「十二星画」修斗画廊一人展の出展作品です。
　「黄道十二星座」をテーマにした中での、魚座を題材にした一作です。

　魚座には、美の女神アフロディーテとその子エロスが、怪物テュポンから難を逃れるために川に飛び込み、双魚に姿を変えたという逸話があります。
当該星座を取り扱って描こうと案を練っていた時に、どういうわけかイソップ寓話の「金の斧・銀の斧」が脳裏に割って入ってしまいました。　そこから、川の中の水神がアフロディーテを匿うために、金と銀の擬態を用意して追っ手に問い掛ける、という場面が思い付いてこのようになりました。

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　「お主が探しておるのは、こちらの金の女神か？それとも、銀の女神か？いったい、どちらかな？」


　・使用画材：ＢＢケントボード、透明水彩絵具、水彩色鉛筆、水彩毛筆、筆ペン(薄墨、青墨)。